結論: Kling AIは中国の快手(Kuaishou Technology)が自社で開発した動画生成AIで、グローバル版(kling.ai)で利用者が契約する相手はシンガポール法人の Kling AI Pte. Ltd. です。最新モデルは2026年10月15日に公開された Kling 4.0で、1回の生成が最長30秒(3〜30秒)に伸び、最大10枚のキーフレーム、21:9の画面比率、ステレオ音声、日本語を含む多言語のセリフと画面内の文字に対応しました。2026年10月20日の作成画面では、4.0 の720pには会員限定の表示がなく、1080pは有料会員向け、4Kは「近日公開」です。前の世代の Kling VIDEO 3.0 シリーズ(3.0/3.0 Omni/3.0 Turbo・1回3〜15秒)も作成画面のモデル一覧に残っています。
料金の要点(2026年10月20日に公式の料金ページで確認・1ドル=150円換算):
- 無料(Basic): 月ごとの無料クレジットのみ。1回に作れる動画は1本、1080p・透かし除去・動画延長・優先生成は使えず、商用利用は不可
- 最安の有料プラン Standard: 初月 $6.99(約1,048円)、2か月目以降 $8.80(約1,320円)、年払い $79.20(約11,880円=月あたり約990円)。月660クレジットで商用利用が解放されます
- クレジットの減り方: Kling 3.0 の「1080p・ネイティブ音声あり」は12クレジット/秒。5秒で60クレジットなので、Standardの月660クレジットは5秒動画で月11本ぶんです。最新の Kling 4.0 の1秒あたりの消費量は、2026年10月20日時点で公式の文書に記載がありません(生成時の画面の表示に従います)
- 4.0 の期間限定割引: Pro 以上の会員(個人・チーム)は、Kling 4.0 を通常より10%少ないクレジットで使えます。期限は2026年10月29日 8:00(UTC-7)、日本時間では10月30日0時です
使い方の入口は2つ: ①ブラウザ(kling.ai または app.klingai.com)②iOS・Androidのスマホアプリ。加えて2026年3月16日からデスクトップアプリも提供されています。
この記事の要点:
- 要点1: 最新は2026年10月15日に公開された Kling 4.0(公式のリリース履歴の区分は Major)。1回の生成が最長30秒に伸び、最大10枚のキーフレーム、画像・動画・音色・被写体を合わせて最大15点まで参考にできる全能リファレンス、21:9、ステレオ音声に対応しました。前の世代の VIDEO 3.0 シリーズ(2026年1月31日に全面提供、4月23日にネイティブ4K、6月17日に3.0 Turbo)も作成画面のモデル一覧に残っています
- 要点2: 無料と有料の差は「商用利用の可否」だけではありません。1080p・透かし除去・動画延長・画像アップスケール・優先生成も有料会員限定です(公式 Credits Policy)
- 要点3: 生成した画像・動画すべてに不可視のウォーターマークとC2PA準拠のメタデータが埋め込まれ、公式の判定ツールで誰でもAI生成かどうかを確認できます
対象読者: 広告・SNS・教育動画の制作コストを下げたいマーケター、および動画生成AIを法人で使う前に料金・商用条件・データの扱いを確認したい担当者
読了後にできること: 自社に必要な本数から月間クレジットを計算してプランを選び、商用利用・素材の持ち込み・解約手続きを社内ルールに落とせます
「Kling AIは結局いくらかかって、どこまで無料で、仕事に使っていいのか」——検索でこのページに来る方の質問は、ほぼこの3つに集約されます。2026年10月20日時点の答えは「商用利用したいなら最安で月$8.80(約1,320円・Standard)。無料のままでは商用利用も1080pも使えない」です。最新の Kling 4.0 も、この料金プランのクレジットで使います。
「動画を作りたいけど、外注すると1本10万円超えるし、自社で作ろうにも動画スキルがない…」
先日、あるEC事業者の研修で、商品プロモーション動画の制作コストを相談されました。月に20本の商品紹介動画が必要なのに、映像制作会社への外注費だけで月100万円以上かかっているという状況でした。そこでKling AIを紹介し、まず料金の構造から説明することになりました。
公式の数字で置き換えると、こうなります。Kling 3.0 で作る5秒・1080p・ネイティブ音声ありの動画は60クレジット。月20本なら1,200クレジットで、Proプラン(月3,000クレジット・2か月目以降 $32.56=約4,884円)の範囲に収まります。外注費との差が大きいのは事実ですが、「安い」より先に確認すべきなのは、その動画を商用で公開してよい契約になっているかどうかです。無料プランのままでは、規約上そこで止まります。
この記事では、2026年10月20日に公式ページ(Kling 4.0 のリリースノートとユーザーガイド、料金、利用規約、有料サービス規約、クレジット規定、プライバシーポリシー、作成画面)を開き直して確認した値を中心に、料金の日本円換算、無料枠の実際の中身、クレジットの減り方、商用利用とライセンス、運営国とデータの扱い、他社との比較までを1本にまとめました。他社の料金など一部は2026年9月23日に確認した値で、日付を添えています。確認できなかった項目は「公式に記載なし」と日付つきで書いています。
【2026年10月20日 公式ページで確認】Kling AI 料金早見表(1ドル=150円換算)
| プラン | 初月(月払い) | 2か月目以降(月払い) | 年払い | 月クレジット | 商用利用 |
|---|---|---|---|---|---|
| Basic(無料) | $0(0円) | $0(0円) | — | 月ごとの無料クレジットのみ(枚数は非公表) | 不可 |
| Standard | $6.99(約1,048円) | $8.80(約1,320円) | $79.20(約11,880円) | 660 | 可 |
| Pro | $25.99(約3,898円) | $32.56(約4,884円) | $293.04(約43,956円) | 3,000 | 可 |
| Premier 8K | $64.99(約9,748円) | $80.96(約12,144円) | $728.64(約109,296円) | 8,000 | 可 |
| Premier 18K | $135(20,250円) | $181.99(約27,298円) | 初年度 $1,490(223,500円) | 18,000 | 可 |
| Premier 28K | $209(31,350円) | $283.99(約42,598円) | 初年度 $2,318(347,700円) | 28,000 | 可 |
| Premier 38K | $278(41,700円) | $376.99(約56,548円) | 初年度 $3,082(462,300円) | 38,000 | 可 |
| Ultra+ | $402(60,300円) | $544.99(約81,748円) | 初年度 $4,457(668,550円) | 57,000 | 可 |
2026年10月20日の料金ページでは、Premier が月8,000〜38,000クレジットの4段階(8K/18K/28K/38K)に分かれ、最上位は Ultra+(月57,000クレジット)になりました。旧 Ultra(月26,000クレジット)は新規の受付を終えています(既存の契約者は特典を維持)。初月の割引は Standard・Pro が30%オフ(初回購入の1回だけ)、Premier 8K が29%オフ、Premier 18K以上と Ultra+ は期間限定の35%オフです。年払いは Standard・Pro・Premier 8K が定価の34%オフで、Premier 18K以上と Ultra+ は初年度40%オフ、2年目から上がります(18K は $1,639.99、28K は $2,550.99、38K は $3,389.99、Ultra+ は $4,902.99)。料金ページは日本語表示に切り替えてもUS$表記で、円の表示はありませんでした。円は1ドル=150円の換算目安で、実際の請求はドル建てのため為替で変動します。
【取得方法】個人向けサブスクリプション価格はJavaScriptで描画されるため直接のHTML取得では読めません。2026年10月20日はヘッドレスブラウザ(日本語・日本時間の設定)で公式の Membership Plan ページを描画し、月払い・年払い・ビジネス版の各タブと Premier の4段階、比較表・FAQを実表示から取得しました。API(開発者向け)の料金はklingai.com/pricingで別建てです。
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Kling AIとは?快手(Kuaishou)発・運営はシンガポール法人
Kling AIは、中国最大級のショート動画プラットフォーム「快手(Kuaishou Technology・香港証券取引所上場)」が開発した動画生成AIサービスです。2024年6月にリリースされ、公式サイトの実績表示では利用者6,000万人以上、生成された動画は6億本以上とされています(kling.ai の Video 3.0 紹介ページ・2026年9月23日取得)。
混同されやすいのが「どこの国のサービスか」です。モデルを作っているのは中国の快手ですが、グローバル版(kling.ai/app.klingai.com)で利用者が契約する相手はシンガポール法人の Kling AI Pte. Ltd. です。利用規約・有料サービス規約とも契約当事者としてこの社名が明記され、準拠法はシンガポール法、データの保存先もシンガポールのサーバーと公式に書かれています。詳しくは後半の「Kling AIはどこの国?運営会社・危険性とデータの扱い」で整理します。
Kling AI の主要機能は以下の通りです(2026年10月20日時点の公式サイト・ユーザーガイド・API料金ページの記載。4.0 と 3.0 で違う所は並べて書きます)。
- テキスト→動画(Text to Video): プロンプトから動画を生成。1回の尺は Kling 4.0 で3〜30秒、3.0 で3〜15秒
- 画像→動画(Image to Video): 静止画をアップロードして動画化。開始フレームと終了フレームの両方を指定することも可能。Kling 4.0 は最大10枚のキーフレームを、先頭・末尾・途中の好きな時点に置けます
- 動画の延長(Video Extension): 生成済み動画を延長。有料会員限定の機能です。Kling 4.0 では延長を重ねて最長2分までつなげる機能が「近日公開予定」と案内されています(2026年10月20日時点)
- マルチショット(Multi-Shot): 1回の生成でショット割りされた映像を作る。Kling 3.0 から搭載
- ネイティブ音声: 映像と同時に音声を生成。Kling 4.0 はステレオ(2チャンネル)で、セリフは中国語・英語・日本語・韓国語・スペイン語・ポルトガル語・ドイツ語・フランス語・ヒンディー語などに対応。3.0 は中国語・英語・日本語・韓国語・スペイン語の5言語
- Motion Control: 参照した動きと表情を再現。VIDEO 3.0 版は2026年3月4日提供開始
- リップシンク/動画エフェクト/複数画像参照/バーチャル試着: API 料金ページに機能として掲載
- 画像生成: Kling Image 3.0/3.0 Omni/Image O1 でテキスト→画像・画像→画像にも対応
- 全能リファレンス(Omni Reference): Kling 4.0 の入口の1つ。画像10枚・動画5本(合計30秒まで)・被写体7体・音色3種類を、合わせて最大15点まで1回の生成の参考にできます。既存の動画のテンポや構図を参考にしながら、商品や人物を差し替える使い方も公式が紹介しています
- 画面内の文字: Kling 4.0 は日本語を含む多言語の文字・絵文字・ロゴを、カメラが動いても読みやすい形で生成できると公式ユーザーガイドが説明しています
よくある誤解として「最大3分の動画が作れる」という説明を見かけますが、1回の生成の上限は Kling 4.0 で30秒(3〜30秒・1秒刻み)、3.0 で15秒(3〜15秒)です(いずれも公式ユーザーガイド)。それより長い尺は「動画の延長」を重ねて作る形です。4.0 のリリースノートは延長を重ねて「最長2分まで」としていますが、2026年10月20日時点では「近日公開(coming soon)」の扱いです。
動画生成AIの基本概念や企業導入の考え方については、AIエージェント導入完全ガイドでも体系的にまとめています。ツールの横並び比較はAI動画生成ツール比較|法人選定基準が入口になります。
最新モデルは Kling 4.0|3.0・2.6との違い【公式リリース履歴】
2026年10月15日、公式のリリース履歴に次の世代の「Kling 4.0」が掲載されました(Kling AI「Release Notes」・2026年10月20日に確認)。リリースノートには「10月15日にすべての人が使えるようになった(officially became available to everyone on October 15)」と書かれています。料金プランの表は2026年10月20日の値に直しましたが、4.0 の1秒あたりの消費クレジットは公式の文書に記載がないため、使う前に生成時の画面の表示で確かめてください。公式のリリースノートに並ぶ直近の更新は次のとおりです。
| 公式の日付 | 発表内容 |
|---|---|
| 2026年10月15日 | Kling 4.0 を公開(公式の区分は Major) |
| 2026年6月17日 | Kling 3.0 Turbo 提供開始、3.0 Omni の動画編集を強化 |
| 2026年4月23日 | シネマグレードのネイティブ4K出力に対応 |
| 2026年3月16日 | チーム機能とデスクトップアプリを提供開始 |
| 2026年3月4日 | VIDEO 3.0 Motion Control(顔の一貫性を強化) |
| 2026年1月31日 | VIDEO 3.0 / IMAGE 3.0 を全面提供(3.0時代の開始) |
| 2026年1月29日 | Kling Canvas Agent 提供開始 |
| 2025年12月17日 | VIDEO 2.6 Motion Control |
Kling 4.0とは?公式の定義と主な仕様
Kling 4.0 は、Kling AI が2026年10月15日に公開した動画生成モデルの新しい世代です。公式ユーザーガイド(日本語版)は「AI動画制作に特化した次世代のネイティブ・マルチモーダル大規模モデル」と説明し、複雑な動きの安定性、全能リファレンスによる一貫性、ストーリー表現の完成度・連続性・制御精度が向上したとしています。同じ発表で、生成を速くして費用を抑えた Kling 4.0 Flash も加わりました(公式は「高頻度の制作シーンに向けて」と説明)。
| 項目 | Kling 4.0 | Kling 4.0 Flash |
|---|---|---|
| 公開日 | 2026年10月15日(リリース履歴の区分は Major) | 同じリリースノートで発表 |
| 作り方 | テキスト→動画、画像→動画、開始・終了フレーム、最大10枚のキーフレーム、全能リファレンス | テキスト→動画、画像→動画(開始フレーム)、全能リファレンス。開始・終了フレームと複数のキーフレームは非対応 |
| 1回の尺 | 3〜30秒(1秒刻み・既定は10秒) | 3〜20秒 |
| 解像度 | 720p/1080p/4K(2026年10月20日の作成画面では4Kは「近日公開」) | 720p |
| ダイナミックレンジ | 10-bit HDR(1080p・4K)。作成画面の表示は「1080p・4KのHDR対応、近日提供予定」 | 8-bit SDR |
| 画面比率 | 21:9/16:9/1:1/9:16/自動 | — |
| 音声 | ステレオ(2チャンネル)。音と映像の同期とスマート絵コンテは既定でオン(切り替えなし) | — |
| セリフの言語 | 中国語・英語・日本語・韓国語・スペイン語・ポルトガル語・ドイツ語・フランス語・ヒンディー語など。中国語の方言や英語のアクセント(米・英・印)にも対応 | — |
| 画面内の文字 | 日本語を含む多言語の文字、絵文字、ロゴ | — |
| プロンプトの長さ | 最大8,000トークン | — |
| 参考にできる素材 | 画像10枚・動画5本(合計30秒まで)・被写体7体(うち動画の被写体3体)・音色3種類、合わせて最大15点 | 全能リファレンスに対応(上限の数は記載なし) |
| 動画の編集 | 最大5本(うち1本がメイン)、各3〜30秒・合計30秒まで | — |
| 動画の延長 | 延長を重ねて最長2分(近日公開予定) | — |
出典はKling 4.0 のリリースノート、Kling 4.0 ユーザーガイド(日本語版)、作成画面の表示で、いずれも2026年10月20日に確認しました。4.0 Flash の欄の「—」は公式の仕様表に項目がないものです。公式の仕様表で「New」が付いているのは、最大10枚のキーフレーム、3〜30秒の尺、10-bit HDR、21:9、ステレオ音声、ドイツ語・フランス語・ヒンディー語、絵文字を含む文字生成、8,000トークンの入力の8項目で、ここが 3.0 から変わった点です。作成画面の入口は「全能リファレンス」(画面の表記はオムニリファレンス)と「キーフレーム」の2つで、1回の生成で両方を組み合わせることはできません。
Kling 4.0 はどのプランで使える?消費クレジットは?
| 確認項目 | 2026年10月20日の公式の表示 |
|---|---|
| 使える人 | リリースノートは「10月15日にすべての人が使えるようになった」と記載。作成画面(ログイン前)でもモデルの既定が Kling 4.0 です |
| 無料(Basic)での設定 | 720p には会員限定の表示がなく、1080p と1回2〜4本の生成には「VIP」(有料会員)の表示。商用利用は不可(料金ページ) |
| 4K | 作成画面(ログイン前)では「近日公開」の表示で、選べない状態 |
| 期間限定の割引 | Pro・Premier・Ultra+・チーム会員は、Kling 4.0 を10%少ないクレジットで使える(2026年10月29日 8:00 UTC-7、日本時間10月30日0時まで)。Standard と無料は対象外 |
| Kling 4.0 Flash | 料金ページでは Ultra+ の年払いに「年間プラン先行体験」と表示。ほかのプランには表示なし |
| 1秒あたりの消費クレジット | 公式の文書に記載なし。クレジット規定は消費量を「その時点の画面の表示に従う」とし、作成画面の「料金について」は「秒単位での課金となり、入力動画の長さも課金時間に含まれます」と書いています |
| API(開発者向け) | 開発者向け料金ページのパッケージには「These plans currently don’t support Kling 4.0.」とあり、4.0 の単価は未掲載。一方、リリースノートは MCP/CLI が Kling 4.0 に対応したと書いています |
3.0 の消費量(1080p・音声ありで12クレジット/秒など)は下の料金の節にまとめています。4.0 を本番の制作に使う前に、使う予定の尺と解像度で1本作り、生成時に画面に出るクレジット数を控えておくと、月に何本作れるかを見積もれます。
Kling 3.0 と 2.6 の違い(前の世代)
3.0 と 2.6 の違いは、公式ユーザーガイドの対応表がいちばん正確です。
| できること | Kling VIDEO 2.6 | Kling VIDEO 3.0 |
|---|---|---|
| テキスト→動画/画像→動画/開始・終了フレーム | 対応 | 対応 |
| ネイティブ音声 | 対応 | 対応 |
| マルチショット | 非対応 | 対応 |
| 開始フレーム+要素参照 | 非対応 | 対応 |
| 3人以上のキャラクター共参照 | 非対応 | 対応 |
| 多言語(中・英・日・韓・西) | 非対応 | 対応 |
| 方言・アクセント | 非対応 | 対応 |
| 15秒の出力/可変の尺 | 非対応 | 対応 |
3.0 シリーズは3つに分かれています。VIDEO 3.0が標準、VIDEO 3.0 Omniはマルチモーダル入力と音声駆動のキャラクター表現に寄せた上位、3.0 Turboは速度重視の版(API単価は1080pで1.0ユニット/秒)です。なお旧世代も消えたわけではなく、APIでは V1.0/V1.5/V1.6/V2.0/V2.1/V2.5 turbo/V2.6/O1/V3.0/3.0 Omni を選べると公式の料金ページに書かれています(2026年9月23日時点)。
Kling 3.0 の目玉であるマルチショットは、プロンプトの中の場面描写を読み取ってカメラアングルとカット割りを自動で組み立てる機能です。「Custom Multi-Shot」を使えばショット数と各ショットの秒数を自分で指定できます。従来は「1クリップ生成→延長→別クリップ」と手でつないでいた作業が、1回の生成に収まります。
【2026年9月23日に再確認】開発者向け料金ページ(klingai.com/pricing)には、画像生成の「Kling Image 3.0」「Kling Image 3.0-omni」「Kling Image O1」「Kling Image 2.1」が並び、画像は1ユニット=$0.0035、動画は1ユニット=$0.14という別建ての定価です。画像は1枚8ユニット($0.028)、4K出力は16ユニット($0.056)、複数ショットを自動生成する「AIマルチショット」は1回20ユニット($0.07)。この開発者向けAPI料金は、個人向けサブスクリプションのクレジットとはまったく別の会計なので、混ぜて計算しないでください。

事例区分: 想定シナリオ
以下は100社以上の研修経験をもとに構成した典型的なシナリオです。アパレルブランドが商品画像をKling 3.0に入力し、「モデルが商品を着用して自然に歩くシーン」を生成した事例があります。Kling 2.1では動きが不自然でOKカットが少なかったのが、3.0のElements機能と物理エンジンにより、撮り直しなしで使えるカットが大幅に増えたという報告が複数あります。
Kling AIの料金プランと日本円換算|無料枠とクレジットの減り方
Kling AI はクレジット制です。プランの月額=もらえるクレジットの量で、生成のたびに「モデル・解像度・秒数」(3.0 は音声の有無も)に応じてクレジットが減ります。4.0 の作成画面は「秒単位での課金となり、入力動画の長さも課金時間に含まれます」と書いています。ここが分かれば、自社に必要なプランは計算で決まります。
プラン別の料金(2026年10月20日・公式ページの実表示)
| プラン | 初月(月払い) | 2か月目以降(月払い) | 年払い(1年分) | 月クレジット | 100クレジットあたり(2か月目以降の月払いで計算) |
|---|---|---|---|---|---|
| Basic(無料) | $0(0円) | $0(0円) | — | 月ごとの無料クレジットのみ | — |
| Standard | $6.99(約1,048円) | $8.80(約1,320円) | $79.20(約11,880円) | 660 | $1.33(約200円) |
| Pro | $25.99(約3,898円) | $32.56(約4,884円) | $293.04(約43,956円) | 3,000 | $1.09(約163円) |
| Premier 8K | $64.99(約9,748円) | $80.96(約12,144円) | $728.64(約109,296円) | 8,000 | $1.01(約152円) |
| Premier 18K | $135(20,250円) | $181.99(約27,298円) | 初年度 $1,490(223,500円)/2年目から $1,639.99(約245,998円) | 18,000 | $1.01(約152円) |
| Premier 28K | $209(31,350円) | $283.99(約42,598円) | 初年度 $2,318(347,700円)/2年目から $2,550.99(約382,648円) | 28,000 | $1.01(約152円) |
| Premier 38K | $278(41,700円) | $376.99(約56,548円) | 初年度 $3,082(462,300円)/2年目から $3,389.99(約508,498円) | 38,000 | $0.99(約149円) |
| Ultra+ | $402(60,300円) | $544.99(約81,748円) | 初年度 $4,457(668,550円)/2年目から $4,902.99(約735,448円) | 57,000 | $0.96(約143円) |
円は1ドル=150円で換算した目安です(請求はドル建てのため為替で変動します。料金ページは日本語表示でもUS$表記で、2026年10月20日に確かめた範囲では円の表示はありませんでした)。月額の定価は Standard $10/Pro $37/Premier 8K $92/18K $207/28K $322/38K $428/Ultra+ $619 で、2か月目以降の月払いは定価のおよそ12%引きです。料金ページの「100クレジット=$1.06」などの表示は、初月(年払いは初年度)の割引価格で割った値なので、表の右端には2か月目以降の月払いで割り直した単価を載せました。旧 Ultra(月26,000クレジット)は新規の受付を終えています。チーム向けの Team Plan は1席あたり月$98(年払いは月$73・1席年$876)で、1席あたり月10,000クレジット、Web 版だけで使えます。
クレジットはどのくらいの速さで減るのか(3.0 の公式値)
Kling 4.0 の1秒あたりの消費量は、2026年10月20日時点で公式の文書に記載がありません。前の世代の Kling VIDEO 3.0 は、公式のユーザーガイドに消費量が秒単位で書かれています(2026年10月20日にも同じ表を確認)。
| 生成モード | 1080p | 720p |
|---|---|---|
| Kling 3.0(ネイティブ音声あり) | 12クレジット/秒 | 9クレジット/秒 |
| Kling 3.0(ネイティブ音声なし) | 8クレジット/秒 | 6クレジット/秒 |
| 音声トーン制御(上に加算) | 2クレジット/秒 | 2クレジット/秒 |
公式が載せている計算例はこの3つです。5秒・音声あり・1080p = 60クレジット/5秒・音声なし・720p = 30クレジット/5秒・音声あり+トーン制御・1080p = 70クレジット。
ここから、3.0 で作る場合のプランごとの「作れる本数」が出ます。
| 作り方(3.0) | 1本あたり | Standard(660) | Pro(3,000) | Premier 8K(8,000) | Ultra+(57,000) |
|---|---|---|---|---|---|
| 5秒・音声なし・720p | 30クレジット | 22本 | 100本 | 266本 | 1,900本 |
| 5秒・音声あり・1080p | 60クレジット | 11本 | 50本 | 133本 | 950本 |
| 10秒・音声あり・1080p | 120クレジット | 5本 | 25本 | 66本 | 475本 |
| 15秒・音声あり・1080p | 180クレジット | 3本 | 16本 | 44本 | 316本 |
金額に直すと分かりやすくなります。Standard の2か月目以降の月払い(100クレジット=約200円)なら、3.0 で作る5秒・音声あり・1080pの1本は約120円。Ultra+ の2か月目以降の月払い(100クレジット=約143円)なら同じ1本が約86円です。上位プランほど1本あたりは下がりますが、Premier の4段階は2か月目以降の100クレジットあたりがほぼ同じ(約$1.01、38K は約$0.99)なので、段階はクレジットの量で選べば足ります。初月や初年度の割引中はこれより安くなりますが、続けて使う前提なら2か月目以降の単価で見積もるのが安全です。
クレジットを都度買い足すこともできます。公式の Credits Policy が示す定価は1ドル=66クレジットなので、1クレジットは約2.27円。3.0 の5秒・音声あり・1080p(60クレジット)なら約136円で、サブスクのクレジットより割高です(定価は2026年10月20日にも同じ)。

クレジットの有効期限と失効
ここは実務で効きます。公式の Credits Policy と会員FAQの記載をまとめると、こうなります。
- 会員の月次クレジット: 付与日から31日間(1か月)有効。繰り越しはありません
- 購入したクレジット: 付与日から2年間有効
- 会員の日次ボーナスクレジット: その日の初回ログインで付与され、同日24:00に失効
- 非会員(無料)の月次無料クレジット: 毎月ログイン時に受け取り、31日間有効
- 使われる順番: 有効期限が短いものから先に消費されます
- 生成に失敗したぶんのクレジットは返却されます(出来が気に入らない場合は返りません)
無料(Basic)でどこまでできるのか
「無料で何回使えるか」は検索で最も多い質問です。2026年10月20日時点の公式ページから確認できることは次のとおりです。
- 無料クレジットは月次です。公式FAQは「非会員の月次無料クレジットは毎月ログイン時に受け取り、31日間有効」と書いています。「毎日もらえる」のは有料会員の日次ボーナスで、無料会員とは別枠です
- 付与される枚数は2026年10月20日時点でも公式ページに固定値の明記がありません(公式は「キャンペーンにより変動する」旨を明記しています)。他サイトが載せている「毎日50〜66クレジット」は公式の記載と一致しないため、本記事では採用しません
- 1回の生成で作れる動画は1本(有料プランは4本)
- 最新の Kling 4.0 も作成画面で選べますが、設定では1080pと1回2〜4本の生成に「VIP」(有料会員)の表示が付き、4Kは「近日公開」です(2026年10月20日・ログイン前の表示)
- Element(要素)の作成数は30(Standard 50/Pro 150/Premier 150/Ultra+ 500)
- 使えない機能(公式 Credits Policy 第8項): 優先生成(Fast-track)/1080p動画/透かし除去/Master shot・動画の延長/画像のアップスケール。クレジットが残っていても、これらは会員でないと解放されません
- 商用利用は不可(利用規約 4.6)
つまり無料枠は「作れるかどうかを試す」ためのもので、納品物を作る段階ではありません。無料のうちに確かめるべきは画質ではなく、自社のプロンプトで意図どおりのカットが出るかです。
Kling AIの使い方|テキスト→動画・画像→動画の手順
入口は3つあります。①ブラウザ(kling.ai または app.klingai.com)②iOS・Androidアプリ ③デスクトップアプリ。デスクトップアプリはチーム機能と同時に2026年3月16日から提供されています。法人で使うなら、素材の共有と権限管理ができるチーム機能があるデスクトップ版から検討すると整理しやすくなります。
テキスト→動画(Text to Video)の手順
- kling.ai にアクセスしてサインイン(メールアドレスまたは外部アカウント)
- 作成画面の入力欄の下で「動画生成」を選ぶ
- モデルを選ぶ。2026年10月20日の既定は Kling 4.0 で、入口は「オムニリファレンス」(ガイドの表記は全能リファレンス)。テキストだけで作るときもこの入口を使います。一覧には 3.0 Omni/3.0/3.0 Turbo も並びます(2026年10月20日にログイン前の画面で見たときは、オムニリファレンスの入口では 3.0 と 3.0 Turbo が灰色の表示でした)
- プロンプトを書く。場面・被写体・カメラワーク・雰囲気・音(セリフ・効果音・BGM)をセットで書くと安定します。参考にしたい画像・動画・音色は入力欄に追加し、「@画像2はヒロインの参考とし、顔立ち、髪型、衣装を維持する」(公式ガイドの例)のように番号で役割を書きます
- 設定ボタン(初期表示は「720p · 10s · 16:9 · 1」)で解像度・尺・比率・本数を決める。4.0 の尺は3〜30秒、比率はオート/9:16/1:1/16:9/21:9。ここでクレジット消費が決まります
- 3.0 を使う場合は、解像度(720p/1080p、有料会員は4K)とネイティブ音声のオン・オフを決め、必要ならマルチショットをオンにする。ショット数と各ショットの秒数を自分で決めるなら「Custom Multi-Shot」
- 「生成」を押す。失敗したぶんのクレジットは返却されます
コスト面での最重要ポイントは手順5と6です。3.0 なら1080p・音声ありは12クレジット/秒、720p・音声なしは6クレジット/秒で、同じ5秒でも60クレジットと30クレジットで倍違います。4.0 は音と映像の同期にオン・オフの切り替えがなく(公式ユーザーガイドのよくある質問)、作成画面は「秒単位での課金」と書いているので、ラフ確認は短い尺と720pで回し、通ったカットだけ尺や解像度を上げてください。
画像→動画(Image to Video)の手順
- Kling 4.0 では入口を「キーフレーム」に切り替える(従来の画像→動画の操作。参考素材のアップロードはできません)
- 動かしたい画像をアップロードする。4.0 は最大10枚まで、先頭・末尾・途中の好きな時点に置けます
- 「どう動かしたいか」をテキストで書く(例: 「カメラがゆっくりズームインする」)
- 必要に応じて開始フレームと終了フレームの両方を指定する(「AからBへの変化」を精密に作れます)
- 解像度と尺を決めて生成する。画像を入れると比率は1枚目のキーフレームに合わせて決まります(3.0 では音声の有無もここで選びます)
動画から切り出したキーフレームを開始・終了フレームに使う機能も、2026年1月30日の更新で追加されています(あわせて .mov 形式のロスレス書き出しにも対応)。

日本語はどこまで通るのか
ここは公式の記載を正確に押さえておく価値があります。
- Kling 4.0 のセリフは中国語・英語・日本語・韓国語・スペイン語・ポルトガル語・ドイツ語・フランス語・ヒンディー語などに対応しています(Kling 4.0 ユーザーガイド。ドイツ語・フランス語・ヒンディー語が New)。3.0 は中国語・英語・日本語・韓国語・スペイン語の5言語で、方言やアクセントの再現、1本の動画の中で言語を切り替える表現にも対応します(VIDEO 3.0 ユーザーガイド)
- 3.0 では、上記5言語以外でセリフを入力した場合、モデルが英語に翻訳して発話させます
- プロンプト自体の日本語入力は可能です。ただし複雑な指示は英語のほうが意図どおりになりやすい傾向があります
- Kling 4.0 は画面の中の文字も日本語で生成できます。公式ユーザーガイドは、日本語を含む多言語の文字・絵文字・ロゴを、カメラが動いたり場面が変わったりしても読みやすく保てると説明しています
- 公式サイトには日本語ページ(kling.ai/ja)があり、料金ページも日本語表示に対応しています(金額は日本語表示でもUS$表記)
日本語ナレーション付きの動画を作れるかどうかは、ここまで確認して初めて判断できます。3.0 でも 4.0 でもセリフの対応言語に日本語が入っており、4.0 では画面内の日本語の文字まで生成の対象になった点が、国内で使うときの実利が大きいポイントです。
事例区分: 想定シナリオ
研修で日本語プロンプトを試してみると、「桜の木の下で女性が微笑んでいる」という日本語プロンプトでも、一定以上の品質の動画が生成されました。ただし複雑な日本語指示(「着物を着た女性が伝統的な茶室でお茶を点てながら、窓から富士山を眺めている」など)は、英語で入力した方が意図通りの動画になりやすいです。
商用利用はどこまで可能か|規約の原文と法人が見る5点
結論から言うと、有料会員は商用利用できます。無料会員はできません。根拠は次の2か所です。
- 有料サービス規約(2026年10月10日発効の改定版)3.1.2: 「KLING AI members’ use of the Output for commercial purposes is not restricted.(会員による出力物の商用利用は制限されない)」。ただし括弧書きで「KLING AI と競合する製品・サービスの開発または提供を目的とする場合を除く」と限定されています
- 利用規約 4.6: 「当社の書面による許可がない限り、いかなる商用目的でも出力物を使用・複製・頒布・改変・二次創作してはならない」。有料会員でない利用者にはこちらが効きます
会員FAQ にはもう一段の注意書きがあります。商用利用する前に、その用途が法令・業界規制・プラットフォームのポリシーに適合するかを判断する責任は利用者側にあり、肖像権・氏名権・著作権・商標権・広告規制・AI生成コンテンツの表示義務が具体例として挙げられています。「有料にしたから何でも出せる」ではありません。
見落としやすい2つの条項
1つめは、入力・出力に対する Kling AI 側のライセンス(利用規約 4.7.1)です。利用者がサービスに入れた素材(Input)と生成された結果(Output)について、Kling AI は非独占・無償のライセンスを持ち、ホスティング・保存・公開展示・公衆送信・複製・表示用の改変・二次創作・頒布ができると書かれています。未公開の新商品画像や顧客の顔写真を入れる前に、社内で判断が要る条項です。
2つめは、生成物に埋め込まれる不可視のウォーターマークです。公式の「AI Content Detection」ページには、Kling が生成したすべての画像・動画に知覚できないウォーターマークとメタデータが埋め込まれ、圧縮・編集・再共有を経ても追跡可能であること、C2PA などのコンテンツ来歴標準に沿っていること、そして kling.ai/detection で誰でもアップロードして判定できることが明記されています。
有料プランの「透かし除去(Brand watermark removal)」は画面に見えるブランドロゴを消す機能であって、来歴情報が消えるわけではありません。納品物がAI生成だと第三者に判定されうる前提で、取引先との合意を取っておくのが安全です。この論点は動画生成AIローカル比較|商用利用ライセンスの落とし穴でも扱っています。
法人が契約前に確認する5点
- 入れてよい素材の線引き: 未公開商品・顧客の顔写真・契約書の画像を入れないルールを先に決める(利用規約 4.7.1)
- 無料アカウントで作った動画が公開されていないか: 担当者が個人アカウントで試作したものがそのまま公式SNSに出ていないかを棚卸しする
- AI生成の表示: 不可視ウォーターマークとC2PAメタデータが入ることを、納品先・広告審査の担当に伝えているか
- 支払い経路と解約先: Web決済(Stripe)・App Store・Google Play のどれで契約したかで解約する場所が変わります。誰が管理するか決めておく
- 返金の条件: 有料サービスは有効化した時点で返金されないと有料サービス規約に明記されています。自動更新も回数の上限なく続きます。経理と共有しておく
AIツールの導入方針や社内ガイドライン策定については、AI導入戦略ガイドが参考になります。人物の顔や動きを扱うツール全般のリスク整理はViggle AIとは|無料は1日5本・料金と使い方、画像側の商用条件はナノバナナ(Nano Banana)とは?使い方・商用利用で整理しています。

この記事の内容を社内で使うなら
要点と手順をまとめた資料を無料で受け取れます。研修6,000名以上・支援100社以上の実績をもとに、自社の業務に当てはめる相談も30分から受け付けています。
Kling AIはどこの国?運営会社・危険性とデータの扱い
「Kling AI はどこの国のサービスか」「危険性はないか」は検索でも上位の質問です。断定や不安を煽る書き方ではなく、公式文書に書いてあることだけを並べます。
| 確認項目 | 公式の記載(2026年10月20日取得) |
|---|---|
| モデルの開発元 | 快手科技(Kuaishou Technology)。香港証券取引所に上場(株式コード 01024、登記はケイマン諸島)。快手の2026年7月2日の開示は、Kling AI(可靈AI)を「自社で開発した(Developed in-house by the Company)」と書いています |
| 事業を持つ会社(2026年7月の再編) | 快手は Kling AI の事業を中国法人の北京可靈智能科技有限公司(Beijing Kling)にまとめ、外部の投資家から出資を受ける再編を開示。出資枠と社員向けの持分制度を使い切った場合でも快手が約68.33%を持ち、連結子会社のままと説明しています |
| グローバル版の契約相手 | Kling AI Pte. Ltd.(シンガポール法人)。利用規約・有料サービス規約の両方に契約当事者として明記 |
| 準拠法 | シンガポール法(利用規約) |
| データの保存場所 | 「当社は利用者のデータをシンガポールに所在するサーバーに保存します」(プライバシーポリシー 第4章)。サポート・エンジニアリング・コンテンツモデレーションのチームは各国に所在 |
| 国外への移転 | 本ポリシーに定める目的のために居住国外へ移転する場合があると明記。移転前に法令上の要件を検討するとしています |
| 入力・出力の利用 | Kling AI が非独占・無償のライセンスを持つ(利用規約 4.7.1) |
| Kling 4.0 で増えた入力 | 声(音色)の参照、参考動画(最大5本・合計30秒)、編集用の動画を入れられるようになりました(4.0 ユーザーガイド)。これらも利用規約 4.7.1 の「Input」に当たります |
| アカウントの削除 | アプリの[My Space]→アイコン→[Account Deletion]から可能。削除は取り消せず、データは削除または非識別化されると明記 |
| 生成物の識別 | 全生成物に不可視ウォーターマークとC2PA準拠メタデータ。kling.ai/detection で第三者が判定可能 |
読み方のポイントは「開発元の国」と「契約・データ保管の国」を分けて見ることです。前者は中国(快手グループ。Kling AI の事業は北京の会社にまとめる再編中)、後者はシンガポールで、規約上の紛争もシンガポール法で処理されます。そのうえで、入力素材に対する広いライセンスがあることは他の生成AIと同様に社内で判断が要ります。Kling 4.0 からは人の声や既存の動画も入れられるので、自社の情報区分(公開可・社内限り・機密)に加えて、他人の声・顔・動画を入れてよいか(本人の同意と権利の確認)も先に決めておくと、現場の判断は速くなります。
Sora 2・Veo 3.1・Runwayと比較|公式の単価だけで並べる
比較記事の数字は出典が古いまま引き回されがちなので、ここは各社の公式ページを2026年9月23日に開いて取得した値だけを並べます。
| ツール | 提供元 | 従量・API の公式単価 | サブスクリプション | 1回の生成尺 |
|---|---|---|---|---|
| Kling 3.0(4.0 は API の料金表に未掲載) | 快手/Kling AI Pte. Ltd. | 1080p・音声なし 0.8ユニット($0.112)/秒、音声あり 1.2ユニット($0.168)/秒、4K 3.0ユニット($0.42)/秒(1ユニット=$0.14・2026年10月20日にも同じ単価) | Standard $8.80/月(660クレジット)〜 | 3〜15秒(4.0 は3〜30秒) |
| Sora 2 | OpenAI | 提供終了(2026年9月24日。旧単価は720pが1秒0.10ドル、Sora 2 Proが1秒0.30ドル) | 提供終了 | 提供終了 |
| Veo 3.1 | Google(Vertex AI) | 音声つき 720p・1080p $0.40、4K $0.60。音声なし 720p・1080p $0.20、4K $0.40(公式表記は「/ 1 count」) | Google 側のプランによる | 公式価格表に記載なし |
| Runway Gen-4.5 | Runway | クレジット制(従量の秒単価表示なし) | Free $0(125クレジット・1回限り)/Standard $15(年払い $12)で625クレジット/Pro $35(年払い $28)で2,250/Max $95(年払い $76)で9,500 | Standard の625クレジットで Gen-4.5 換算52秒ぶん |
この表から読み取れることを3つ挙げます。
1. 単位の定義は各社で違います。Klingは秒課金、Veoは「1 count」表記、Runwayはクレジット制です。Sora 2 APIは2026年9月24日に提供を終了したため、現行単価の比較対象には含めません。横並びの「1本いくら」を計算するには、自社が実際に作る尺・解像度・音声の有無を固定してから換算する必要があります。同じ素材で1本ずつ通して比べるのがいちばん確実です。
2. Sora 2 のモデルページには「Legacy」の表示が付いています(2026年9月23日時点)。提供状況の推移はSora 2は終了した?今の状況・API移行・代替まとめで追っています。長く使う前提なら、この表示は選定時の材料になります。
【追記 2026年10月14日】Sora APIは2026年9月24日に提供を終了しました。現行ツールの比較対象からは外してください。
3. Runway の Standard 以上のプランには Kling 3.0 が含まれています。Runway の公式料金ページのプラン特典に「Gen-4.5/Kling 3.0/Nano Banana Pro」などが並んでいます。つまり Runway を契約していれば Kling 3.0 も同じクレジットで使え、逆に「Kling を使うために Kling AI に直接契約する」以外の経路もあります。各社の詳しい料金はRunway料金プラン比較|日本円の目安と無料枠、Google Veo 3の料金はいくら?無料・月額・API単価でそれぞれ日本円換算つきで整理しています。
選び方の目安としては、日本語のセリフ付き動画を量産するなら日本語のセリフに対応した Kling(4.0 は画面内の日本語の文字も生成。3.0 は5言語のネイティブ音声)、Google Cloud の中で完結させたいなら Veo、複数モデルを1契約で試したいなら Runway、という整理になります。法人での選定基準はAI動画生成ツール比較|法人選定基準にまとめています。

実務シナリオ別:Kling AIの活用ケース4選
シナリオ1:中小企業の広告動画コスト削減
事例区分: 想定シナリオ
以下は100社以上の研修経験をもとに構成した典型的なシナリオです。
従業員50名のEC事業者で、商品紹介動画の月間制作費が映像制作会社への外注で月80万〜100万円かかっていました。Kling AIを導入し、商品写真をImage to Videoで動画化する運用に切り替えた結果、動画制作コストを大幅に削減できます。既存の商品画像をそのまま活用できるため、撮影コストも不要です。
ポイントは「完璧を求めない」こと。全カットをMaster品質にするのではなく、バナー広告・Instagram投稿・Webサイト埋め込みはStandard品質で十分な場合が多く、クレジットを節約できます。
シナリオ2:SNS担当者による毎日の投稿動画自動化
Instagramのリール動画やYouTubeショートを毎日投稿するSNS担当者の場合、Kling AIのPro/Premierプランで月20〜30本の動画を生成する運用が現実的です。テキストプロンプトをテンプレート化しておけば、1本あたり5〜10分で動画を量産できます。
「トレンドに乗った動画をその日のうちに投稿する」という即時対応もKling AIの強み。従来の動画制作では不可能だったスピード感が、SNSマーケティングの競争力を大きく向上させます。
シナリオ3:企業研修・社内教育コンテンツの充実
研修動画や社内教育コンテンツは、外注費が高く内製も難しいという課題がある領域です。Kling AIを使えば、テキストで説明が難しい手順・シーン・雰囲気を動画で表現できます。
特に「新入社員向けオリエンテーション動画」「業務フローの可視化動画」「クライアント向け提案動画」などは、静止画スライドより動画の方が圧倒的に伝わりやすく、Kling AIによって制作ハードルが大幅に下がっています。
シナリオ4:プレゼン・提案書の差別化
事例区分: 想定シナリオ
以下は100社以上の研修経験をもとに構成した典型的なシナリオです。
顧問先の営業部門では、競合他社との提案書差別化が課題でした。Kling AIで生成した「課題→解決策」を視覚化した動画をPowerPointに埋め込んだところ、商談でのインパクトが増し、「他社の提案書と全然違う」とクライアントに言っていただける機会が増えたという報告があります。制作コストはほぼゼロ、制作時間も1本あたり10〜15分程度です。
実務別コピペプロンプト集:今日から使える日本語・英語プロンプト10選
以下は Kling AI 向けに組み立てたプロンプトのテンプレートです。[ ]内を自社の情報に差し替えてそのままご利用ください。尺の指定は、Kling 4.0 なら3〜30秒、3.0 なら3〜15秒の範囲で書いてください(それぞれ1回の生成の上限です)。4.0 の公式ガイドは否定の表現を減らすよう勧めているため、4.0 で使うときは「ネガティブプロンプト」の行を外し、必要なら「字幕なし」「BGMなし」だけを書いてください。
プロンプト1:EC商品プロモーション動画(画像→動画)
(画像入力)[商品の正面写真をアップロード]
プロンプト:
The product rotates 360 degrees slowly, showcasing all angles.
Soft studio lighting with white background.
Product details are clearly visible.
Camera gradually zooms in to show texture and quality.
Duration: 10 seconds, smooth motion.
ネガティブプロンプト: blurry, distorted, watermark, text overlay
不足している情報があれば、最初に質問してから作業を開始してください。活用例: ECサイトの商品ページに埋め込む360度回転動画。外注費を削減しながら購買率向上に寄与。
プロンプト2:SNSリール用ブランド動画(テキスト→動画)
A stylish [業種/商品カテゴリ] brand advertisement video.
Modern minimalist aesthetic with [ブランドカラー(例: teal and white)] color scheme.
Young professional using [商品・サービス名] in a contemporary [シーン(例: coffee shop / home office)].
Cinematic lighting, smooth camera movements, aspirational mood.
No text overlay, no watermark.
Duration: 10 seconds.
数字と固有名詞は、根拠(出典/計算式)を添えてください。活用例: Instagram・TikTok・YouTubeショートのオープニング動画やブランドムービー。
プロンプト3:企業研修・教育動画のシーン(テキスト→動画)
Professional business training video scene.
[人数(例: A team of 5)] people in a modern office meeting room.
They are [アクション(例: collaborating on a digital whiteboard / presenting data charts)].
Bright, clean lighting. Diverse team. Professional attire.
Positive and productive atmosphere.
Camera slowly pans from left to right.
Duration: 10 seconds.
仮定した点は必ず"仮定"と明記してください。活用例: 社内教育動画のイントロ・Lページのヒーロー動画・会社説明会資料のビジュアル。
プロンプト4:飲食店・カフェのSNS動画(画像→動画)
(画像入力)[料理・ドリンクの写真をアップロード]
プロンプト:
The food/drink item is being slowly revealed with steam rising.
Warm amber lighting, bokeh background with blurred restaurant interior.
Camera gently moves closer, focusing on the texture and color.
Appetizing and premium feel.
Duration: 5-10 seconds.
不足している情報があれば、最初に質問してから作業を開始してください。活用例: 飲食店のInstagram・Googleビジネスプロフィール用の動画。新メニュー紹介に特に効果的。
プロンプト5:プレゼン・資料に使う背景動画(テキスト→動画)
Abstract technology background animation.
[テーマカラー(例: Deep blue and gold)] gradient with flowing [視覚要素(例: digital particles / network connections / data streams)].
Smooth, seamless loop.
Subtle movement, not distracting.
High quality, 4K resolution if possible.
Duration: 10 seconds, loopable.
数字と固有名詞は、根拠(出典/計算式)を添えてください。活用例: PowerPoint・Keynote・Marp スライドの背景動画。Zoomのバーチャル背景にも。
プロンプト6:不動産・物件紹介動画(画像→動画)
(画像入力)[物件の内観・外観写真をアップロード]
プロンプト:
Virtual tour of the property. Camera smoothly moves through the space.
Natural sunlight streaming through windows.
Warm, inviting atmosphere. Show the spaciousness and quality finishes.
Slow cinematic camera movement.
Duration: 10 seconds.
仮定した点は必ず"仮定"と明記してください。活用例: 不動産サイトの物件ページ、内見前の事前紹介動画。1枚の写真を臨場感ある動画に変換。
プロンプト7:サービス紹介のアニメーション(テキスト→動画)
Animated explainer video scene for [サービス名・業種].
Show the problem: [課題の一言描写(例: A business person struggling with paperwork)].
Then show the solution: [解決後の状態(例: The same person working efficiently with AI assistance)].
Clean, modern animation style.
[ブランドカラー] accent colors.
Duration: 10 seconds.
不足している情報があれば、最初に質問してから作業を開始してください。活用例: LP(ランディングページ)のヒーロー動画、展示会ブースの背景動画。
プロンプト8:採用・採用ブランディング動画(テキスト→動画)
Corporate recruitment video.
Friendly, approachable team of [人数] diverse professionals at [会社の雰囲気(例: modern tech startup / traditional Japanese company)].
Show collaboration, laughter, and productive work.
Bright office environment.
Conveying culture of [企業文化キーワード(例: innovation / teamwork / growth)].
Duration: 10 seconds.
数字と固有名詞は、根拠(出典/計算式)を添えてください。活用例: 採用サイトのメイン動画、会社説明会動画の冒頭シーン。
プロンプト9:Kling 3.0 マルチショット活用(ストーリーボード型)
【Storyboard Narration モード用・Shot 1〜3のセット】
Shot 1: Establishing shot.
[冒頭シーンの描写(例: A busy city street at morning rush hour)].
Wide angle, cinematic. 3 seconds.
Shot 2: Character introduction.
[主人公・主役の描写(例: A young professional checking their phone, looking stressed)].
Medium shot. 3 seconds.
Shot 3: Solution reveal.
[解決シーンの描写(例: The same person smiling, using a productivity app, looking calm and in control)].
Close up. 4 seconds.
Consistent character appearance throughout. Smooth transitions between shots.
仮定した点は必ず"仮定"と明記してください。活用例: Kling 3.0のマルチショット機能を使って、一連のストーリーを持つ広告動画を一括生成。
プロンプト10:日本語プロンプト(入門・試し用)
桜の木の下で、ビジネスパーソンが笑顔でタブレットを操作している。
春の昼間、柔らかい日差し。
カメラはゆっくり前進する。
落ち着いた、前向きな雰囲気。
10秒間。ウォーターマークなし。
不足している情報があれば、最初に質問してから作業を開始してください。活用例: 日本語プロンプトの動作確認・入門学習用。まずは無料プランで試してみてください。
【要注意】Kling AI初心者がハマる失敗パターン5選
事例区分: 想定シナリオ
以下は100社以上の研修経験をもとに構成した典型的な失敗パターンです。
失敗1:プロンプトが曖昧すぎて意図と違う動画になる
❌「かっこいい会社の動画を作って」
⭕「モダンなオフィスで3名のビジネスパーソンがホワイトボードを使ってブレインストーミングしている。明るい照明、プロフェッショナルな雰囲気。カメラはゆっくり左から右にパンする。10秒。」
なぜ重要か: AI動画生成は「具体的な指示=高品質な出力」の法則が特に強く働きます。シーン・登場人物・カメラワーク・雰囲気・尺をセットで指定することが鉄則。研修先で「出力が毎回バラバラ」と悩んでいた方も、この構成にしたとたん安定した品質が出るようになりました。
失敗2:1080p・音声ありで回し続けてクレジットが月半ばに枯渇
❌ 最初から全部「1080p・ネイティブ音声あり」で生成し、月の半ばにクレジット切れ
⭕ ラフは「720p・音声なし」で回し、通ったカットだけ「1080p・音声あり」で作り直す
なぜ重要か: Kling 3.0 の公式の単価は1080p・音声ありが12クレジット/秒、720p・音声なしが6クレジット/秒でちょうど2倍です。10秒なら120クレジット対60クレジット。Standardの月660クレジットは、前者なら5本で尽きますが、後者なら11本試せます。ラフを安く回して最終出力だけ高くする運用にすれば、同じ予算で試行回数が倍になります。月次クレジットは繰り越されず31日で失効するので、月初にまとめて試すほうが無駄が出ません。
失敗3:無料プランの動画を商用利用してしまう
❌ 無料アカウントで試作した動画を、そのまま会社のSNSや広告に使う
⭕ 商用で出すぶんは必ず有料プラン(Standard 2か月目以降 $8.80=約1,320円〜)で作り直す
なぜ重要か: 利用規約 4.6 は「当社の書面による許可がない限り、いかなる商用目的でも出力物を使用・複製・頒布・改変・二次創作してはならない」と定めており、商用利用の解放は有料会員の特典として有料サービス規約 3.1.2 に書かれています。無料アカウントの成果物は、透かしの有無にかかわらず規約上そこで止まります。しかも生成物には不可視ウォーターマークとC2PA準拠のメタデータが入り、公式の判定ツールで出どころを確認できます。「見た目で分からないから大丈夫」は通りません。
失敗4:人物の顔・手の異常生成を見落として公開してしまう
❌ 生成後に確認せず即公開 → 人物の指が6本あったり顔が崩れていたりして後から気づく
⭕ 必ず一時停止して各フレームを目視確認。特に手・顔・文字のある部分は念入りに
なぜ重要か: 現時点のAI動画生成全般に共通の課題で、人物の手の指や複雑な動きでアーティファクトが発生することがあります。公開前の確認は必須。複数バリエーションを生成してその中からベストを選ぶ運用が効果的です。なお生成が失敗したぶんのクレジットは公式に返却されますが、「生成はできたが出来が悪い」は返りません。ここを想定して月間クレジットには余裕を見ておいてください。
失敗5:アプリから課金したのに、Webサイトで解約しようとして止まらない
❌ iPhoneアプリで課金したのに、パソコンのブラウザで解約ボタンを探し続けて次月も請求される
⭕ 契約した経路と同じ場所で解約する(Web決済=Stripe/iOS=App Store/Android=Google Play)
なぜ重要か: 「Kling AI が解約できない」という相談の多くはこれです。公式の有料サービス規約には、Web からの契約は「Manage my subscription → Cancel subscription → Stripe の管理画面へ」、iOS は「設定 → 名前 → サブスクリプション → 該当のものを選んで解約」、Android は「Google Play のサブスクリプション → 解約」と、経路ごとの手順が別々に書かれています。自動更新は回数の上限なく続き、いったん有効化した有料サービスの料金は返金されません。さらに「請求サイクル終了の1日前に解約した場合、決済事業者側で次期ぶんの引き落としがすでに処理されていることがある」とも明記されています。解約は締め日の数日前に済ませてください。
Kling AIの高度な活用テクニック:中級者向けのコツ
カメラワークをプロ並みに指定する方法
Kling AIのアウトプット品質を大幅に向上させる最もシンプルな方法は、カメラワークを具体的に指定することです。以下の表現を覚えておくだけで、プロの映像に近い動画が生成できます。
| カメラワーク | 英語指定 | 使いどころ |
|---|---|---|
| パン(左右移動) | Camera slowly pans from left to right | 景色・室内の全体を見せたい時 |
| ズームイン | Camera gradually zooms in | 商品・人物の細部を強調したい時 |
| ズームアウト | Camera slowly zooms out revealing the scene | 全体像を見せるドラマチックな演出 |
| ティルトアップ | Camera tilts up from ground to sky | 建物・風景の壮大さを表現 |
| ドリーショット | Camera dolly moves forward through the scene | 空間に引き込まれるような没入感 |
| クローズアップ | Extreme close-up shot, macro details | テクスチャ・細部の質感を強調 |
| 静止(固定カメラ) | Static camera, locked-off shot | 落ち着いた印象、インタビュー風 |
Motion Intensity(動きの強さ)の正しい使い方
Image to Videoで設定する「Motion Intensity(0〜10)」は、数値によって出力が大きく変わります。
- 0〜2: ほぼ静止画。微細な揺れ・光の変化のみ。落ち着いたアンビエント動画向き
- 3〜5: 自然で滑らかな動き。商品・人物・風景の多くのケースでこの範囲が最適
- 6〜8: 大きな動き。アクション・スポーツ・ドラマチックな演出向き
- 9〜10: 激しい動き。予測が難しく、不自然な結果になることも多い
正直に言うと、Motion Intensityは試行錯誤が必要な部分です。同じ画像でも3・5・7で3バリエーション生成して選ぶという運用が現実的です。
Endframe機能で動きを精密にコントロール
Kling AIには「Endframe(終了フレーム)」を指定できる機能があります。動画の最初の画像(Startframe)と最後の画像(Endframe)を両方指定することで、「AからBへの変化」を精密に制御できます。
活用例:
- 「閉じた花→開いた花」のタイムラプス風動画
- 「昼間のオフィス→夜のオフィス」の時間経過表現
- 「Before→After」のビフォーアフター動画
- 商品の複数アングルをスムーズにつなぐ動画
ネガティブプロンプトを活用して不要な要素を除外
Kling AIにはネガティブプロンプト欄があり、生成してほしくない要素を指定できます。品質を安定させるために以下を定型的に入れておくことをおすすめします。
【標準ネガティブプロンプトテンプレート】
blurry, out of focus, low quality, pixelated, distorted, watermark,
text overlay, logo, signature, extra limbs, extra fingers,
deformed face, unnatural movement, flickering, overexposed,
underexposed, grainy, noisy, artifacts
不足している情報があれば、最初に質問してから作業を開始してください。特に人物を含む動画では「extra fingers(余分な指), deformed face(顔の歪み)」を必ず指定してください。
ただし Kling 4.0 の公式ガイドは、否定の表現を含むプロンプトは結果が不安定になりやすいとして、具体的な描写で書くよう勧めています。否定で書く必要があるのは「字幕なし」「BGMなし」の2つだけで、モデルが既定で足すことがあるためです。上のテンプレートは否定の欄を使う書き方の例です。4.0 では「指が5本の自然な手」「正面を向いた穏やかな表情」のように、見せたい状態をそのまま書いてください。
他のAIツールと組み合わせる
Kling AI は単体でも使えますが、他のツールと組み合わせると仕上がりが安定します。
ChatGPT・Claudeでプロンプトを磨いてからKlingに入力
英語プロンプトが得意でない場合、ChatGPTやClaudeに日本語で意図を伝えて英語プロンプトに変換してもらう方法が効果的です。
【ChatGPT/Claudeへの依頼プロンプト】
以下のシーンをKling AI(動画生成AI)向けの英語プロンプトに変換してください。
20〜50語程度で、以下の要素を含めてください:
- シーン・場所の描写
- 登場人物・オブジェクトの説明
- カメラワーク(ズーム・パン・静止など)
- 雰囲気・ライティング
- 動画尺(5秒または10秒)
変換したいシーン:
[日本語でシーンを自由に記述]
仮定した点は必ず"仮定"と明記してください。音声生成ツールでナレーションを差し替える
Kling のネイティブ音声(3.0・4.0)は日本語に対応していますが、決まった言い回しのナレーションを正確に載せたい場合は、音声生成ツールで日本語音声を別に作り、動画編集ソフト(CapCut・DaVinci Resolve など)で合わせる方法がよく使われます。3.0 なら生成時に「音声なし」(6〜8クレジット/秒)を選べるので、クレジットの節約にもなります。4.0 は音と映像の同期にオン・オフの切り替えがないため、プロンプトの音の項目に「セリフなし」「BGMなし」などと書いて音を抑えます。
Canva・CapCutで字幕・テロップを追加
Kling AIで生成した動画はそのままでも使えますが、SNS向けには字幕や商品名テロップを追加した方が効果的なケースが多いです。CapCutは無料で使え、AI字幕自動生成機能もあるため、Kling動画との相性が特に良いツールです。
比較対象として「Grokの動画生成機能」の仕様も見ておくと選びやすくなります。
よくある質問
Q. Kling AIは無料で何回使えますか?
無料(Basic)では、毎月ログイン時に受け取る無料クレジットの範囲で生成できます。公式FAQは「非会員の月次無料クレジットは毎月ログイン時に受け取り、31日間有効」と定めており、「毎日付与される」のは有料会員の日次ボーナスのほうです。付与枚数はキャンペーンによって変わるため、2026年10月20日時点で公式ページに固定値の明記はありません。回数の目安は消費量から逆算してください。Kling 3.0 の720p・音声なしは6クレジット/秒なので、5秒の動画は30クレジットです(Kling 4.0 の消費量は公式に記載なし)。なお無料では1回に作れる動画は1本で、1080p・透かし除去・動画の延長・優先生成は使えません。4.0 も作成画面で選べますが、1080p には有料会員の表示が付き、4K は「近日公開」です(2026年10月20日)。
Q. 日本語に対応していますか?
3つのレイヤーに分けて考えてください。①ナレーション・セリフの音声は、Kling 4.0 が中国語・英語・日本語・韓国語・スペイン語・ポルトガル語・ドイツ語・フランス語・ヒンディー語などに、3.0 が中国語・英語・日本語・韓国語・スペイン語の5言語に対応しています(公式ユーザーガイド)。3.0 は方言やアクセント、1本の中での言語切替にも対応し、5言語以外を入れるとモデルが英語に翻訳します。4.0 は画面内の日本語の文字も生成できます。②プロンプトは日本語で入力できますが、複雑な指示は英語のほうが意図どおりになりやすい傾向があります。③公式サイトには日本語ページ(kling.ai/ja)があり、料金ページも日本語表示に対応しています(金額は日本語表示でもUS$表記)。
Q. 生成した動画は商用利用できますか?
有料会員は可能、無料会員は不可です。有料サービス規約 3.1.2 に「会員による出力物の商用利用は制限されない」と明記されており、例外は「Kling AI と競合する製品・サービスの開発・提供を目的とする場合」だけです。一方、利用規約 4.6 は書面の許可なく商用目的で出力物を使うことを禁じており、有料会員でない利用者にはこちらが適用されます。なお公開前に、肖像権・氏名権・著作権・商標権・広告規制・AI生成コンテンツの表示義務に適合しているかを確認する責任は利用者側にあると会員FAQに書かれています。
Q. 料金は日本円でいくらですか?
1ドル=150円で換算すると(2026年10月20日の料金ページ)、Standardが初月 約1,048円($6.99)、2か月目以降 約1,320円($8.80)、年払いで約11,880円($79.20=月あたり約990円)です。2か月目以降の月払いは、Pro が約4,884円($32.56)、Premier が月8,000クレジットの約12,144円($80.96)から38,000クレジットの約56,548円($376.99)までの4段階、Ultra+ が約81,748円($544.99)です。請求はドル建てで、料金ページは日本語表示でもUS$表記のため、実際の金額は為替で変動します。プランの差は月にもらえるクレジット(660/3,000/8,000〜38,000/57,000)で、2か月目以降の100クレジットあたりはStandard の約200円から Ultra+ の約143円まで、上位ほど安くなります。
Q. Kling 4.0 とは?3.0 と何が違いますか?
Kling 4.0 は、2026年10月15日に公開された Kling AI の動画生成モデルの新しい世代です。公式の仕様表で「New」が付いているのは、最大10枚のキーフレーム、3〜30秒の尺(3.0 は3〜15秒)、10-bit HDR(1080p・4K)、21:9の比率、ステレオ音声、ドイツ語・フランス語・ヒンディー語のセリフ、絵文字を含む多言語の文字生成、8,000トークンのプロンプトの8項目です。画像・動画・音色・被写体を合わせて最大15点まで参考にできる「全能リファレンス」も入口になりました。ただし2026年10月20日の作成画面では4Kと10-bit HDRは「近日公開」、延長を重ねて最長2分にする機能も「近日公開予定」です。
Q. Kling 4.0 は無料で使えますか?料金はいくらですか?
公式のリリースノートは「10月15日にすべての人が使えるようになった」と書いており、2026年10月20日の作成画面では4.0 が既定のモデルです。設定では、720p に会員限定の表示がなく、1080p と1回2〜4本の生成には「VIP」(有料会員)の表示、4K は「近日公開」です。4.0 専用の料金プランはなく、Standard(月$8.80・660クレジット)などのプランのクレジットで使います。1秒あたりの消費クレジットは公式の文書に記載がなく、生成時の画面の表示に従います。Pro 以上の会員は、2026年10月29日 8:00(UTC-7)まで4.0 を10%少ないクレジットで使えます。
Q. Kling 3.0 と 2.6 は何が違いますか?
公式ユーザーガイドの対応表によると、3.0 で新しく使えるようになったのはマルチショット、開始フレーム+要素参照、3人以上のキャラクター共参照、多言語(中・英・日・韓・西)、方言・アクセント、15秒出力と可変の尺の7つです。テキスト→動画、画像→動画、開始・終了フレーム、ネイティブ音声は2.6 でも使えます。3.0 シリーズには標準の VIDEO 3.0、マルチモーダル入力に強い 3.0 Omni、速度重視の 3.0 Turbo があります。
Q. Kling AIはどこの国のサービスですか?
モデルを開発しているのは中国の快手科技(Kuaishou Technology・香港証券取引所上場)です。快手の2026年7月2日の開示は Kling AI を「自社で開発した」と書き、Kling AI の事業を中国法人の北京可靈智能科技有限公司(Beijing Kling)にまとめて外部から出資を受ける再編も発表しています(出資枠などを使い切った場合でも快手が約68.33%を持つ子会社のまま)。最新の Kling 4.0 も同じ kling.ai で提供されています。ただしグローバル版で利用者が契約する相手はシンガポール法人の Kling AI Pte. Ltd. で、利用規約・有料サービス規約の両方に契約当事者として明記されています(2026年10月20日に確認)。準拠法はシンガポール法で、プライバシーポリシーには「利用者のデータをシンガポールに所在するサーバーに保存する」と書かれています。「開発元の国」と「契約・データ保管の国」は分けて見るのが正確です。
Q. Kling AIは安全ですか?危険性はありますか?
公式文書から確認できる事実は次のとおりです。データはシンガポールのサーバーに保存され、本ポリシーの目的のために国外へ移転される場合があると明記されています。入力した素材と生成結果について Kling AI は非独占・無償のライセンス(ホスティング・保存・複製・改変・二次創作・頒布)を持ちます(利用規約 4.7.1)。生成物には不可視ウォーターマークとC2PA準拠のメタデータが入り、kling.ai/detection で誰でも判定できます。アカウントはアプリの[My Space]→アイコン→[Account Deletion]から削除でき、削除は取り消せません。Kling 4.0 からは人の声(音色)や参考動画も入れられるため、他人の声・顔・既存の動画を使う前に、本人の同意と権利を確かめる手順も要ります。法人で使うなら、機密区分の素材と他人の声・顔をアップロードしない運用ルールを先に決めるのが実務的な答えになります。
Q. 解約できないのですが、どうすればいいですか?
契約した経路と同じ場所で解約する必要があります。公式の有料サービス規約には、Web決済は「Manage my subscription → Cancel subscription → Stripe の管理画面へ」、iOS は「設定 → 名前 → サブスクリプション → 該当のものを選んで解約」(または App Store の購入履歴から)、Android は「Google Play のサブスクリプション → 解約」と、経路ごとに別の手順が書かれています。自動更新は回数の上限なく続き、有効化済みの有料サービスの料金は返金されません。また請求サイクル終了の1日前に解約した場合、決済事業者側で次期ぶんの引き落としが済んでいることがあると明記されているため、締め日の数日前に手続きしてください。
Q.「Kling AI」の読み方と表記は?
公式の日本語ページ(kling.ai/ja)でも表記はラテン文字の「Kling AI」で、日本語の読み仮名は2026年10月20日時点でも公式に明記されていません。国内では「クリング エーアイ」と読まれることが一般的です。中国語版サイトでの名称は「可灵」で、ドメインは kling.ai と klingai.com の2つが併用されています(前者が公式サイト、後者は開発者向けの料金ページなどで使われています)。
まとめ:今日から始める3つのアクション
- 今日やること: kling.ai の無料(Basic)に登録し、720p・5秒で1本作る(3.0 の音声なしなら30クレジット。4.0 は生成時に画面に出るクレジット数を控える)。無料枠は画質ではなく「自社のプロンプトで意図どおりのカットが出るか」を確かめるために使う
- 今週中: 月に必要な本数を数え、「モデル × 尺 × 解像度(3.0 は音声の有無も)」から月間クレジットを計算してプランを決める。3.0 の5秒・音声あり・1080pなら1本60クレジットなので、月20本ならStandard(660)では足りずPro(3,000)の範囲、という判断が机上でできる。4.0 は試作で控えたクレジット数で同じ計算をする
- 今月中: 商用で出すぶんを有料プランに移す。あわせて「入れてよい素材の線引き」「不可視ウォーターマークとC2PAメタデータが入ることの取引先への共有」「支払い経路と解約先の管理担当」を社内ルールに書き込む。有料サービスは返金されず自動更新が続くため、経理と締め日を共有しておく
参考・出典
本文の数値・仕様・規約の引用は、各公式ページを取得して確認したものです。Kling AI の料金、Kling 4.0、規約類は2026年10月20日、他社の料金などは2026年9月23日の確認です(各行の参照日を見てください)。
- Kling AI 公式サイト(日本語) — Kling AI(参照日: 2026-09-23)モデル構成・利用者数の表示
- Membership Plan(サブスクリプション料金・比較表・FAQ) — Kling AI(参照日: 2026-10-20)月払い・年払いの価格、Premier の4段階と Ultra+、月クレジット、プラン別の機能差、Kling 4.0 の期間限定割引、クレジットの有効期限、商用利用の可否
- API 料金ページ — Kling AI(参照日: 2026-09-23)動画1ユニット=$0.14/画像1ユニット=$0.0035、モデル別の秒単価、対応モデル一覧
- Kling VIDEO 3.0 Model User Guide — Kling AI(参照日: 2026-10-20)3〜15秒の可変尺、2.6との対応表、5言語のネイティブ音声、クレジット消費表
- Kling VIDEO 3.0 Omni Model User Guide — Kling AI(参照日: 2026-09-23)Omni の位置づけ
- Release Notes(リリース履歴) — Kling AI(参照日: 2026-10-20)Kling 4.0(2026-10-15)・3.0 Turbo(2026-06-17)・ネイティブ4K(2026-04-23)・チーム機能とデスクトップアプリ(2026-03-16)・VIDEO 3.0 全面提供(2026-01-31)
- Meet All-New Kling 4.0!(Kling 4.0 のリリースノート) — Kling AI(参照日: 2026-10-20)10月15日の全面提供、4.0 と 4.0 Flash の仕様表、MCP/CLI への対応、延長と10-bit HDR は近日公開
- Kling 4.0 ユーザーガイド(日本語版) — Kling AI(参照日: 2026-10-20)次世代のネイティブ・マルチモーダル大規模モデルという説明、主な仕様、全能リファレンスとキーフレームの入口、4.0 と 4.0 Flash の使い分け、否定表現の扱い
- Kling AI 作成画面(Kling 4.0) — Kling AI(参照日: 2026-10-20・ログイン前の表示)モデル一覧、解像度(1080p は VIP・4K は近日公開)、尺3〜30秒、比率、生成数、「料金について」の注記、Pro 以上の10%オフの期限
- Kling API Pricing(開発者向け料金) — Kling AI(参照日: 2026-10-20)パッケージは「These plans currently don’t support Kling 4.0.」、3.0/3.0 Omni/3.0 Turbo の秒単価
- 快手科技(Kuaishou Technology)の開示(2026年7月2日・香港取引所) — Kuaishou Technology(参照日: 2026-10-20)Kling AI を自社開発と記載、Beijing Kling への再編と出資、出資後も約68.33%を保有
- Terms of Service(利用規約・2026年4月21日発効) — Kling AI Pte. Ltd.(参照日: 2026-10-20)4.6 商用利用の制限、4.7.1 入力・出力のライセンス、準拠法
- Terms of Paid Service(有料サービス規約・2026年10月10日発効) — Kling AI Pte. Ltd.(参照日: 2026-10-20)3.1.1 会員の種類(Premier の4段階・Ultra+)、3.1.2 会員の商用利用、返金不可、自動更新、経路別の解約手順
- Credits Policy(クレジット規定) — Kling AI(参照日: 2026-10-20)定価 $1=66クレジット、生成時の消費は画面の表示に従う、有効期限、失敗時の返却、有料会員限定機能
- Privacy Policy(プライバシーポリシー) — Kling AI(参照日: 2026-10-20)シンガポールのサーバーでの保存、国外移転、アカウント削除の手順
- AI Content Detection — Kling AI(参照日: 2026-10-20)不可視ウォーターマーク、C2PA、公開の判定ツール
- Runway Pricing — Runway(参照日: 2026-09-23)プラン別の月額とクレジット、Standard 以上に Kling 3.0 が含まれる旨
- Vertex AI 生成AI 料金 — Google Cloud(参照日: 2026-09-23)Veo 3.1 / 3.1 Fast / 3.1 Lite の単価
- Sora 2 モデルページ — OpenAI(参照日: 2026-09-23)$0.10/秒、Sora 2 Pro $0.30/秒、Legacy 表示
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著者: 佐藤傑(さとう・すぐる)
株式会社Uravation代表取締役。X(@SuguruKun_ai)フォロワー約10万人。
100社以上の企業向けAI研修・導入支援。著書『AIエージェント仕事術』(SBクリエイティブ)。
SoftBank IT連載7回執筆(NewsPicks最大1,125ピックス)。
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最終更新日: 2026年10月20日 | 著者: 佐藤傑(株式会社Uravation)| Kling 4.0 の仕様、Kling AI の料金と規約は2026年10月20日に公式ページを取得して確認した内容です(他社の料金は2026年9月23日の確認)。予告なく変更される場合があるため、重要な意思決定の前には公式サイトの最新版をご確認ください。
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