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【2026年8月最新】GLM-5.3 新モデル公開|料金とライセンス

【2026年8月最新】GLM-5.3 新モデル公開|料金とライセンス

結論:GLM-5.3 新モデルは、2026年8月にAPI提供された後、モデルの重みまで取得・改変できるオープンウェイト版が公開されました。変わったのは「Z.aiのサービスを使う」以外に「自社環境で運用する」という選択肢が加わったことです。

  • 何が:GLM-5.3のモデルカード、重み、設定ファイル、独自ライセンスがHugging Faceで公開され、ModelScopeでも配布ページを確認できました。
  • いつから:Z.ai公式Xは2026年8月28日付で公開を告知し、国内報道では日本時間2026年8月29日0時の公開とされています。
  • 誰に影響:GLM Coding Plan利用者、GLM APIの移行担当者、オープンウェイトを自社運用またはサービス提供に使う企業は確認が必要です。GLMを使っていない企業に今すぐの変更作業はありません。

今日確認すること:自社が「従量API」「Coding Plan」「自社ホスト」のどれで使う可能性があるかを分け、料金表とライセンス条件を同じ稟議資料に残してください。

最終更新:2026年8月30日(日本時間)

このテーマでよくある誤解は、「オープンウェイトになったので、誰でも無料で同じ性能を自分のパソコンから使える」という理解です。正しくは、重みを取得するための許諾は広く与えられましたが、推論設備、運用、監視、セキュリティには別の費用がかかります。さらに、ライセンスはMITではなく独自の「GLM-5.3 License」です。

もう一つ大切なのは、オープンウェイト公開とGLM-5.3のサービス開始が同じ日ではないことです。Z.aiは2026年8月14日の公式技術ブログでGLM-5.3を発表し、APIとGLM Coding Planで提供しました。その時点では、安全性評価とハードニングを終えた後に重みを公開すると予告していました。今回のニュースは、その予告された重みが実際に公開されたという続報です。

GLM-5.3とは何か、オープンウェイトで何が増えたのか

GLM-5.3とは何か、オープンウェイトで何が増えたのか
GLM-5.3とは何か、オープンウェイトで何が増えたのか

GLM-5.3は、Z.aiが複雑なソフトウェア開発、長時間にわたるエージェント作業、サイバーセキュリティ関連の評価を重視して調整したテキスト生成モデルです。公式モデルカードによると、GLM-5.2と同じ基盤モデルを使い、改善分はポストトレーニングによるものです。つまり、基盤を一から大型化した新世代というより、同じ大規模基盤を実務的な長期タスクへ強くした更新と捉えるのが正確です。

「オープンウェイト」とは、モデルの重みをダウンロードし、自社で実行、調整、派生物の作成を検討できる状態を指します。APIだけの提供では、モデルは事業者の環境にあり、利用企業は入出力に応じて料金を払います。オープンウェイトでは運用場所を選べますが、モデルの学習データ、開発工程、すべての再現手段まで公開されたことを意味しません。そのため、この記事では「オープンソース」ではなく、Z.ai自身の表現に合わせて「オープンウェイト」と記します。

項目2026年8月30日時点の確認内容出典
サービス発表2026年8月14日。GLM-5.3をAPIとGLM Coding Planへ展開し、重みは安全性評価後に公開すると予告Z.ai技術ブログ
オープンウェイト告知Z.ai公式Xでは2026年8月28日付。国内報道では日本時間2026年8月29日0時Z.ai公式XGIGAZINEの時刻報道
配布先Hugging FaceとModelScopeの公開ページを確認Hugging FaceModelScope
基盤の規模総パラメーター7,440億、推論時に活性化するパラメーター400億のMoE。GLM-5.3がGLM-5.2と同じ基盤であることと、公式GLM-5リポジトリのGLM-5.2表記を突合Z.ai公式GitHub
入力テキストのみZ.ai公式ドキュメント
コンテキスト100万トークンZ.ai公式ドキュメント
最大出力12万8,000トークンZ.ai公式ドキュメント
推論設定推論は常時有効。強度はlow、high、maxの3段階で、初期値はmax公式モデルカード
ライセンス独自のGLM-5.3 License。利用、改変、再配布、商用利用に広い許諾がある一方、表示義務と大規模なModel as a Service事業者向け条件があるライセンス原文

Hugging Faceのコミット履歴では、初期コミットと重み関連の更新が2026年8月末に記録されています。ModelScopeも配布ページの存在を確認できました。ただし、両リポジトリが同じ秒に公開されたことまで示す公式タイムスタンプは確認できません。したがって、「両方で利用可能」は確認済みですが、「完全に同時刻」とは断定しません。

GLMシリーズの変遷を先に押さえたい方は、GLM-5.1発表の速報と、智譜GLM-5の性能・料金ガイドをあわせて確認すると、今回の更新位置が分かりやすくなります。

新モデルの性能はどこまで確認できたか

新モデルの性能はどこまで確認できたか
新モデルの性能はどこまで確認できたか

Z.aiは、自社のZ.ai Code BenchでGLM-5.2より50%改善したと説明しています。ここで注意したいのは、この50%があらゆる業務の品質向上率ではなく、Z.ai社内のコーディング評価における結果だという点です。営業資料の作成、日本語の顧客対応、社内規程の要約が50%良くなると読み替えることはできません。

一方、公式モデルカードには公開ベンチマークの条件と数値も掲載されています。代表例では、Terminal Bench 3.0がGLM-5.2の4.6からGLM-5.3の28.3へ、DeepSWE v1.1が46.2から66.9へ、AutomationBenchが26.2から48.2へ伸びています。サイバー領域ではCyberGymが77.2から84.5、ExploitBenchが24.4から54.4です。評価ごとに実行環境、制限時間、最大出力、試行回数が異なるため、順位だけでなくモデルカードの脚注まで読む必要があります。

GLM-5.3と比較モデルのコーディング、サイバー、エージェント評価
Z.aiが公開したGLM-5.3の評価比較。自社評価を含むため、導入時は自社タスクでも再検証が必要です。出典:Z.ai公式モデルカード

実務で見るべき改善は、単発のコード補完よりも、複数のファイルやツールを扱う長期タスクです。Z.aiは、実行可能で検証できる作業環境を増やし、モデルが課題の分解、実装、実験、検証までを継続するようポストトレーニングを拡張したと説明しています。長い作業を任せたい開発チームにとって、ここがGLM-5.3の中心的な変更です。

GLM-5.3のコーディング性能とトークン効率の比較
努力レベルごとのコーディング性能とトークン効率を示すZ.ai公式図。数値は評価条件とセットで確認してください。出典:Z.ai技術ブログ

サイバー能力の向上は、企業にとって利点と統制課題の両方を生みます。脆弱性発見や防御側の検証に使える可能性がある一方、モデルへ広いネットワーク権限や本番資格情報を無条件に渡す理由にはなりません。検証環境の分離、最小権限、操作ログ、人による承認を先に設計する必要があります。

GLM-5.3のサイバー能力に関する公式評価
GLM-5.3のサイバー能力に関するZ.ai公式評価。攻撃手順ではなく、企業側の安全な評価設計に用いるべき情報です。出典:Z.ai技術ブログ

Artificial Analysisの総合指標については、GIGAZINEがIntelligence Index 60、Agentic Index 59と報じています。ただし、今回指定したZ.ai公式ブログとHugging Faceモデルカード内で、この2つの指標値そのものは確認できませんでした。そのため、この記事では報道値を採用可否の根拠にせず、公式モデルカードに評価条件が載っている数値と自社検証を優先します。

料金と提供条件は利用経路で分けて考える

料金と提供条件は利用経路で分けて考える
料金と提供条件は利用経路で分けて考える

「重みが無料公開された」というニュースだけを見ると、API料金も不要になったように見えます。しかし、オープンウェイト、従量API、GLM Coding Planは別の契約・費用構造です。自社がどの経路を使うかを決めずに価格だけ比較すると、設備費や利用条件を見落とします。

オープンウェイトを自社で動かす場合

GLM-5.3 Licenseは、ソフトウェアとモデル重みを無償で取得し、利用、改変、配布、派生物作成、商用利用する権利を広く認めています。ただし、これは計算資源や保守が0円になるという意味ではありません。公式モデルカードはSGLang、vLLM、TokenSpeed、Transformers、KTransformers、Unslothなどの対応先を案内していますが、企業が必要とする最小GPU構成や月額運用費は公式に確定値を出していません。

総パラメーター7,440億のモデルである以上、「重みが公開されたから全社員のパソコンへ配る」という判断は避けるべきです。まず少数の検証環境で、精度、速度、同時接続、ログ、障害対応まで含めた総保有コストを測ります。量子化版の性能や必要メモリは配布者と方式で変わるため、Z.ai公式に確認できないハードウェア数値はここでは固定しません。

Z.aiの従量APIを使う場合

Z.ai公式料金表では、GLM-5.3の料金は100万トークン単位です。下表の円換算は、日本銀行が2026年8月28日に公表した中心相場、1米ドル159.36円を用いた概算です。実際の請求額は決済時の為替、カード会社の手数料、税務上の取扱いで変わります。Z.aiによる円建て固定価格は2026年8月時点で確認できません。

GLM-5.3 APIの課金項目100万トークンあたりの円換算目安Z.ai公式の原表記
入力約223円1.4米ドル
キャッシュ済み入力約41円0.26米ドル
出力約701円4.4米ドル
キャッシュ保存期間限定で無料終了日は公式料金表で未提示

API利用時は、入力単価だけでなく出力単価と推論強度を見ます。GLM-5.3は推論を無効化できず、初期値はmaxです。既存アプリがthinking.typeを無効にしている場合、公式移行ガイドは、有効へ変更し、軽い推論が必要ならreasoning_effortをlowへ設定してからモデルIDを更新するよう案内しています。設定を変えずに移行すると、リクエストが失敗する可能性があります。

GLM Coding Planで使う場合

公式ドキュメントでは、Lite、Pro、Maxの全プランがGLM-5.3とGLM-5.3-Flashに対応しています。GLM-5.2またはGLM-5.1へのリクエストはGLM-5.3へ自動的に振り替えると案内されているため、既存利用者は「自分でモデル名を変えていないから無関係」とは限りません。特に再現性が必要な開発では、利用ログに実際のモデル名と日付を残してください。

個人向けCoding Plan月額標準価格の円換算目安週次クレジット向く利用
Lite約2,868円10,0001つの小規模プロジェクトを中心に試す
Pro約11,474円60,000日常的な開発と複数作業の併用
Max約25,498円140,000高頻度の長期タスクと複数プロジェクト

円換算前の月額標準価格はLiteが18米ドル、Proが72米ドル、Maxが160米ドルです。期間契約やキャンペーンの表示は変わる可能性があるため、稟議には契約時の公式画面を保存してください。また、Coding Planは公式対応のコーディングツール向けです。一般の自社SaaSや顧客向けAPIをCoding Planの枠で提供することは、公式利用条件の対象外です。その用途では従量APIまたは自社ホストを検討します。

GLM Coding PlanでGLM-5.3へ切り替えた状態の確認画面
GLM Coding Planの公式モデル切替ガイドに掲載された確認画面。契約後は設定元と実際のモデル名を確認します。出典:Z.ai公式ドキュメント

他社を含むAPI料金の全体像は主要AIモデルのAPI料金比較、長文処理の比較軸はAIモデルのコンテキストウィンドウ比較で確認できます。

GLM-5.3 Licenseの商用条件を読み違えない

GLM-5.3 Licenseの商用条件を読み違えない
GLM-5.3 Licenseの商用条件を読み違えない

GLM-5.3は「商用利用不可」ではありません。ライセンス原文は、利用、複製、改変、結合、公開、配布、再許諾、販売、実行、デプロイ、ファインチューニング、派生物作成を広く認めています。ただし、無条件のMITライセンスでもありません。契約審査では、次の条件をそのまま論点化してください。

確認項目GLM-5.3 Licenseの条件日本企業の実務
許諾範囲モデル重み、設定、推論・学習コード、文書を無償で利用、改変、配布、商用利用できる採用可否の入口は広い。ただし用途、配布形態、関連会社を含めて確認する
表示義務著作権表示と許諾文を、ソフトウェアのすべての複製または重要部分に含めるモデル台帳、配布物、コンテナ、利用規約に原文を同梱する場所を決める
法令順守適用される法令・規制に従う個人情報、著作権、輸出管理、業界規制は自社用途に応じて別途審査する
Model as a Service第三者が入力、パラメーター、学習データを実質的に制御できる推論またはファインチューニング提供を指す顧客向けAPI、推論基盤、ファインチューニング受託が該当するか法務と確認する
大規模事業者の審査Model as a Serviceを運営し、被許諾者と関連会社の合算売上高が任意の連続12カ月で100億米ドルを超える場合、商用利用前にZ.aiのセキュリティ審査が必要日本銀行の同レート換算では約1兆5,936億円。売上条件と事業形態の両方を満たす場合だけが対象
対象外の例モデル機能が特定機能に埋め込まれたエンドユーザー製品、他社ホストモデルへの単純なリレーはModel as a Serviceの定義から除外除外に当たるかを自己判断だけで確定せず、提供設計を文書化する
保証現状有姿で提供され、商品性、特定目的適合性、非侵害を含む保証はない品質保証、損害対応、出力確認の責任分界を自社契約に反映する

重要なのは、「売上高が大きい企業はすべて審査」という条件ではないことです。原文は、Model as a Service事業を運営することと、関連会社を含む売上高基準を超えることの両方を条件にしています。一方で、基準未満なら何をしてもよいわけでもありません。表示義務、法令順守、無保証の条項は残ります。この記事は法的助言ではないため、顧客向け提供や再配布を行う場合は、必ずライセンス原文と自社の契約専門家で確認してください。

日本で利用できるかを3つの意味に分ける

日本で利用できるかを3つの意味に分ける
日本で利用できるかを3つの意味に分ける

「日本で使えるか」は、ダウンロードできるか、日本語を十分扱えるか、日本企業向けの契約・データ保護条件が整っているかで答えが変わります。ひとまとめに「利用可能」と書くと、企業導入で必要な確認を落とします。

  • 重みの取得:2026年8月30日に日本からHugging FaceとModelScopeの公開ページへアクセスでき、Hugging Faceのモデルカードとライセンスを取得できました。公式資料に日本を除外する記載は確認していません。ただし、将来の配布継続や個別ネットワークからの到達性を保証するものではありません。
  • 日本語性能:Hugging Faceの公式モデルカードが示す言語タグは英語と中国語です。日本語を入力できないという意味ではありませんが、日本語業務の品質、敬語、固有名詞、法務文書の精度について、Z.ai公式の日本語ベンチマークは2026年8月時点で確認できません。
  • API契約と地域:Z.aiはグローバル向けAPIと米ドル建て料金を公開しています。一方、日本国内のデータ保管場所、日本語SLA、円建て請求、日本法人向けサポート条件は公式ページで確認できません。法人契約前にデータ処理場所、再委託先、障害対応、税務書類を確認してください。

したがって、公開日時点の結論は「オープンウェイトは日本から取得して検証できる。ただし、日本語品質と日本企業向けの契約条件が公式に十分確定したとは言えない」です。機密性の高いデータを扱う企業ほど、公開モデルであることだけを理由に安全と判断せず、重みの入手元、ハッシュ、コンテナ、依存関係、操作権限を管理する必要があります。

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今すぐやること

  • 利用経路を1つに決める前に分離する:従量API、Coding Plan、自社ホストでは、料金、契約、運用責任が異なります。稟議の比較表も3列に分けます。
  • 既存GLM利用を棚卸しする:Coding Planでは旧モデルへのリクエストがGLM-5.3へ振り替えられる案内があります。モデル名、推論強度、キャッシュ、出力上限をテスト環境で確認します。
  • ライセンス原文を保存する:採用日、配布元URL、コミット、ライセンス、用途、再配布の有無をモデル台帳へ記録します。Model as a Serviceに近い事業は法務確認を先に行います。
  • 自社タスクで評価する:公開ベンチマークの高得点をそのまま採用理由にせず、日本語の仕様書、既存コード、テスト、セキュリティ境界を使った評価セットを作ります。
  • 権限を絞る:コーディングやサイバー能力が高いモデルほど、検証環境の分離、外部通信の制限、秘密情報のマスキング、人による承認を組み合わせます。

やらなくていいこと

  • GLMを使っていない企業の緊急移行:既存のChatGPT、Claude、Geminiなどを、発表だけを理由に置き換える必要はありません。
  • 全社員端末への重み配布:自社ホストを選ぶとしても、まず隔離した検証基盤で運用要件を測れば十分です。
  • ベンダー評価の順位表だけでの採用:50%改善はZ.ai社内評価です。自社の品質、速度、費用、監査要件を同じ条件で比べます。
  • Flash版との混同:GLM-5.3とGLM-5.3-Flashは規模、入力、価格、ライセンスが異なる別モデルです。

様子見でよいこと

  • 日本語の全面採用:公式の日本語評価が不足しているため、限定的な検証結果がそろうまで全社標準化は待てます。
  • 大規模な自社推論設備:公式の最小構成と自社の同時接続要件が固まる前に設備を決める必要はありません。
  • 第三者ランキングの細かな上下:Artificial Analysisの報道値を含め、評価条件が変わる指標は継続観測で十分です。
  • 日本向け契約条件:データ保管、SLA、円建て請求の公式情報が増えるまで、機密度の低い検証に範囲を限定できます。

GLM-5.3-Flashとは別物として比較する

GLM-5.3-Flashは、Z.aiが2026年8月26日に公式発表した別モデルです。公式ブログでは、総パラメーター3,200億、活性パラメーター180億のネイティブマルチモーダルモデルと説明され、重みはHugging Faceで公開されています。標準のGLM-5.3がテキスト専用、総パラメーター7,440億、活性パラメーター400億であるのに対し、Flashは画像を含む入力と推論コストの低減を重視しています。

ライセンスも同じではありません。GLM-5.3は独自のGLM-5.3 License、GLM-5.3-FlashのHugging FaceモデルカードはMITと表示しています。自社の利用規約に「GLM-5.3シリーズ」と一括で書かず、正確なモデルIDとライセンスを紐づける必要があります。

GLM-5.3-Flashの効率化アーキテクチャ
GLM-5.3-Flashの効率化アーキテクチャを示すZ.ai公式図。標準のGLM-5.3とは別モデルとして選定します。出典:Z.ai公式ブログ

選び方はシンプルです。複雑なコーディングと長期タスクを優先し、計算資源やAPI単価を受け入れられるなら標準のGLM-5.3を候補にします。画像を含む業務、費用、速度を重視するならFlashを別枠で比較します。ただし、どちらも日本語業務の公式評価が十分とは言えないため、同じ社内評価セットで比べてください。

GLM-5.3 新モデルに関するFAQ

GLM-5.3は無料で使えますか?

重みはライセンス上、無償で取得・利用できる広い許諾があります。ただし、自社ホストの計算資源、保守、監視には費用がかかります。Z.aiの従量APIは100万トークン単位の有料、GLM Coding Planは月額制です。「重みのライセンス料」と「実際の利用総額」を分けてください。

日本企業でも商用利用できますか?

ライセンスは商用利用を含む広い権利を認めています。日本企業を一律に除外する記載は確認していません。ただし、著作権・許諾文の同梱、法令順守、無保証条項があり、大規模なModel as a Service事業者には追加のセキュリティ審査条件があります。具体的な提供形態は法務確認が必要です。

既存のGLM-5.2からすぐ移行すべきですか?

Coding Plan利用者は旧モデルへのリクエストがGLM-5.3へ振り替えられる公式案内があるため、実モデルの確認を優先してください。一般APIや自社ホストは、推論が常時有効になる設定差、品質、遅延、費用をテストしてから切り替えます。発表当日の一括移行は不要です。

GLM-5.3を普通のパソコンで動かせますか?

Z.ai公式は複数の推論フレームワークを案内していますが、企業利用で保証できる最小パソコン構成は示していません。総パラメーター7,440億のモデルなので、公式に確認できない量子化版の必要メモリや速度を前提に設備を購入せず、APIまたは検証用サーバーから始めるのが安全です。

Artificial Analysis Index 60は公式性能ですか?

国内報道では60と紹介されていますが、Z.ai公式ブログとHugging Faceモデルカードで同じ指標値を確認できませんでした。Z.aiが評価条件を掲載したベンチマークと、自社の日本語・業務評価を採用判断の中心に置いてください。

最後に確認すべきこと

GLM-5.3のオープンウェイト公開で、日本企業にもAPI以外の選択肢が増えました。ただし、変わったのは「無料で何でもできるようになった」ことではありません。重みの取得、従量API、Coding Plan、自社ホストを分け、費用と責任の境界を選べるようになったことが本質です。

採用前の最終確認は、次の5点で十分です。

  • モデルIDはGLM-5.3かGLM-5.3-Flashか
  • 利用経路は従量API、Coding Plan、自社ホストのどれか
  • 独自ライセンスの表示義務とModel as a Service条件に該当するか
  • 日本語品質、遅延、費用、セキュリティを自社タスクで再現できたか
  • 公式に確認できていない日本向け契約条件を、推測で稟議に書いていないか

関連する比較資料として、AIモデルAPI料金比較コンテキストウィンドウ比較もご覧ください。モデルの新しさではなく、自社の要件に対して説明可能な選定にすることが、公開直後の最も現実的な対応です。

参考・出典

著者:佐藤傑(さとう・すぐる)
株式会社Uravation代表取締役。プログラム設計・全体監修。X(@SuguruKun_ai)フォロワー約10万人。100社以上の企業向けAI研修・導入支援。著書『AIエージェント仕事術』(SBクリエイティブ)。SoftBank IT連載7回執筆(NewsPicks最大1,125ピックス)。

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