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Lovart深掘りレビュー|AIデザインエージェントの実力と料金

Lovart深掘りレビュー|AIデザインエージェントの実力と料金

【2026年最新】Lovartとは?料金・使い方・日本語対応を徹底解説

結論: Lovartは、チャットで指示するだけでロゴ・SNS画像・広告動画・3Dアセットまで一括生成できる「AIデザインエージェント」で、画像はNano Banana Pro / Flux / Seedream / GPT Image、動画はKling / Veo / Soraなど複数のAIモデルをAIが自動で選び分けてくれる点が最大の特徴です。無料でも試せますが、商用利用には有料プラン(Starter以上)の契約が必要になります。

この記事の要点:

  • 要点1: Lovartは中国発のAI企業Liblibが開発し、サンフランシスコ拠点のチームが2025年7月23日に正式ローンチした「デザインエージェント」。単体ツールではなく、10種類前後のAIモデルを自動選択して使い分ける司令塔的な立ち位置
  • 要点2: 料金はFree/Starter/Basic/Pro/Ultimateの5段階(目安:月額$0〜約$199)。無料プランは商用利用不可で、業務利用には有料プランが必須
  • 要点3: チャット指示は日本語でも通るが、複雑な指示やニュアンスは英語の方が精度が高いという報告があり、Canva・Midjourneyとは「守備範囲」がはっきり異なる

対象読者: SNS運用・広告制作・ブランディングを兼任する中小企業の担当者、複数のAIデザインツールを比較検討している経営者・マーケ担当

読了後にできること: Lovartを自社の制作フローに導入すべきか、料金プランと機能・限界を踏まえてその場で判断できる


「Canvaとはちょっと違う”AIデザインエージェント”というジャンルのツールがあるらしいんですが、御社的にはどう見てますか?」

AI研修やコンサルの現場で、この半年ほどこの手の質問をよく受けるようになりました。背景にあるのは、中小企業のSNS運用・広告制作の現場で「デザイン担当が実質1人しかいない」ケースが珍しくないことです。ロゴも、SNSバナーも、たまに頼まれる動画広告も、全部その1人が抱えている。Canvaでレイアウトを組み、ChatGPTで文章を考え、Midjourneyで画像を作り……とツールを渡り歩くだけで一日が終わってしまう、という相談を何度も聞いてきました。

Lovartは、そうした「制作フローの分断」を1つのチャット画面に集約しようとしているツールです。ただし本記事は、Uravationがこのツールを販売・提携しているわけではない独立した編集レビューです。派手な謳い文句をそのまま真に受けず、公式情報と複数の第三者レビューを突き合わせて、良い点も物足りない点もフラットに書きます。

この記事では、Lovartとは何か、主要機能、料金プラン(無料枠を含む)、使い方の手順、日本語対応の実力、デザイン実務での具体的な使いどころ、Canva・Midjourneyとの違い、そして導入前に知っておくべき注意点までを、コピペして使えるプロンプト例つきで解説します。

Lovartとは?「世界初のAIデザインエージェント」を謳うツール

Lovartは、中国発のAI企業Liblibが開発したAIデザインツールで、共同創業者でCEOのMelvin Chen氏、カーネギーメロン大学出身のAI研究者でCTOのHaofan Wang氏らが立ち上げました。開発チームの多くはサンフランシスコを拠点にしています。2025年5月にベータテストを開始し、2025年7月23日に正式ローンチ。ベータ期間だけで70カ国以上・80万人超のユーザーを獲得したと報じられています。

Lovart自身は「世界初のデザインエージェント」を名乗っています。この手のキャッチコピーは割り引いて聞く必要がありますが、実際の仕組みとしては、MCoT(Mind Chain of Thought)と呼ばれるエンジンが、ユーザーの指示内容を解析し、その用途に最適なAIモデルへ自動でルーティングする点が特徴です。つまりLovartは自前で1つの画像生成モデルを持っているわけではなく、「複数のAIモデルを組み合わせて使う指揮者」のような立ち位置になります。

画面構成はシンプルで、左側に生成物を並べて編集するInfinite Canvas(無限キャンバス)、右側に指示を入力するChatCanvas(チャット欄)が並びます。「こんなブランドを立ち上げたい」「このキャンペーンを展開したい」といった大きな指示を投げると、AIがロゴ・ポスター・SNS投稿画像・動画広告までをまとめて提案してくる、という使い方が想定されています。

Lovartの主要機能 — 何が生成できるのか

Lovartが対応する生成物と、内部で使われている代表的なAIモデルは次の通りです。

カテゴリ生成できるもの内部で使われる主なモデル(自動選択)
画像ロゴ、SNS投稿画像、広告バナー、商品ビジュアル、パッケージ案Nano Banana Pro、Flux 1.1、Seedream 4.5/5.0、GPT Image など
動画動画広告、SNS用ショート動画Kling 2.6、Veo 3.1、Sora 2、Hailuo 2.3、Wan 2.6、Seedance など
3D3Dアセット・モックアップ専用の3D生成モデル(詳細は公式非公開)
ブランド一式ロゴ+カラーパレット+SNSキット+広告一式をまとめて生成MCoTエンジンが複数モデルを組み合わせて出力
印刷・出力CMYK・裁ち落とし対応の印刷用データ、SVGベクター書き出し(上位プランのみ)

「複数のAIモデルにいちいちログインし直さず、1つのチャットで完結する」のがLovartのコンセプトです。従来なら、アイデア出しはChatGPT、静止画はMidjourney、動画はKlingやSora——と契約とインターフェースがバラバラだったところを、Lovartは1つのサブスクリプションと1つの画面にまとめている、と考えると分かりやすいでしょう。

料金プラン(無料枠を含む)

Lovartは2026年7月時点で、Free/Starter/Basic/Pro/Ultimateの5段階のプランを提供しています。以下は複数の第三者レビュー記事の情報を突き合わせた2026年7月時点の目安です。クレジット消費の仕様や価格は変更される可能性が高いため、契約前に必ず公式サイト(lovart.ai/pricing)で最新情報を確認してください。

プラン月額目安年払い時の月額目安月間クレジット目安商用利用
Free$0$0毎日一定量が自動付与(付与量は変動あり)不可(個人利用のみ)
Starter約$19約$16約2,000
Basic約$32約$27約3,500
Pro約$90約$74約11,000
Ultimate約$199約$166約27,000

複数のレビュー記事で共通して確認できたのは、①Free(無料)プランは商用利用不可で個人の試用・練習用に限られること、②Starter以上の有料プランで初めて商用ライセンスが付与されること、③未使用クレジットは翌月に繰り越されないこと、④1回限りのクレジット追加購入(トップアップ)が別途用意されていること、の4点です。複数人で使うTeamプランも用意されているようですが、価格・条件は公式サイトで確認するのが確実です。

研修先で「Lovartって結局いくらなんですか」と聞かれたときにまず伝えているのは、「Pro(月額90ドル前後)が実質的な”本気で使う”ラインになりそう」ということです。Starter・Basicのクレジット量は、ロゴ1点+SNS画像数点程度なら足りても、動画生成を絡めた本格的なキャンペーン制作にはすぐ不足する、というのが海外レビューで繰り返し指摘されているポイントです。

使い方 — 5ステップで最初のデザインを作る

Lovartの基本的な使い方は次の5ステップです。

  1. アカウント作成:Google/Appleアカウント、またはメールアドレス(ワンタイムパスワード方式)でサインアップ。クレジットカード登録なしで無料プランを開始できます。
  2. 画面構成に慣れる:左側が生成物を並べる「Infinite Canvas」、右側が指示を入力する「ChatCanvas」。まずは右のチャット欄に指示を打ち込みます。
  3. 自然文で指示を出す:「白猫のポスターを作って」「新商品のSNSキャンペーン一式が欲しい」のように、日本語・英語どちらの自然文でも指示できます。
  4. 提案・複数案から選び、対話で修正する:AIが実行計画を立てて複数案を提示するので、気に入った案を選び「もう少し暖色に」「文字をもう少し大きく」と対話形式で詰めていきます。
  5. 最終データを書き出す:商用利用する場合は有料プランで、PNG/動画/印刷用CMYKデータ、上位プランならSVGベクターとして書き出します。

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日本語対応の実力 — どこまで使えるか

Lovartのチャット欄は日本語入力に対応しており、複数のレビュー記事でも「白猫のポスターを作って」のような自然な日本語指示で生成できると報告されています。UIの主要な文言も日本語化されています。

一方で、複数のレビューが共通して指摘しているのが、複雑な指示や細かいニュアンスは英語プロンプトの方が精度が高い場合があるという点です。「実務でストレスなく使えるレベル」という評価がある一方で、条件を多く盛り込んだ長い指示になるほど、日本語では意図がずれやすいという声も見られます。研修でこの手のチャット型AIツールを扱うときによく起きるのが、「一度に全部の条件を詰め込みすぎて、AIがどれを優先すべきか分からなくなる」というパターンです。Lovartに限らず、まずはシンプルな指示で1〜2要素だけ伝えて生成し、対話で少しずつ条件を足していく方が、日本語・英語問わず結果が安定します。

デザイン実務での5つのユースケース(コピペ可能プロンプト付き)

Lovartのチャット欄にそのまま貼り付けられる指示例を5つ用意しました。角括弧 [ ] の部分を自社の内容に置き換えてください。

ユースケース1:新商品のブランド一式を一括生成する

[新商品名:例 オーガニック焙煎コーヒー「Amber Roast」]のブランドビジュアル一式を作ってください。
- ロゴ、SNS投稿用画像3種、パッケージ案1点をセットで
- トーン:[雰囲気:例 温かみのある、大人向け、ナチュラル]
- カラー:[ブランドカラー:例 アンバー×ダークブラウン]
- 想定媒体:Instagram投稿、パッケージ、店頭POP
不足している情報があれば、最初に質問してから作業を開始してください。

ユースケース2:SNSキャンペーン画像セットを作る

[キャンペーン名:例 夏の新作フェア]のSNSキャンペーン用ビジュアルを、正方形(Instagram投稿用)と縦型(Stories用)の2パターンで作成してください。
- 訴求ポイント:[内容:例 期間限定20%オフ]
- ブランドカラー:[カラー]を必ず使用
- 文字は日本語で「[キャッチコピー]」を正しいスペルで入れる
文字が正しく表示されているか、生成後に必ず確認してください。

ユースケース3:動画広告のたたき台を作る

[商品/サービス名]の15秒程度のSNS向け動画広告を作成してください。
- 構成:オープニングで商品を印象的に見せる→中盤でベネフィットを1つ提示→ラストにロゴとキャッチコピー
- トーン:[雰囲気:例 明るくスピード感のある]
- テキストは最小限にし、字幕として画面下部に配置
仮定した演出上のポイントは、必ず「仮定」と明記してください。

ユースケース4:商品パッケージ案を検討する

[商品カテゴリ:例 スキンケアクリーム]のパッケージデザイン案を3パターン作成してください。
- ブランドの方向性:[例 ミニマル・高級感]
- 使用シーン:店頭陳列、ECサイトのサムネイル
- ラベル部分は文字を入れず、後から差し替えられるスペースとして空けておく
印刷(CMYK・裁ち落とし)を想定した書き出しが可能か、あわせて教えてください。

ユースケース5:展示会・プレゼン用の資料グラフィックを作る

展示会用パネルに使う図解グラフィックを作成してください。
- テーマ:[内容:例 自社サービスの導入フロー3ステップ]
- スタイル:シンプルなアイコン+矢印、装飾は控えめに
- 背景は白、企業ブランドカラー[カラー]を1色アクセントとして使用
- ラベル文言は入れず、後からパワーポイントで追記できるようにしてください

研修でこうしたチャット型AIツールのプロンプトを紹介すると、一番反響が大きいのは「1つの指示から複数の生成物がまとまって出てくる」体験そのものです。逆に注意が必要なのは、AIが自動生成した文字入りビジュアル(ユースケース2・5)で、画像内テキストは他社ツール同様まだ完璧ではないため、公開前に必ず目視でスペルと表記をチェックする運用にしてください。

Canva・Midjourneyとの違い

「結局、Canvaやミッドジャーニーと何が違うのか」という質問には、次のように整理しています。

観点LovartCanva(AI機能込み)Midjourney
基本の立ち位置複数のAIモデルを自動選択して使い分ける「デザインエージェント」テンプレートベースの編集ツール+AI補助機能画像生成に特化した単体モデル
操作の起点チャットでの自然文指示が中心テンプレート選択+GUI編集が中心プロンプト入力(Discord/Webアプリ)
動画生成Kling・Veo・Soraなど複数モデルを自動選択して対応一部AI動画機能はあるが限定的非対応(画像特化)
強みブランド一式(ロゴ+SNS+動画+3D)を1つの指示から横断生成できる豊富なテンプレートで量産・レイアウト調整がしやすい、日本語UIが完全写真品質・アート性の高い静止画の生成力
不向きな用途既存テンプレートを流用した大量のバリエーション量産ゼロからブランドの世界観を一括構築すること動画・ブランド一式の生成、細かいレイアウト編集

事例区分: 想定シナリオ
以下は、AIツール選定の相談を受ける中でよく出てくる典型パターンをもとに構成した想定例です。特定の実在企業の事例ではありません。

想定シナリオ:社員20名ほどのD2Cブランド。SNS運用担当が1人でロゴ改修・キャンペーンバナー・たまの動画広告まで抱えている場合、Canvaは「テンプレートを量産する土台」として、Lovartは「新キャンペーンのビジュアル世界観をゼロから一括で立ち上げる」場面として使い分ける、という組み合わせが現実的です。逆に、写真品質そのものにこだわる案件(商品カタログの高精細ビジュアル等)は、依然としてMidjourneyのような画像特化ツールに一日の長があります。AI画像生成ツール全般の比較はAI画像生成ツールの選び方でも詳しく扱っているので、あわせて参考にしてください。

【要注意】導入前に知っておきたい注意点・失敗パターン

失敗1:無料プランの生成物を「無料だから」と業務に使ってしまう

❌ 「無料プランで作れたんだから、そのままチラシやSNS広告に使おう」
⭕ Free(無料)プランは個人利用限定で商用利用不可。業務で使う場合は必ずStarter以上の有料プランを契約する

なぜ重要か:これはLovartに限らず、AI画像生成ツール全般で起きがちな失敗です。「無料で作れた=自由に使える」ではありません。商用利用の可否は各サービスの利用規約で個別に定められているため、契約前に必ず確認してください。

失敗2:クレジット消費の速さを甘く見る

❌ 「Starterプランでとりあえず様子見しよう」と契約し、動画生成をいくつか試したらすぐクレジット切れになった
⭕ 動画生成やブランド一式のような複合タスクはクレジット消費が大きいと複数のレビューで報告されている。まず自社の想定利用量(月に何点、動画は含むか)を洗い出してからプランを選ぶ

なぜ重要か:研修先でも、クレジット制・従量課金型のAIツールを「とりあえず一番安いプランで」と契約し、想定より早く使い切って結局上位プランに乗り換える、というケースを何度も見てきました。特に動画生成を絡める予定があるなら、最初からPro以上を視野に入れて検討した方が結果的に無駄がありません。

失敗3:AIが自動選択したモデル任せにして最終チェックを怠る

❌ 「AIが提案した案をそのまま公開する」
⭕ 生成された画像・動画に実在の人物、他社ロゴ、著名キャラクターに酷似した要素が紛れ込んでいないか、公開前に必ず人の目でチェックする

なぜ重要か:複数のAIモデルを自動で使い分ける仕組みは便利な反面、「どのモデルがどう生成したか」を利用者側で完全に把握しづらくなります。AIが作ったかどうかに関係なく、実在ブランド・人物に酷似した生成物を商用利用すれば、肖像権・商標権のリスクは残ります。

失敗4:日本語の長い指示だけに頼って生成品質にばらつきが出る

❌ 「条件を全部日本語で1つの長文指示に詰め込む」
⭕ まずシンプルな指示で1〜2要素だけ伝えて生成し、対話形式で少しずつ条件を足していく。複雑な指示は英語で試すのも一案

なぜ重要か:チャット型のAIツール全般に言えることですが、条件を一度に詰め込みすぎるとAIがどれを優先すべきか判断しづらくなり、結果がぶれやすくなります。

まとめ:今日から始める3つのアクション

  1. 今日やること:無料プランでLovartに登録し、ユースケース1のプロンプトを使って自社(または架空の商品)のブランド一式を1回生成してみる
  2. 今週中:自社の月間の制作量(ロゴ・SNS画像・動画の点数)を書き出し、Starter〜Ultimateのどのプランでクレジットが足りそうか目安をつける
  3. 今月中:既存のCanva・Midjourneyなどとの役割分担(テンプレ量産はCanva、世界観の一括構築はLovart、写真品質はMidjourney、といった住み分け)を1ページの社内ルールにまとめる

次回予告:次の記事では「AIデザインツールを複数併用するときの制作フロー設計」をテーマに、ツール間の役割分担と社内ガイドラインの作り方を具体的にお届けします。


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著者: 佐藤傑(さとう・すぐる)
株式会社Uravation代表取締役。X(@SuguruKun_ai)フォロワー約10万人。
100社以上の企業向けAI研修・導入支援。著書『AIエージェント仕事術』(SBクリエイティブ)。
SoftBank IT連載7回執筆(NewsPicks最大1,125ピックス)。

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参考・出典

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佐藤傑
この記事を書いた人 佐藤傑

株式会社Uravation 代表取締役CEO/生成AIエバンジェリスト。法人向けAI研修・コンサルティングを手がけ、日経・SBクリエイティブ・GMO等のメディアで生成AIについて執筆。

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