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AI導入戦略

生成AI×提案書・企画書作成|30分で仕上げるプロンプト実践ガイド

生成AI×提案書・企画書作成|30分で仕上げるプロンプト実践ガイド

最近、研修やコンサルの現場で「提案書を作る時間がない」という声が急増しています。

本記事では、生成AIを使って提案書・企画書の作成時間を大幅に短縮する実践的なプロンプトと運用フローを解説します。

  • 要点1: 提案書作成の「構成設計→初稿→推敲」3工程をAIで並列処理し、作成時間を短縮する方法
  • 要点2: コピペで使えるプロンプト5本+失敗しないための事故防止策
  • 要点3: 「AIに丸投げ」ではなく「人間の判断×AIの速度」で提案の質を維持する設計思想

対象読者: 提案書・企画書を月に3本以上作成する中小企業の営業責任者・経営企画担当者

読了後にできること: 今日から使えるプロンプトで提案書の初稿を30分以内に生成し、人間のレビューで仕上げるワークフローを構築できる

なぜ今「AI×提案書」が中小企業の優先課題なのか

「来週月曜までに提案書3本、あとついでに企画書も」——こんな無茶振りが日常になっていませんか。

正直に言うと、私自身もかつて提案書作成に追われていた時期がありました。100社以上の研修・コンサル経験から構成した想定シナリオですが、ある製造業の営業部長は「月曜に商談、金曜に提案書提出、でも水木は別案件の打ち合わせ」という状況で、毎週のように深夜作業をしていたそうです。

パーソル総合研究所が2026年2月に発表した調査によると、生成AIを活用した業務時間の削減幅は平均16.7%。特に文書作成(企画書、議事録、報告書など)での活用率は63.1%と最も高い数値を示しています(パーソル総合研究所「生成AIとはたらき方に関する実態調査」2026年2月、正社員対象)。

つまり、提案書・企画書の作成は「AIが最も得意とする業務領域」の一つなんです。ただし——ここが重要なんですが——AIに丸投げすれば解決するほど単純な話ではありません。

中小企業が抱える「提案書ボトルネック」の正体

Deloitte『The State of AI in the Enterprise 2026』(24か国の経営幹部対象、2025年調査)によると、企業のAI活用で生産性・効率性向上を実感している組織は66%に達しています。一方で、日本の中小企業の生成AI導入率は依然として低い水準にとどまっています。

この差が生まれる原因は明確です。大企業には専任のマーケティング部門や資料作成チームがある。でも中小企業では「営業が自分で提案書も作る」のが当たり前。だからこそ、AIによる作成時間短縮のインパクトが大きいんです。

本記事のアプローチ:3工程分離×プロンプト設計

提案書作成を以下の3工程に分離し、それぞれにAIを最適配置します:

  1. 構成設計(骨格を作る)— AIが最も得意な工程
  2. 初稿生成(肉付けする)— AIの速度を活かす工程
  3. 推敲・仕上げ(磨く)— 人間の判断が不可欠な工程

この3工程それぞれにプロンプトを用意しているので、自社の提案書フローに当てはめて使ってください。

提案書作成の全体設計:AI活用フレームワーク

提案書作成の「Before / After」を理解する

従来の提案書作成フローと、AI活用後のフローを比較します。

Before(従来):

  1. 情報収集(2-3時間)
  2. 構成検討(1-2時間)
  3. 本文執筆(3-5時間)
  4. デザイン調整(1-2時間)
  5. 上長レビュー・修正(1-2時間)

合計: 8-14時間

After(AI活用):

  1. 情報収集 + AI要約(30分-1時間)
  2. 構成設計プロンプト(10-15分)
  3. 初稿生成プロンプト(15-20分)
  4. 人間による編集・仕上げ(1-2時間)
  5. 上長レビュー・修正(30分-1時間)

合計: 2.5-5時間

(上記は100社以上の研修・コンサル経験から構成した想定シナリオです。実際の短縮幅は業種・提案内容・担当者のスキルによって大きく異なります。)

AIが得意な工程・苦手な工程を正しく理解する

AIの活用で失敗する最大の原因は「AIに何でもやらせようとする」ことです。

AIが得意:

  • 論理構成の骨格設計(MECE分解、章立て)
  • 定型的な文章パターンの生成(導入文、まとめ、箇条書き展開)
  • 競合情報やフレームワークの整理
  • 複数案の並列生成(A案/B案/C案を同時に出す)

AIが苦手(人間が担当すべき):

  • 提案先の「本音の課題」の見極め
  • 過去の商談から得た暗黙知の反映
  • 予算感・意思決定プロセスの読み
  • 自社の強みと提案先ニーズの接続

セキュリティ前提:機密情報の取り扱いルール

提案書には顧客名・金額・未公開情報が含まれます。AI活用の前に、以下を必ず確認してください:

  • 法人向けプラン(ChatGPT Enterprise、Claude for Business等)を使用し、入力データが学習に使用されない契約を確認
  • 具体的な顧客名は「A社」「B社」に置換してからAIに入力し、最終稿で実名に戻す
  • 自社の情報セキュリティポリシーに従い、IT管理者の承認を得る

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【実践】構成設計プロンプト:提案書の骨格を5分で作る

プロンプト1:提案書構成の自動設計

最初のステップは「何をどの順番で書くか」の骨格設計です。これがブレると、いくら良い内容を書いても刺さらない提案書になります。

以下のプロンプトをそのままコピーして使ってください。【】内を自社の状況に書き換えるだけで動作します。

## 注意: このプロンプトの出力はたたき台です。顧客固有の事情や自社の強みは必ず人間が加筆・修正してください。

あなたは中小企業向けBtoBの提案書構成コンサルタントです。
以下の条件で、提案書の章構成(見出しレベル)を設計してください。

### 入力情報
- 提案先企業: 【業種・従業員規模・売上規模を記入】
- 提案先の課題: 【ヒアリングで把握した課題を3つ以内で記入】
- 自社サービス: 【提案するサービス・製品の概要を1-2文で記入】
- 予算感: 【想定予算レンジ or 「未確認」】
- 競合状況: 【把握している競合の有無・名前】
- 提案書のページ数目安: 【10-15ページ / 20ページ以上 / 5ページ以内】

### 出力形式
以下の形式で章構成を出力してください:
1. 表紙(タイトル案を3つ提示)
2. エグゼクティブサマリー(結論を先に。意思決定者が最初に見るページ)
3. 課題認識(提案先の現状と課題をこちらが理解していることを示す)
4. 解決策概要(自社サービスがどう解決するか)
5. 実施計画(スケジュール・体制・マイルストーン)
6. 費用・投資対効果
7. 実績・信頼性の根拠
8. 次のステップ(契約までのアクション)

※ 各章に「このページで意思決定者が知りたいこと」を1文で付記してください。

プロンプト2:競合比較表の自動生成

提案書で差がつくのが「競合比較」のページです。100社以上の研修・コンサル経験から構成した想定シナリオですが、あるIT企業の営業マネージャーは「比較表を作るだけで2時間かかる」と話していました。AIなら構造化された比較表を数分で生成できます。

## 注意: AIが生成する競合情報には誤りが含まれる可能性があります。必ず各社の公式サイトで最新情報を確認してください。

あなたはBtoBの競合分析スペシャリストです。
以下の情報から、提案書に掲載する競合比較表を作成してください。

### 入力情報
- 自社サービス名: 【サービス名】
- 自社の強み(3つ): 【強み1】【強み2】【強み3】
- 比較対象の競合(2-3社): 【競合A】【競合B】【競合C(任意)】
- 提案先が重視している評価軸: 【例: 導入スピード、サポート体制、コスト、カスタマイズ性】

### 出力形式
- 横軸: 自社 / 競合A / 競合B / 競合C
- 縦軸: 提案先が重視する評価軸(最低5項目)
- 各セルには「◯△×」ではなく、具体的な事実ベースの記述(1-2文)を入れる
- 最下段に「総合評価コメント」を記載(自社有利に偏りすぎないバランスで)

※ 不確実な情報には「要確認」と明記してください。

構成設計のコツ:「決裁者ファースト」で並べる

提案書の構成で最も重要なのは「誰が最初に読むか」です。中小企業の場合、社長が直接読むケースが多い。社長は「結論→費用→スケジュール」の順で見ます。詳細な技術説明は後半に回す。

この「決裁者ファースト」の原則をプロンプトに組み込むことで、AIの出力がそのまま使える構成になります。

【実践】初稿生成プロンプト:本文を一気に書き上げる

プロンプト3:エグゼクティブサマリーの生成

提案書で最も重要な1ページ。ここで興味を引けなければ、後のページは読まれません。

## 注意: 数値や成果については、自社の実績データで裏付けを取ってから記載してください。根拠のない数字の記載は信頼を損ないます。

あなたは経営者向けのビジネスライターです。
以下の情報から、提案書のエグゼクティブサマリー(A4半ページから1ページ)を作成してください。

### 入力情報
- 提案先企業名: 【企業名 or 仮名】
- 提案先の最大の課題: 【1文で記述】
- 提案するソリューション: 【1文で記述】
- 期待される効果: 【定量的に。例: 作業時間XX%削減、コストXX万円削減】
- 投資額: 【概算金額 or レンジ】
- 投資回収期間: 【見込み期間】

### 出力ルール
- 1段落目: 提案先の課題を「御社の現状」として1-2文で言語化
- 2段落目: 解決策を1文で。専門用語は避ける
- 3段落目: 期待効果を数字で示す(根拠が不確実な場合は「見込み」「想定」と明記)
- 4段落目: 次のアクション(「まずはXXからスタートし、YYを目指す」形式)
- 全体のトーン: 経営者が読んで「これなら検討したい」と思える簡潔さ
- 文字数: 400-600字

プロンプト4:課題認識ページの生成

提案書の説得力を決めるのは「この会社は本当にうちのことを理解している」と感じてもらえるかどうか。課題認識ページはそのための最重要パートです。

## 注意: 課題の記述はヒアリング内容に基づいてください。AIが推測した課題を「御社の課題」として書くと信頼を失います。

あなたはBtoBコンサルタントです。
提案先企業の課題を、相手が「自分ごと」として感じられるように言語化してください。

### 入力情報
- 業種: 【提案先の業種】
- ヒアリングで聞けた課題:
  1. 【課題1: できるだけ相手の発言そのままで記入】
  2. 【課題2】
  3. 【課題3】
- ヒアリングで感じた「言語化されていない課題」: 【あれば記入。なければ空欄】
- 業界全体のトレンド・プレッシャー: 【あれば記入】

### 出力ルール
- 構成: 「業界の潮流(2-3文)→ 御社固有の状況(3-4文)→ このまま放置した場合のリスク(2-3文)」
- トーン: 脅しではなく「共感→気づき」の流れ
- ヒアリングで聞いた表現をそのまま引用する(「御社が仰っていた『XX』という点ですが」形式)
- 根拠不明の業界データは使わない。使う場合は出典を明記

初稿生成で陥りがちな罠

AIで初稿を生成する際に「良い文章が出てきたからそのまま使おう」と思いがちですが、ここに落とし穴があります。

AIが生成する提案書文は「どの企業に対しても言えること」になりやすい。「御社の課題は人手不足と業務効率化です」——こんな内容は100社中95社に当てはまってしまう。だから初稿生成後に「この文章は提案先固有の内容か? 他社にも使い回せる内容になっていないか?」をチェックする工程が不可欠なんです。

【実践】推敲・仕上げプロンプト:AIレビューで品質を上げる

プロンプト5:提案書の自己レビュー

書き上げた提案書をAIに「レビュアー視点」で読ませることで、人間が見落としがちな論理の飛躍や説明不足を検出できます。

## 注意: AIのレビュー結果は参考意見です。最終判断は提案の文脈を理解している人間が行ってください。

あなたは提案書のレビュー担当者です。以下の提案書ドラフトを、提案先の意思決定者の視点で厳しくレビューしてください。

### レビュー観点(全て確認)
1. 結論が最初に明示されているか?(忙しい経営者が30秒で要点を把握できるか)
2. 課題認識が「一般論」ではなく「この企業固有」の内容になっているか?
3. 解決策と課題の対応関係が明確か?(課題Aに対して解決策Aが対応)
4. 費用対効果の根拠は具体的か?(「コスト削減」ではなく「月額XX万円の削減見込み」)
5. 競合との差別化ポイントが読み取れるか?
6. 次のアクションが具体的か?(「ご検討ください」ではなく「来週火曜にデモ実施」)
7. 専門用語が多すぎないか?(決裁者は技術者ではない場合が多い)
8. ページ数は適切か?(多すぎると読まれない)

### 出力形式
- 各観点について「○ 問題なし / △ 改善余地あり / × 要修正」で評価
- △と×には具体的な改善案を提示
- 最後に「提案先の社長がこの提案書を見て最初に聞きそうな質問」を3つ予測

### レビュー対象の提案書:
【ここに提案書の本文をペーストしてください】

推敲フェーズで人間がやるべきこと

AIレビューが出してくれたフィードバックを基に、以下の3点を人間が最終確認します:

  1. 「嘘」がないか:AIが生成した数字・事実が正確か確認
  2. 「温度感」が合っているか:提案先との関係性に合ったトーンか
  3. 「自社らしさ」が出ているか:他社でも出せる提案になっていないか

【要注意】AI提案書作成でよくある失敗パターン4つ

100社以上の研修・コンサル経験から構成した想定シナリオですが、AI活用で提案書を作る際に繰り返し見かける失敗パターンがあります。事前に知っておくだけで回避できるので、チェックリストとして使ってください。

失敗パターン1:「AI丸投げ」で人間味ゼロの提案書

失敗例:プロンプトに「提案書を書いて」とだけ入力し、出力をそのまま提出。文章は整っているが「どの会社に出しても同じ」内容になり、提案先から「御社の提案、他社と似てますね」と言われる。

回避策:プロンプトに「提案先固有の情報」を必ず3つ以上含める。ヒアリングメモ、過去の商談記録、提案先の決算報告書から引用した数字など「この提案先にしか当てはまらない情報」を入力することで、AIの出力に固有性が生まれる。

失敗パターン2:数字の「ハルシネーション」を見逃す

失敗例:AIが「導入企業の87%が効果を実感」と書いてきたのをそのまま採用。提案先に「この87%の出典は?」と聞かれて答えられない。信頼を一気に失う。

回避策:AIが出力した数字には全て出典を確認する。確認できない数字は削除するか、「当社の想定値(根拠: ○○)」と明記する。提案書における数字の信頼性は提案全体の信頼性に直結する。

失敗パターン3:セキュリティ無視で顧客情報を入力

失敗例:個人向けの無料プランに、提案先の未公開売上データや担当者のメールアドレスをそのまま入力。情報がAIの学習データに使用される可能性があるプランを使ってしまう。

回避策:法人向けプラン(データが学習に使われない契約)を使用する。それでも心配な場合は、固有名詞を仮名に置換してから入力し、最終稿で実名に戻す。情報セキュリティ部門と利用ルールを事前に策定しておく。

失敗パターン4:「プロンプトさえ良ければ完璧な提案書ができる」という誤解

失敗例:高度なプロンプトテクニックを駆使しても、肝心の「提案先が何に困っているか」の情報が薄い。結果、構成は美しいが中身のない提案書ができる。

回避策:プロンプトはあくまで「情報をAIに正しく伝える手段」。提案の質を決めるのは上流のヒアリング・課題分析。AIに渡す前の「人間の仕事」(顧客理解・課題の構造化)に時間をかける方が、プロンプトの工夫より効果が大きい。

提案書タイプ別:AI活用の使い分け

新規開拓の提案書(初回提案)

相手の情報が少ない段階での提案書は、AIの「仮説生成能力」が活きます。業界の一般的な課題を起点に、3パターンの仮説を並列で出し、初回商談で検証する設計にすると効果的です。

既存顧客へのアップセル提案書

過去の取引履歴や納品実績がある場合、その情報をプロンプトに含めることで「御社との○年の取り組みを踏まえた」提案になります。AIに「過去の経緯」を教えることで、一貫性のある提案書が生成できます。

コンペ(相見積もり)の提案書

コンペでは「他社と何が違うか」を明確にする必要があります。先述の競合比較プロンプト(プロンプト2)に加えて、「なぜ自社を選ぶべきか」のストーリーラインをAIに組み立てさせることで、差別化要素が構造的に整理されます。

企画書(社内向け)

社内向けの企画書は「上長を説得する」のがゴール。AIで「反対意見の予測」を出させて、それに対する回答を事前に用意しておくアプローチが有効です。「この企画に対して、CFOが最初に聞きそうな質問は?」とAIに聞くだけでも準備の質が上がります。

運用定着のための社内体制づくり

ステップ1:パイロットユーザーの選定

全社一斉導入ではなく、まず1-2名の「提案書を頻繁に作る人」にパイロット運用してもらいます。McKinseyの2025年レポート「Superagency in the Workplace」では、AI活用で成果を出している組織の多くが「特定業務の特定担当者から始めて横展開する」パターンを取っていると報告されています(McKinsey、2025年1月公開)。

ステップ2:プロンプトテンプレートの社内共有

パイロットで効果が確認できたプロンプトは、社内のナレッジベース(Notion、Google Drive、社内Wiki等)に保存して共有します。重要なのは「プロンプトだけ」でなく「どんな場面で使うか」「入力すべき情報は何か」のコンテキストごと残すことです。

ステップ3:品質レビュー体制の構築

AI生成の提案書に対するレビュー体制は必須です。最低限のルールとして以下を定めることを推奨します:

  • AI生成の初稿は必ず1名以上が内容レビューする
  • 数字・固有名詞は全件出典確認する
  • 提案先固有の情報が含まれているか確認する(汎用的な文章だけになっていないか)

ステップ4:効果測定と改善サイクル

導入後は以下の指標で効果を計測します:

  • 提案書1本あたりの作成時間(Before/After)
  • 提案の採用率(受注率)に変化があるか
  • 担当者の満足度(「楽になったか」の定性評価)

(効果測定の期間目安: 最低3か月、月間提案書5本以上の部署が対象。短期・少量では有意な差が出にくい。)

ツール選定:どのAIを使うべきか

主要ツールの特徴(2026年5月時点)

以下は2026年5月時点の情報です。料金・機能は頻繁に更新されるため、各社公式サイトで最新情報を確認してください。

ツール提案書作成での強み注意点
ChatGPT(OpenAI)Web検索連携で最新データを反映可能。プラグインで多機能長文の構成が崩れやすい場合がある
Claude(Anthropic)長文の論理構成維持が得意。トーン指示への追従性が高いWeb検索機能は限定的
Gemini(Google)Google Workspace連携。Googleスライド直接出力が可能企業ポリシーの確認が必要
Copilot(Microsoft)Word/PowerPoint内で直接生成。既存テンプレートとの親和性Microsoft 365ライセンスが前提

中小企業の現実的な選び方

正直なところ、「どのツールが最適か」は組織のIT環境に依存します。判断基準は以下の3点です:

  1. 既存環境との統合:Google Workspace中心ならGemini、Microsoft中心ならCopilotが移行コスト最小
  2. セキュリティ要件:法人向けプランの有無とデータ取り扱いポリシーを確認
  3. コスト:月額数千円/ユーザーから始められるプランがあるか

重要なのは「どのツールを使うか」より「どう使うか(プロセス設計)」です。ツールの差よりプロンプト設計と運用フローの差の方が成果に直結します。

提案書AI活用の次のステップ:自動化と標準化

テンプレート化:社内の「勝ちパターン」をAIに学習させる

受注できた提案書のパターンを分析し、以下をテンプレート化します:

  • 章構成のパターン(業種別・案件規模別)
  • 刺さったフレーズのストック(「御社の○○を△△に変える」形式)
  • 費用対効果の見せ方(表形式 vs グラフ形式 vs 文章形式)

これらをプロンプトのプレフィックスとして固定しておくことで、チーム全体の提案書品質のベースラインが上がります。

ワークフロー連携:CRM→AI→提案書の半自動パイプライン

より進んだ活用として、CRM(Salesforce、HubSpot等)の商談情報をAIに自動連携し、提案書の初稿を半自動生成するフローがあります。ただし、これは「提案書を人間が書くプロセスに慣れてから」の次のステップです。いきなり自動化を目指すと「中身を理解しないまま提出する」リスクが生まれます。

AI活用の限界を正直に認識する

最後に、正直に書きます。AIで提案書作成を効率化しても、以下は解決しません:

  • 提案先の「本当の課題」を聞き出すヒアリング力
  • 信頼関係の構築(人間対人間のコミュニケーション)
  • 予想外の質問への切り返し(商談本番の対応力)

AIはあくまで「作成工程の効率化ツール」であり、営業力そのものを代替するものではありません。「作る時間が減った分、顧客と向き合う時間を増やす」——これが、AI活用の正しいゴール設定です。

まとめ:今日から始める3つのアクション

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。最後に、今日すぐ始められる3つのアクションを整理します。

  1. プロンプト1(構成設計)を1回試す:次に作る提案書で、まず構成だけAIに出させてみてください。5分で試せます。出力が使えなくても、「自分の頭の整理」として機能するはずです。
  2. プロンプト5(レビュー)で既存の提案書を診断する:過去に出した提案書をAIに読ませて、改善点を出してもらう。これだけでも「次からこう書こう」という気づきが得られます。
  3. 社内で1人、パイロットユーザーを決める:全社導入の前に、まず1人が2週間試す。その人の感想と成果が、組織全体の導入判断を後押しします。

提案書作成は「やらなければいけないが、時間がかかる」仕事の代表格です。AIで作成時間を短縮し、浮いた時間を「顧客を深く理解する」ことに使う。このシフトができた企業から、提案の質と量の両方が上がっていきます。

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3つのアクション(今日から試せます)

  1. プロンプト1をコピーして試す → 次の提案書で構成設計だけAIに任せてみる(所要5分)
  2. 社内勉強会で共有する → 本記事のプロンプトをチームに展開し、1人のパイロットユーザーを決める
  3. AI研修の検討 → 組織全体でAI活用を標準化したい場合は、研修プログラムの詳細をご覧ください

参考・出典

  1. パーソル総合研究所「生成AIとはたらき方に関する実態調査」(2026年2月3日発表、正社員対象) https://rc.persol-group.co.jp/news/release-20260203-1000-1/(参照: 2026年5月16日)
  2. Deloitte『The State of AI in the Enterprise 2026』(24か国 経営幹部対象、2025年調査) https://www.deloitte.com/us/en/what-we-do/capabilities/applied-artificial-intelligence/content/state-of-ai-in-the-enterprise.html(参照: 2026年5月16日)
  3. McKinsey「Superagency in the Workplace: Empowering People to Unlock AI’s Full Potential at Work」(2025年1月公開) https://www.mckinsey.com/capabilities/tech-and-ai/our-insights/superagency-in-the-workplace-empowering-people-to-unlock-ais-full-potential-at-work(参照: 2026年5月16日)
  4. 日本経済新聞「生成AI活用調査、業務時間は17%削減 生産性向上には課題も」(2026年2月) https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC040ZK0U6A200C2000000/(参照: 2026年5月16日)
  5. McKinsey「The economic potential of generative AI: The next productivity frontier」 https://www.mckinsey.com/capabilities/tech-and-ai/our-insights/the-economic-potential-of-generative-ai-the-next-productivity-frontier(参照: 2026年5月16日)
  6. Gartner 予測: 2026年までに企業の70%がAI駆動のプロンプト自動化を導入(Promptitude経由で引用) https://www.promptitude.io/post/the-complete-guide-to-prompt-engineering-in-2026-trends-tools-and-best-practices(参照: 2026年5月16日)

著者

佐藤傑(さとう・すぐる)

株式会社Uravation代表取締役。X(@SuguruKun_ai)フォロワー約10万人。
100社以上の企業向けAI研修・導入支援。著書『AIエージェント仕事術』(SBクリエイティブ)。
SoftBank IT連載7回執筆(NewsPicks最大1,125ピックス)。

佐藤傑
この記事を書いた人 佐藤傑

株式会社Uravation代表取締役。早稲田大学法学部在学中に生成AIの可能性に魅了され、X(旧Twitter)で活用法を発信(@SuguruKun_ai、フォロワー10万人超)。100社以上の企業向けAI研修・導入支援を展開。著書累計3万部突破。SoftBank IT連載7回執筆(NewsPicks最大1,125ピックス)。

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