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【速報】Google Cloud Next 2026|AI新製品10選と戦略

結論: 2026年4月22〜24日にラスベガスで開催されたGoogle Cloud Next 2026では、260件の発表が行われ、「エージェント時代の到来」を宣言。Workspace StudioやAgent2Agent(A2A)プロトコルの本番稼働、Managed MCPサーバーなど、日本企業の業務自動化を直接左右する10の新製品・機能が公開されました。

この記事の要点:

  • Google CloudがVertex AIを「Gemini Enterprise Agent Platform」に統合再編し、200以上のモデル(Anthropic Claude含む)を提供
  • A2A(Agent2Agent)プロトコルが150組織で本番稼働。Microsoft・AWS・Salesforce・SAPが参加し、業界標準の地位を確立
  • Workspace Studioのノーコードエージェント機能で、非エンジニアがGmail・Docs・Sheets上で業務エージェントを作成可能に

対象読者: Google Workspaceを利用中の中小企業経営者・DX推進担当者、AI導入を検討しているIT部門責任者

読了後にできること: 自社に最適なGoogle Cloud AI機能を3つ選択し、今週中に無料トライアルを開始するアクションプランを策定できます

Google Cloud Next 2026とは何だったのか ― 260件の発表が示す「エージェント時代宣言」

「企業AIの競争軸が、モデルの賢さからエージェントの制御力へ移行した」

2026年4月22〜24日、ラスベガスで開催されたGoogle Cloud Next 2026。32,000人以上のリーダー・開発者・パートナーが集結し、3日間で260件の発表が行われました。

100社以上の企業にAI研修・導入支援をしてきた立場から正直にお伝えすると、今回のGoogle Cloud Nextはこれまでと質的に異なっていました。「新しいモデルを出した」「ベンチマークが上がった」という話ではなく、企業がAIエージェントを組織として管理・統治するための完全なプラットフォームを一気に展開したのです。

特に印象的だったのは、Googleが自社のVertex AIというブランドを廃止して「Gemini Enterprise Agent Platform」に統合したこと。これはOpenAIやAnthropicとの競争において、「モデル単体」ではなく「フルスタックのAI企業インフラ」で戦うという明確なメッセージです。

この記事では、Google Cloud Next 2026で発表された新製品・機能10選を詳解し、日本企業がいま取るべき具体的な戦略をお伝えします。また、Anthropicの4兆円投資(Google→Anthropic 4兆円投資の全貌)とGPT-5.5の競争(GPT-5.5-Cyber TAC完全解説)という文脈も踏まえて分析します。

「エージェント時代はもはや予告ではなく現実だ。世界はこれまでに見たことのない規模でエージェントAIを展開し始めている」― Sundar Pichai(Google CEO)、Cloud Next 2026基調講演より

新製品10選 ― 企業AI活用を変える発表まとめ

260件の発表から、日本企業の実務に最も影響を与えると判断した10の発表を厳選しました。

発表1: Gemini Enterprise Agent Platform(旧Vertex AI統合)

最大の発表がこれです。Google CloudはVertex AIというブランドを廃止し、エージェント開発に特化した「Gemini Enterprise Agent Platform」として再統合しました。

主なコンポーネントは4つです。

  • Agent Development Kit (ADK) v1.0: Python・Go・Java・TypeScriptで利用可能。Gemini最適化だがモデル非依存で、任意のコンテナ・Kubernetes環境にデプロイ可能
  • Agent Studio: 単純なプロンプトから複雑なエージェントへ段階的に移行できるGUI。作成したロジックをADKに書き出すことも可能
  • Agent Runtime: コールドスタートがサブ秒。新しいエージェントを数秒でプロビジョニング
  • Agent Memory Bank: エージェントが過去のやり取りを記憶し、パーソナライズされた対応が可能に

日本企業への示唆: これまで「Vertex AIは難しい」と感じていた方も、Agent Studioのノーコードから始めてADKの本格実装へ段階的に移行できます。

発表2: Workspace Studio ― ノーコードでエージェントをGmail内に作成

非エンジニアの業務担当者が最も恩恵を受ける発表がWorkspace Studioです。

仕組みはシンプルです。Gmail・Docs・Sheets・Driveの中で、業務担当者が自然言語でワークフローを記述すると、Workspace StudioがA2A準拠のエージェントを生成。ITチームがセントラルレジストリから承認すれば即座に展開されます。

対応している外部連携はAsana・Jira・Salesforceなど。例えば「Gmailで特定の件名のメールが来たら、Jiraにタスクを作成してSlackで通知」といった自動化を、コードなしで構築できます。

これはGoogleが「AppSheet後継」と位置付けているもので、業務ワークフローのAI化が一般のビジネスユーザーにも開放されたことを意味します。

発表3: Managed MCPサーバー ― Google全サービスをAIから操作

MCP(Model Context Protocol)とは、AIがツールやデータソースに接続するための業界標準プロトコルです。Anthropicが提唱し、現在はOpenAI・Googleなど主要各社が採用しています。

Google Cloud Next 2026では、Google Maps・BigQuery・Compute Engine・Kubernetes Engineに対してフルマネージドのMCPサーバーが提供開始されました。また、APIgatewayツールのApigeeが「API-to-MCPブリッジ」として機能し、既存のREST APIを自動的にMCPツールに変換します。

実務上の意味: 自社の既存システムをAIエージェントから利用するためのインフラコストが大幅に下がります。特にすでにGCP上でシステムを運用している企業は、追加の実装なしにエージェントとの連携が可能になります。

発表4: Agent2Agent (A2A) プロトコル v1.2 本番稼働

A2Aプロトコルは「異なるプラットフォームのエージェント同士が安全に通信するための標準規格」です。もともと50社以上のパートナーと開始したプロジェクトが、Cloud Next 2026時点では150組織が本番環境(パイロットではない)で稼働中と発表されました。

参加組織にはMicrosoft・AWS・Salesforce・SAP・ServiceNowが含まれており、Linux Foundation傘下の「Agentic AI Foundation」が標準化を主導しています。v1.2では、エージェントカードに暗号署名によるドメイン検証が追加され、セキュリティが強化されました。

日本企業への示唆: SalesforceやSAPを利用している国内大企業にとって、これは今後の自動化戦略の根幹となるプロトコルです。ベンダーロックインを避けながらエージェントを組み合わせる設計思想は、長期的に有利です。

発表5: Project Mariner ― Webブラウジングエージェント

Gemini 2.0を搭載したDeepmindのWebブラウジングエージェントです。Webブラウザを自律的に操作し、ショッピング・情報収集・フォーム入力などのタスクを自動実行します。

WebVoyagerベンチマークで83.5%を達成。クラウド上の仮想マシンで10タスクを同時並行して処理できます。Q2にはMariner Studioの提供も予定されており、企業がカスタムのWebブラウジングエージェントを構築できるようになります。

発表6: Model Garden 拡充 ― 200以上のモデルにAnthropicのClaudeも

旧Vertex AIのModel Garden(現Gemini Enterprise Agent Platformの一部)が大幅に拡充されました。Googleの自社Gemini・Gemmaファミリーに加え、Anthropic Claude(Claude Mythos PreviewをVertex AIで提供)、MetaのLlamaなど200以上のモデルが利用可能です。

これはOpenAIとAnthropicへの直接的な対抗策です。「競合モデルも自社プラットフォームに載せることで、企業顧客のエコシステムをGoogle Cloudに囲い込む」という戦略です。Anthropicの4兆円規模のGoogleへの資本参加(参照: Google→Anthropic 4兆円投資の全貌)がこの戦略を可能にしています。

発表7: Agentic Data Cloud ― データとエージェントの融合

AIが「データを見る」だけでなく「データに基づいてアクションを取る」ためのアーキテクチャです。主要コンポーネントは3つです。

  • Knowledge Catalog: ビジネス上の意味をデータ横断でマッピングするユニバーサルコンテキストエンジン
  • Cross-cloud Lakehouse: AWS・Azure・オンプレを含む複数環境のデータに直接アクセス(データ移動なし)
  • Zero-copy federation: データをコピーせずにアプリケーション横断で直接アクセス

発表8: TPU 8世代 ― 日本企業クラウド料金への間接影響

Google独自のAI処理チップ(TPU)が第8世代になりました。

  • TPU 8t(学習向け): 1チップ4.6ペタFLOPS、9,216チップのスーパーポッドで42.5エクサFLOPSを達成
  • TPU 8i(推論向け): エージェントワークフローで性能/価格比80%改善

日本企業への直接的な示唆は「将来的なGoogle Cloud料金の低下」と「処理速度の向上」です。特にTPU 8iのコストパフォーマンス改善は、エージェントを大量に並列実行するユースケースで有利になります。

発注9: セキュリティ統合 ― Wiz買収完了とAIセキュリティ

GoogleによるWiz(クラウドセキュリティ企業)の買収が完了し、AI時代のセキュリティプラットフォームが発表されました。

  • Model Armor: プロンプトインジェクション・データ漏洩からエージェントを保護
  • Google Cloud Fraud Defense: reCAPTCHAが進化し、ボット・人間・AIエージェントを区別して保護
  • AI-Bill of Materials: 企業内で使用しているAIフレームワーク・モデルの動的インベントリ管理

発表10: パートナーエコシステム ― 7.5億ドルファンド

120,000社のパートナーエコシステムに対して、エージェントAI開発を加速するための7億5,000万ドルのファンドが設立されました。Agent Marketplaceには70以上のパートナー製エージェントが出品済みです。

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比較表 ― Google vs OpenAI vs Anthropic 2026年4月時点の発表対比

評価軸Google CloudOpenAIAnthropic
エージェントプラットフォームGemini Enterprise Agent Platform(フルスタック・250+モデル)OpenAI Responses API + OperatorClaude API + Claude Code(開発者特化)
エージェント間通信A2A Protocol v1.2(Linux Foundation管理・150組織本番稼働)独自Agent Protocol(業界標準なし)A2A参加(Googleと提携)
ノーコード対応Workspace Studio(Gmail/Docs/Sheets内で作成)GPT Builder(限定的)未提供(開発者向け特化)
モデル選択肢200以上(Gemini・Claude・Llama含む)GPT-5系列のみClaude Mythos/Sonnet/Haiku
MCP対応Managed MCPサーバー(BigQuery・GKE等)MCP採用済みMCP提唱者・標準仕様管理
エンタープライズセキュリティModel Armor + Wiz統合 + Agent Identity ManagementEnterprise向けコンプライアンス機能Constitutional AI + Claude Enterprise
日本語対応Gemini系列は日本語品質高(日本語データ豊富)GPT-5系は日本語実用レベルClaude 4系は日本語性能向上
料金体系Google Workspaceに統合(月額追加課金あり)ChatGPT Team/EnterpriseClaude Team($25/月〜)

総評: Googleは「エンタープライズ向けフルスタックAI」で差別化。OpenAIはモデル性能とコンシューマー普及率、AnthropicはAPI品質と安全性で戦う構図が鮮明になりました。

OpenAI・Anthropicとの差別化 ― Googleが仕掛けた「垂直統合」戦略

今回のCloud Nextで最も重要なメッセージは、「Googleは企業AIを”モデル”ではなく”インフラ”として提供する」という宣言です。

OpenAIとAnthropicが主にAPIモデルを提供するのに対し、Googleは以下の層を一気通貫で提供します。

  • シリコン層: TPU 8世代(自社チップ)
  • インフラ層: GCP(Google Cloud Platform)
  • データ層: BigQuery・Agentic Data Cloud
  • モデル層: Gemini 3.x系 + 200以上のパートナーモデル
  • エージェント層: ADK・Agent Studio・Agent Runtime
  • アプリケーション層: Google Workspace(2.5億人以上が利用)

競合はせいぜい「モデル層」と「一部のAPIインフラ」のみです。この垂直統合こそが、Googleの最大の競争優位です。

また、A2AプロトコルをLinux Foundationに移管してオープンスタンダード化したことも重要です。MicrosoftやAWSも参加する標準になることで、「Google Cloud上でのエージェント相互接続」が業界デファクトになる可能性があります。

日本企業の活用シナリオ ― 労働不足を「エージェント」で解決する3経路

Cloud Next 2026のパートナーサミットでは、「Japan GTM: Unlocking the Scaled Opportunity Together」というセッションが開催され、日本の急速な少子高齢化と深刻な人手不足がAIエージェント採用の最大の加速要因と位置付けられました。NTT IntegrationはGoogle Cloud Partner of the Year(公共DX部門)を受賞しています。

日本企業が今すぐ検討すべき3つの経路をお伝えします。

経路1: Google Workspace利用企業 → Workspace Studioから始める

すでにGmail・Google Docs・Google Sheetsを使っている企業は、追加のシステム投資なしにWorkspace Studioを試せます。

具体的な業務自動化例:

  • 「問い合わせメールを受信したら、内容をGoogleスプレッドシートに分類記録してSlackに通知」
  • 「毎週月曜日に先週の売上データをGoogleスプレッドシートから集計して、サマリーをメールで送信」
  • 「採用応募メールが来たら、応募者情報をスプレッドシートに登録してカレンダーに面接枠を仮押さえ」

こうした業務自動化を、エンジニアなしで業務担当者が自ら構築できます。

経路2: システム開発部門 → A2AとManaged MCPで既存システムと連携

社内にエンジニアがいる企業は、Managed MCPサーバーとA2Aプロトコルを使って既存システムとAIエージェントを連携させる設計が有利です。

典型的な構成例:

既存CRM(Salesforce)
    ↓ A2A Protocol
Google Gemini Enterprise エージェント
    ↓ Managed MCP
BigQuery(自社データウェアハウス)
    ↓
レポート自動生成 → Gmail送信

ApigeeのAPI-to-MCPブリッジにより、既存のREST APIをそのままMCPツールとして利用可能。スクラッチ開発は最小限で済みます。

経路3: 大企業・グループ企業 → Agent2Agent Protocol でエージェント群を統治

複数の部門・関連会社が異なるAIツールを使っている企業にとって、A2AプロトコルはAIエージェント間のデータ連携標準として重要です。

SalesforceやSAPを利用している日本の大企業は、これらのベンダーがすでにA2Aに参加しているため、自然な形でエージェント連携が進みます。

Anthropic 4兆円投資との関連 ― GoogleとAnthropicの「共存戦略」を読み解く

今回のCloud Nextで注目すべき点の一つが、AnthropicのClaudeがGemini Enterprise Agent Platform(旧Vertex AI)上で提供されている事実です。

2026年に入り、Googleはanっているに対して4兆円規模の追加投資を実施しました(詳細は関連記事参照)。表面的には「競合するAI企業への投資」ですが、Cloud Nextの発表を見ると構図が見えてきます。

  • GoogleはGemini(自社)を中心としつつも、Claude(競合)も同一プラットフォームで提供
  • AnthropicはGoogleのTPUとGCPインフラを活用してClaude Mythosを開発・提供
  • A2AプロトコルにAnthropicも参加し、エージェント標準化を共同推進

つまり「Google vs Anthropic」ではなく「Google/Anthropic連合 vs OpenAI」という構図が2026年の現実です。企業がGCP上でClaudeを使っても、GoogleのエコシステムとAnthropicのモデル品質を同時に活用できる仕組みが整いつつあります。

この動向はGPT-5.5との競争とも連動しています(GPT-5.5-Cyber TAC完全解説参照)。OpenAIがサイバーセキュリティ特化でエンタープライズ市場を攻めるのに対し、Google+Anthropicは「フルスタックエージェントインフラ」で迎え撃つ構図です。

賛否両論 ― Googleの「エージェント帝国」構想に対する楽観論と慎重論

楽観論: 統合プラットフォームは日本企業に有利

複数のAIツールを個別に契約・管理するコストを考えると、Google Workspaceに統合されたエージェント機能は日本の中小企業に特に有利です。既存のGoogleアカウントから始められ、セキュリティ管理もGoogleが一元化してくれます。

A2Aプロトコルがオープンスタンダードになれば、「Googleを使い続けないといけない」というロックインリスクも軽減されます。

慎重論: データ主権とベンダーロックインリスク

一方で、すべてのデータをGoogleのエコシステムに入れることへの懸念も根強いです。特に日本では個人情報保護法やGDPRへの対応、データの国外流出リスクについて慎重な企業が多い。

また、260件の発表の多くが「Preview(プレビュー)」であり、実際にGAになるまでのタイムラインが不確かな機能もあります。企業の戦略立案においては「発表 = 即利用可能」ではない点に注意が必要です。

中立的評価

正直に言うと、現時点でWorkspace Studioの品質を実際のビジネスワークフローで評価するには、もう少し時間がかかります。ベータ段階のツールは「デモで動く」と「本番運用で安定する」の間に大きなギャップがあることも珍しくありません。

Google Cloud Next 2026の発表は方向性として正しく、フルスタック統合という戦略は理に適っています。ただし、具体的な導入を決める前に、各機能のGA日程と実際のパイロット結果を確認することをお勧めします。

2026年下半期の競争予測 ― 企業AIはどこへ向かうか

Google Cloud Next 2026を踏まえ、2026年下半期(Q3〜Q4)の業界動向を予測します。

予測1: A2Aが「デファクトスタンダード」を確立

Microsoft・AWS・Salesforce・SAPという主要プラットフォームが本番参加した時点で、A2AはOpenAIの独自プロトコルに対して優位を築きつつあります。Q3以降、日本の大手SIerが「A2A対応」を新規案件の要件に含めるケースが増えると予測します。

予測2: ノーコードエージェント構築が普及局面へ

Workspace StudioとMicrosoft Copilot Studioが本格競争を始めることで、「業務担当者がエージェントを自作する」文化が2026年後半から本格化します。IT部門への依存度が下がる一方、ガバナンス(誰がどのエージェントを作って良いか)の整備が急務になります。

予測3: CISO(最高情報セキュリティ責任者)の役割が変容

Google Cloud NextでBain & Companyが指摘したように、「CISOは人の管理から、AIエージェントの統治へ」という役割変容が始まります。エージェントID管理・権限ガバナンス・行動監査が取締役会レベルの議題になる可能性があります。

予測4: OpenAIは「モデル性能」でカウンター

GoogleがフルスタックとエコシステムでGPT-5.5系と競うのに対し、OpenAIはモデル単体の性能(推論・マルチモーダル・コーディング)での差別化を強化すると予測します。GPT-5.5-Cyberのようなセキュリティ特化モデルはその一例です。

FAQ

Q1. Workspace StudioはGoogle Workspaceの既存契約に含まれますか?

A. 現時点(2026年4月)ではプレビュー段階のため、一部プランで追加料金なしに試用可能です。GA後の料金体系はGoogleが公式発表する予定で、既存プランへの組み込みかアドオン課金かは確定していません。最新情報はGoogle Workspace公式ブログで確認してください。

Q2. Agent2Agent (A2A) プロトコルはどこで学べますか?

A. Linux FoundationのAgentic AI Foundation(a2aproject.org)が仕様を管理しています。GitHubにサンプル実装が公開されており、ADK(Agent Development Kit)のドキュメントにも統合例が記載されています。

Q3. Anthropic ClaudeをGoogle Cloudで使うメリットは何ですか?

A. Google Cloud上でClaudeを利用することで、GCPのセキュリティ・コンプライアンス機能(SOC2、ISO27001等)とClaudeのモデル品質を組み合わせられます。また、BigQueryやGCSとのネイティブ連携、IAMによるアクセス制御も利用可能になります。

Q4. 中小企業(従業員50名以下)が最初に試すべき機能はどれですか?

A. Workspace Studioのノーコードエージェント機能が最も導入ハードルが低いです。Google Workspaceをすでに使っている場合、プログラミング知識なしで業務自動化を試せます。まず「受信メール→スプレッドシート自動記録」程度の小さな自動化から始め、効果を確認してから拡張するアプローチをお勧めします。

Q5. Project Marinerは日本語サイトでも動作しますか?

A. 現時点ではプレビュー段階であり、日本語サイトへの対応状況は公式に確認できていません。ただし、Geminiシリーズは日本語処理品質が高く、Mariner StudioのGA時には日本語対応が期待されます。

まとめ ― 企業がいま取るべき3つのアクション

Google Cloud Next 2026が示したのは、「AIエージェントの時代は、モデルを選ぶ時代から、エージェントを統治する時代へ」という転換点でした。

100社以上の企業への研修・導入支援経験から言えば、この転換で最初につまずく企業は「どのツールを使うか」ではなく「社内のガバナンスをどう整備するか」で止まります。ツール選定より先に「誰がどのエージェントを使って良いか」のルールを作っておくことが、中長期的な成功を左右します。

1. 今日やること: Google Workspace管理者であれば、Workspace Studioのプレビュー申請を確認する。非管理者の方は、Cloud Next 2026のオフィシャルWrap-upブログ(cloud.google.com)を読み、自社との関連性を1枚のメモにまとめる

2. 今週中: 社内で使っているSaaS(Salesforce・Jira・Asana等)がA2Aに対応しているかを確認し、将来のエージェント連携可能性をIT部門と共有する

3. 今月中: Workspace StudioまたはAgent Development Kitのいずれかを使って、自社の反復業務1つを対象にパイロット計画を策定する。30分の無料相談を使って、自社の状況に合ったスタートポイントを確認することもお勧めします


参考・出典


著者: 佐藤傑(さとう・すぐる)
株式会社Uravation代表取締役。早稲田大学法学部在学中に生成AIの可能性に魅了され、X(旧Twitter)で活用法を発信(@SuguruKun_ai、フォロワー約10万人)。100社以上の企業向けAI研修・導入支援を展開。著書『AIエージェント仕事術』(SBクリエイティブ)。SoftBank IT連載7回執筆(NewsPicks最大1,125ピックス)。
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佐藤傑
この記事を書いた人 佐藤傑

株式会社Uravation代表取締役。早稲田大学法学部在学中に生成AIの可能性に魅了され、X(旧Twitter)で活用法を発信(@SuguruKun_ai、フォロワー10万人超)。100社以上の企業向けAI研修・導入支援を展開。著書累計3万部突破。SoftBank IT連載7回執筆(NewsPicks最大1,125ピックス)。

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