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【2026年最新】Claude Code Ultraplan完全ガイド

【2026年最新】Claude Code Ultraplan完全ガイド

結論: Claude Code Ultraplanは、計画フェーズをクラウドにオフロードし、ブラウザで精緻化してからクラウド実行またはローカル実行を選択できる新ワークフローです。v2.1.91以降で利用可能で、企業の長時間タスク・夜間バッチ処理の自動化に直結します。

この記事の要点:

  • 要点1: /ultraplanコマンドでCLIからクラウド計画セッションを起動し、ターミナルを解放したまま作業継続できる
  • 要点2: ブラウザのインラインコメントで計画の特定セクションに的を絞ったフィードバックが可能。クラウド実行かローカル実行かを選択できる
  • 要点3: /loop・/team-onboarding・/autofix-prの3コマンドで企業の継続的自動化ワークフローが完成する

対象読者: Claude Codeを企業で活用しているエンジニア・IT部門担当者、AIワークフローの自動化を検討している開発チームリード

読了後にできること: 今日からUltraplanを起動してクラウド計画を作成し、/loopで定期実行ワークフローを設定できる

「計画を立てている間、ターミナルが塞がれて他の作業ができない……」

企業向けClaude Code研修でこのフラストレーションをよく耳にします。特に大規模なリファクタリングや複数ファイルをまたぐ設計変更を計画する際、Claude Codeがプランニングモードで動いている10〜20分間、ターミナルが占有されてしまうのは実務上かなり痛い問題です。

先日、顧問先のスタートアップのCTOから「Claude Codeで夜間に大規模なマイグレーション計画を立てたいけど、朝来るまで誰も見ていられない。何かいい方法はないか?」と相談を受けました。これがUltraplanを深掘りするきっかけになりました。

Ultraplanは単なる「クラウドで動かす」機能ではありません。計画の生成・レビュー・実行をシームレスにつなぐワークフロー全体の設計として考えるべきです。/loop・/team-onboarding・/autofix-prと組み合わせると、企業の開発自動化が一気に現実的になります。

この記事では、Ultraplanの仕組みから実際の企業活用まで、実践プロンプト付きで全公開します。

まず試したい:Ultraplan起動の3パターン

研修先で「まず動かしてみて、何ができるか体感しよう」というアプローチを取ることが多いのですが、Ultraplanも同様です。3種類の起動方法があり、それぞれ用途が異なります。

起動パターン1:/ultraplanコマンド(推奨)

# 認証サービスをセッション方式からJWT方式に移行する計画
/ultraplan migrate the auth service from sessions to JWTs

# 大規模リファクタリングの計画
/ultraplan refactor the payment module to support multi-currency

# 夜間バッチ処理の設計
/ultraplan design a nightly batch job for data aggregation across 3 microservices

# 不足情報があれば最初に質問してから作業を開始してください。

コマンド実行後、確認ダイアログが表示されます。承認するとクラウドセッションが起動し、ターミナルはステータス表示のみになります。

起動パターン2:キーワードトリガー

# 通常の指示に「ultraplan」を含めるだけで自動起動
ultraplan: devise a strategy to migrate our monolith to microservices

# 仮定した点は必ず"仮定"と明記してください。

起動パターン3:ローカルプランからの昇格

ローカルのplanning modeで計画を立てた後、承認ダイアログで「No, refine with Ultraplan on Claude Code on the web」を選択する方法です。既にローカルで下書きができている計画をクラウドでさらに精緻化したい場合に使います。

起動後のステータス表示:

ステータス意味
◇ ultraplanコードベースを解析中・計画を生成中
◇ ultraplan needs your inputClaude が確認したい点がある。ブラウザで回答
◆ ultraplan ready計画完成。ブラウザでレビュー可能

研修先で「ステータスが◆になるまで平均何分かかるか」を計測したところ、10,000行規模のコードベースでの認証サービス移行計画で約8〜15分でした。この間、ターミナルで別の作業や別のClaude Codeセッションを起動できます。

Ultraplanの仕組み:クラウド計画セッションの実態

Ultraplanがどう動くかを理解すると、使い方の判断がしやすくなります。

Ultraplanは、Anthropicのクラウドコンテナランタイム(CCR)上でClaude Code on the webのセッションをplan modeで起動します。このクラウドセッションは、あなたのGitHubリポジトリのスナップショットにアクセスし、Anthropicのインフラ上でコードベースを解析します。

AIエージェントの仕組みや企業での活用については、AIエージェント導入完全ガイドで体系的にまとめています。

必要な前提条件(v2.1.91以降)

  • Claude Code v2.1.91以降がインストールされていること
  • Claude Code on the webアカウント(Pro・Max・Team・Enterprise)
  • 連携されたGitHubリポジトリ
  • クラウド環境(未設定の場合は初回実行時に自動作成される)

重要な制限: Amazon Bedrock・Google Cloud Vertex AI・Microsoft FoundryのAPIキーで動作している場合、Ultraplanは使用できません。Anthropicのクラウドインフラを使うため、サードパーティプロバイダー経由では動作しないことに注意してください。

クラウド環境の自動作成(v2.1.101以降)

以前はUltraplanを使う前にクラウド環境を手動でセットアップする必要がありましたが、v2.1.101から/ultraplanや他のリモートセッション機能がデフォルトのクラウド環境を自動作成するようになりました。初めて使う人にとって大きな改善です。

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ブラウザレビュー:計画の精緻化ワークフロー

計画が完成してステータスが「◆ ultraplan ready」になったら、セッションリンクをブラウザで開きます。ここが従来のターミナル作業と大きく異なるポイントです。

インラインコメント機能

計画の特定のパッセージを選択してコメントを残すと、Claudeがそのセクションのみを修正します。「全体をやり直し」ではなく「この部分だけ変えて」という指示が可能になりました。

# ブラウザでのコメント例
# (特定セクションを選択して)
"このフェーズ3の実装順序を変更してください。
まずテストを書いてから本実装に移るTDDアプローチで"

# 数字と固有名詞は、根拠(出典/計算式)を添えてください。

絵文字リアクション

セクション全体に👍や⚠️などのリアクションをつけることで、文章を書かずに承認や懸念を伝えられます。企業の設計レビューで複数人が同時にコメントするシナリオで特に便利です。

アウトラインサイドバー

大規模な計画(10フェーズ以上)でもセクション間をジャンプできます。研修先のCTOが「これがあると計画書のレビューと変わらない感覚になる」と言っていたのが印象的でした。

実行オプション:クラウドかローカルか

計画のレビューが終わったら、実行場所を選びます。これがUltraplanの最も重要な設計判断です。

クラウド実行(Execute on the web)

「Approve Claude’s plan and start coding」を選択すると、同じクラウドセッションで実装が始まります。実装完了後、ブラウザからdiffをレビューしてPull Requestを作成できます。

クラウド実行を選ぶべきケース:

  • 夜間・週末の無人実行(明朝PRができている状態にしたい)
  • ローカル環境に依存しない純粋なコード変更
  • チームメンバーが複数の変更を並列でレビューしたい

ローカル実行(Send back to terminal)

「Approve plan and teleport back to terminal」を選択すると、計画がターミナルに送り返されます。ローカル環境のファイルシステム・データベース・環境変数にアクセスが必要な場合はこちらです。

ターミナルに戻ったとき3つのオプションが表示されます:

  • Implement here: 現在の会話に計画を注入してそのまま続行
  • Start new session: 計画のみを持った新しいセッションで開始
  • Cancel: 計画をファイルに保存して後で使う(ファイルパスが表示される)

企業の常時稼働ワークフローを完成させる3コマンド

Ultraplanだけでも強力ですが、以下の3コマンドと組み合わせると企業の継続的自動化が完成します。

/loop — 定期実行ワークフロー

v2.1.71で追加された/loopは、プロンプトやスラッシュコマンドを指定間隔で繰り返し実行します。v2.1.108から「/proactive」がエイリアスとして追加されました。

# 毎朝9時に本番ログを確認してSlackに要約を送信
/loop --interval 86400 
  "本番ログの直近24時間のエラーを分析してSlackの#alerts-prodに投稿してください。
  エラー件数・重篤度・影響を受けたエンドポイントを含めること。
  不足している情報があれば、最初に質問してから作業を開始してください。"

# 10分ごとにテストを実行してフェイルしたら自動修正を試みる
/loop --interval 600 "pytest tests/ を実行してfailしたテストがあれば原因を特定して修正してください"

v2.1.113からEscキーでペンディング中のウェイクアップをキャンセルできるようになりました。「あ、今日は止めたい」という場面でEscを押すだけです。

/team-onboarding — 新メンバーオンボーディング自動化

v2.1.101で追加された/team-onboardingは、あなたのローカルClaude Code使用パターンから新しいチームメンバー向けのランプアップガイドを自動生成します。

# 自分のプロジェクトでガイドを生成
/team-onboarding

# 出力例(自動生成される内容):
# - 頻繁に使うコマンドとその理由
# - 設定済みMCPサーバーの一覧と使い方
# - プロジェクト固有のCLAUDE.md設定の解説
# - 自分がよくやる作業パターンのチュートリアル

顧問先の10名チームでこれを使ったとき、新しいエンジニアが「初日からClaude Codeをチームと同じように使えた」と言っていました。ドキュメントを書くコストがゼロに近い形でオンボーディングができます。

/autofix-pr — PRの自律的な修正

現在のブランチのオープンPRを推定し、それに対するauto-fixをClaude Code on the webで有効化します。PRをpushした後に/autofix-prを実行すると、Claude Codeがweb上でCI/CDの結果とレビューコメントを監視し、パスするまで修正をプッシュし続けます。

# PRをローカルで完成させた後に実行
git push origin feature/auth-migration
/autofix-pr

# 実行後の動作:
# 1. 現在のセッション全体(会話履歴・ファイル編集・推論)がクラウドに送信
# 2. Claude CodeがCI/CDを監視
# 3. テスト失敗やレビューコメントに自動応答
# 4. 全てグリーンになるまで修正をpush

企業における長時間タスク・夜間実行の活用シナリオ

シナリオ1:マイグレーションの夜間実行

> 事例区分: 想定シナリオ
> 以下は100社以上の研修・コンサル経験をもとに構成した典型的なシナリオです。

従業員50名のWeb系スタートアップが、レガシーPHPシステムをNode.js/TypeScriptに移行するケースを考えます。

従来のフロー:

  • エンジニアAが計画をClaude Codeで作成(20分・ターミナル占有)
  • 計画を全員でSlackで確認(30分)
  • 実装開始(夜間は誰も見ていない)

Ultraplan活用後のフロー:

  • エンジニアAが/ultraplanで計画をクラウドで生成(ターミナル解放、他作業継続)
  • ブラウザのインラインコメントでチーム全員が非同期でフィードバック
  • 承認後クラウド実行→朝出社時にPRが作成済み

シナリオ2:CI/CDパイプラインの自動修正

# 金曜夜のデプロイ前チェック自動化
/ultraplan analyze our CI/CD pipeline failures from the past 2 weeks and
create a remediation plan that prioritizes the most frequent failure modes

# その後 /autofix-pr でPRの自動修正を有効化
/autofix-pr

【要注意】Ultraplan活用の失敗パターンと回避策

失敗1:Bedrock/Vertex経由で使おうとする

❌ Bedrock・Vertex・Foundry経由で動かしているのに/ultraplanを実行する
⭕ Anthropicの直接APIキー(claude.ai)を使うか、ローカルのplan modeで対応する

研修先で「なぜUltraplanが使えないんですか」と質問されて確認したら、AWS Bedrock経由での実行だったことが何度かありました。アカウントページで接続先を確認するのが最初のステップです。

失敗2:計画レビューなしで即実行する

❌ ◆ ultraplan readyになったらすぐ「Execute on the web」を押す
⭕ ブラウザで計画全体を確認し、不明点にコメントを入れてから実行する

計画の精度が高くても、ビジネスロジックの前提を間違えているケースがあります。特に「どのテーブルが参照整合性を持っているか」「廃止予定のAPIエンドポイントはどれか」などはコードだけからは読み取れない情報です。

失敗3:/loopの間隔を短く設定しすぎる

❌ 1分ごとのループを本番ログ監視に設定する
⭕ ログ監視は/loopよりMonitorツールを使う(次記事で解説)

短間隔の/loopはトークンコストが急増します。リアルタイム性が必要な監視にはMonitorツールを使い、/loopは日次・時間次の定型タスクに限定するのが原則です。

失敗4:クラウド実行に依存してセキュリティ設計を忘れる

❌ 本番のシークレット・APIキーがコードに含まれたままのリポジトリでクラウド実行
⭕ 環境変数とシークレット管理を分離してから使用する

Ultraplanのクラウドセッションはリポジトリのスナップショットを使います。`.env`ファイルや設定ファイルにシークレットが埋め込まれていないか確認してから使うことを徹底してください。

コスト・プランの考え方

Ultraplanはクラウドセッションを使うため、トークン消費が発生します。計画生成にかかるトークン量は複雑さに依存しますが、典型的な大規模リファクタリング計画で5,000〜15,000入力トークン程度です。Maxプランではこのクラスのタスクをセッション制限内で快適に実行できます。

プランUltraplan利用AutoMode主な用途
Pro×個人・小規模プロジェクト
Max○ (Opus 4.7)本格的な自動化ワークフロー
Teamチーム開発・共有環境
Enterprise大規模・セキュリティ要件あり

Remote ControlとUltraplanの使い分け

似た機能に見えるRemote Controlとの違いを整理しておきます。

機能Remote ControlUltraplan
主な目的ローカルセッションをブラウザから操作計画をクラウドで生成→実行選択
実行環境あなたのローカルマシンAnthropicクラウドまたはローカル(選択制)
同時使用Ultraplanとは排他(同時不可)Remote Controlとは排他
適切なケースローカル環境を維持しつつブラウザ確認夜間実行・大規模計画のレビュー

重要な注意: Remote Controlがアクティブな状態で/ultraplanを起動すると、Remote Controlは切断されます。両方が同じclaude.ai/codeインターフェイスを占有するためです。

参考・出典

まとめ:今日から始める3つのアクション

  1. 今日やること: /ultraplanを起動して小さめのリファクタリング計画を1本クラウドで生成してみる。ブラウザでのレビュー体験を確かめる
  2. 今週中: /loopで日次の定型タスク(ログチェック・テスト実行)を自動化する
  3. 今月中: /team-onboardingでチームのオンボーディングガイドを生成し、新メンバーに共有する

次回予告: 次の記事では「Claude Code Monitor + Auto Mode」をテーマに、バックグラウンドプロセスのリアルタイム監視とMax向けの完全自律ワークフローを解説します。


著者: 佐藤傑(さとう・すぐる)
株式会社Uravation代表取締役。X(@SuguruKun_ai)フォロワー約10万人。100社以上の企業向けAI研修・導入支援。著書『AIエージェント仕事術』(SBクリエイティブ)。SoftBank IT連載7回執筆(NewsPicks最大1,125ピックス)。

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佐藤傑
この記事を書いた人 佐藤傑

株式会社Uravation代表取締役。早稲田大学法学部在学中に生成AIの可能性に魅了され、X(旧Twitter)で活用法を発信(@SuguruKun_ai、フォロワー10万人超)。100社以上の企業向けAI研修・導入支援を展開。著書累計3万部突破。SoftBank IT連載7回執筆(NewsPicks最大1,125ピックス)。

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