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AIエージェント企業導入事例5選|非エンジニア99%の衝撃

AIエージェント企業導入事例5選|非エンジニア99%の衝撃

結論: AIエージェント導入で成果を出す企業の共通点は、ツール選定でも予算規模でもなく、「業務分解」と「非エンジニアが主体的に動ける環境」の設計にあります。

この記事の要点:

  • パーソルCHASSU CRE8では開発者の99%が非エンジニア、約半年で100件近いAIエージェントが稼働
  • 野村総研調査で国内企業の57.7%が生成AI導入済み(2025年)、次の焦点はエージェント化
  • PagerDuty調査で企業の62%がエージェンティックAIのROIは100%超を期待、12ヶ月以内の回収も視野

対象読者: AIエージェント導入を検討中の中小企業経営者・DX推進担当者
読了後にできること: 今日から社内の「AIエージェント化しやすい業務」を1つ特定し、最初の一歩を踏み出せる


「AIエージェントって、うちみたいな会社でも使えるんですか?」

企業向けAI研修で、ここ半年で最も増えた質問がこれです。数か月前まで「ChatGPTを使えるようにしたい」だったのに、いまや「エージェントで業務を自動化したい」というところまで、現場の意識が追いついてきました。

正直、私もこの変化のスピードには驚いています。つい先日、ある製造業の研修先で「DifyでAIエージェントを自分で作ってみた」という総務部のスタッフに出会いました。プログラミング経験はゼロ。それでも、問い合わせ対応の一部を自動化するエージェントを、数週間で動かしていたんです。「えっ、本当に非エンジニアが作ったんですか?」と思わず聞き返してしまいました。

これは、もはや「大手企業の話」ではありません。パーソルグループのように、わずか半年で100件近いAIエージェントを稼働させ、その開発者の99%が非エンジニアという現実が、日本の企業現場で起きています。この記事では、そうした最前線の導入事例5社を徹底解説し、「自社に転用できるポイント」を実践プロンプトつきで紹介します。

事例を読んだ後に「うちでもできそう」という感覚を持ってもらえるよう、できるだけ具体的に書きました。ぜひ最後まで読んでみてください。


各事例の詳細に入る前に、いまの日本企業のAIエージェント事情を数字で整理しておきます。

指標数値出典
国内企業の生成AI導入率57.7%野村総研 IT活用実態調査2025(2025年11月)
エージェンティックAIのROI期待(100%超)62%PagerDuty Agentic AI Survey 2025
AIエージェント導入済み企業割合51%超PagerDuty調査(米英豪日1,000社対象)
業務自動化・加速の期待範囲26〜50%PagerDuty(全体の52%の企業が回答)

「生成AIを入れた次のフェーズ」として、AIエージェントへの移行が急速に進んでいます。ただし、野村総研の同調査では「リテラシーやスキルが不足している」と答えた企業が70.3%に上りました。つまり、ツールより先に「使える人と仕組みを作る」が課題なのです。

この点でヒントを与えてくれるのが、今回紹介する5社の事例です。AIエージェントの基本概念や導入ステップについては、AIエージェント導入完全ガイドで体系的にまとめていますので、あわせてご覧ください。


事例1:パーソルグループ — 非エンジニア99%が作る「市民開発」の衝撃

事例区分: 公開事例
以下は公式に発表されている事例です(パーソルホールディングス プレスリリース 2025年8月28日)。

何が起きたのか

パーソルグループは、社内専用GPT「CHASSU(チャッス)」に、ノーコード・ローコードでAIエージェントを開発できる機能「CHASSU CRE8(クリエイト)」を実装しました。基盤技術はDify。2025年1月から展開を開始し、約半年で100件近いAIエージェントが稼働するという驚異的なスピードを実現しています。

さらに衝撃的なのは、開発者の構成です。AIエージェントを作った社員の99%がエンジニアではないのです。営業、人事、総務、管理部門のスタッフが、プログラミングの知識なしに、自分の業務課題を解決するAIエージェントを自ら構築しています。

なぜこれが実現できたのか

ポイントは3つです。

  1. ノーコード環境の整備:DifyのGUI操作でエージェントを定義でき、コードを書く必要がない
  2. 社内共有の仕組み:作ったエージェントを社内で公開・共有できる文化設計
  3. 既存の社内GPT基盤との統合:新しいツールを覚えさせるのではなく、使い慣れた「CHASSU」の延長で利用可能にした

「現場の人が自分の業務に合ったAIを自分で作る」という市民開発(Citizen Development)の文化が、99%非エンジニアという結果に繋がりました。

自社に転用するポイント:業務棚卸しプロンプト

パーソルの成功の核心は「現場が自分で作れる環境」です。まず、自社でエージェント化できる業務を棚卸しするところから始めましょう。

あなたは業務効率化の専門家です。
以下の業務一覧を読んで、AIエージェント化に向いているものを特定してください。

【業務一覧】
(ここに自部門の主な業務を5〜10個書き出してください)

AIエージェント化に向いている業務の条件:
- 毎日または毎週繰り返し発生する
- 判断の基準が明確で、ルールを言語化できる
- 複数システムやファイルへのアクセスが必要
- 情報収集→まとめ→報告のような定型フローがある

各業務について「向いている/向いていない」と理由を教えてください。
向いている業務は「自動化難易度(易/中/難)」も評価してください。

不足している情報があれば、最初に質問してから作業を開始してください。

このプロンプトを研修先のグループワークで使ったとき、「え、これうちにめちゃくちゃ当てはまります」という声が続出しました。業務棚卸しは難しい作業ではなく、AIに整理してもらえばいいんです。


事例2:ソフトバンク × セイノー情報サービス — 物流版AIエージェントで現場の「30分」を数分に

事例区分: 公開事例
以下は公式に発表されている事例です(ソフトバンク導入事例ページ、セイノー情報サービス プレスリリース 2025年3月・11月)。

物流業界に訪れた「AIエージェント元年」

人手不足が最も深刻な産業のひとつ、物流業界。ソフトバンクとセイノー情報サービスは協業し、「業界特化型AIエージェントMVPモデル」を共同開発しました。その成果は2025年に「物流版AIエージェント:ロジスティクス・エージェント」として発表されています。

具体的に変わったのは、緊急出荷対応の確認作業です。従来は複数の担当者が電話とメールで連絡を取り合い、30分以上かかっていた確認フローを、AIエージェントが状況を把握・判断・指示することで「数分」に短縮。AIが状況を理解し、行動まで提案するレベル2〜3の自律性を実現しています。

「ロジスティクス・エージェント」の目指すところ

このプロジェクトの野心的な目標は、国内マクロ物流コスト(約50兆円)のうち管理系コスト(約1.4兆円)を大幅削減し、将来的には50兆円全体の効率化を目指すというものです。個別業務の自動化にとどまらず、物流サプライチェーン全体の知能化を狙っています。

自社に転用するポイント:業務フロー可視化プロンプト

ソフトバンク×セイノーの事例で重要なのは「30分の確認作業を分解した」という点です。エージェント化の前に、まず現在の業務フローを言語化する必要があります。

あなたは業務プロセス設計の専門家です。
以下の業務について、ステップごとに詳しく分解してください。

【対象業務】
(例:緊急の在庫確認と出荷指示の対応)

分解の観点:
1. 誰が(役割・部署)
2. 何をトリガーに(何が起きたら)
3. どこに(どのシステムやツールに)
4. 何を確認・入力・連絡し
5. 誰に結果を伝えるか

分解後、各ステップについて「AIが代替可能な部分」と「人間の判断が必要な部分」を区別してください。

仮定した点は必ず「仮定」と明記してください。

中小企業への示唆

「大企業の話でしょ」と思うかもしれませんが、考え方は同じです。顧問先の卸売業(従業員40名)で、ほぼ同様のアプローチで「仕入れ先への在庫確認・発注作業」をエージェント化した事例があります。毎日2時間かかっていた電話・メールのやり取りが、AIエージェントによるシステム確認+メール自動送信で30分以下になりました。

事例区分: 実案件(匿名加工)
以下は弊社が支援した企業の事例です。守秘義務のため社名・数値を一部加工しています。


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事例3:博報堂 — 「マルチエージェント ブレストAI」で商品開発の「手戻り」を激減

事例区分: 公開事例
以下は公式に発表されている事例です(博報堂 ニュースリリース 2024年3月)。

AIが議論する商品開発会議

博報堂と博報堂テクノロジーズが2024年3月に発表した「マルチエージェント ブレストAI」は、商品開発プロセスに複数のAIエージェントを投入するサービスです。

仕組みはシンプルながら革新的です。企画、製造、物流、リテール営業など、商品開発の各フェーズを担う専門知識を持たせた複数のAIエージェントが、人間の代わりにブレインストーミングを行い、議論を重ねてアイデアを洗練させます

これにより、「企画段階では良かったのに、製造コストの問題が後から判明して手戻り」という商品開発あるあるの課題を、AIが事前に多角的視点でシミュレーションすることで大幅に軽減します。

「専門知識を持ったAI複数体」というアーキテクチャ

この事例が示す重要な視点は、AIエージェントを「1体」ではなく「役割分担した複数体」として設計するという考え方です。単一の汎用AIに「商品開発のアイデアを出して」と聞くより、

  • コスト担当AI:「製造コストの観点から問題点を指摘する」
  • マーケティング担当AI:「消費者ニーズとの整合性を評価する」
  • 物流担当AI:「配送・在庫管理上のリスクを洗い出す」

という分業設計のほうが、はるかに質の高いアウトプットが得られます。

自社に転用するポイント:マルチペルソナ議論プロンプト

大企業でなくても、この「複数役割のAIに議論させる」アプローチは今すぐ試せます。ChatGPTでも以下のプロンプトで擬似的に実現できます。

あなたは以下3つの役割を順番に演じて、私のビジネスアイデアについて議論してください。

【検討するアイデア】
(ここにあなたのサービス・商品・施策のアイデアを書いてください)

役割1:コスト管理部長
- コスト構造、損益、資金繰りの観点から問題点を指摘する
- 「実現するとしたらいくらかかるか」を具体的に試算する

役割2:顧客担当マーケター
- 「顧客は本当にこれを求めているか」を厳しく問う
- 競合との差別化要因を評価する

役割3:現場オペレーション担当
- 実際に運用する際の課題・リスクを洗い出す
- 「現場でこれが機能するか」という視点で問題点を指摘する

最後に、3役割の議論を踏まえた「改善提案」を3つ出してください。
数字と固有名詞は、根拠(出典/計算式)を添えてください。

これを新サービスの企画会議の前にチームで試したところ、「盲点だったコスト問題を事前に発見できた」という感想を複数のクライアントからいただきました。ChatGPTが「壁打ち相手」になるわけです。


事例4:SB C&S — 全社員が自分でAIエージェントを作る時代

事例区分: 公開事例
以下は公式に発表されている事例です(SB C&S プレスリリース 2025年9月)。

ソフトバンクグループの「全社員エージェント開発」宣言

ソフトバンクのグループ会社であるSB C&S(SBクリエイティブ&サービス)は2025年9月、全社員が自分でAIエージェントを作成できる機能を社内展開したと発表しました。

これはパーソルのCHASSU CRE8と似たアプローチですが、ソフトバンクグループが独自に開発した「エージェンティック・スター」基盤との連動が特徴です。80以上のツールと連携でき、業務システムとのAPI接続も可能な、より高度な環境です。

ソフトバンクが描く「10億エージェント」構想

これは単なる社内ツールの話ではありません。ソフトバンクグループは「グループ内で10億体のAIエージェントが24時間365日働く」という構想を掲げています。孫正義氏がOpenAIのサム・アルトマン氏と議論したとも報じられたこのビジョンは、「AIは道具」から「AIはチームメンバー」という発想の転換を示しています。

私自身、この発表を聞いたとき「ついに来たな」と思いました。人間1人ひとりにAIエージェントが割り当てられ、24時間サポートしてくれる時代が、もう目の前に来ています。

自社に転用するポイント:エージェント設計書プロンプト

「全社員が自分でAIエージェントを作る」文化を社内に作るには、最初に「エージェントの設計書」を作る習慣を根付かせることが近道です。

あなたはAIエージェントの設計支援者です。
私が業務で使いたいAIエージェントの設計書を一緒に作成してください。

【自動化したい業務・解決したい課題】
(例:毎週月曜に行っている競合他社のウェブサイト更新チェックと報告書作成)

以下の項目を一つずつ質問しながら埋めてください:
1. トリガー(何が起きたらエージェントが動き出すか)
2. データ入力(エージェントはどこからどんな情報を取ってくるか)
3. 処理ロジック(取得した情報で何を判断・分析するか)
4. アウトプット(最終的に何を誰にどうやって届けるか)
5. エラー処理(想定外の事態が起きたときどうするか)

設計書が完成したら、Difyやn8nなどノーコードツールで実装するためのアドバイスも教えてください。

不足している情報があれば、最初に質問してから作業を開始してください。

事例5:中小製造業のDX担当者1人が作った「受発注AIエージェント」

事例区分: 実案件(匿名加工)
以下は弊社が支援した企業の事例です。守秘義務のため社名・業種・数値を一部加工しています。

「エンジニアが誰もいない」から始まったDX

2025年末、従業員60名ほどの部品製造業のA社(仮称)から相談を受けました。課題は明確でした。「受注確認→在庫確認→納期回答→社内への製造指示」という一連のフローが、担当者1名の手作業に依存しており、その方が休むと業務が止まってしまう。

IT専任スタッフはゼロ。予算も大手コンサルに依頼できるような規模ではない。「うちにはエンジニアがいないので、AIエージェントなんて無理でしょうか」と最初は半ば諦め顔でした。

段階的に作り上げた3フェーズ

フェーズ1(1〜2週間):ChatGPTで業務ロジックを言語化

まず「この業務を教えてもらったとして、ChatGPTが対応できますか?」という実験から始めました。受注メールの内容を読んで、在庫表と照合し、納期を回答する。このロジックをひたすら言語化し、プロンプトに落とし込む作業です。

あなたは部品メーカーの受注担当者です。
以下の受注メールを読んで、添付の在庫表と照合し、納期の回答案を作成してください。

【受注メール】
(メール本文をここに貼り付ける)

【在庫表(CSV形式)】
(在庫データをここに貼り付ける)

回答のルール:
- 在庫が十分ある場合:受注から3営業日後を納期とする
- 在庫が不足している場合:「現在〇〇個在庫あり、残り〇〇個は〇営業日後に対応可能」と記載
- 在庫が0の場合:担当者に要確認フラグを立て、回答保留と記載

メール返信文も日本語で作成してください。
数字と固有名詞は、根拠(出典/計算式)を添えてください。

フェーズ2(1〜2ヶ月):n8nでワークフロー自動化

プロンプトで処理できることが確認できたら、ノーコードワークフローツール「n8n」でフローを組みます。

  • Gmailで受注メールを受信 → 自動でChatGPT API呼び出し
  • Googleスプレッドシートの在庫表と自動照合
  • 回答案を担当者のSlackに送信(人間が最終確認してGmailで返信)

プログラミング知識なしに、ドラッグ&ドロップで接続できます。DX担当者(経理出身、30代)が3週間で構築しました。

フェーズ3(3ヶ月〜):人間の確認を減らしてさらに自動化

フェーズ2で3か月運用し、AIの回答精度を確認してから、在庫が十分な定型案件については自動返信まで自動化しました。担当者が「確認が必要なもの」だけに集中できる体制になりました。

結果(測定期間:2025年10月〜2026年1月、3ヶ月間)

測定方法:導入前後の受注対応業務の所要時間を担当者が記録(日次ログ)

対象:月平均120件の受注処理

結果:受注対応に費やす時間が1日平均約3時間 → 約1時間に短縮(約67%削減)。担当者が「他の仕事ができるようになった」と感想。

ポイント:プロンプト設計+ノーコードツール活用+段階的な自動化の3つが組み合わさった結果であり、AIエージェントだけでこの成果が出たわけではありません。

自社に転用するポイント:フェーズ設計プロンプト

あなたは中小企業のDX推進アドバイザーです。
エンジニアがいない企業でも実現できる、AIエージェント導入の3フェーズ計画を作ってください。

【自社の状況】
- 業種:(例:卸売業、製造業、サービス業など)
- 従業員数:(例:30〜50名)
- 自動化したい業務:(例:問い合わせ対応、見積書作成、在庫管理など)
- 現在使っているツール:(例:Excel、Gmail、kintone、Freee など)
- IT担当者のスキル:(例:Excel得意、プログラミングはゼロ)
- 月次予算の上限:(例:3万円以内)

条件:
- フェーズ1:ChatGPTなど既存ツールだけで始められる(費用ゼロ〜月数千円)
- フェーズ2:ノーコードツール(n8n/Dify/Makeなど)でワークフロー化(月1〜3万円)
- フェーズ3:さらに高度な自動化(要件定義から提案)

各フェーズに「具体的なアクション」「費用感」「期間目安」を含めてください。
不足している情報があれば、最初に質問してから作業を開始してください。

【要注意】AIエージェント導入でよくある失敗パターン4選

100社以上の研修・導入支援で見てきた「やりがちな失敗」を正直にお伝えします。

失敗1:最初から「全部自動化」を目指してしまう

❌ よくある間違い:「受注から出荷まで全部AIにやらせたい」と大きく設計する
⭕ 正しいアプローチ:「まず1つの業務の、1つのステップだけ」から始める

なぜ重要か:全体を一度に設計しようとすると、複雑すぎてプロジェクトが止まります。パーソルが半年で100件のエージェントを作れたのも、「小さく始めて積み上げる」文化があったからです。

失敗2:業務フローを言語化せずにツールを選ぶ

❌ よくある間違い:「Difyが良いと聞いたので導入してみた」→ 何を作ればいいかわからなくなる
⭕ 正しいアプローチ:まず「エージェントに何をさせたいか」を文章で書き切ってからツールを選ぶ

なぜ重要か:ツールは手段でしかありません。「業務分解→要件定義→ツール選定」の順番が正しい。ツール先行で始めると、ツールの制約に合わせて業務を歪めることになります。

失敗3:AIに丸投げして「最終確認」をなくす

❌ よくある間違い:初期から人間のチェックをなくして全自動にしようとする
⭕ 正しいアプローチ:最初は必ず「AIが提案→人間が確認→人間が実行」のフローで運用する

なぜ重要か:AIエージェントは時々意図しない解釈をします。正直に言うと、2025年時点のAIエージェントはまだ「判断の補助」をするもので、完全な代替は難しいケースも多い。事例5のA社も「Slackで人間が最終確認する」フェーズを経てから自動化を拡張しました。

失敗4:「非エンジニアには無理」という思い込みで動かない

❌ よくある間違い:「ITが得意な人が来てから始めよう」と先送りする
⭕ 正しいアプローチ:今いるメンバーで、今あるツールで、今日から始める

なぜ重要か:パーソルの99%非エンジニアという数字が証明しています。ノーコードツールの発展により、「プログラミングの知識」より「業務の知識」のほうがAIエージェント開発に役立つ時代になっています。経理出身の方がAIエージェントを作れているのがその証拠です。


5社の成功要因を整理する:「非エンジニア主導」を実現する共通メソッド

5つの事例を振り返ると、成功している企業には共通のメソッドがあります。

要素具体的な内容事例
ノーコード基盤Dify、n8n、Make等を活用。コード不要でワークフロー設計パーソル、A社
既存ツールとの統合新しいツールを覚えさせるのではなく、使い慣れた環境の延長にパーソル、SB C&S
業務知識の言語化「暗黙知」になっている判断基準をプロンプトで明示化博報堂、A社
段階的な自動化フェーズを分けて、まず補助から始めて徐々に自律性を高めるセイノー、A社
共有文化の設計作ったエージェントを社内で公開・改善するコミュニティ形成パーソル

自社適用チェックリスト:最初の一歩

あなたは私が所属する会社のAIエージェント導入チェックリストを作成する専門家です。

【自社の状況】
- 業種・規模:(例:小売業、従業員30名)
- 現在のAI活用状況:(例:ChatGPTを何人かが個人的に使っている程度)
- 最も改善したい業務:(例:問い合わせ対応)
- 予算感:(例:月5万円まで)

以下の観点で「自社のAIエージェント導入準備スコア(100点満点)」を採点し、
スコアの根拠と「次に取り組むべき3つのアクション」を提案してください。

採点観点:
1. データ整備度(業務データが整理・デジタル化されているか)
2. 業務標準化度(手順が文書化・ルール化されているか)
3. ツール活用度(クラウドサービスやAPIを使っているか)
4. 推進体制(担当者・予算・決裁権限が明確か)
5. 文化的準備(失敗を許容し、試行錯誤できる組織か)

不足している情報があれば、最初に質問してから作業を開始してください。

まとめ:今日から始める3つのアクション

5社の事例と失敗パターンをまとめると、AIエージェント導入の本質は「大規模投資」でも「エンジニアの採用」でもなく、「業務を分解する力」と「小さく始める勇気」にあります。

1. 今日やること:この記事で紹介した「業務棚卸しプロンプト」をChatGPTに貼って、自部門の業務を整理してみましょう。所要時間は15分。エージェント化に向いた業務が必ず1つ見つかります。

2. 今週中:見つかった業務の「フロー設計書プロンプト」を使って、どんなエージェントが必要かを言語化してください。これをチームに共有するだけでも、DX推進の対話が一段階進みます。

3. 今月中:「フェーズ設計プロンプト」で3ヶ月のロードマップを作り、フェーズ1の1つ目のエージェントを動かしてみましょう。完璧でなくていい。動くことが大事です。

AIエージェントは「エンジニアだけのもの」でも「大企業だけのもの」でも、もうありません。2026年は、非エンジニアが現場の知識を武器に、業務を自分で改善していく年です。

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参考・出典


著者:佐藤傑(さとう・すぐる)
株式会社Uravation代表取締役。早稲田大学法学部在学中に生成AIの可能性に魅了され、X(旧Twitter)で活用法を発信(@SuguruKun_ai、フォロワー約10万人)。100社以上の企業向けAI研修・導入支援を展開。著書『AIエージェント仕事術』(SBクリエイティブ)。SoftBank IT連載7回執筆(NewsPicks最大1,125ピックス)。

ご質問・ご相談は お問い合わせフォーム からお気軽にどうぞ。

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佐藤傑
この記事を書いた人 佐藤傑

株式会社Uravation代表取締役。早稲田大学法学部在学中に生成AIの可能性に魅了され、X(旧Twitter)で活用法を発信(@SuguruKun_ai、フォロワー10万人超)。100社以上の企業向けAI研修・導入支援を展開。著書累計3万部突破。SoftBank IT連載7回執筆(NewsPicks最大1,125ピックス)。

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