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ElevenLabsとは|料金・日本語対応・商用利用【2026年8月】

ElevenLabsとは|料金・日本語対応・商用利用【2026年8月】

結論:ElevenLabsは、テキストからの音声読み上げ・音声クローン・効果音・音楽までを1つのプラットフォームで生成できるAI音声ツールで、無料プランでも試せますが、商用利用にはStarter(月額6ドル)以上の有料プランへの加入が必要です。

この記事の要点:

  • 要点1:料金プランはFree〜Enterpriseの7段階。無料は月10,000クレジット(TTS換算で約10分)で非商用のみ、Starter以上で商用ライセンスが付く(2026年8月時点・公式pricing確認)
  • 要点2:Eleven v3(2026年2月正式リリース)で70以上の言語に対応し日本語の表現力も強化。2026年5月には音楽生成モデル「Music v2」が登場し、API料金は最大50%値下げされた
  • 要点3:音声クローンは「本人の同意なしに他人の声を複製しない」ことが利用ポリシーで明記されており、Professional Voice Cloningには技術的な本人確認が必須

対象読者:動画・研修コンテンツ・多言語ナレーションの制作コストを見直したい中小企業の経営者・マーケティング担当者・制作担当者

読了後にできること:ElevenLabsの無料プランでアカウントを作成し、自社の用途(ナレーション/多言語吹き替え/効果音)に必要な料金プランを具体的に判断できる状態になります

「ナレーターさんへの発注、また来週まで待たなきゃいけないんですよね……」

先日、ある研修先の広報担当者からこんな相談を受けました(想定例)。社内向けの研修動画や採用ピッチ動画にナレーションを入れたいのに、外部ナレーターのスケジュールが埋まっていて収録が2週間先。しかも英語版・中国語版も別途作るとなると、翻訳とナレーターの手配だけで予算も時間も膨らんでしまう——という悩みでした。

そこで候補に挙がるのがElevenLabsです。テキストを打ち込むだけで人間の声にかなり近いナレーションを生成でき、しかも70以上の言語に対応しているため、同じ原稿から多言語版を短時間で作ることもできます。ただし「elevenlabs 日本語」「elevenlabs 商用利用」といった検索が多いことからもわかる通り、日本語の実用性や商用利用の条件がわかりにくいのも事実です。実際に100社以上のAI研修・コンサルティングを行う中で、「無料で使えると思って動画に組み込んだら、あとから商用ライセンスが必要だと知って慌てた」という声も聞きます(想定例)。

この記事では、ElevenLabs公式サイト(elevenlabs.io)の料金ページ・公式ブログ・安全ポリシーを一次情報として確認したうえで、ElevenLabsとは何か、料金プランの実態、日本語対応の実力、商用利用の条件、2026年5月に発表された新機能「Music v2」、そして音声クローンを安全に使うための注意点までを、2026年8月時点の情報でまとめます。

ElevenLabsとは — 音声AIプラットフォームの全体像

ElevenLabs(イレブンラボ)は、テキストを音声に変換する「Text to Speech」を起点に、音声クローン、複数言語への自動吹き替え(ダビング)、効果音生成(Sound Effects)、音楽生成(Music)、ノイズ除去などをひとつのプラットフォームにまとめたAI音声企業です。公式サイトはelevenlabs.io(日本語ページはelevenlabs.io/ja)で、Web UIに加えてAPI・Python/TypeScript SDKも提供されています。

もともとは音声読み上げの自然さで注目を集めたスタートアップですが、2026年に入ってからは音楽生成(Music)や動画・画像生成まで守備範囲を広げ、「音声だけでなくクリエイティブ全般を扱うAIスタジオ」へと事業領域を拡大しています。資金調達の状況については、既刊記事「ElevenLabs 億調達|評価額10億の音声AI」で詳しく触れているので、企業としての勢いを知りたい方はあわせてご覧ください。

研修の場では「ElevenLabsって結局、何をするツールなんですか?」と聞かれることがよくあります(想定例)。一言で説明するなら「文章を入力すると、指定した声・言語・トーンでナレーション音声を作ってくれるサービス」で、そこに音声クローン・効果音・音楽という周辺機能が付いている、とイメージすると理解しやすいです。

料金プラン7段階の全実態|Free・Starter・Creator・Pro・Scale・Business・Enterprise

ElevenLabsの料金は「クレジット」を月ごとに消費する形式です。2026年8月時点の公式pricingページに基づく主要プランは次のとおりです(すべて米ドル建て・月額、年払いは別途割引あり)。

プラン月額月間クレジットTTS換算の目安ワークスペース座席
Free$010,000約10分
Starter$630,000約30分
Creator$22(初月のみ$11)121,000約100分
Pro$99600,000約500分
Scale$2991,800,000約2,000分3席
Business$9906,000,000約11,000分10席
Enterpriseカスタム見積りカスタムカスタム

目安として1ドル=150円で換算すると、Starterは月900円前後、Creatorは月3,300円前後(初月は半額)というレンジ感です(為替レートは変動するため、正式な金額は公式ページのご利用時点の表示に従ってください)。クレジットは「テキスト読み上げ・音声認識・効果音・音楽・ダビング」など全プロダクトで共有され、何にどれだけ使うかで実質的な利用可能量が変わります。公式FAQによる主な消費量の目安は次のとおりです(参照:elevenlabs.io/pricing)。

機能クレジット消費の目安
Text to Speech(読み上げ)1文字=1クレジット(Flash/Turbo系は文字あたり約0.5クレジット)
Speech to Text(文字起こし)1分=330クレジット
Eleven Music(音楽生成)1分=900クレジット
Sound Effects(効果音)1生成=200クレジット(AIが長さを自動決定する場合)
Voice Changer / Voice Isolator1分=1,000クレジット
自動ダビング(吹き替え)透かしあり1分=2,000クレジット、透かしなし1分=3,000クレジット(Dubbing Studioは5,000〜10,000クレジット/分)

クレジットは契約開始日を起点に毎月リセットされますが、使いきれなかった分は最大2ヶ月分(月間割当の最大2倍まで)繰り越せる仕様になっています(参照:elevenlabs.io/pricing)。「今月は使わなかったから来月に持ち越したい」というケースにも一定まで対応できる設計です。

無料プランでできること・できないこと

Freeプラン(月10,000クレジット)でも、テキスト読み上げ・音声認識・効果音・音楽生成・Voice Design・Studioの3プロジェクトまでは体験できます(参照:elevenlabs.io/pricing)。「まずは声の質だけ試したい」という段階であれば、無料の範囲で十分に評価できます。

ただし2つの大きな制約があります。1つは前述の商用ライセンスがないこと(無料プランの利用は非商用目的に限定されます)。もう1つはクレジット量そのもので、月10,000クレジットはText to Speechに換算すると10分程度に相当し、動画1本分のナレーションを作ると使い切ってしまう規模です。「無料でどこまでできるか試したい」という検証目的には十分ですが、継続的な業務利用を想定するならStarter以上への切り替えを前提に考えておくのが現実的です。

商用利用とライセンスの条件

ElevenLabsの商用ライセンス(Commercial License)は、有料プラン(Starter以上)に含まれる形で提供されています。無料プランで生成した音声・音楽・効果音は非商用目的の利用に限られる、という点は公式に明記されている条件です(参照:elevenlabs.io/pricing、elevenlabs.io/sound-effects)。

Sound Effects(効果音生成)についても同様の構造で、有料アカウントであればYouTube動画・SNSコンテンツ・広告を含む商用プロジェクトでロイヤリティフリーに使えますが、無料ユーザーは非商用利用に限定されます(参照:elevenlabs.io/sound-effects)。2026年5月に発表された音楽生成モデル「Music v2」についても、生成した楽曲は権利者(アーティスト・レーベル・出版社)と提携したライセンス取得済みデータで学習されており、シンクロ使用料や別途のクリアランス手続きなしに商用利用できるとされています(詳細は後述)。

研修先でよく受ける質問が「無料プランで作った音声を、ちょっとだけ社内資料に使うのは大丈夫ですか?」というものです(想定例)。ElevenLabs公式の説明に沿う限り、「社内向け」であっても商用(業務)目的である以上は有料プランのライセンスが必要、と保守的に判断しておくのが安全です。この線引きを曖昧にしたまま社内に広めてしまうと、後から利用規約違反を指摘されるリスクがあります。

日本語対応と音声品質は実務で通用するか

ElevenLabsの対応言語数はモデルによって異なり、最新の高表現力モデル「Eleven v3」は70以上の言語、標準的な「Multilingual v2」は29言語、低遅延向けの「Flash/Turbo v2.5」は32言語に対応しています(参照:elevenlabs.io/languages)。日本語はいずれのモデルでも対応言語リストに含まれています。

品質面では、2026年2月に正式リリースされた「Eleven v3」が大きな転換点です。ElevenLabs公式ブログによると、v3はアルファ版からの改善を経て「全プラットフォームで正式に利用可能」になり、感情表現や会話的な抑揚をコントロールできる点が特徴とされています(参照:elevenlabs.io/ja/blog「Eleven v3が正式リリースされました」)。日本語ナレーションに限定した公式の定量データは確認できていませんが、v3で表現力そのものが底上げされたことは公式に明言されている情報です。実務上は、固有名詞や漢字の読み方でイントネーションが不自然になることがあるため、読み仮名を明示した原稿(ふりがな付きテキストや読み方指定)を用意しておくと、生成結果が安定しやすくなります。

「日本語のAIナレーション、正直そこまで期待していなかったんですが、ここまで自然だとは思いませんでした」という感想を、研修に参加された制作担当の方からいただいたことがあります(想定例)。ただし「聞いて違和感がないレベル」と「プロのナレーターと完全に同等」は別の話です。重要なプレゼン・対外発表用の音声は、生成後に人間が必ず試聴して不自然な箇所を修正する運用を前提にすることをおすすめします。

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API・開発者向け機能とSDK

ElevenLabsはWeb UIだけでなくAPIも提供しており、公式ドキュメントではPythonとTypeScriptの公式SDKが案内されています(参照:elevenlabs.io/docs)。APIで呼び出せる主な機能は、テキスト読み上げ(Text to Speech)、音声認識(Speech to Text)、音声クローン、ダビング(自動吹き替え)、音楽生成、ノイズ除去などで、Web UIとほぼ同じ機能セットをプログラムから呼び出せます。クレジットはWeb UIとAPIで共有される単一のプールなので、社内システムに組み込む際は「API経由でどれだけクレジットを消費するか」を事前に見積もっておく必要があります。

2026年5月には、ElevenAPI(開発者向けAPI利用)の料金が最大50%、ElevenCreative(セルフサービス利用)の料金が最大40%値下げされたと公式に発表されています(参照:elevenlabs.io/blog「Introducing Music v2」)。これは主に音楽生成(Music v1/v2)関連の値下げですが、テキスト読み上げについても2026年5月時点でAPI料金が最大55%程度安くなったと報じられており(参照:複数の海外メディア、2026年8月時点で確認できる範囲)、API経由での大量生成を検討している企業にとっては、コスト試算をする際に必ず最新の公式料金表を確認することをおすすめします。

Sound Effects(効果音生成)の使い方

Sound Effectsは、テキストの説明文から効果音を生成する機能です。公式サイトの説明によれば「テキストプロンプトから、想像できるほぼどんな音でも生成できる」とされており、爆発音・環境音・機械音などを数秒で4パターン生成し、必要に応じてアップスケーリングや再生成もできます(参照:elevenlabs.io/sound-effects)。AIが自動で長さを決める場合は1生成あたり200クレジット、自分で長さを指定する場合はクレジット消費が変動します。

動画のBGMや環境音を素材サイトで探す手間を減らせるのが実務上のメリットです。前述のとおり、商用利用には有料プランへの加入が前提になる点は覚えておいてください。

Music v2で何が変わったか|2026年5月の新機能とAPI値下げ

2026年5月26日、ElevenLabsは新しい音楽生成モデル「Music v2」を公式発表しました(参照:elevenlabs.io/blog「Introducing Music v2」)。主な特徴は次のとおりです。

  • 曲中でのジャンル切り替え:1曲の中でオペラからヘビーメタルへ、また元に戻すといった大胆なジャンル遷移にも対応
  • 多言語対応の強化:歌詞・ボーカル・編曲が、書いた言語でより安定して機能するよう改善
  • セクション単位の部分再生成(inpainting):曲の一部(ブリッジやサビなど)だけを選んで、他の部分を変えずに再生成できる
  • ライセンス取得済みデータでの学習:アーティスト・レーベル・出版社と提携して学習データを整えており、生成した楽曲は商用利用可能(公式は「生成したトラックはすべて自分のものとして使える」と説明)

あわせてElevenAPIの料金が最大50%、ElevenCreativeが最大40%値下げされました(参照:同上)。ElevenLabs公式は、この「ライセンス取得済みデータでの学習」という点を、著作権をめぐる訴訟を抱える一部の競合音楽生成AIとの違いとして強調しています。

なお競合の音楽生成AI「Suno」は、2026年8月6日に楽曲へのAI生成透かし(オーディオウォーターマーク)導入と、著作権検出システム「Musixmatch Sentinel」との連携を発表しました(参照:GIGAZINE、2026年8月8日配信)。ダウンロード数の制限も導入予定とされています。音楽生成AI業界全体で、著作権への配慮や生成物の識別可能性を高める動きが進んでいることがうかがえます。

音声クローンの安全性と本人同意

音声クローン機能は、ビジネス活用の幅を広げる一方で悪用リスクも伴います。ElevenLabsの公式ポリシーでは、本人の同意なく、あるいは法的な権利なく他人の声を複製する行為、相手を欺いたり害したりする目的での利用が明確に禁止されています(参照:elevenlabs.io/safety)。加えて、より高精度な「Professional Voice Cloning」機能の利用には技術的な本人確認が必要で、著名人など「高リスク」と判断される音声のクローン化はブロックされる仕組みになっています。

研修の場でも「取引先の役員の声をクローンして、承認を得ずに研修動画のナレーションに使ってもいいですか?」という質問が出たことがあります(想定例)。答えは明確に「NG」です。本人の明示的な同意なしに実在する人物の声を複製・利用することは、ElevenLabsの利用ポリシー違反であるだけでなく、肖像権・パブリシティ権などの法的リスクにも直結します。自社の代表者やナレーターの声を「公式の声」として繰り返し使いたい場合でも、必ず本人の同意を書面で取得し、利用範囲(社内限定か、外部公開もするか)を事前に取り決めておくことをおすすめします。

使い方|5ステップで音声を生成する

ステップ1:アカウント登録とプラン選択

メールアドレスで登録し、まずは無料プランで声質・生成スピードを試します。商用利用を予定している場合は、この時点でStarter以上への加入を検討します。

ステップ2:モデルを選ぶ

表現力を重視するなら「Eleven v3」、低遅延・低コストを重視するなら「Flash/Turbo」系モデルを選びます。日本語ナレーションで感情表現を重視したい場合はv3が有力候補です。

ステップ3:声(Voice)を選ぶ・作る

ライブラリから既存の声を選ぶ方法と、Voice Designで理想の声を言葉で指定して新規作成する方法、Instant/Professional Voice Cloningで自分やナレーターの声を登録する方法があります。他人の声を登録する場合は必ず本人の同意を取得してください。

ステップ4:原稿を入力し生成

読み仮名の揺れが起きやすい固有名詞・専門用語は、事前にカタカナや読み方の指定を入れておくと安定します。次の「プロンプト集」で具体例を紹介します。

ステップ5:試聴・修正・ダウンロード

生成後は必ず人間が試聴し、不自然なイントネーションや誤読がないか確認してからダウンロードします。重要な用途では、この確認工程を省略しないことが失敗回避の最大のポイントです。

【コピペOK】シーン別音声生成プロンプト集5選

ElevenLabsはプロンプトというより「原稿テキスト+指示」で音声のニュアンスをコントロールします。実務でよく使う5つのシーンを想定した原稿テンプレートを紹介します。いずれも固有名詞・数値部分は自社の情報に置き換えてください。

1. 社内研修動画のナレーション原稿

【ナレーション原稿テンプレート】
本日は、[研修テーマ]についてご説明します。
まず結論からお伝えすると、[結論を1文で]です。

次に、その理由を3点に整理してお伝えします。
1つ目は、[理由1]。
2つ目は、[理由2]。
3つ目は、[理由3]。

最後に、今日から実践していただきたいアクションをご紹介します。
(読み方注記:固有名詞・専門用語には[読み:〇〇]の形でルビを併記し、誤読を防ぐ)
※本文中の未確定情報(金額・日付・人数等)は仮の値のまま音声化せず、必ず確定後に生成すること

2. Voice Design(音声デザイン)の指定文

【Voice Design指定の例】
30代後半、落ち着いたトーンの日本語女性ナレーター。
早口すぎず、企業の公式サイト紹介動画に適したフォーマルな話し方。
感情の起伏は控えめに、信頼感のある声質を希望。
※実在する特定の人物の声に似せる指示は行わないこと(意図せぬ肖像権侵害を避けるため)

3. Sound Effects(効果音)生成プロンプト

【効果音プロンプトの例】
オフィスの静かな環境音。かすかなキーボードのタイピング音と、
遠くの空調の音。BGMや人の声は含まない、5秒程度のループしやすい音。
※生成した効果音を商用利用する場合は、有料プランでの生成であることを事前に確認する

4. 多言語ダビング(吹き替え)用の指示文

【ダビング原稿の準備メモ】
元言語:日本語/対象言語:英語・中国語(簡体字)
・固有名詞(社名・製品名)は翻訳せず原文のまま残す指定をする
・話速は元動画の尺に自動で合わせる設定を優先する
・生成後は、対象言語のネイティブスピーカーによる内容確認を必ず実施する
※機械翻訳のニュアンス違いは自動検出できないため、人によるレビュー工程を省略しないこと

5. 採用ピッチ動画のオープニング原稿

【採用ピッチ・オープニング原稿】
はじめまして。[会社名]の採用担当です。
私たちは[事業内容を1文で]という仕事をしています。

今日お伝えしたいのは、[会社の強み・カルチャーを1つ]についてです。
[具体的なエピソードや実績を1〜2文]

もしご興味を持っていただけたら、ぜひ気軽にお問い合わせください。
※実績・数値を含める場合は、社内で確定済みの最新データのみを使用すること

【要注意】よくある失敗パターンと回避策

失敗1:無料プランで作った音声をそのまま社外公開してしまう

❌ 無料プランで生成した音声を、確認せずにYouTube広告や公式サイトに使ってしまう

⭕ 社外・商用目的で使う音声は、生成前にプラン(Starter以上)の商用ライセンスが有効かを必ず確認する

なぜ重要か:無料プランの音声は非商用利用限定です。悪気なく社外公開に使ってしまうトラブルは、研修先でも実際に相談された事例があります(想定例)。

失敗2:他人の声を同意なくクローンしてしまう

❌ 「声が似ているから」という理由だけで、社内外の人物の声を無断でクローン登録する

⭕ 声のクローンを作る前に、必ず本人から書面で同意を取得し、利用範囲を明確にする

なぜ重要か:ElevenLabsの利用ポリシー違反に加え、肖像権・パブリシティ権など法的リスクに直結するためです。

失敗3:生成した音声を試聴せずにそのまま公開する

❌ 生成ボタンを押した音声を、一度も聞かずに動画に貼り付けて公開する

⭕ 必ず人間が試聴し、固有名詞の誤読・不自然な間・感情表現のズレをチェックしてから使う

なぜ重要か:AI音声は流暢に聞こえても、社名や専門用語の読み間違いに気づきにくいことがあります。特に対外公開用のコンテンツでは、この確認工程を省略すると信頼性を損ないかねません。

失敗4:クレジット消費量を見積もらずに大量生成してしまう

❌ プランのクレジット上限を把握しないまま、API経由で大量のナレーションを一括生成してしまう

⭕ 事前に「1分あたりの想定クレジット消費」×「生成予定分数」を試算し、必要なプランを選ぶ

なぜ重要か:クレジットは全プロダクト共有のため、想定外の機能(ダビングや音楽生成など)で先に消費されてしまうと、本来の用途に使えるクレジットが不足することがあります。

ElevenLabs vs Suno vs Hedra|用途別の使い分け

ElevenLabsは「声・効果音・音楽」を扱う音声特化のAIプラットフォームです。同じ音声・音楽生成AIとして名前が挙がりやすい「Suno」、動画・アバター生成AIの「Hedra」とは、得意領域が異なります。

ツール得意領域向いている用途
ElevenLabsナレーション・音声クローン・多言語ダビング・効果音研修動画のナレーション、多言語吹き替え、SNS動画の効果音
Suno歌詞付き楽曲・BGM制作YouTube用BGM、店舗BGM、歌入りコンテンツ制作
Hedra表情まで動くAIアバター動画顔出しが難しい場合のスポークスパーソン動画、キャラクター動画

実務では単体ではなく組み合わせて使うケースも多く、たとえば「ElevenLabsでナレーションを作り、Hedraでアバターの口パクに合わせ、SunoでBGMを重ねる」といったワークフローも可能です。Sunoの料金・商用利用条件は「Suno AIとは|使い方・料金・商用利用まで完全ガイド」、Hedraの無料枠や実力は「Hedraレビュー|表情まで動くAIアバター動画の実力と無料枠」で詳しく解説しています。

なお、社外にテキストを送らず自社サーバー内で音声合成を完結させたい場合は、Alibaba Cloudがオープンソースで公開しているQwen3-TTS(無料・Apache 2.0ライセンス)も選択肢になります。

企業でElevenLabsを導入する際の運用ルール

ElevenLabsに限らず、生成AIツールを企業として導入する際は「誰が」「どの権限で」「何に」使うかを事前にルール化しておくことが重要です。ElevenLabsに関しては、最低限次の3点を社内ルールに明記することをおすすめします。

  • ライセンス管理:商用利用が発生する部署は必ずStarter以上のプランを使う(無料プランでの社外公開は禁止と明記)
  • 声のクローン運用:役員・従業員・ナレーターなど実在人物の声をクローンする際は、必ず本人の書面同意を取得してから登録する
  • 公開前チェック:AI生成音声を含むコンテンツは、公開前に人間による試聴確認を経ることをフローに組み込む

生成AIツール全般の選定・社内展開のプロセスについては、「AI導入戦略の完全ガイド」で体系的に整理しています。ElevenLabsのような専門特化型ツールを社内に定着させる際にも、共通する導入ステップとして参考になります。

解約・返金・プラン変更で知っておきたいこと

ElevenLabsは契約経路(Web直接課金/iOSアプリ/Androidアプリ)によって解約手続きの場所が異なります。Webで直接契約した場合はelevenlabs.ioのアカウント設定から、アプリ経由で契約した場合はApp StoreまたはGoogle Playの定期購入管理から手続きする必要があります。解約後も、原則として現在の請求サイクルが終了するまでは有料プランの機能を利用できます。契約経路別の具体的な手順・返金の考え方については、既刊記事「ElevenLabsの解約・返金方法|契約経路別の完全手順」で詳しく解説しているので、プラン変更や解約を検討する際はあわせてご確認ください。

よくある質問

Q. ElevenLabsの料金はいくらですか?

A. 2026年8月時点で、無料のFreeプランから、Starter(月額6ドル)、Creator(月額22ドル、初月11ドル)、Pro(月額99ドル)、Scale(月額299ドル)、Business(月額990ドル)、カスタム見積りのEnterpriseまで7段階のプランがあります。詳細は本記事の料金プラン表をご覧ください。

Q. ElevenLabsは無料で使えますか?無料プランの制限は?

A. 無料プランでも月10,000クレジット(テキスト読み上げ換算で約10分)の範囲でText to Speech・効果音・音楽生成などを試せます。ただし無料プランは非商用利用に限定され、商用利用にはStarter以上の有料プランが必要です。

Q. ElevenLabsは日本語に対応していますか?

A. 対応しています。最新の高表現力モデル「Eleven v3」は70以上の言語に対応し、日本語も含まれます。2026年2月の正式リリースで表現力が強化されており、固有名詞の読み方を原稿側で指定すると、より安定した音声が得られます。

Q. ElevenLabsで何ができますか?

A. テキストからのナレーション生成(Text to Speech)、音声認識(Speech to Text)、音声クローン、多言語への自動吹き替え(ダビング)、効果音生成(Sound Effects)、音楽生成(Music)など、音声・音楽まわりの生成AI機能を幅広く扱えます。

Q. ElevenLabsの解約方法は?

A. Webで直接契約した場合はelevenlabs.ioのアカウント設定から、iOS/Androidアプリ経由で契約した場合は各アプリストアの定期購入管理画面から解約します。詳しい手順は本記事内でリンクしている解約・返金ガイドをご覧ください。

Q. ElevenLabsの音声クローンは安全ですか?

A. ElevenLabsの利用ポリシーでは、本人の同意や法的権利なく他人の声を複製する行為が明確に禁止されており、高精度な音声クローン機能の利用には技術的な本人確認が求められます。ただし企業として使う場合は、公式の確認機構だけに頼らず、社内で本人の書面同意を別途取得しておくことをおすすめします。

まとめ:今日から始める3つのアクション

  1. 今日やること:ElevenLabsの無料プランでアカウントを作成し、自社の原稿の一部を実際にText to Speechで生成して声質を確認する
  2. 今週中:自社で想定しているナレーション量(分数)を試算し、Starter〜Businessのどのプランのクレジットで足りるかを見積もる
  3. 今月中:商用利用のライセンス管理・声のクローンにおける本人同意・公開前の試聴チェックという3つの社内ルールを整備する

次回は、ElevenLabsを含む音声AI・音楽生成AIを組み合わせた、動画コンテンツ制作ワークフロー全体の設計について、より実践的に整理する記事を予定しています。

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著者:佐藤傑(さとう・すぐる)
株式会社Uravation代表取締役。X(@SuguruKun_ai)フォロワー約10万人。
100社以上の企業向けAI研修・導入支援。著書『AIエージェント仕事術』(SBクリエイティブ)。
SoftBank IT連載7回執筆(NewsPicks最大1,125ピックス)。

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参考・出典

この記事の内容を社内展開する方へ: AI研修導入40項目チェックリスト(無料・PDF 14ページ) をダウンロードできます。

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佐藤傑
この記事を書いた人 佐藤傑

株式会社Uravation 代表取締役CEO/生成AIエバンジェリスト。法人向けAI研修・コンサルティングを手がけ、日経・SBクリエイティブ・GMO等のメディアで生成AIについて執筆。

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