結論:ChatGPT Images 2.5は「速く・崩れず・部分だけ直せる」画像生成への更新で、ChatGPT側は追加料金なし、API側は料金据え置きで2モデル体制になりました。
- OpenAIが2026年9月8日(米国時間)に公開。ChatGPT・ChatGPT Work・Codexの全ユーザーへ順次展開(デスクトップ・モバイル・Web)。
- 変わった点は5つ。生成時間を最大50%短縮、光と質感が自然、参照写真の被写体を保持、複数回の編集でも細部が一貫、コメント編集とSketch(手描き指示)の追加。
- APIは
gpt-image-2.5-flare(既定・日常用途)とgpt-image-2.5-sunburst(精密編集向け)の2本。トークン単価は gpt-image-2 と同じ(出力100万トークンあたり30ドル)。
対象読者: 資料・販促物・SNS画像をChatGPTで作っている実務担当者と、gpt-image-2 をAPIで使っている開発担当。今日やること: 既存の画像プロンプトを1本そのまま流し、コメント編集で「1か所だけ直す」動作を試す。
2026年9月9日時点の一次情報(OpenAIの発表、開発者向けモデルページ、料金ページ、画像生成ガイド)で確認できた事実だけを整理しました。数字の裏取りができないものは「確認できていない」と書いています。前世代の使い方はChatGPT画像生成の使い方(制限とプロンプト集)、API側の業務活用はgpt-image-2ビジネス活用15選にまとめています。
ChatGPT Images 2.5とは何か
ChatGPT Images 2.5は、ChatGPTに組み込まれた画像生成・編集機能の新版です。2026年4月に公開された gpt-image-2(ChatGPT上では Images 2.0)の後継で、OpenAIは「より速く、よりシャープに、より賢く」を掲げています。名称は、ChatGPT上の機能としては「ChatGPT Images 2.5」、API上のモデルとしては「GPT-Image-2.5」で、APIは用途別に Flare と Sunburst の2モデルに分かれました。
2.0との違いを一言でいうと、「作り直し」から「直す」への転換です。2.0までは一部を変えたいときも全体を再生成する使い方が中心で、そのたびに他の部分まで変わってしまうのが実務の悩みでした。2.5では変えたい部分にコメントを付けて指示すると、その部分だけが変わります。
何が変わったか:5つのポイント

| 項目 | Images 2.0(gpt-image-2) | Images 2.5 |
|---|---|---|
| 生成速度 | 基準 | 最大50%短縮(OpenAI公表値) |
| 描写 | 写実性は高いが光の表現が単調になることがあった | 自然な照明と質感の表現が向上 |
| 参照写真 | 人物や商品の特徴が変わることがあった | アップロードした写真の被写体を保持 |
| 連続編集 | 修正を重ねると別の部分も変わりがち | 複数回の編集でも細部が一貫 |
| 編集の指示方法 | 文章で全体を再指示 | コメント編集(部分指定)と @Sketch(手描き)を追加 |
| 作成支援 | なし | ポスター・グッズ向けのテンプレートとプロンプト共有 |
OpenAIが数値で示しているのは「最大50%の速度短縮」だけで、画質のベンチマーク値は9月9日時点で公表されていません。描写の向上は同社の説明とデモに基づく定性的な変化として読んでください。
使い方:生成・コメント編集・Sketch・テンプレート

1. 生成する(従来どおり)
ChatGPTの入力欄に文章で指示します。参照写真をアップロードすると、2.5では被写体の特徴を崩さずに構図や背景を変えられます。商品写真の背景差し替え、社員写真をもとにしたイラスト化などが、以前より少ない試行回数で通ります。
2. コメントで部分だけ直す
生成された画像の変えたい部分にコメントを付けて、「この文字を消す」「この帽子を青に」のように指示します。全体を作り直さないため、OKだった部分がそのまま残ります。実務ではこれが最大の変化で、「9割できているのに1か所のために作り直す」やり取りが減ります。
3. Sketchで手描き指示する
入力欄で @Sketch を呼び出すと、ChatGPT上で直接描いた線や図形を指示として渡せます。レイアウトの配置、矢印の向き、余白の取り方など、文章にしにくい指示を絵で伝える用途です。
4. テンプレートとプロンプト共有
ポスターやグッズなど、よく使う形式のテンプレートが用意されました。作った画像のプロンプトを共有する機能も加わり、チームで「同じ指示で同じ品質」を再現しやすくなっています。
試すときのプロンプト例(コメント編集)
【生成】
弊社セミナー告知の横長バナー。テーマは「生成AIの社内ルール作り」。
落ち着いたネイビー基調、右側に余白、日本語の見出しは入れない。
【コメント編集:見出しの位置を指定して】
ここに「社内ルールの作り方」と1行で入れて。書体はゴシック、色は白。他は変えないで。提供状況:どのプランで使えるか
| 対象 | 9月9日時点で確認できていること |
|---|---|
| ChatGPT(無料・有料プラン) | 全ユーザーへ順次展開。デスクトップ・モバイル・Webの全て |
| ChatGPT Work(法人向け) | 同日から順次展開 |
| Codex | 同日から順次展開(開発作業中の画像生成・編集に使える) |
| API | gpt-image-2.5-flare/gpt-image-2.5-sunburst を Images API で利用可 |
ChatGPT側について、OpenAIは新しい料金プランや値上げを発表していません。既存プランの枠内で使えるという理解でよい一方、無料プランの1日あたりの生成回数上限や、プラン別の上限の差は、9月9日時点で公式ページに明記が見つかっていません。「順次展開」のため、自分の環境にまだ来ていない場合は数日待ってから確認してください。
API:Flare と Sunburst の違いと料金

2モデルの位置づけ
| gpt-image-2.5-flare | gpt-image-2.5-sunburst | |
|---|---|---|
| 位置づけ | 既定。速く高品質な日常の画像生成 | 編集の精度を優先するワークフロー向け |
| 速度 | gpt-image-2 比で待ち時間50%短縮 | 生成時間は長め |
| 向く用途 | SNS・バナー・大量生成・社内資料 | 細部まで詰める制作物、繰り返し編集する案件 |
| スナップショット | gpt-image-2.5-flare-2026-09-08 | 公式ページで個別の記載は確認できていない |
| エンドポイント | images/generations、images/edits(inpainting 対応) | |
料金(トークン単価・100万トークンあたり・米ドル)
| モデル | 画像入力 | 画像入力(キャッシュ) | テキスト入力 | テキスト入力(キャッシュ) | 画像出力 |
|---|---|---|---|---|---|
| gpt-image-2.5-flare | 8.00 | 2.00 | 5.00 | 1.25 | 30.00 |
| gpt-image-2.5-sunburst | 8.00 | 2.00 | 5.00 | 1.25 | 30.00 |
| gpt-image-2(参考) | 8.00 | 2.00 | 5.00 | 1.25 | 30.00 |
| gpt-image-1-mini(参考) | 2.50 | 0.25 | 2.00 | 0.20 | 8.00 |
単価は gpt-image-2 と同額ですが、注意点が2つあります。第一に、OpenAIのモデルページは「GPT Image 2 の計算ツールは GPT Image 2.5 のトークン消費を見積もれない」と明記しており、1枚あたりの実コストは9月9日時点で公式の見積表がありません。品質レベルが増えた分、上位品質では1枚の消費トークンが増える可能性があるため、本番投入前に自社のサイズ・品質で数枚生成し、ダッシュボードの実消費で単価を確認してください。第二に、Batch(半額)の料金表に2.5の2モデルはまだ載っていません。大量生成をBatchで安くしていたチームは、当面 gpt-image-2 を残す判断も合理的です。
仕様の変更点(画像生成ガイドより)

- 品質レベル: low/medium/high に xhigh/max が加わり、既定は auto。
- サイズ: 推奨は 1024×1024、1536×1024、1024×1536。加えて任意解像度を指定でき、条件は「幅・高さが16の倍数」「縦横比 1:3〜3:1」「長辺 3,840px 以下」「総画素 655,360〜8,294,400(4K相当)」。2560×1440 を超える解像度は実験的扱い。
- 背景: transparent(PNG/WebP)、opaque、auto。
- 出力形式: PNG(既定)、JPEG、WebP。JPEG/WebPは
output_compression(0〜100)で圧縮率を指定。速度優先なら JPEG。 - 処理時間: 複雑なプロンプトは最大2分かかる場合があるとガイドに明記。
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gpt-image-2 から移行する開発者のチェックリスト
- モデルIDを差し替える前に品質を固定する。 既定の auto は環境で変わり得るので、コスト管理上は high など明示指定が安全です。
- 既存の1枚単価を実測し直す。 公式の見積表が2.5に対応していないため、旧単価を前提にした予算表は一度リセットします。
- Batchを使っている処理は当面据え置き。 2.5のBatch料金が掲載されてから移行します。
- 編集フローは Sunburst を検討。 参照画像をもとに何度も直す工程がある場合は、速度より再現性を優先できます。
- 任意解像度の制約をバリデーションに入れる。 16の倍数・縦横比・総画素の条件を満たさない指定はエラーになります。
法人での使い方と注意点
実務で効くのは「作り直し回数の削減」です。バナー1点を仕上げるまでに5回生成していた作業が、2.5では初回生成と1〜2回のコメント編集で収まる場面が増えます。用途別に見ると次の3つが入りやすい領域です。
- 販促・広報: 既存の商品写真から背景違い・季節違いを量産。テンプレートで社内の統一感を保つ。
- 営業資料・研修資料: 図解のたたき台を作り、文字の位置や配色だけをコメントで直す。
- 開発・EC運用: APIで商品画像の背景処理を自動化。Flareで量をこなし、主力商品だけ Sunburst で仕上げる。
一方で、社内で使う前に決めておくべきことも変わりません。実在の人物の写真をもとにした生成の扱い、他社ロゴや著名キャラクターを含む指示の禁止、生成物の権利確認と公開前レビューの3点は、機能が便利になるほど事故が起きやすくなります。ルールの作り方はChatGPTビジネス活用ガイドの社内ルール節、無料ツール比較は画像生成AI無料比較9選を参照してください。
どの使い方を選ぶか:個人プラン・Work・APIの3パターン

| パターン | 向いている組織 | 使う機能 | 先に決めること |
|---|---|---|---|
| ① ChatGPTの個人プランで使う | 担当者が数人で、画像は月に数十枚 | 生成・コメント編集・Sketch・テンプレート | 会社アカウントか個人アカウントか。個人アカウントで業務画像を作ると、退職時に履歴とプロンプトが失われます |
| ② ChatGPT Work で使う | 部門をまたいで使う・管理者が利用状況を見たい | ①と同じ機能に加え、管理機能と共有 | 入力してよい素材の範囲(顧客写真・未公開商品の扱い) |
| ③ APIで組み込む | EC・広告運用で毎日数百枚を処理する | gpt-image-2.5-flare を既定、仕上げに sunburst | 品質レベルの固定と、1枚あたりの実測単価 |
多くの中小企業は①か②で足ります。③に進む目安は「毎日同じ形式の画像を人手で作っている」状態で、そこまで量が無いなら、2.5で強化されたコメント編集とテンプレートを①②で使い切る方が費用対効果は高いです。
2.0の書き方から変える3つのポイント
2.0までのプロンプトはそのまま動きますが、2.5の強みを使うなら書き方を少し変えると通りが良くなります。
1. 最初の指示は「全体」だけにする
2.0では失敗を避けるため、初回から文字位置・色・余白まで細かく書く運用が多かったはずです。2.5では初回は構図と雰囲気だけを指示し、細部はコメント編集で詰める方が早く終わります。
【2.0の書き方】
新製品Aのバナー。左に製品、右に白抜きで「30%軽量化」、下部に青い帯、帯の中に会社ロゴ用の余白、余白は全体の1割…
【2.5の書き方(初回)】
新製品Aのバナー。左に製品、右は余白。落ち着いた青基調。
→ 生成後、右の余白にコメント: 「ここに『30%軽量化』を白のゴシックで1行」
→ 下部にコメント: 「この位置に青い帯を追加。ロゴ用に左側を空けて」2. 参照写真は「守ってほしい点」を言葉にする
被写体の保持が強くなった分、何を守るかを明示すると精度が上がります。「この商品の形とロゴの位置は変えず、背景だけ木目のテーブルに」のように、固定する要素と変える要素を分けて書きます。
3. 位置の指示は Sketch に任せる
「右上」「中央よりやや左」といった位置の言葉は解釈がぶれます。@Sketch で枠や矢印を描いて渡す方が、文章より早く意図が通ります。
つまずきやすい点と対処
- 2.5の機能が表示されない: 順次展開のため、アカウントによって反映時期が違います。アプリの更新と再ログインを試し、それでも出なければ数日待ちます。
- コメント編集で意図しない部分まで変わる: コメントの位置を対象の中心に置き、「他は変えないで」を一言添えると安定します。
- 人物写真の扱い: 実在の人物の写真をもとにした生成は、本人の同意と社内の利用ルールを先に確認します。機能的にできることと、やってよいことは別です。
- APIのコストが読めない: 2.5向けの公式見積表が無いため、本番と同じサイズ・品質で10枚ほど生成し、利用ダッシュボードの実消費から1枚単価を出してから予算を組みます。
- 任意解像度でエラーになる: 幅と高さが16の倍数か、縦横比が1:3〜3:1か、総画素が上限内かを確認します。
まとめ:今日やる3つ
- 普段使っている画像プロンプトを1本、そのまま2.5で生成し、速度と描写の差を自分の目で確認する。
- 生成結果の1か所にコメントを付けて直し、「作り直さずに直る」感覚をつかむ。テンプレートも1つ開いてみる。
- APIを使っている場合は、Flare で10枚生成して実消費トークンを記録し、旧単価との差を把握してから移行を判断する。
よくある質問
Q. ChatGPT Images 2.5 は無料プランでも使えますか?
OpenAIは「全ユーザーへ順次展開」と発表しており、無料プランも対象です。ただし無料プランの1日の生成回数上限は9月9日時点で公式に明記されておらず、従来どおり有料プランより少ない枚数になると考えるのが妥当です。
Q. 料金は上がりましたか?
ChatGPT側で新料金の発表はありません。APIのトークン単価は gpt-image-2 と同額です。ただし2.5向けの1枚あたり見積表はまだ無いため、実際の消費トークンは自社で実測してください。
Q. Flare と Sunburst はどう使い分けますか?
迷ったら Flare です。速く、gpt-image-2 より高品質で、単価も同じです。Sunburst は「同じ画像を何度も直す」「細部の再現性が売上に直結する」制作物に限定して使うと、生成時間の長さが許容できます。
Q. gpt-image-2 はいつまで使えますか?
9月9日時点で提供終了の告知はなく、料金ページにも gpt-image-2 は掲載されたままです。Batch料金が2.5に用意されるまでは、大量処理を gpt-image-2 に残す運用が現実的です。
Q. Sketch はどこから使いますか?
ChatGPTの入力欄で @Sketch を呼び出します。描いた線や図形が指示として渡され、文章で伝えにくい配置の指定に向きます。順次展開のため、表示されない場合は数日待ってください。
Q. 生成した画像は商用利用できますか?
OpenAIの利用規約上、出力の権利はユーザーに帰属しますが、実在の人物・他社の商標・著名キャラクターを含む生成は別の権利に触れます。公開前に社内レビューを通す運用は2.5でも変わりません。
参考・出典
- OpenAI「Introducing ChatGPT Images 2.5」(2026年9月8日)openai.com/index/introducing-chatgpt-images-2-5/(参照日 2026年9月9日)
- OpenAI Developer Community「Introducing GPT Images 2.5 in the API and ChatGPT」community.openai.com(参照日 2026年9月9日)
- OpenAI モデルページ「gpt-image-2.5-flare」developers.openai.com(スナップショット 2026-09-08・参照日 2026年9月9日)
- OpenAI API 料金ページdevelopers.openai.com/api/docs/pricing(参照日 2026年9月9日)
- OpenAI 画像生成ガイドdevelopers.openai.com/api/docs/guides/image-generation(参照日 2026年9月9日)
- 9to5Mac「OpenAI releases ChatGPT Images 2.5 with ‘sharper details’ and ‘more precise editing’」(2026年9月8日)9to5mac.com(参照日 2026年9月9日)
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