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GPT-5.7は出る?次はGPT-6 Astra|5.6との差【2026年10月】

GPT-5.7は出る?次はGPT-6 Astra|5.6との差

結論:2026年10月2日時点で「GPT-5.7」という名称のモデルはOpenAIから公式に発表されておらず、公式のモデル一覧にもありません。GPT-5.6(Sol/Terra/Luna)の次の世代はGPT-6 Astra(2026年9月3日発表)で、その後GPT-6 Sol/Luna、2026年9月30日のDevDayではGPT-6.1 Sol(API 入力2ドル/出力10ドル)が加わりました。GPT-5.6自体は引き続き提供されていますが、API単価は一般提供時から値下げされ、2026年10月1日時点でSol 4/20ドル・Terra 2/12ドル・Luna 0.20/1.20ドルです(本文の料金表を更新済み)。GPT-6 Astraの料金はGPT-6 Astra料金|ChatGPTプラン別とAPI単価、使い方はGPT-6 Astraの使い方、提供状況はGPT-6 Astraとは|いつから使える?を参照してください。以下は、GPT-5.6がGPT-5.5から何を変えたかの整理です。

結論:GPT-5.6は「単一モデルの改良」ではなく、Sol・Terra・Lunaの3層ファミリーへの再編です。GPT-5.5から変わった点を一言でまとめると「同じ料金で賢く速く、しかも下位モデルの選択肢が増えた」世代交代なんです。

  • 構成の変化:GPT-5.5は実質1本立てでしたが、GPT-5.6はSol(フラッグシップ)・Terra(バランス型)・Luna(低コスト型)の3モデル体制に
  • 新機能:推論モード「max」と、複数エージェントを並列稼働させる「ultra」が追加。APIにはProgrammatic Tool Callingとマルチエージェント(ベータ)が入りました
  • 料金:一般提供時はSolがGPT-5.5と同額(入力5ドル/出力30ドル per 100万トークン)、Terraが半額、Lunaが5分の1でした。その後の改定で、2026年10月1日時点はSol 4ドル/20ドル・Terra 2ドル/12ドル・Luna 0.20ドル/1.20ドルです

対象読者:現在GPT-5.5をChatGPT・Codex・APIで使っていて、GPT-5.6で何が良くなるのか、乗り換えるべきかを判断したい方。本記事はOpenAI公式発表で確認できた内容のみを扱い、未発表の項目は「未発表」と明記します。

最終更新:2026年10月1日(API料金をOpenAI公式料金ページの現行値に更新。コンテキスト長・知識カットオフを公式モデルページで補記。GPT-5.7の発表状況とGPT-6系の現況は2026年10月2日時点)

2026年7月9日、OpenAIがGPT-5.6ファミリーの一般提供(GA)を開始しました。私も発表当日からCodexとAPIで触っているんですが、正直、GPT-5.5からの体感差は「ベンチマークの数字以上」だと感じています。特にツール呼び出しが多いエージェント的な作業で、往復回数が目に見えて減りました。

ただ、GPT-5.6は6月の限定プレビュー段階からリーク記事や憶測記事が大量に出回っていて、「何が公式に確定した情報なのか」が分かりにくくなっています。この記事では、OpenAIの公式発表(GA発表・プレビュー発表・GPT-5.5発表)を突き合わせて、GPT-5.5→GPT-5.6で確定的に変わった点だけを整理します。プレビュー時点の経緯はGPT-5.6プレビュー発表の解説記事で詳しく書いているので、あわせてどうぞ。

【2026年8月更新】「GPT-5.7」は未発表——次バージョンの現況

2026年8月時点で、OpenAIから「GPT-5.7」という名称の公式発表はありません(8月リリース説などはいずれもリーク・噂ベースの情報です)。公式に予告されている次の動きは、8月1日に数学研究ブログ内で名称が明かされた次期主要モデル「Astra」ですが、2026年9月3日にGPT-6 Astraとして正式発表され、9月上旬から順次提供が始まっています(提供状況・料金・使い方は冒頭の結論に載せた3記事を参照)。さらに8月7日には、サイバーセキュリティ能力への懸念からAstraの一部開発を減速したとOpenAIが明らかにしたと報じられています(TechCrunch)。2026年10月2日時点では、最上位がGPT-6 Astra、最新がDevDay(9月30日)で公開されたGPT-6.1 Solで、本記事で解説するGPT-5.6系(Sol/Terra/Luna)も引き続き提供されています。

GPT-5.6とは?GPT-5.5からの最大の変化は「3層ファミリー化」

GPT-5.6のSol(フラッグシップ・入力5ドル/出力30ドル)・Terra(バランス型・2.5ドル/15ドル)・Luna(最速最安・1ドル/6ドル)の3層を並べた図
図1:GPT-5.6はSol・Terra・Lunaの3層ファミリー。SolはGPT-5.5と同単価で、下位2モデルが実質値下げ

GPT-5.6の最大の変化は、性能そのものよりモデルの提供体系です。OpenAIは今回から新しい命名体系を導入しました。

  • GPT-5.6 Sol:フラッグシップ。コーディング・ナレッジワーク・サイバーセキュリティ・科学で最高性能を狙うモデル
  • GPT-5.6 Terra:日常業務向けのバランス型。公式いわく「GPT-5.5と競合する性能で2倍安い」
  • GPT-5.6 Luna:最速・最安。大量処理ワークロード向け

数字(5.6)が「世代」を、Sol・Terra・Lunaが「能力ティア」を表し、各ティアは今後それぞれのペースで更新されると公式に説明されています。つまり今後は「GPT-5.7 Terraだけ先に出る」といった展開もあり得る設計です。

GPT-5.5時代は、実質「GPT-5.5(とThinking/Pro)」の一本軸で、用途別の下位モデルは前世代のminiやnanoを使い続ける形でした。GPT-5.6では同世代内でコスト帯を選べるようになった、、、これが企業導入の観点では一番大きい変化だと思っています。

GPT-5.5との違い早見表

項目GPT-5.5GPT-5.6
モデル構成GPT-5.5(Thinking/Pro/Instant)Sol/Terra/Lunaの3層+Sol Pro
API料金(100万トークン)入力5ドル/出力30ドルSol:入力4ドル/出力20ドル
Terra:入力2ドル/出力12ドル
Luna:入力0.20ドル/出力1.20ドル
(2026年10月1日時点。一般提供時はSol 5/30・Terra 2.5/15・Luna 1/6ドル)
推論エフォート最大xhigh新設定「max」を追加(xhighよりさらに深く推論)
マルチエージェントなし(単一エージェント)「ultra」モード新設(既定で4エージェント並列)。APIにマルチエージェント(ベータ)
ツール呼び出し従来型の関数呼び出しProgrammatic Tool Callingを追加(軽量プログラムでツール群を自律調整、ZDR対応)
プロンプトキャッシュ従来仕様明示的キャッシュブレークポイント+最低30分のキャッシュ保持。書き込みは非キャッシュ入力単価の1.25倍、読み取りは90%割引を継続
安全対策従来の安全スタック過去最大規模の安全スタック。サイバー関連の有害活動ブロックが従来比約10倍
コンテキスト長API 100万トークン/Codex 40万トークンAPI 105万トークン(入力は最大92.2万・出力は最大12.8万トークン)=2026年10月1日時点の公式モデルページ

料金の位置づけを他社モデルと比べたい方は、主要AIモデルAPI料金比較を更新済みなのでそちらをご覧ください。

性能差分:公式ベンチマークで見るGPT-5.5との差

OpenAIがGA発表で公開した評価結果から、GPT-5.6 SolとGPT-5.5の直接比較を抜粋します。数値はすべて公式発表の掲載値です。

コーディング

ベンチマークGPT-5.6 SolGPT-5.5
Artificial Analysis Coding Agent Index v1.18076.4
SWE-Bench Pro64.6%59.4%
DeepSWE v1.172.7%67%
Terminal-Bench 2.188.8%(ultraで91.9%)85.6%

数字だけ見ると数ポイント差ですが、公式発表の重要ポイントは「効率」です。Coding Agent IndexでSolはmax推論時に出力トークンが半分以下・所要時間が半分以下・コストが約3分の1減でこのスコアを出したと説明されています。同じ結果を安く速く出せる、というのがGPT-5.6の売りなんです。

ナレッジワーク・コンピュータ操作

ベンチマークGPT-5.6 SolGPT-5.5
Agents’ Last Exam(55分野の長時間業務ワークフロー)52.7%46.9%
OSWorld 2.0(PC操作)62.6%47.5%
BrowseComp(エージェント的ブラウジング)90.4%(ultraで92.2%)84.4%
BenchCAD70.6%44.4%
HealthBench Professional60.5%49.5%

個人的に注目しているのはOSWorld 2.0の47.5%→62.6%という伸びです。画面を見て操作する「コンピュータユース」はGPT-5.5の弱点だった領域で、ここが15ポイント伸びたのは実務インパクトが大きい。公式も「生成したUIを自分でレンダリング結果まで確認して仕上げる」能力が上がったと説明しています。スライドやドキュメント生成でも、参照デッキのデザインシステム(レイアウト・タイポグラフィ・配色)を推測して踏襲する精度がGPT-5.5より上がったことが、公式のビフォーアフター例で示されました。

サイバーセキュリティ(GPT-5.5から最も伸びた領域)

ベンチマークGPT-5.6 SolGPT-5.5
Capture-the-Flag Challenges96.7%88.1%
SEC-Bench Pro71.2%45.8%
ExploitBench73.5%47.9%
ExploitGym(6時間枠)33.7%15.1%(2時間枠のピーク)

世代間で一番差が開いたのがこの領域です。だからこそ、GPT-5.6は6月の段階で一般公開されず、米政府との調整のもと信頼できるパートナー限定のプレビューから始まりました。この経緯は後述します。

長文コンテキスト・学術系

  • OpenAI MRCR v2(8-needle、256K〜512K):Sol 91.5%、GPT-5.5 81.5%
  • GraphWalks BFS 100万トークン:Sol 77.1%、GPT-5.5 45.4%
  • GPQA Diamond:Sol 94.6%、GPT-5.5 93.6%
  • FrontierMath Tier 4(v2):Sol 83%、GPT-5.5 72.5%

正直に書いておくと、512K〜100万トークン帯のMRCRではSol 73.8%に対しGPT-5.5が74%と、ほぼ同等(わずかに5.5が上)の項目もあります。全項目で圧勝しているわけではない点は押さえておきたいところです。長文処理の他社比較はコンテキストウィンドウ比較記事で継続更新しています。

新機能①:推論モード「max」と並列エージェント「ultra」

GPT-5.6で新設された推論エフォート「max」(xhighのさらに上)と並列エージェント「ultra」(既定で4エージェント並列)を左右に分けて示した図
図2:新設の2モード。maxは推論の深さ、ultraは並列エージェント数を上げる

GPT-5.6で新設されたのが2つの上位モードです。

max:xhighのさらに上の推論エフォート

GPT-5.5では推論の深さは最大「xhigh」まででした。GPT-5.6では新たに「max」が加わり、より長く考え、代替案を検討し、チェックと修正を回してから答える動きになります。ChatGPT WorkとCodexでは、GPT-5.6にアクセスできる全ユーザーが設定でオンにできます。

ultra:既定で4エージェントを並列稼働

ultraは単一エージェントの枠を超えるモードで、既定で4つのエージェントを並列に走らせて複雑なタスクを分担処理します。公式のチャートでは、BrowseComp・SEC-Bench Pro・Terminal-Bench 2.1のいずれでも、並列エージェントを足すことで「より高いスコアをより短時間で」達成できることが示されました(16エージェント構成の結果も一部公開)。トークン消費は増えるので、コストと引き換えに品質と速度を買うモードという理解が正確です。

提供範囲はChatGPT WorkではProとEnterprise、CodexではPlus以上。詳しい挙動と使いどころはultraモードの解説記事にまとめています。

新機能②:API開発者向けの変更点

APIまわりはGPT-5.5から実務的な追加が多いです。

  • Programmatic Tool Calling:モデルが軽量プログラムを書いて実行し、複数ツールの調整・中間結果の処理・進捗監視を自律的に行う仕組み。全ツール応答をいちいちモデルに戻さなくてよくなるため、ツール多用タスクのトークンと往復回数が減ります。Zero Data Retention(ZDR)互換と明記されている点も企業利用では重要です
  • マルチエージェント(ベータ):Responses APIで、1リクエスト内で並行サブエージェントを走らせて結果を統合できます。ultra相当の体験をAPIで自作できる位置づけです
  • プロンプトキャッシュの予測可能性向上:明示的なキャッシュブレークポイント指定と、最低30分のキャッシュ保持が入りました。キャッシュ書き込みは非キャッシュ入力単価の1.25倍課金、読み取りは従来通り90%割引です

GPT-5.5のAPI仕様(100万トークンコンテキスト、Batch/Flexで半額など)からの移行を検討する場合、ベースとなる5.5側の仕様はGPT-5.5完全ガイドで確認できます。

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料金の違い:一般提供後に3モデルとも値下げ(2026年10月1日時点)

API料金(100万トークンあたり)を並べるとこうなります。一般提供時(2026年7月9日)はSol 5/30ドル・Terra 2.5/15ドル・Luna 1/6ドルでしたが、その後に3モデルとも改定されました。Solは公式料金ページに「少なくとも2026年11月21日までのプロモーション価格」と注記があり、公式モデルページは一般提供時から入力20%・出力33%の値下げと説明しています。

GPT-5.6のSol・Terra・Luna 3モデルのAPI料金(2026年10月1日時点の100万トークンあたりの入力・出力単価と、一般提供時の単価)を並べた図解
100万トークンあたりの単価(2026年10月1日時点)。Solは入力4ドル・出力20ドル、Terraは入力2ドル・出力12ドル、Lunaは入力0.20ドル・出力1.20ドル。一般提供時はSol 5/30・Terra 2.5/15・Luna 1/6ドル
モデル入力出力備考
GPT-5.55ドル30ドルBatch/Flexは半額、Priorityは2.5倍
GPT-5.5 Pro30ドル180ドル高精度用途向け
GPT-5.6 Sol4ドル20ドル一般提供時は5ドル/30ドル(GPT-5.5と同単価)。少なくとも2026年11月21日までのプロモーション価格
GPT-5.6 Terra2ドル12ドル一般提供時は2.5ドル/15ドル。公式「GPT-5.5と競合する性能で約2倍安い」
GPT-5.6 Luna0.20ドル1.20ドル一般提供時は1ドル/6ドル。最安ティア

一般提供時の単価はGPT-5.5と同じでしたが(その後値下げ)、公式発表は繰り返し「fewer tokens(少ないトークンで同じ仕事)」を強調しています。Coding Agent Indexの試算では、TerraとLunaは競合フラッグシップの約4分の1のコストで同等以上の結果を出すとされます。実効コストは単価表以上に下がる、というのがOpenAIの主張で、私の1週間弱の利用実感ともおおむね一致します。ナレッジワーク系評価でも「LunaはGPT-5.5のピーク性能に半額未満で迫り、Terraはより低コストでそれを上回る」と公式に説明されており、GPT-5.5からの乗り換え先はSol一択ではありません。

提供状況:どのプランで何が使える?

2026年7月9日からChatGPT・Codex・APIで順次展開され、24時間かけて全面提供に向かうとアナウンスされました。プラン別のアクセスは以下の通りです。

GPT-5.6の提供状況をChatGPT・ChatGPT Work/Codex・APIの3面に分けて示した図解
ChatGPTはPlus以上がSol、Pro・EnterpriseはSol Proも選択可能。ChatGPT Work・CodexはFree/GoがTerra、APIは3モデルすべて利用可能
  • ChatGPT:Plus・Pro・Business・EnterpriseユーザーがSol(medium以上のエフォート設定)を利用可能。ProとEnterpriseはさらに高品質の「GPT-5.6 Sol Pro」を選択可能
  • ChatGPT Work・Codex:FreeとGoユーザーはTerraを利用。Plus以上はSol・Terra・Lunaを選んでエフォートを個別設定可能
  • API:Sol・Terra・Lunaすべて利用可能

周辺の動きとして、同日にGPT-5.6がMicrosoft 365 Copilotの優先モデルになったことも公式発表されています。また推論基盤では、Cerebras上でSolを最大毎秒750トークンで提供する計画(7月中、当初は一部顧客限定)がプレビュー発表に記載されました。GA当日の発表全体像はGPT-5.6一般提供の速報記事で整理しています。

安全性の変化:プレビュー限定公開という異例の経緯

GPT-5.6を語る上で外せないのが公開プロセスです。GPT-5.5は通常リリースでしたが、GPT-5.6は2026年6月下旬、米政府との調整のもと、参加者を政府に共有した少数の信頼パートナー限定プレビューから始まりました。理由は前述の通り、サイバーセキュリティ能力がGPT-5.5から大幅に伸びたためです。OpenAI自身は「この種の政府アクセスプロセスが長期的なデフォルトになるべきではない」と発表文で明言しつつ、短期的な措置として受け入れた、、、という異例の書きぶりでした。

安全対策そのものも変わっています。

  • モデル内蔵の保護に加え、生成中のリアルタイムチェック、推論モデルによる会話レビュー、アカウント単位の監視を重ねた多層構成
  • Solのサイバー系セーフガードは、従来モデル比で約10倍の有害活動をブロックする保守的設定。正当な作業がブロックされた場合に下位モデルで再試行できるオプションをChatGPTとCodexに用意
  • GA前に約70万A100相当GPU時間を投じた自動レッドチーミングを実施
  • Preparedness Framework上、サイバー・生物学とも「Critical」閾値は未到達と評価

企業で使う場合、セキュリティ関連の質問が従来より慎重にブロックされる場面が増える可能性があります。脆弱性診断など正当な防御業務で本格的に使いたい組織向けには、検証済みユーザー向けのTrusted Accessプログラムが案内されています。

公式発表で確認できない(未発表の)項目

一般提供の発表文(2026年7月9日)に記載がなかった項目です。2026年10月1日時点の公式モデルページで分かったものは追記し、まだ公式に出ていないものは断定しません。

  • GPT-5.6のコンテキストウィンドウ上限:発表文には明記なし → 公式モデルページ(2026年10月1日時点)では105万トークン(入力は最大92.2万・出力は最大12.8万トークン)
  • 知識カットオフ日:発表文には記載なし → 公式モデルページ(同)ではSolが2026年2月16日
  • Sol ProのAPI料金:発表文にはSol・Terra・Lunaの3モデルの単価のみ記載
  • GPT-5.5の提供終了時期:非推奨化・廃止のスケジュールは発表されていません

GPT-5.5ユーザーは乗り換えるべき?実務目線の判断軸

GPT-5.5からGPT-5.6へ乗り換えるかの判断軸5つ(Codex・エージェント用途は移行推奨、APIコスト重視はTerra、文書生成はSol、超長文処理とセキュリティ業務は検証してから)を並べた図
図3:用途別の判断軸。超長文処理とセキュリティ業務は自社ワークロードで検証してから移行する

100社以上のAI導入支援をしてきた立場での、現時点の整理です。

  • Codex・エージェント用途で使っている → 移行推奨。コーディングとターミナル操作は全面的に上で、トークン効率の改善が使用量枠の節約に直結します
  • API組み込みでコスト重視 → まずTerraを試すのが本命。GPT-5.5同等性能で単価半分は、月間コストにそのまま効きます。分類・抽出などの軽いタスクはLunaへ
  • 資料・スライド・文書生成が中心 → Solの改善幅が大きい領域。テンプレート追従の精度向上は日本企業の「社内フォーマット厳守」文化と相性がいいです
  • 512Kを超える超長文処理が主用途 → 一部指標でGPT-5.5と同等のため、自社ワークロードでの検証を挟んでから移行を
  • セキュリティ業務で使う → 能力は大幅向上した一方、セーフガードも約10倍厳格化。ブロック頻度を試してからの判断を推奨します

よくある質問

GPT-5.6とGPT-5.5の一番大きな違いは何ですか?

提供体系の変化です。単一路線だったGPT-5.5に対し、GPT-5.6はSol・Terra・Lunaの3ティア構成になり、同世代内で性能とコストを選べるようになりました。性能面ではコンピュータ操作(OSWorld 2.0で47.5%→62.6%)とサイバーセキュリティ(SEC-Bench Proで45.8%→71.2%)の伸びが最大です。

料金はGPT-5.5から上がりましたか?

上がっていません。一般提供時はフラッグシップのSolがGPT-5.5と同じ入力5ドル/出力30ドル(100万トークンあたり)で、Terra(2.5ドル/15ドル)とLuna(1ドル/6ドル)という安い選択肢が増えました。その後の改定で、2026年10月1日時点はSol 4ドル/20ドル、Terra 2ドル/12ドル、Luna 0.20ドル/1.20ドルまで下がっています。さらにトークン効率の改善で実効コストは下がる傾向です。

ultraモードは誰でも使えますか?

いいえ。ChatGPT WorkではProとEnterprise、CodexではPlus以上のプランで利用できます。既定で4エージェントを並列稼働させるため、トークン消費は増えます。

GPT-5.5はいつまで使えますか?

2026年10月1日時点で、GPT-5.5の提供終了時期は公式発表されておらず、公式モデルページにも非推奨の記載はありません。APIでは引き続き利用できます(入力5ドル/出力30ドル)。

GPT-5.6のコンテキストウィンドウは何トークンですか?

2026年10月1日時点の公式モデルページでは、Sol・Terra・Lunaとも105万トークン(入力は最大92.2万・出力は最大12.8万トークン)です。27.2万トークンを超える入力は、入力が2倍・出力が1.5倍の単価になります。

まとめ:今日からできる3つのアクション

  1. 現在のGPT-5.5ワークロードを1つ選び、Terraで同じタスクを流す。品質が維持できればAPIコストは即半減します
  2. CodexユーザーはmaxエフォートをONにして、難しめのリファクタリングを1本任せてみる。GPT-5.5との差が一番分かりやすい試し方です
  3. 社内のAI利用ガイドラインを確認する。セーフガード強化でブロック挙動が変わっているため、セキュリティ関連業務でAIを使っている部署は事前検証を

Uravationでは、GPT-5.6を含む最新モデルの企業導入支援・生成AI研修を行っています。「自社のどの業務をどのモデルに割り当てるべきか」の設計からご相談いただけますので、モデル移行を検討中の方はお問い合わせください。

著者プロフィール

佐藤傑(さとう・すぐる)。株式会社Uravation代表取締役。X(@SuguruKun_ai)フォロワー約10万人。100社以上の企業向けAI研修・導入支援を手がける。著書『AIエージェント仕事術』(SBクリエイティブ)。SoftBank ビジネス+IT連載執筆。

出典

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監修:株式会社Uravation(生成AI活用書籍シリーズ累計59,900部の著者チームが運営。自社7メディアの実運用でAI検索からの引用・流入を継続計測し、その知見に基づいて編集しています。仕様・料金が変わりやすい領域のため、重要な意思決定の前には各公式情報の最新版をご確認ください)

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佐藤傑
この記事を書いた人 佐藤傑

株式会社Uravation 代表取締役CEO/生成AIエバンジェリスト。法人向けAI研修・コンサルティングを手がけ、日経・SBクリエイティブ・GMO等のメディアで生成AIについて執筆。

執筆・監修:佐藤傑/下書き・図版・機械検査:当社のAI社員(人が確認してから公開しています)。記事の作り方と検査の方針

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