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media AI活用の最前線

【2026年最新】生成AIでプレゼン資料を3倍速く作るプロンプト5選

生成AIでプレゼン資料を3倍速く作るプロンプト5選

結論:生成AIを使えば、従来2〜3時間かかっていたプレゼン資料・企画書の骨格を30分以内で作れます。ChatGPT・Claude・Geminiのいずれも、適切なプロンプトさえ用意すれば、目次生成→スライド本文作成→エグゼクティブサマリー作成まで一貫して対応できます。

  • 要点1:プロンプトに「役割・目的・対象者・スライド枚数」の4セットを指定するだけで出力品質が劇的に変わる
  • 要点2:コピペ可能な5つのプロンプトで、構成案〜本文〜エグゼクティブサマリーまで全工程をカバーできる
  • 要点3:AI活用で資料作成時間を大幅削減した企業に共通するのは「AIに丸投げしない・人間が文脈を設計する」こと

対象読者:プレゼン資料・企画書の作成に毎回時間がかかっている経営者・部門責任者・担当者

今日やること:この記事の「プロンプト1」をコピーしてChatGPTまたはClaudeに貼り付け、今日の資料の目次案を30秒で出力させてみる

最近、研修の現場でこういう声が続いています。

「プレゼン資料を作ると、毎回3時間以上かかってしまいます。ChatGPTを使えばいいとは思うんですが、どう使えばいいのかさっぱり……」「企画書を書こうとするたびに、白紙を見てフリーズしてしまいます。AIにうまく任せる方法を教えてください」

100社以上の企業向けAI研修・導入支援をしてきた経験から言うと、これは珍しい悩みではないんです。生成AIを導入しているのに「資料作成には使えていない」という企業が、まだまだ多い。

実は問題はプロンプトの設計にあります。「プレゼン資料を作って」とだけ指示しても、AIは何を作ればいいかわかりません。でも、「役割・目的・対象者・枚数」の4つを指定するだけで、出力のクオリティが劇的に変わるんです。

この記事では、今日からコピペして使えるプロンプト5選と、資料作成AI活用の具体的な手順を全公開します。ChatGPT・Claude・Geminiのどれでも使えるよう汎用的に設計しています。ぜひ今日の業務からお試しください。

なお、中小企業のAIエージェント活用全般については中小企業のAIエージェント導入ロードマップ|90日で成果を出す4フェーズでまとめていますので、あわせてご参照ください。

なぜ今、プレゼン資料作成にAIが不可欠なのか

AI資料作成市場は年25%超で急成長中

AIプレゼンテーション生成市場は、2025年の19億4,000万ドルから2026年には24億3,000万ドルへと、年平均25.6%のペースで成長しています(The Business Research Company 2026年調査)。企業が自然言語生成技術を採用して初稿作成時間を短縮し、ブランドコミュニケーションを効率的に拡大しようとする動きが世界で加速しているためです。

しかし日本の現場に目を向けると、中小企業のAI導入率はわずか12%にとどまっています(株式会社Leach「中小企業AI導入実態調査2026」)。大企業の導入率が40%を超えている中で、中小企業には大きなギャップが残っています。

注目すべきは、AI導入の目的として最も多かった回答が「業務効率化・作業時間の短縮」で87.0%を占めていること(中小企業基盤整備機構 AI活用実態調査 2026年3月・1,200社回答)。導入したい気持ちはある。でも「何から始めればいいかわからない」(62%)で止まっている企業が多い。

プレゼン資料作成は、そのスタートに最適な入り口です。毎週・毎月必ず発生する業務であり、効果がすぐに実感できるからです。

資料作成の「時間泥棒」はどこにある?

プレゼン資料・企画書の作成にかかる時間を工程別に分解すると、多くの場合こうなっています。

工程内容平均所要時間(目安)AIで削減できるか
構成案作成目次・章立て・ストーリーの設計30〜60分◎ 大幅削減可
本文テキスト各スライドの説明文・箇条書き60〜90分◎ 大幅削減可
エグゼクティブサマリー冒頭の要旨まとめ20〜30分◎ 大幅削減可
デザイン・レイアウトスライドの見た目の整理30〜60分△ 補助は可
校正・見直し内容確認・言葉の調整20〜30分○ 一部補助可

AIで最も効果が大きいのは「構成案・本文テキスト・サマリー」の3工程です。合計すると2〜3時間かかっていたものが、適切なプロンプトを使えば30〜40分に短縮できます。

「ChatGPTに任せたけど使えない」は誤解

「生成AIで資料を作ってみたけど、使えないものしか出てこなかった」という声をよく聞きます。でもこれはプロンプトの設計が原因であることがほとんどです。

「プレゼン資料を作って」という指示では、AIは文脈を持てません。業界、対象者、目的、枚数、口調……何一つわからない状態で出力しなければならないから、汎用的で使えないものになる。

でも、これから紹介する「4セット指定」を入れるだけで、驚くほど実用的なものが出てきます。実際、AI資料作成ツールの利用者満足度は74%に達しているという調査もあります(HELP YOU 2026年調査)。問題はツールではなく、使い方にあります。

生成AIでプレゼン資料を作る基本3ステップ

ステップ1:「4セット情報」をAIに渡す

まず最初に、AIに以下の4セット情報を渡します。これが「プロンプトの文脈設計」です。

  • 役割:あなたは〇〇のスペシャリストです
  • 目的:この資料で達成したいゴール(例:新規顧客への提案、社内稟議通過)
  • 対象者:誰に向けて話すか(例:IT部門に詳しくない経営者3名)
  • 形式:スライド枚数、構成の深さ(例:全10枚、各スライドに箇条書き3点)

この4セットがあるだけで、AIの出力精度は格段に上がります。「なんとなく使ってみた」段階の方は、まずここを意識するだけで変わります。

ステップ2:構成案→本文の順に依頼する

一気に「完成した資料を作って」と依頼するより、「まず目次を作って」→「目次を確認してから本文を作って」の順で進めるほうが精度が上がります。

AIの出力は各ステップで修正・追加できるため、構成段階でズレを発見するほうがはるかに効率的です。一発でパーフェクトを求めるより、対話しながら仕上げていく感覚が大切です。

ステップ3:AIの出力を「素材」として使う

AIが出した文章をそのまま使わないことが重要です。AIの出力はあくまで「素材」です。自社の数字、固有名詞、ニュアンス、口調は人間が加えます。

この感覚を持てると、資料作成の時間が劇的に変わります。従来は「白紙から書き始める」だったものが、「AIの素材に手を加える」に変わる。これだけで体感時間が半分以下になる人が多いです。

コピペして使えるプロンプト5選

以下のプロンプトはChatGPT・Claude・Geminiどれでも使えます。[ ]内を自社の情報に書き換えてご使用ください。各プロンプトの末尾には、誤使用を防ぐための注意事項を一行入れています。

プロンプト1:目次・スライド構成案を生成する

最初に使うべき最重要プロンプトです。これだけで資料の骨格が30秒で出てきます。情報量が多い場合でも問題ありません。多く渡すほど出力精度が上がります。

あなたは[業界・職種]のベテランコンサルタントです。
以下の条件でプレゼンテーションの目次・構成案を作成してください。

【目的】[例:新規クライアントへの生成AI導入提案/社内DX推進の稟議書]
【対象者】[例:IT知識が少ない中小企業の経営者3〜5名]
【スライド枚数】[例:全15枚]
【持ち時間】[例:30分(質疑応答含む)]
【強調したいポイント】[例:コスト削減効果とROI、導入の難易度の低さ]

出力形式:
- 章タイトル(H2)と各スライドタイトル(H3)を階層で表示
- 各スライドに「伝えるべき1メッセージ」を1行で添える
- 前置き・説明は不要。目次だけを出力してください

※このプロンプトで出力した構成は必ず人間がレビューし、自社の実情と照合してから使用すること

プロンプト2:スライド本文テキストを生成する

構成案が固まったら、次はスライドごとの本文テキストを作ります。プロンプト1で作った目次をここに貼り付けて使います。対象者の情報を詳しく渡すほど、刺さる文章が出てきます。

以下のスライド構成に基づいて、各スライドの本文テキストを作成してください。

【スライド構成】
[プロンプト1で出力した目次をここに貼り付ける]

【条件】
- 対象者:[例:IT知識が少ない中小企業の経営者]
- 口調:[例:丁寧だが親しみやすい。専門用語を使う場合は必ず説明を添える]
- 各スライドの文字数:[例:本文150〜200字以内、箇条書きは3点まで]
- 数字・統計:[例:日本の中小企業に関連するものを優先して引用してください]

出力形式:
スライドタイトル → 本文テキスト → 箇条書き(3点)の順で出力
データ・統計には必ず出典を[  ]で明示してください

※AIが引用した数値は必ず一次ソースで確認してから資料に掲載すること(ハルシネーションの可能性あり)

プロンプト3:エグゼクティブサマリーを生成する

本文が完成したら、冒頭のエグゼクティブサマリー(要旨まとめ)を作ります。決裁者が最初に見る部分で、ここで興味を引けるかどうかが稟議の成否に直結します。資料の主要メッセージをプロンプトに渡してください。

以下のプレゼン資料の内容をもとに、経営者向けエグゼクティブサマリーを作成してください。

【資料の概要・主要メッセージ】
[ここに資料の主旨・主要ポイントを箇条書きで貼り付ける]

【エグゼクティブサマリーの条件】
- 分量:全体で250〜300字
- 読了時間の目安:60秒以内で読める量
- 構成:①課題の明示(1文)→ ②提案の骨子(2〜3文)→ ③期待される成果・数字(1〜2文)→ ④求めること(承認・意思決定の内容)(1文)
- 数字は具体的に記載すること(「月〇〇時間の短縮」「コスト〇〇%削減」など)

語感の注意:「〜すべきです」「〜は当然です」などの上から目線NG。「〜をご提案します」「〜が期待できます」の表現を使うこと

※成果数値はあくまで試算・想定値として記載し、確定的な保証として書かないこと

プロンプト4:データ・数字の説明ナレーションを生成する

グラフや数表がある場合に使います。「このデータが何を意味するのか」を伝えるナレーション文を作るプロンプトです。グラフの数値を文字でここに渡してください。

以下のデータ・グラフの内容を、プレゼンテーションで口頭説明するためのナレーション文を作成してください。

【データ・グラフの内容】
[グラフのキャプション・数値・凡例を文字で入力。例:「2024年度売上→〇〇億円、2025年度→〇〇億円(前年比〇〇%増)」]

【ナレーションの条件】
- 対象聴衆:[例:財務に詳しくない営業部門のマネージャー層]
- 長さ:60〜90秒で話せる分量(日本語で約250〜350文字)
- 必ず含めること:①このデータが示す事実、②その意味・インサイト、③次のスライドへの橋渡し
- 数字の読み上げは「〇〇億円」「前年比〇〇%増」など口語で自然に

出力は「話し言葉」でお願いします。書き言葉(「〜である」「〜であります」)は避けてください

※データの解釈はAIの出力をそのまま使用せず、担当者が事実確認してから最終化すること

プロンプト5:デザイン・レイアウト指示書を生成する

スライドデザインの指示書を作るプロンプトです。デザイナーへの依頼書にも、PowerPoint自作用のチェックリストにも使えます。使用ツールとコーポレートカラーを渡すだけで、プロ品質の指示書が出てきます。

以下のプレゼン資料に合うデザイン・レイアウトの指示書を作成してください。

【資料の基本情報】
- タイトル:[資料タイトル]
- 目的:[提案・報告・啓発など]
- スライド数:[枚数]
- 使用ツール:[PowerPoint / Googleスライド / Canvaなど]

【ブランド・スタイルの制約】
- コーポレートカラー:[例:ネイビー(#003087)とホワイト、アクセントにゴールド(#C5A028)]
- 既存テンプレート:[あり(概要を記入)/なし(新規作成)]
- 禁止事項:[例:アニメーション多用NG、テキスト詰め込みNG]

出力形式:
1. 全体のビジュアルコンセプト(3行以内)
2. カラーパレットの使用ルール
3. タイトルスライド/コンテンツスライド/データスライドのレイアウト指示
4. フォント指定とサイズルール
5. NGパターン3点

※デザイン指示書はガイドラインです。実際のデザインは専門家または担当者が最終確認を行うこと

部門・用途別の活用パターン

営業部門:商談提案書を30分で仕上げる

事例区分: 想定シナリオ
以下は100社以上の研修・コンサル経験から構成した典型的なシナリオです。特定の企業・個人を指すものではありません。

ある製造業の中小企業(従業員40名)の営業担当者が、毎回の商談前に提案書を作るのに平均3時間かけていました。週に3件の商談があるとすると、週9時間が資料作成に消えていた計算です。

ChatGPTにプロンプト1と2を組み合わせて依頼したところ、最初のドラフトが15分で完成。そこに自社製品の固有データと顧客の課題情報を追記して30分で完成版に仕上がった——これが研修でよく聞く典型例です。週9時間→週4.5時間と、約50%の削減が見込まれる想定例になります。

営業提案書でAIを使う際のコツは「顧客の課題情報をできるだけ詳しく渡すこと」です。「対象者は〇〇業界の経営者で、今の課題は△△、予算感は□□」という情報があるほど、AIの出力が顧客に刺さるものになります。

管理部門:経営報告・月次レポートの文章化

経営会議用の月次報告資料は、数字の羅列が多くなりがちです。数値データを渡してプロンプト4(ナレーション生成)を使うと、「このデータが何を意味するのか」という分析文を瞬時に生成できます。

特にプロンプト4は「グラフや表の意味を言語化する」用途に特化しています。CFOや経営者が「で、これはどういう意味なの?」と聞いてくることを想定した説明文を、あらかじめAIで生成しておく。これだけで会議の質問対応がスムーズになります。

企画・マーケ部門:新規事業企画書の骨格を作る

新規事業の企画書は「白紙恐怖症」が最も出やすい資料です。何をどう書けばいいか、どういう構成にすべきかがわからなくて手が止まる。

プロンプト1で「新規事業企画書」の目次を作るとき、「競合調査・市場規模・収益モデル・リスク分析・実行スケジュール」を必ず含めるよう指示するのがコツです。これでピラミッド構造を持った企画書の骨格が30秒で出てきます。あとは各章に自社固有の調査データや実績を肉付けするだけ。「白紙から書く」のではなく「完成形の輪郭に肉をつける」感覚で進めることで、企画書作成の心理的ハードルが大幅に下がります。

【要注意】プレゼン資料AI活用でよくある失敗パターン4選

失敗1:AIの出力をそのまま使う

❌ 「AIが出したものをそのままスライドに貼り付ける」

⭕ 「AIの出力を素材として、自社データ・固有事情を追記してから使う」

AIは文脈を持っていないため、「〇〇%削減」「△△社が導入」といった具体的な数字や事例をしばしばハルシネーション(事実でない情報の生成)として出力します。特に統計数値・企業事例・業界データは必ず一次ソースで確認してから使用してください。

事例区分: 想定シナリオ
以下は100社以上の研修・コンサル経験から構成した典型的なシナリオです。

研修でよく出てくる話ですが、「競合他社の市場シェア」をAIに調べさせてそのまま経営会議で報告したところ、後から数字が実在しないものだったことが判明したというケースが複数あります。AIは「それらしい数字」を生成しますが、事実確認のプロセスは人間が行う必要があります。

失敗2:プロンプトが漠然としすぎる

❌ 「営業の提案資料を作って」

⭕ 「製造業向けSaaSの営業提案資料を、IT知識がない中小企業の経営者2〜3名に向けて、全10枚で作って。コスト削減とROIを前面に出してほしい」

漠然としたプロンプトはAIに「汎用的な資料」を作らせてしまいます。競合との差別化も顧客固有のペインポイントも反映されないため、「どこにでもある提案書」になってしまう。プロンプトが具体的であればあるほど、出力が実務で使えるものになります。「多すぎる情報を渡しすぎる」という失敗はほぼ起こりません。具体的に書くほど良いです。

失敗3:構成を確認せずに本文を作らせる

❌ 「15枚のプレゼン資料を一気に全部作って」

⭕ 「まず目次を作って確認してから、各スライドの本文を作る」

一気に全部作らせると、気づいたときには構成自体がズレていたという事態になります。15枚分の本文を全部書き直すのは、一から作るより大変な場合もある。必ず「構成確認→本文作成」の二段階で進めること。目次段階なら修正は1〜2分で済みます。

失敗4:AIに「正解」を求める

❌ 「AIが作ったのだから正しいはず」という前提で進める

⭕ 「AIは下書きの名人。磨くのは人間の仕事」という認識で使う

AIは確率的に「それらしい文章」を生成します。「最も良い表現」を生成するわけでも、「事実に基づいた情報」を保証するわけでもありません。特に金融・法律・医療領域に関する情報は専門家の確認が必須です。AIを「アウトプットの自動化ツール」ではなく「思考の加速ツール」として使うマインドセットが、長期的な活用成功のカギです。

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ツール別の特徴と使い分け

ChatGPT(OpenAI):汎用性が高くプラグイン連携が強い

項目詳細
強み幅広い業種に対応。画像生成(DALL-E)との連携でスライドのビジュアルイメージも作れる。エージェント機能でファイル操作・Web検索も可
弱み長文資料は途中で打ち切られることがある(コンテキスト上限の問題)
おすすめ用途アイデア出し、構成案の複数案比較、プロンプト1〜3の用途全般
料金無料版あり。Plus(月20ドル)でGPT-4o利用可(2026年6月時点)

ChatGPTはPlusプランの「エージェントモード」を使うと、Webから最新統計を検索してプレゼン資料の根拠データを集めることもできます。リサーチ込みで資料を作りたい場合に特に有効です。

Claude(Anthropic):長文処理と論理構成に優れる

項目詳細
強みコンテキストウィンドウが広く、長い資料全体を一度に処理できる。論理的な文章構成が得意で、複雑な企画書に向く
弱み画像生成機能はなし。視覚的なデザイン提案はできない
おすすめ用途長文の企画書・提案書、エグゼクティブサマリーの洗練(プロンプト3)、論理構成の整理
料金無料版あり。Pro(月20ドル)でClaude 4系利用可(2026年6月時点)

Claudeは特に「論理の一貫性」を保ちながら長文を生成する点が秀逸です。エグゼクティブサマリー(プロンプト3)のような「短い文に最大限の情報を詰める」作業が得意。稟議書・提案書の核心部分を磨きたいときはClaudeがおすすめです。

Gemini(Google):Google Workspaceとの統合が最強

項目詳細
強みGoogleスライド・ドキュメント・スプレッドシートと直接連携。Workspace上でAIを呼び出せるため、ツール切り替えが不要
弱み日本語の細かいニュアンス表現はChatGPT・Claudeに比べてやや劣る場合がある
おすすめ用途Googleスライドを普段使いしている場合、データスプレッドシートと連動した資料作成
料金Google Workspace組み込み。Gemini Advanced(月2,900円)で高度機能利用可(2026年6月時点)

GmailやGoogleドライブですでにデータが蓄積されている企業は、Geminiが最も恩恵を受けやすいツールです。過去のメール・会議メモ・スプレッドシートのデータを参照しながら資料を作れるので、「文脈のある」出力が得やすい特徴があります。

想定シナリオ:中小企業での資料作成AI活用3パターン

事例区分: 想定シナリオ
以下はすべて、100社以上のAI研修・コンサル経験をもとに構成した典型的なシナリオです。特定の企業・個人を指すものではありません。

シナリオA:不動産仲介業(従業員15名)の物件提案資料

毎月20〜30件の物件案内に伴い、顧客向け提案資料を個別作成していたケースです。1件あたり30〜45分かかっていた作業が、プロンプト1と2を活用することで15分以下に短縮できる想定例です。月間で5〜8時間の削減が見込まれます。

この業種でのポイントは、物件のスペック情報(面積・築年数・駅距離・設備)をプロンプトに渡すだけで、「顧客の購入判断に必要なポイントの整理」を自動生成できること。担当者がやるべきは「この顧客は何を重視しているか」という人間的な文脈を渡す部分だけになります。

シナリオB:製造業(従業員60名)の新規取引先向け会社案内

展示会に出展するたびに、業界に合わせた会社案内を一から作り直していたケースです。プロンプト3(エグゼクティブサマリー)を使って「この業界の顧客に刺さる強みの見せ方」をAIに提案させ、その後に固有の実績データを追記。展示会準備時間が従来比40%削減できる想定例です。

シナリオC:ITスタートアップ(従業員8名)の投資家向けピッチ資料

投資家向けピッチ資料(VC用デッキ)の作成は、構成の論理性が特に問われます。市場規模・課題・ソリューション・ビジネスモデル・チームといった標準的な構成はAIが得意な領域です。プロンプト1で「投資家向けピッチデッキの目次」を生成し、プロンプト2で各スライドのメッセージを作成。そこに代表のビジョンや独自データを追記する形で、スタート3時間→1時間以下になった想定例です。

セキュリティと社内運用ルール

入力してはいけない情報の分類

生成AIにプレゼン資料の素材を入力する際、以下の情報は入力を禁止または制限すべきです。

情報の種類リスク対応方針
個人情報(顧客名・連絡先)プライバシー侵害・漏洩リスク原則禁止。「A社」「B氏」など仮名に変換して入力
未公開の財務情報インサイダー情報のリスク上場企業は禁止。非上場は匿名化して入力
取引先との秘密保持情報NDA違反のリスクNDAの対象情報は原則禁止。一般化した表現に変換
社内の人事評価・給与情報プライバシー・内部情報漏洩原則禁止
製品の未公開仕様・特許情報知的財産漏洩のリスク原則禁止

企業でAIを使う際の最低限のルール

企業でAIを業務利用する際は、以下の最低限のルールを文書化して周知することを推奨します。

  • 利用記録:どの業務にどのAIツールを使ったかを記録するフローを作る
  • 出力の必須確認:AIの出力はすべて担当者が内容確認してから使用する(特に数字・固有名詞)
  • 個人情報の匿名化:入力前に個人情報を仮名・伏せ字に変換するルールを設ける
  • 利用規約の確認:各ツールの利用規約(データの学習利用有無など)を事前確認する

シャドーAIのリスクや社内AI利用ルールの整備についてはシャドーAIとは?従業員の8割が無断利用する実態と5つの対策も参照してください。

無料版と有料版の使い分け

無料版でも基本的なプロンプト1〜5はすべて使えます。以下の用途では有料版の導入を推奨します。

  • 月100件以上の資料作成がある場合(使用上限に引っかかりやすい)
  • 企業の機密情報を扱う場合(APIオプションやエンタープライズプランで学習オプトアウトが可能)
  • 画像・デザインも含めた資料作成をしたい場合(ChatGPT PlusのDALL-E、Canvaとの連携)

よくある質問

Q1. 生成AIでプレゼン資料を作るとはどういうことですか?

生成AIにテキストで指示(プロンプト)を渡すと、スライドの目次・本文テキスト・要旨文などを自動で生成してくれます。PowerPointやGoogleスライドの中でデザインを完成させる作業は人間が行いますが、「何を書くか」「どう構成するか」という文章・構成部分をAIが高速で生成します。ゼロから書き始めるより劇的に速くなります。

Q2. 料金はどのくらいかかりますか?

ChatGPT・Claude・Geminiはいずれも無料版があり、この記事で紹介したプロンプト5選はすべて無料版で使用できます。有料版(各月1,500〜3,000円前後)では高性能モデルの利用や使用制限の緩和が可能です。まずは無料版から試してみてください(2026年6月時点の情報です)。

Q3. プログラミングの知識がなくても使えますか?

完全に不要です。この記事のプロンプトは「コピーして貼り付けるだけ」で使えます。[ ]の中だけを自社の情報に書き換えてください。プログラミングや専門的なAI知識は一切不要です。

Q4. ChatGPTとClaudeでは、どちらが資料作成に向いていますか?

両方ともに優れた点があります。アイデア出しや短い提案書にはChatGPTが使いやすく、長文の企画書や論理的な構成整理にはClaudeが向いています。どちらか一方に絞らず、用途によって使い分けるのがベストです。まずどちらか使い慣れているほうから始めてください。

Q5. 会社の秘密情報を入力しても大丈夫ですか?

無料版・デフォルト設定では入力データがAIの学習に使われる可能性があります。顧客名・未公開の財務情報・NDA対象情報は入力しないでください。企業でセキュアに使う場合は、APIプランやエンタープライズプランで「学習利用オプトアウト」を設定するか、社内専用のAI環境(Azure OpenAI Serviceなど)の利用を検討してください。

Q6. AIが作った資料をそのまま使っていいですか?

そのまま使うのは推奨しません。AIはハルシネーション(事実でない情報の生成)を起こすことがあり、特に統計数値・企業名・業界データは誤りが含まれる場合があります。必ず担当者が一次ソースで確認し、自社固有のデータや文脈を追加してから使用してください。AIの出力は「優秀な下書き」であり、完成版ではありません。

まとめ:今日から始める3つのアクション

生成AIを使ったプレゼン資料・企画書の作成は、「プロンプトの設計」という一点を押さえれば、今日から劇的に変わります。資料作成に苦労している方は、まずこの3つから始めてみてください。

  1. 今日やること:プロンプト1をコピーしてChatGPTまたはClaudeに貼り付け、今日作る(または作る予定の)資料の目次案を生成させてみる。[ ]内の情報を書き換えるだけでOK。所要3分。
  2. 今週中:プロンプト1〜3を順番に使って、実際の業務資料を1本完成させる。AIの出力に自社データを追記して、完成形を体験する。
  3. 今月中:社内で使えるプロンプトのベストバージョンを確立し、チームに共有する。「うちの会社でよく使う資料のプロンプト集」を1枚のドキュメントにまとめると、チーム全体の資料作成速度が変わります。

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参考・出典


著者プロフィール
佐藤傑(さとう・すぐる)
株式会社Uravation代表取締役。X(@SuguruKun_ai)フォロワー約10万人。100社以上の企業向けAI研修・導入支援。著書『AIエージェント仕事術』(SBクリエイティブ)。SoftBank IT連載7回執筆(NewsPicks最大1,125ピックス)。
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佐藤傑
この記事を書いた人 佐藤傑

株式会社Uravation 代表取締役CEO/生成AIエバンジェリスト。法人向けAI研修・コンサルティングを手がけ、日経・SBクリエイティブ・GMO等のメディアで生成AIについて執筆。

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