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HeyGen日本語対応と料金|AI吹き替え・商用利用【2026年9月】

HeyGen日本語対応と料金|AI吹き替え・商用利用【2026年9月】

最終更新:2026年9月7日(料金プランは2026年9月7日にHeyGen公式料金ページで再確認し、8月30日時点から金額変更なし。無料枠・クレジット消費・利用規約は2026年8月30日にHeyGen公式サイト・公式ヘルプセンターで再確認済み)

結論:HeyGenは、テキスト台本と写真・動画素材だけでAIアバターが話す動画を自動生成できるクラウド型プラットフォームで、無料プランでも試せる一方、業務利用では料金プランのクレジット制と日本語の発話精度の両方を事前に理解しておく必要があります。

「HeyGen 日本語」で検索して来た方への即答(2026年8月時点):日本語の音声(読み上げ)と日本語へのAI吹き替え(動画翻訳)は公式ヘルプの対応言語一覧に「Japanese (Japan)」が明記されており対応済みです。一方、管理画面(UI)の日本語表示は2026年8月時点で公式に確認できていないため、メニュー操作は英語前提で考えるのが安全です。また、無料プランで作った動画の商用利用は利用規約で禁止されているため、ビジネス利用はCreatorプラン以上が前提になります。詳細は本文の「HeyGenの日本語対応」「AIアバター作成をビジネスで安全に使う方法」の章で解説します。

この記事の要点

  • 要点1:料金は無料(Free)から段階制で、Creator月29ドル・Pro月49ドル〜・Business月149ドル+席課金・Enterpriseは要問い合わせの5階層(2026年9月7日に公式料金ページで再確認・7月時点から金額変更なし)
  • 要点2:機能はAIアバター動画生成・175以上の言語への動画翻訳(無料プランは30以上)・音声クローン・Video Agentの4本柱
  • 要点3:日本語は音声・吹き替えとも対応言語に含まれるが、イントネーションや読み間違いが起きる場合があり「収録の代替」ではなく「たたき台の内製化」として使うのが現実的
  • 要点4:無料プランの生成物は個人・非商用・社内評価目的に限定される(2026年7月23日更新の公式利用規約)。営業動画・広告など商用利用は有料プランで行う

対象読者:研修動画・営業動画・多言語対応動画の内製化を検討している中小企業の経営者・広報担当・人事担当者

読了後にできること:無料プランでHeyGenのアバター動画を1本試作し、自社の用途(研修/営業/多言語)に使えるか判断できる状態になります

「動画教材を作りたいけど、毎回カメラマンとナレーターを手配するのは大変…」

Uravationで生成AI研修やAI活用コンサルティングを行っていると、こうした相談を受けることが少なくありません。特に研修動画や営業動画、多拠点向けの説明動画を内製化したい企業から「AIアバターで作れるツールがあると聞いたが、実際どうなのか」という質問をよくいただきます。

HeyGenはその代表格として名前が挙がるツールの一つです。ただ、料金体系がクレジット制で分かりづらいうえ、日本語対応の実力について誇張気味に紹介されているケースも見受けられます。

この記事では、HeyGen公式サイトの料金・機能情報を一次情報として確認したうえで、料金プラン・使い方・日本語対応の実際・ビジネス活用シーン・導入前の注意点を、独立した立場でまとめます。過度な持ち上げも過度な否定もせず、業務で使うかどうかを判断できる材料を提供することが目的です。

HeyGenとは — AIアバター動画生成の仕組み

HeyGen(ヘイジェン)は、テキスト台本を入力するだけでAIアバターが話す動画を自動生成する、米HeyGen社が提供するクラウド型の動画生成プラットフォームです。カメラや撮影クルー、編集スキルがなくても、台本・画像・プレゼン資料・PDFなどを動画に変換できる点が特徴です。

HeyGen公式サイトによると、これまでに1億5,100万本以上の動画が生成され、1億2,600万体以上のアバターが作成されており、HubSpot・Workday・HP・JPMorganなど海外の大手企業も利用しているとされています(参照日:2026年7月21日、HeyGen公式サイト記載の数値)。これはあくまで同社が公表しているマーケティング上の実績数値であり、第三者機関による監査値ではない点は留意してください。なお、同じ「AIアバター動画」でも表情表現に特化したHedraのような別系統のツールもあり、用途によって選択肢は変わります。

主要機能 — アバター・音声クローン・動画翻訳・Video Agent

HeyGenの機能は大きく4つに分かれます。それぞれ消費するクレジット量が異なるため、料金プランを選ぶ前に把握しておくと失敗しません。以下は2026年8月30日時点のHeyGen公式ヘルプセンター「How to Use Credits on HeyGen」に記載されている消費レートです(本記事の2026年7月版に掲載していた旧レートから改定されているため、最新値に更新しています)。

機能モードクレジット消費(公式ヘルプ・2026年8月30日確認)
AIアバター(Avatar III)Photo Look(写真ベース)7クレジット/分
Video Look(動画ベース)4クレジット/分
AIアバター(Avatar IV)Photo Look16クレジット/分
Video Look31クレジット/分
AIアバター(Avatar V)Photo/Video Look共通48クレジット/分
Custom Expressive Motion(Avatar IV)40クレジット/分
動画翻訳(音声吹き替えのみ)リップシンクなし4クレジット/分
動画翻訳(リップシンク付き)Speed(通常)6クレジット/分
Precision(高精度)10クレジット/分
Video AgentStandard40クレジット/分
Seedanceモード120クレジット/分
画像生成2クレジット/枚

このほか、テキストベースでトーン・話し方・ジェスチャー・感情表現を編集できる「AI Studio」、既存の音声から声質を再現する音声クローン機能があります。有料プランでは175以上の言語・方言に対応しており(無料プランは30以上の言語)、1本の動画を撮影し直すことなく多言語版を量産できる点が、単なる「アバター動画生成ツール」を超えたHeyGenの強みです。

アバターには、既製の「ストックデジタルツイン」(Free プランでも500種類以上から選択可)と、自分の写真・動画から作る「カスタムデジタルツイン」の2種類があります。エンジンは世代によって呼び方が分かれており、HeyGen公式は最新の「Avatar V」を「世界で最も高度なAIアバターモデル」と位置づけています(HeyGen公式サイトの表現、参照日:2026-07-21)。表情の自然さを重視するならAvatar IV/V、コストを抑えて量産したいならAvatar IIIというように、クレジット消費量と品質のバランスで使い分けるのが実務的です。

機能追加のペースも速く、2026年7月のアップデートではAvatar III/IV/Vで最長30分のアバター動画を1回の生成で作れるようになったほか、台本やURL・PDFから2人のホストが対談するVideo Podcast機能、プロンプトからモーショングラフィックスを生成するHyperFramesのVideo Agent統合が発表されています(HeyGen公式ブログ「HeyGen July 2026 Release」、2026年8月17日公開、参照日:2026-08-30)。研修動画のような長尺コンテンツを分割せずに作れるようになった点は、業務利用では実質的な進化です。

前半で触れた研修動画・営業動画の内製化ニーズに直接効いてくるのが、まさにこの動画翻訳機能です。AI導入によって既存業務をどう再設計するかという視点は、AI導入戦略の完全ガイドでも詳しく解説しています。

料金プラン【2026年9月確認】— Free/Creator/Pro/Business/Enterprise

HeyGenの料金プランは、2026年9月7日にHeyGen公式サイト(heygen.com/pricing)で再確認した内容に基づきます(2026年8月30日の前回確認時と同じく、プラン構成・月額はいずれも2026年7月の初出時から変更ありません)。日本円は1ドル=約160円(2026年8月29日時点の参考レート)で概算換算した参考値であり、実際の請求額は決済時のレートやHeyGen側の請求通貨設定により変動します。

プラン月払い(月額)年払いクレジット/月動画の長さ上限解像度カスタムデジタルツイン
Free0ドル(¥0)月3本まで(透かしあり)1本1分まで1080pまで1体
Creator29ドル(約¥4,600)月換算24ドル(約¥3,800)60030分1080pまで1体〜
Pro(1,000クレジット帯)49ドル(約¥7,800)年払い割引あり(公式料金ページの年払い表示参照)1,00030分4Kまで1体〜
Business149ドル+席あたり20ドル(約¥23,800+¥3,200/席)年払い割引あり(同上)1,50060分4Kまで5体
Enterprise要問い合わせ要問い合わせ柔軟に設定上限なし4Kまで10体以上

Proプランはクレジット量に応じた複数ティア制で、最上位は月10万クレジットで月額4,300ドル(約69万円)まで用意されています。機能自体はどのティアも共通で、変わるのは月あたりのクレジット量のみです。月払いの未使用クレジットは翌月まで1回だけ繰り越され、年払いは契約更新日まで蓄積される仕様です。なお、Pro/Businessの年払い月換算額は料金ページの表示切り替えでのみ確認できるため、契約前に必ず公式ページの年払い表示で最新額を確認してください。

企業向けの管理機能は、2026年9月7日時点の公式料金ページの比較表ではBusinessプランでSAML/SSO(シングルサインオン)が使え、SCIMによるユーザープロビジョニングと操作ログの監査(Audit log)はEnterpriseプラン限定です。Enterpriseではさらに専任のカスタマーサクセス担当者が付きます。無料プランでも既製の500種類以上のストックアバターに加え、自分の写真・動画から作るカスタムデジタルツインを1体まで作成できるため、有料化する前に「自社の顔」で試作できる点は実務上ありがたいポイントです。

クレジット試算の目安

「結局どのプランを選べばいいか」は、月に何分の動画を・どのアバターで作るかで決まります。上記のクレジット消費表(2026年8月30日時点の公式ヘルプ記載値)をもとに試算すると、次のようになります。

想定用途計算式必要クレジット/月目安プラン
研修動画を月4本・各5分・Avatar III(Video Look)で作成4本×5分×4クレジット80クレジットCreator(600)で十分
研修動画を月10本・各3分・Avatar IV(Video Look)で作成10本×3分×31クレジット930クレジットPro基本ティア(1,000)でギリギリ/余裕を見るならPro上位ティアかBusiness(1,500)
営業動画を月5本・各2分・Avatar IV(Photo Look)+英語吹き替え(Precision)5本×2分×(16+10)クレジット260クレジットCreator(600)で対応可

あくまで公式のクレジット消費レートに基づく計算上の目安であり、実際の消費量は生成のやり直し回数や機能の組み合わせによって変動します。契約前に無料プランで試作し、実際の消費クレジットを確認してから本契約に進むことをおすすめします。特にAvatar IVのVideo Look(31クレジット/分)とAvatar V(48クレジット/分)は消費が大きいため、全編を最上位モデルで作るのではなく「冒頭だけAvatar V・本編はAvatar III」のような使い分けも検討する価値があります。

使い方 — アバター動画を作る5ステップ

HeyGenでの動画制作は、おおむね次の5ステップで進みます。

  1. アバターを選ぶ/作る:用意されている既製アバターを使うか、自分の写真・動画から「カスタムデジタルツイン」を作成する
  2. 台本(スクリプト)を入力する:話させたいテキストをそのまま貼り付ける、またはAIに要約・生成させる
  3. 声を選ぶ:標準ボイスを選ぶか、音声クローンで自分の声を再現する
  4. AI Studioでトーンを調整する:話し方・ジェスチャー・感情表現をテキスト指示で微調整する
  5. 書き出し・多言語展開:1080p/4Kで書き出し、必要に応じて動画翻訳機能で多言語版を追加生成する

ここからは、HeyGenのスクリプト欄やAI Studioにそのまま貼り付けて使える台本テンプレートを5つ紹介します。いずれも社名・数値はご自身の内容に置き換えて使ってください。

テンプレート1:新入社員向け研修動画の導入部

皆さん、こんにちは。本日は「[研修テーマ]」についてお話しします。
この研修では、[学習目標を1文で]を目指します。
所要時間は約[分数]分です。途中で分からない点があれば、後ほど担当部署にご確認ください。
それでは、さっそく本題に入りましょう。

テンプレート2:営業動画(サービス紹介)の導入部

[会社名]の[担当者役職名]です。
本日は、[サービス名]が[顧客の課題]をどのように解決するかをご紹介します。
導入企業様からは「[具体的な利用シーン]」というお声をいただいています。
詳しい資料はこの動画の概要欄からご確認いただけます。

テンプレート3:多拠点向け業務連絡・お知らせ動画

各拠点の皆さんへ、[部署名]からのお知らせです。
[日付]より、[変更内容]が適用されます。
対象となるのは[対象範囲]です。
不明点があれば、[問い合わせ先]までご連絡ください。

テンプレート4:AI Studioでのトーン調整指示(プロンプト例)

この台本を、落ち着いた丁寧な口調で、早口にならないように読んでください。
専門用語([用語1]、[用語2])の前後で一呼吸置き、
強調したい箇所([強調したい文])はゆっくり・はっきり発音してください。

テンプレート5:多言語吹き替え用の翻訳指示(プロンプト例)

この動画を日本語から英語に翻訳し、リップシンク付きで生成してください。
社名・製品名([固有名詞])は翻訳せず原文のまま残してください。
数字や固有名詞の読み方に誤りがないか、書き出し後に必ず人の目で確認してください。

HeyGenの日本語対応【2026年8月時点】|UI・日本語音声・リップシンク・翻訳

「HeyGen 日本語」で調べると情報が散らばっているため、2026年8月30日時点でHeyGen公式ヘルプセンターに明記されている範囲と、公式に確認できない範囲を切り分けて整理します。

項目対応状況(2026年8月時点)根拠
日本語の音声(標準ボイス)対応。追加設定なしで日本語ボイスを選択可公式ヘルプの音声対応言語一覧に「Japanese (Japan)」が記載
日本語の台本入力対応。日本語テキストをそのまま読み上げ対応言語のボイスを選べば台本言語として利用可
日本語へのAI吹き替え(動画翻訳)対応。翻訳先言語として選択可公式ヘルプの動画翻訳対応言語一覧に「Japanese (Japan)」が記載
日本語のリップシンク動画翻訳はリップシンク付きモードあり。公式ヘルプは対応可否を言語別には区別していない動画翻訳対応言語一覧(音声のみ/リップシンクの区別記載なし)
管理画面(UI)の日本語表示2026年8月時点で公式に確認できていない。英語UI前提で使うのが安全公式ヘルプにUI言語切り替えの記載を確認できず

HeyGenを日本語で使う設定手順

「heygen 日本語 設定」という切り口で迷いやすいポイントは、UIの言語設定ではなく、ボイス(音声)と翻訳先言語の選択だという点です。実務では次の3つを押さえれば日本語運用できます。

  1. 台本を日本語で入力する:スクリプト欄に日本語テキストをそのまま貼り付ける
  2. 音声選択で日本語ボイスを選ぶ:ボイス一覧から「Japanese (Japan)」系の音声を選択する(音声クローンを使う場合はCreatorプラン以上)
  3. 動画翻訳では翻訳先に日本語を指定する:英語などの元動画を日本語化する場合は、Video Translateの対象言語で日本語を選ぶ

UI自体を日本語化する公式設定は2026年8月時点で確認できていないため、メニュー表記が不安な場合はブラウザの翻訳機能で補いながら操作するのが現実的です。日本語での発話品質がどこまで自然かは、次の章で詳しく見ていきます。

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日本語対応の実際 — どこまで自然に話せるか

想定シナリオ:以下は、HeyGenの日本語対応について、複数の日本語レビューサイトで報告されている一般的な傾向をまとめたものです。特定企業の実測データではありません。

HeyGenは有料プランで175以上の言語・方言に対応しており、日本語も選択可能な言語の一つです。ただし、複数の日本語レビューサイトでは「対応が充実しており使いやすい」という評価と同時に、「単語の読み間違いが一部で見られ、ネイティブスピーカーには多少の違和感がある」という指摘も共通して報告されています(参照:miralab.co.jp「HeyGenの使い方と始め方」、参照日:2026年7月21日)。

正直にお伝えすると、これは英語圏発のAIアバターツール全般に共通する傾向で、HeyGenに限った弱点ではありません。イントネーションや同音異義語の読み方、固有名詞のアクセントなどは、書き出し後に必ず人の耳で確認し、必要に応じて台本の表記(漢字→ひらがな変換、読点の位置調整など)を調整する運用が現実的です。「AIに丸投げ」ではなく「AIで下書きを作り、人が最終チェックする」という位置づけで使うのが、業務利用における失敗しない使い方だと考えています。

なお、日本語の読み上げ品質そのものを最優先するなら、音声特化型のElevenLabsのようなツールで音声だけを別生成し、動画と組み合わせる方法もあります。アバターの映像込みで完結させたいのか、音声品質を突き詰めたいのかで、ツールの組み合わせ方は変わります。

HeyGenのAI吹き替え(動画翻訳)の料金と信頼性

「AI吹き替えの料金と信頼性」を検討している方向けに、HeyGenの動画翻訳(Video Translate)機能をコストと品質の両面から整理します。

AI吹き替えの料金:1分あたり約31円〜77円が目安

HeyGenのAI吹き替えは動画の長さに応じたクレジット消費制で、2026年8月30日時点の公式ヘルプ記載レートは次のとおりです。

  • 音声吹き替えのみ(リップシンクなし):4クレジット/分
  • リップシンク付き・Speed(通常)モード:6クレジット/分
  • リップシンク付き・Precision(高精度)モード:10クレジット/分

Creatorプラン月払い(29ドルで600クレジット)を基準に換算すると、1クレジットは約0.048ドル(約7.7円)。つまり音声のみなら約31円/分、Speedモードで約46円/分、Precisionモードでも約77円/分が概算の目安です(1ドル=約160円換算。プラン・ティアによりクレジット単価は変動します)。10分の研修動画を英語からPrecisionモードで日本語化しても100クレジット、Creatorプランの月間クレジットの6分の1程度に収まる計算で、外注の吹き替え・ナレーション収録と比べれば桁違いに安い水準です。

AI吹き替えの信頼性:確認すべきは「訳」と「読み」の2層

安さの一方で、業務利用の信頼性は次の2層で確認が必要です。

  • 翻訳の層:専門用語・固有名詞・敬語表現の訳し方は誤りが混ざる可能性があります。社名・製品名を翻訳させない指示(前述テンプレート5)を入れた上で、公開前に必ず内容がわかる人がチェックする運用が前提です
  • 読み・映像の層:数字や固有名詞の読み間違い、リップシンクの微妙なずれは、書き出し後の試写で確認します。公式ヘルプの対応言語一覧には日本語(Japanese (Japan))が含まれていますが、リップシンクの精度は元動画の画質・話者の映り方によっても変わります

また「誰の声で吹き替えるか」も信頼性の一部です。話者本人の声質を再現したい場合は音声クローン(Creatorプラン以上)を併用しますが、後述のとおり本人同意の取得が必須です。吹き替え・ナレーション用途で音声AIを比較したい場合はElevenLabs徹底解説も参考にしてください。

ビジネスユースケース — 研修動画・営業動画・多言語展開

Uravationが企業のAI活用を支援する中で、HeyGenのようなAIアバター動画ツールへの関心が高まっているのは、主に次の3つの用途です。

1. 研修動画の内製化

新入社員研修やコンプライアンス研修など、内容の更新頻度が高い動画教材は、毎回スタジオを借りて撮り直すコストが負担になりがちです。台本さえ確定していれば、テキストの差し替えだけで動画を再生成できる点は、更新コストを抑えたい企業にとって現実的な選択肢になります。2026年7月のアップデートで最長30分の動画を1回で生成できるようになったため、長めの研修コンテンツも分割せずに作れます。

2. 営業動画・プロダクト紹介動画

展示会や商談前の事前送付動画など、「担当者の顔が見える」だけで信頼感が変わる場面で、撮影の手間をかけずに動画を用意できます。ただし、実在の担当者の顔・声を模したアバターを使う場合は、本人の明確な同意と利用範囲の合意が前提になります。

3. 多言語展開

海外拠点や外国人従業員向けに、同じ内容を複数言語で用意したい場合、動画翻訳機能で口の動きまで同期させた多言語版を作れる点はHeyGenの独自性が高い部分です。ここはAI動画生成ツール比較記事で紹介している他ツールと比べても差別化ポイントになっています。

4. プロンプトベースの動画量産(Video Agent)

台本を一から書く時間がない場合、指示文(プロンプト)を渡すだけでHeyGenのVideo Agentが動画プロジェクトを組み立ててくれる機能もあります。消費クレジットはStandardモードで40クレジット/分、動画生成AIを組み合わせるSeedanceモードでは120クレジット/分と大きめのため(2026年8月30日時点の公式ヘルプ記載値)、量産する際はクレジット消費を事前に試算しておくと安心です。

【要注意】導入前に知っておきたい注意点

注意1:クレジット消費を甘く見積もる

❌ 「Creatorプランの600クレジットがあれば十分だろう」と確認せずに契約する

⭕ Avatar IVのVideo Look(31クレジット/分)・Avatar V(48クレジット/分)・Precisionモードの動画翻訳(10クレジット/分)は消費が大きいため、想定する動画本数・長さ・使用機能から必要クレジット量を事前に計算する

なぜ重要か:高品質アバターや翻訳機能を多用すると、想定より早くクレジットが枯渇し、追加費用や上位プランへの変更が必要になります。またクレジット消費レートは改定されることがあるため(本記事も2026年7月版から更新済み)、契約時点の公式ヘルプで最新値を確認してください。

注意2:肖像・声の利用許諾を曖昧にする

❌ 社員の写真・声を本人の明確な同意なくアバター化する

⭕ カスタムデジタルツインや音声クローンを作る前に、対象者本人から利用範囲(用途・公開期間・二次利用の有無)を含めた同意を書面で取得する

なぜ重要か:AIアバターは肖像権・パブリシティ権に関わるため、社内規程やガバナンス方針を事前に整備しておく必要があります。HeyGen自体も、動画ベースのデジタルツイン作成のたびに本人による同意動画の提出を必須にしています(詳細は次章)。

注意3:日本語の精度を撮影の完全代替として期待する

❌ 「AIアバターがあれば人による収録は一切不要」と考えて導入する

⭕ 重要な発表・対外的な公式動画は人による収録を残しつつ、更新頻度の高い教材や社内向け動画から段階的にAIアバターへ置き換える

なぜ重要か:前述のとおり日本語には読み間違いのリスクがあり、用途によって使い分ける判断が必要です。

注意4:無料プランの制約を見落とす

❌ 無料プランで作った動画をそのまま営業資料やSNS広告に使う

⭕ 無料プランは1本1分・月3本・透かしありに加え、生成物の利用が個人・非商用・社内評価目的に限定される(公式利用規約)ことを理解した上で、試作・品質確認専用として使い、業務利用は有料プランで行う

なぜ重要か:無料プランはあくまで機能のお試し用であり、商用利用は規約上も認められていません。詳細は次章で解説します。

HeyGen vs Synthesia — どちらを選ぶべきか

AIアバター動画ツールを検討する際によく比較対象に挙がるのがSynthesiaです。両社とも公式サイトで料金を公開しているため、一次情報ベースで比較します(参照日:2026年8月30日)。

比較項目HeyGenSynthesia
無料枠月3本・1本1分まで(透かしあり・非商用限定)Basicプラン:月10分まで(クレジットカード不要)
エントリープランCreator 月29ドル(年払い月換算24ドル)Starter 月29ドル(年払い月換算18ドル)
中位プランPro 月49ドル〜(クレジット制で段階拡張)Creator 月89ドル(年払い月換算64ドル)
対応言語175以上の言語・方言(無料プランは30以上)プランにより70以上〜160以上
料金体系クレジット制(機能ごとに消費量が異なる)年間の動画分数・クレジットベースのプラン制
企業向け機能Business/Enterpriseで SSO・SCIM・監査ログEnterpriseでカスタム対応

単純な価格だけで見るとエントリープランはほぼ同水準ですが、HeyGenはクレジット制で機能ごとに消費量が変わるため、高品質アバターや動画翻訳を多用する用途ではコストが読みにくくなる点に注意が必要です。逆に、多言語のリップシンク翻訳を重視するならHeyGenの機能面の強みが活きます。どちらが良いかは一概には言えず、「何を・どれだけ作るか」を先に決めてから料金プランを比較するのが失敗しない選び方です。

AIアバター作成をビジネスで安全に使う方法|商用利用・肖像権・社内規程

「AIアバター作成をビジネスで安全に使う方法」を考えるとき、押さえるべき論点は3つ——商用利用の規約・肖像権と本人同意・社内規程です。ここではHeyGen公式利用規約(2026年7月23日最終更新版を2026年8月30日に確認)に基づいて整理します。

商用利用:有料プランはOK、無料プランはNG

HeyGenの利用規約では、Creator/Pro/Businessなどの有料プランで生成したコンテンツの権利はユーザーに帰属し、商用目的を含む自社の目的で利用できると明記されています。一方、Freeプランで生成した動画は「個人利用・非商用・社内評価目的」に限定され、販売・再配布・収益化・商用活動に関連する利用はできません。「無料で試して、そのまま営業動画として使う」は規約違反になるため、業務利用が決まったら必ず有料プランに切り替えてください。

肖像権と同意動画:本人確認は仕組みとして必須化されている

利用規約では、本人の同意なく他人の画像をアップロードすること、他人になりすますこと、政治的キャンペーンやロビー活動への利用、生成物を「完全に人間が作った」と誤認させる表示などが明確に禁止されています。さらに運用面でも、動画ベースのカスタムデジタルツインを作成するたびに、本人が指定の同意文(表示されるコードの読み上げを含む)を30秒以内で録画した「同意動画」の提出が必須で、アバター素材と別人の同意動画や画面録画・不鮮明な動画は却下されます(HeyGen公式ヘルプ、参照日:2026-08-30)。

つまり「勝手に社長のアバターを作る」ことはツール側の仕組みでも防止されています。ただしツールの仕組みは最低ラインにすぎず、社内では利用範囲・公開期間・退職時の削除まで含めた書面同意を整備するのが安全です。

社内規程に入れるべき7項目

AIアバターを業務利用する際、社内規程・ガイドラインに最低限入れておきたいのは次の7項目です。

  1. 利用プランの指定(無料プランでの業務利用禁止・商用は有料プランのみ)
  2. アバター化する本人からの書面同意(用途・公開範囲・期間・二次利用・退職時の扱い)
  3. 生成動画の公開区分(社内限定/取引先限定/一般公開)と承認フロー
  4. AI生成であることの表示方針(特に社外公開動画。「人間が作った」と誤認させる表示は規約違反)
  5. 禁止用途の明記(なりすまし・政治利用・誹謗中傷など規約準拠)
  6. アカウント管理(Business以上ならSSO/SCIMで人事異動と連動)
  7. ログ点検(監査ログの定期確認・想定外利用の検知)

生成AI全般の社内ルールをこれから整備する場合は、生成AI利用ガイドライン完全テンプレ生成AI利用ガイドライン10項目の設計術で雛形と条項設計を解説しているので、AIアバター条項をその中に組み込む形が実務的です。

セキュリティと運用ルール

企業でHeyGenのようなAIアバターツールを導入する際は、料金や機能だけでなく、次の運用ルールを事前に整備しておくことをおすすめします。

  • アバター化する対象者(社員・役員)から、利用範囲を明記した同意を書面で取得する
  • 生成した動画の公開範囲(社内限定/一般公開)を用途ごとに区分し、承認フローを定める
  • Business/Enterpriseプランでは、SSOとSCIMを使ってアカウント発行・失効を人事異動と連動させる
  • 監査ログ(Audit log)を定期的に確認し、想定外のアカウントからの利用がないか点検する

よくある質問

以下はHeyGen公式サイト・公式ヘルプセンター(参照日:2026-08-30)を基に、要点を日本語でまとめたものです。

Q. HeyGenは日本語に対応していますか?

A. はい。日本語の音声(標準ボイス)と日本語へのAI吹き替え(動画翻訳)は、公式ヘルプの対応言語一覧に「Japanese (Japan)」が明記されています。ただし管理画面(UI)の日本語表示は2026年8月時点で公式に確認できていないため、操作は英語UI前提で考えてください。発話品質には読み間違い等のクセがあるため、書き出し後の人によるチェックが実務上の前提です。

Q. 無料で試せますか?

A. クレジットカード登録なしで無料プランを利用でき、月3本(1本1分まで・透かしあり)動画を作成できます。公式料金ページでは無料プランでもAvatar IVへのアクセスが明記されています。それ以外の上位機能(Video Agent等)を無料枠でどこまで試せるかは、2026年8月時点の料金ページに明記されていません。

Q. 無料プランは商用利用できますか?

A. できません。公式利用規約(2026年7月23日最終更新)で、無料プランの生成物は個人・非商用・社内評価目的に限定され、販売・再配布・収益化・商用活動での利用が禁止されています。営業動画・広告・顧客向けコンテンツに使う場合はCreatorプラン以上を契約してください。

Q. リップシンク(AI吹き替え)の料金はいくらですか?

A. 動画翻訳のクレジット消費は、リップシンクなし(音声のみ)4クレジット/分・Speedモード6クレジット/分・Precisionモード10クレジット/分です(2026年8月30日時点の公式ヘルプ)。Creatorプラン月払い基準の概算では、1分あたり約31円〜77円に相当します。

Q. クレジットは繰り越されますか?

A. 月払いプランの未使用クレジットは翌月まで1回だけ繰り越されます。年払いプランは契約更新日まで蓄積されます。ただし解約後は繰り越されず失効します。

Q. クレジットが足りなくなったらどうすればいいですか?

A. Creator/Proプランは上位プラン・上位ティアへのアップグレードで対応します。Businessプランはクレジットパックの都度購入、または自動追加(オートリロード)を有効にできます。

Q. 月払いと年払いの違いは何ですか?

A. 月払いは毎月請求、年払いは年1回・実質月額が割安な料金で請求されます。年払いはクレジットの繰り越し条件も有利です。ただし年払いを途中解約しても、残り期間分の日割り返金は行われない点に注意してください。

Q. HeyGenの解約方法は?

A. デスクトップ版で、プロフィールアイコン→「Settings」→「Plan & Billing」→「Manage Billing」横の矢印→「Cancel Plan」の順に進み、確認画面で「Continue Canceling」を選択します(公式ヘルプ、参照日:2026-08-30)。解約は現在の請求サイクル終了時に反映されます。なお解約の代わりに1請求サイクル分だけ課金を延期する「一時停止(Pause)」もありますが、一時停止すると保有クレジットが全額失効すると公式ヘルプに明記されているため、クレジットが残っている場合は使い切ってからの解約・停止をおすすめします。返金は原則不可で、Web・Google Play購入は15日以内、Apple App Store購入は14日以内の申請が個別審査の対象です。

Q. 解約するとどうなりますか?

A. 解約すると次回請求が止まりますが、現在の請求サイクル終了までは有料機能とクレジットを使い続けられます。サイクル終了後はFreeプランに自動的に切り替わり、未使用クレジットは失効します。カスタムアバターの枠はFreeプランの1体分に縮小され、超過分はロックされます(削除はされません)。作成済みの動画は引き続き閲覧できます。

Q. HeyGenの読み方は?どこの国のサービス?

A. 「ヘイジェン」と読みます。米国のHeyGen社が提供するサービスで、公式サイト・管理画面は英語が基本です。日本法人による国内サポート窓口は2026年8月時点で公式に確認できていないため、問い合わせは英語(サポートメール等)が前提になります。

まとめ:今日から始める3つのアクション

  1. 今日やること:無料プランでアカウントを作成し、上記テンプレート1〜3のいずれかを使って1分程度の試作動画を作ってみる(試作は非商用の範囲で)
  2. 今週中:試作動画を社内の関係者(人事・広報・営業など)に見せて、日本語の自然さと自社用途への適合度を確認する
  3. 今月中:本格導入する場合は、必要クレジット量を試算した上でCreator/Proのどちらが適切かを判断し(商用利用は有料プランが必須)、肖像・音声利用の同意書とAIアバター条項を社内規程に整備する

次回は、HeyGenと並んで比較検討されることが多い動画生成AI各社の使い分けについて、より実務的な切り口で取り上げる予定です。

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参考・出典


著者:佐藤傑(さとう・すぐる)
株式会社Uravation代表取締役。X(@SuguruKun_ai)フォロワー約10万人。
100社以上の企業向けAI研修・導入支援。著書『AIエージェント仕事術』(SBクリエイティブ)。
SoftBank IT連載7回執筆(NewsPicks最大1,125ピックス)。

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佐藤傑
この記事を書いた人 佐藤傑

株式会社Uravation 代表取締役CEO/生成AIエバンジェリスト。法人向けAI研修・コンサルティングを手がけ、日経・SBクリエイティブ・GMO等のメディアで生成AIについて執筆。

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