最終更新:2026年10月21日(料金プランの改定、エージェント中心の画面、日本語の画面、モデルの整理を反映)
結論:Hedraは、1枚の静止画像と音声からキャラクターが話す・歌う動画を作れるAI動画サービスとして広まりましたが、2026年10月時点では、目的を書くとAIエージェントが画像・動画・音声の生成をまとめて進める制作基盤に変わっています。口の動き(リップシンク)を合わせる動画は、今も自社のCharacter-3とHedra Avatar(どちらも最長10分)が中心です。料金はBasic(月20ドル)からの有料プランで、公式の料金ページに無料プランの欄はありません。業務で使うなら、商用利用できる有料プランの契約が前提です。
この記事の要点:
- 要点1:料金はBasic(月20ドル・2,000クレジット)、Pro(月50ドル・7,200クレジット)、Ultra(月100ドル・18,000クレジット)、Teams(月75ドル・14,400クレジット)とEnterprise。どれも商用利用でき、公式の料金ページに無料プランの欄はない(2026年10月21日確認)
- 要点2:今のHedraは、新しいSpaceで目的を書くとエージェントが進める使い方が基本。口パク動画は手動ツールのVideo→Avatarからも作れ、Character-3・Hedra Avatarのほか、他社を含む動画モデル53本・画像モデル40本も選べる
- 要点3:アプリの画面は日本語で表示でき、音声の言語にも日本語がある。漢字の多い複雑な文は読み上げが不自然になる場合があるとの報告があり、書き出し後に人の耳で確かめたい
- 要点4:2月に発表されたHedra Omniaは、パートナーが自社のデータで追加学習するための基盤モデルで、2026年10月21日時点では動画生成モデルとしてのページは公開されていない
対象読者:SNS動画・研修動画・製品紹介動画の内製化を検討している中小企業の広報・マーケティング・人事担当者
読了後にできること:短い試作動画を1本作り、自社の用途に使えるか、どのプランが合うかを判断できる状態になります
「AIアバターで動画を作りたいけど、HeyGenやSynthesia以外に何があるの?」
Uravationで生成AI研修やAI活用コンサルティングを行っていると、AIアバター・キャラクター動画ツールについての質問を受ける機会が増えています。特に最近は、単に台本を読み上げるアバターではなく、表情豊かに”演じる”キャラクター動画を作れるツールとして、Hedraの名前が挙がる場面が増えてきました。
HedraはHeyGenやSynthesiaのように多言語吹き替えや企業向け管理機能を前面に出すツールとは方向性が異なり、1枚の画像と音声から自然な表情・口の動きを再現する「キャラクター生成」そのものに強みを置いています。SNS向けのバーチャルインフルエンサーやクリエイティブ用途で話題になることが多く、実務でどう使えるのかが分かりにくいという声もよく聞きます。
この記事では、Hedraの公式サイト・料金ページ・ドキュメントを一次情報として確認したうえで、今のHedraの姿、Character-3とHedra Avatarの特徴、料金プラン、使い方、日本語対応、HeyGenとの違いをまとめます。業務で使うかどうかを判断できる材料を出すことが目的です。
Hedraとは — 1枚の画像と音声からキャラクターを動かすAI
Hedra(ヘドラ)は、米国のHedra, Inc.が運営するAIの制作基盤です。もともとは、独自の「Character-3」モデルで、1枚の静止画像(開始フレーム)と音声からリップシンクしたキャラクター動画を作れる点が最大の特徴でした(参照:hedra.com、参照日:2026-10-21)。
2026年10月時点の公式ドキュメントでは、Hedraは「Hedra Agent」として案内されています。新しいSpace(作業場所)を作って目的を書くと、エージェントが調べ物や画像・動画・音声の生成を進め、結果をキャンバスに並べます。モデルや設定を自分で選びたい時は、手動ツール(Image・Video・Speech・Edit Video)も使えます。料金は、月額のクレジット制のStudioと、前払いの残高から使った分だけ払うAPIの2本立てです(参照:hedra.com/docs、hedra.com/pricing、参照日:2026-10-21)。
主要機能 — Character-3モデルとリップシンク・感情表現
HedraのコアはCharacter-3という独自モデルです。2025年3月6日に前世代のCharacter-2の後継としてHedra Studioとともに発表され、画像・音声・テキストを同時に処理する「オムニモーダル」設計により、口の動きだけでなく、自然な目の動きや頭の傾き、表情の機微までを一体で生成します(参照:Hedra公式X投稿 @hedra_labs、2025年3月6日/hedra.com/models/video/hedra/character-3、参照日:2026-07-21)。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 入力 | 画像(開始フレーム・必須)+音声(必須)+テキスト(任意) |
| アスペクト比 | 1:1/4:3/3:4/16:9/9:16/9:21/21:9 |
| 解像度 | 540p/720p/1080p |
| 最長の長さ | 10分 |
| 料金(モデルのページ) | 1秒あたり540pで2.5セント、720pで5セント、1080pで6.25セント(Studioのクレジットの消費は、モデルを選ぶ画面に表示) |
| 想定用途 | キャラクター主体のストーリー動画、バーチャルプレゼンター、SNS向けコンテンツ、ニュースキャスター風動画、教育動画の講師役 |
演技の付け方は、2026年10月時点の公式ドキュメントでは2つに分かれています。音声を作るSpeechツールでは、「Control」を選ぶか「/」を打つと、対応している感情・リアクション・勢い・間合いのタグを台本に入れられます。動画の側では、プロンプトに「落ち着いた声で話す」「自然に身ぶりをする」のように話し方や動きを書くと、音声に合わせた表情や仕草を指示できます(参照:hedra.com/docs、hedra.com/models/video/hedra/character-3、参照日:2026-10-21)。単なる読み上げアバターではなく、演技をディレクションできる点が、HeyGenのような多言語吹き替えに強いツールとの違いです。
音声は、ElevenLabs(V3・Multilingual v2・Flash Multilingual v2)やMiniMax(Speech-2.5 HD Preview)のモデルを内蔵していて、外部のツールを使わずに作れます。公式のモデル一覧に載っているAPIの料金は、ElevenLabs V3とMultilingual v2が1,000文字あたり10セント、MiniMax Speech-2.5 HD Previewが12.86セントで、APIの料金ページでは声のクローンは無料です。台本の文字数の上限は、編集画面に表示されます(参照:hedra.com/models、hedra.com/pricing、hedra.com/docs、参照日:2026-10-21)。音声エンジン単体の料金や日本語対応の詳細はElevenLabs完全ガイドでも解説しています。
こうした画像・音声・動画を横断するAIツールをどう業務プロセスに組み込むかは、単独のツール選定だけでなく組織としての導入設計が重要になります。この点はAI導入戦略の完全ガイドでも詳しく解説しています。
2026年10月時点のモデル — Character-3・Hedra Avatarと他社のモデル
Hedra公式サイトのモデル一覧を2026年10月21日に確認したところ、口の動きを合わせる自社のモデルはCharacter-3とHedra Avatarの2つで、どちらも最長10分・540p〜1080pです(参照:hedra.com/models、hedra.com/models/video/hedra/character-3、hedra.com/models/video/hedra/avatar、参照日:2026-10-21)。
| モデル | 得意分野 | 動画の長さ上限 | 料金(モデルのページ・1秒あたり) |
|---|---|---|---|
| Character-3 | 1枚画像+音声からのリップシンク・表情アニメーション(2025年3月発表) | 10分 | 540p 2.5セント/720p 5セント/1080p 6.25セント |
| Hedra Avatar | 肖像1枚と音声からの長尺のトーキングヘッド動画(Together AIの基盤で動く) | 10分 | 540p 2.5セント/720p 5セント/1080p 6.25セント |
8月時点の公式サイトでは、カメラワークまで含む「Hedra Omnia」も動画モデルとして案内されていましたが、2026年10月21日時点ではそのモデルのページは表示されません。2月5日の公式ブログでは、Omniaはパートナーが自社のデータで追加学習(ポストトレーニング)するための基盤モデル(世界モデル)と説明されています(参照:hedra.com/blog、参照日:2026-10-21)。
また、Hedraは自社のモデルだけでなく、Seedance・Kling・MiniMax・Wanなど他社の動画モデル(一覧では自社のモデルを含めて53本)や、Nano Banana・GPT Imageなどの画像モデル(40本)も使えるようにしています。一覧に載っているAPIの料金は、たとえばSeedance 2.5が1秒あたり14.85セントから、Kling V3が8.4セントからです(参照:hedra.com/models、参照日:2026-10-21)。個別のモデル特性はKling AI完全ガイドやMiniMax完全ガイドで詳しく解説しています。
料金プラン【2026年10月最新】— Basic/Pro/Ultra/Teams/Enterprise
Hedraの料金プランは、2026年10月21日に公式の料金ページ(hedra.com/pricing)で確認しました。8月に確認した時のFree・Basic(月15ドル)・Creator(月30ドル)・Professional(月75ドル)という構成から、Basic・Pro・Ultra・Teams・Enterpriseに変わっています。日本円は1ドル=約158円(2026年10月20日時点)で概算した参考値で、実際の請求額は決済時のレートなどで変わります。
| プラン | 月額(月払い) | クレジット/月 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| Basic | 20ドル(約3,160円) | 2,000 | 商用利用可/生成速度は遅め |
| Pro(人気プラン) | 50ドル(約7,900円) | 7,200 | 商用利用可/生成が速い |
| Ultra | 100ドル(約15,800円) | 18,000(最大57,600まで選べる) | 商用利用可/最速の生成 |
| Teams | 75ドル(約11,850円) | 14,400 | 商用利用可/最速の生成/チーム向けの機能 |
| Enterprise | 要問い合わせ | カスタム | 専用のデプロイ、SSO、チーム管理、Slackでの技術サポート、法務・セキュリティの審査 |
月額のクレジットは翌月に繰り越されず、毎月のサイクル開始時にプランの量へ戻ります。追加で買ったクレジットパックは期限がなく、月額分を使い切った後に使われます(参照:hedra.com/pricing、hedra.com/docs、参照日:2026-10-21)。年払いもあり、年払いでは1年分のクレジットが支払い時にまとめて付きます。公式ドキュメントは、プラン・請求の間隔・価格は変わることがあるので、古い料金表ではなく今の請求ページで確かめるよう書いています。
API(開発者向け)は月額ではなく、前払いの残高から使った分だけ払う仕組みです。料金ページでは、動画の生成が1秒あたり1.13セントから、アバターとリップシンクが1秒あたり2.5セントから、音声が1,000文字あたり5セントからです(参照:hedra.com/pricing、参照日:2026-10-21)。
無料で使えるか(2026年10月)
「hedra 無料」で確認したいポイントを一次情報で整理すると、次のとおりです(参照:hedra.com/pricing、hedra.com/docs、参照日:2026-10-21)。
| 項目 | 2026年10月21日時点の公式情報 |
|---|---|
| 無料プラン | 料金ページのプラン一覧に無料プランの欄はない(有料のBasicから) |
| 有料プランをやめた後 | 料金ページのよくある質問では「透かし入りの限られた生成を除いて、ほとんどの機能が使えなくなる」 |
| 残ったクレジット | 使うには有料プランの契約が必要。契約していない間も期限切れにはならず、再契約すると使える |
| 商用利用 | 料金ページでは、有料プランはすべて商用利用可 |
無料の範囲で作れるのは、透かしの入る限られた生成だけと考えておくのが安全です。社外公開や広告など商用利用が前提の動画は、Basic(月20ドル)以上で作ってください。
費用の見積もり(APIの単価で)
Studioのクレジットは、モデルや解像度ごとの消費量がモデルを選ぶ画面に表示される仕組みで、1秒あたりのクレジットの一覧は公式サイトに載っていません。そこで、モデルのページに載っているAPIの単価(Character-3・Hedra Avatarとも720pで1秒5セント)を使って、月の費用の目安を出すと次のようになります。
| 想定用途 | 計算式(720p) | 月の費用の目安 |
|---|---|---|
| SNS向け15秒動画を月8本 | 8本×15秒×5セント | 6ドル(約950円) |
| 研修動画60秒を月10本 | 10本×60秒×5セント | 30ドル(約4,740円) |
| 製品案内動画90秒を月20本 | 20本×90秒×5セント | 90ドル(約14,220円)+音声の生成分 |
これは生成1回分だけを数えた計算上の目安です。やり直しの回数や音声の生成で費用は増えます。Studioの月額プランで作る場合は、試作の段階で画面に出る消費クレジットを確かめてから、どのプランにするかを決めてください。
使い方 — キャラクター動画を作る2つの方法
2026年10月時点の公式ドキュメントでは、キャラクターが話す動画(アバター動画)の作り方は、エージェントに頼む方法と、手動のVideoツールを使う方法の2つです(参照:hedra.com/docs、参照日:2026-10-21)。画面の細かな配置は変わることがあるので、操作の詳細は公式ドキュメントもあわせて確認してください。
エージェントに頼む
- 素材を用意する:顔がはっきり写った正面向きのキャラクター画像と、雑音の少ない音声(話し声や歌)を用意する
- スキルを選ぶ:ホーム画面で「presenter」か「ugc」を選ぶか、新しいSpaceで、どんな演技にしたいかを書く
- 素材を添えて指示する:画像と音声を添付し、誰が話すか、画角、話し方の雰囲気、動きや背景の制約を書く
- 確認して直す:口の動き、本人らしさ、画角、身ぶりを確かめ、うまくいっている部分は残したまま、直したい点だけを頼む
手動のVideoツールで作る
- Avatarを開く:手動ツールのVideoを開き、Avatarを選ぶ
- モデルを選ぶ:絞り込まれた一覧からCharacter-3やHedra Avatarなどを選ぶ
- 素材を入れる:そのモデルが求める画像と音声を入れ、演技の指示を書く
- 出力を決めて生成する:アスペクト比・解像度・長さ・本数を選び、Generateを押す
長い動画を作る前に、短い音声で試すのがおすすめです。ここからは、Hedraで使う台本のテンプレートを5つ紹介します。台本の中の[joyful]などは話し方を指示する目印で、Speechツールで音声を作る時は「Control」か「/」から、対応しているタグを選んで入れてください。いずれも社名・数値はご自身の内容に置き換えて使ってください。
テンプレート1:研修動画のキャラクター講師 自己紹介
皆さん、こんにちは。本日は「[研修テーマ]」を担当します、AIアシスタントの[キャラクター名]です。
この研修では、[学習目標を1文で]を目指します。
所要時間は約[分数]分です。途中で分からない点があれば、後ほど担当部署にご確認ください。
それでは、さっそく本題に入りましょう。
数字や固有名詞は台本作成者が事前に確認したものを使用し、AIによる読み間違いがないか書き出し後に必ず人の目で確認してください。テンプレート2:SNSショート動画(商品紹介)のトーク原稿
[joyful] みなさん、こんにちは!今日は[商品名]を紹介します。
[製品の特徴を1文で]。
[serious] ただし、[注意点や適用条件を1文で]という点はご注意ください。
気になった方は、プロフィール欄のリンクからチェックしてくださいね!
感情タグは記事の趣旨に合う範囲で使用し、誇大表現にならないよう内容を事前に確認してください。テンプレート3:多拠点向け社内アナウンス原稿
各拠点の皆さんへ、[部署名]からのお知らせです。
[日付]より、[変更内容]が適用されます。
対象となるのは[対象範囲]です。
不明点があれば、[問い合わせ先]までご連絡ください。
社内向け情報を含む台本は、公開範囲(社内限定か一般公開か)を必ず事前に確認したうえで生成してください。テンプレート4:感情タグを使ったプレゼンター原稿
[serious] 本日は、[サービス名]が[顧客の課題]をどのように解決するかをご説明します。
[whispering] ここだけの話ですが、[具体的な利用シーンや裏話を1文で]。
[joyful] 導入企業様からは「[想定される感想の例]」というお声もいただいています。
詳しい資料はこの動画の概要欄からご確認いただけます。
想定される顧客の声を紹介する場合は、実在する事例か想定例かを台本内または動画の説明欄で明示してください。テンプレート5:バーチャルキャスター風ニュース読み上げ原稿
[serious] こんにちは、[番組名]の時間です。
本日のトピックは「[ニュースの見出し]」です。
[内容を3〜4文で要約]。
以上、[番組名]でした。次回もお楽しみに。
ニュースや統計を扱う場合は、一次情報の出典を必ず併記し、AIが生成した要約のみを事実として扱わないでください。日本語対応の実際 — どこまで自然に話せるか
想定シナリオ:以下のうち、読み上げの自然さは、複数の日本語レビューサイトで報告されている一般的な傾向をまとめたものです。特定企業の実測データではありません。
2026年10月21日に確認したところ、Hedraのアプリは画面を日本語で表示でき、メニュー(作成・新しいスペース・ホーム・ライブラリなど)は日本語になります。ただし、エージェントのスキル名や説明の一部は英語のままです。音声合成エンジン(ElevenLabs/MiniMax)は日本語ボイスにも対応しており、日本語の音声入力やテキスト読み上げを使うこと自体は可能です。複数の日本語レビューサイトでは、日本人男性ボイスを選んで日本語の音声を生成できたと報告される一方で、「漢字の多い複雑な日本語文では読み上げが不自然になる場合がある」という指摘も見られます(参照:miralab.co.jp「Hedraとは?使い方と料金!」、参照日:2026-07-21)。
正直にお伝えすると、これは英語圏発の音声合成・AIアバターツール全般に共通する傾向で、Hedraに限った弱点ではありません。イントネーションや同音異義語の読み方、固有名詞のアクセントなどは、書き出し後に必ず人の耳で確認し、必要に応じて台本の表記(漢字→ひらがな変換、読点の位置調整など)を調整する運用が現実的です。「AIに丸投げ」ではなく「AIで下書きを作り、人が最終チェックする」という位置づけで使うのが、業務利用における失敗しない使い方だと考えています。
音声の言語と対応言語数
Hedraの音声生成では、読み上げの言語に日本語を選べます。公式のモデル一覧では、ElevenLabs Multilingual v2とFlash Multilingual v2が30以上、MiniMax Speech-2.5 HD Previewが40以上の言語に対応すると書かれています(参照:hedra.com/models、参照日:2026-10-21)。声の種類は、ワークスペースやプランによって使えるものが変わることがあります。
この記事の内容を社内で使うなら
要点と手順をまとめた資料を無料で受け取れます。研修6,000名以上・支援100社以上の実績をもとに、自社の業務に当てはめる相談も30分から受け付けています。
【要注意】導入前に知っておきたい注意点
注意1:透かしの入る生成のまま社外に出す
❌ 有料プランをやめた後や、透かしの入る限られた生成で作った動画を、そのまま社外公開する
⭕ 社外公開や広告に使う動画は、商用利用できる有料プラン(Basic以上)で作る
なぜ重要か:公式の料金ページで商用利用が明記されているのは有料プランです。透かしの入った動画は、社外向けの品質としても使いにくくなります。
注意2:クレジット消費の見積もりを甘く見る
❌ 「月額が安いから」という理由だけでBasicプランを契約し、途中でクレジット切れになる
⭕ 試作の段階で、モデルを選ぶ画面に出る消費クレジットを確かめ、想定する動画の秒数×本数から月に要る量を出してからプランを選ぶ
なぜ重要か:消費はモデルや解像度で変わり、公式サイトに1秒あたりのクレジットの一覧はありません。想定より早く上限に達することがあります。
注意3:古い解説の手順どおりに探す
❌ 「Character-3を選んで5ステップで作る」といった以前の解説どおりに画面を探して迷う
⭕ 今は、新しいSpaceで目的を書いてエージェントに頼むか、手動ツールのVideo→Avatarを使う。迷ったら公式ドキュメントの「Create an avatar or presenter video」を見る
なぜ重要か:Hedraは、8月末に確認した後に料金表が入れ替わり、画面もエージェント中心になっています。
注意4:肖像・音声の利用許諾を取らずに生成する
❌ 社員や第三者の顔写真・声を、本人の同意なくキャラクター動画の素材にする
⭕ アバター化する対象者から利用範囲を明記した同意を事前に取得し、生成AIで作成した動画である旨を必要に応じて明示する
なぜ重要か:肖像権・著作権を侵害するリスクは、ツールの規約遵守だけでは避けられません。
Hedra vs HeyGen — どちらを選ぶべきか
AIアバター・キャラクター動画ツールを検討する際によく比較対象に挙がるのがHeyGenです。両社とも公式サイトで料金を公開しているため、一次情報ベースで比較します(参照日:2026年10月21日)。
| 比較項目 | Hedra | HeyGen |
|---|---|---|
| エントリー有料プラン | Basic 月20ドル | Creator 月29ドル(年払い24ドル) |
| 強みの方向性 | 1枚画像+音声からのキャラクター動画(Character-3・Hedra Avatar)と、他社のモデルも使える制作エージェント | 175以上の言語への動画翻訳・多数のストックアバター |
| 音声合成 | ElevenLabs/MiniMaxをプラットフォーム内に統合 | 音声クローン・多言語吹き替え機能を搭載 |
| 企業向け機能 | Enterpriseで専用デプロイ・SSO・専任の担当者 | BusinessでSAML/SSO、EnterpriseでSCIM |
| 料金体系 | 月額のクレジット制(消費はモデルごとに画面に表示)と、使った分だけ払うAPI | クレジット制(機能ごとに消費量が異なる) |
単純な価格だけで見るとHedraのエントリープランの方が安価ですが、両社は得意分野が異なります。SNS向けのキャラクター表現や感情演技の細かさを重視するならHedra、多言語への動画翻訳や企業向けの権限管理を重視するならHeyGenが向いています。どちらが良いかは一概には言えず、「表情豊かなキャラクターを作りたいのか」「既存動画を多言語展開したいのか」という目的を先に決めてから選ぶのが失敗しない選び方です。
実務ユースケース — 企業でどう使えるか
Hedra公式サイトの用途紹介ページでは、キャラクター主体のストーリーテリング、バーチャルプレゼンター、SNS向けコンテンツ、AI動画広告といった用途が挙げられています(参照:hedra.com/models/video/hedra/character-3、hedra.com/uses/ai-video-ads、参照日:2026-07-21)。これを踏まえると、中小企業の実務では次のような使いどころが考えられます。
- SNSショート動画のバーチャルキャラクター:商品紹介やブランド発信用に、企業独自のキャラクターを繰り返し登場させる
- 研修動画のキャラクター講師:毎回撮影せず、同じキャラクターに台本を差し替えて複数の研修動画を量産する
- 製品紹介動画のバーチャル案内役:展示会・ECサイト向けの短尺紹介動画に、統一感のあるキャラクターを起用する
- 社内報・IR向けの読み上げ動画:定型的な社内アナウンスやニュースの読み上げを、キャラクター動画として配信する
いずれの用途でも、話し方や動きの指示で演技をつけられる点がHedraの強みです。単調な読み上げではなく、抑揚のある「演技」を伴う動画にしたい場面で選択肢になります。
セキュリティと運用ルール
企業でHedraのようなAIキャラクター生成ツールを導入する際は、料金や機能だけでなく、次の運用ルールを事前に整備しておくことをおすすめします。
- キャラクター化する対象(社員の顔写真・声を使う場合は本人)から、利用範囲を明記した同意を書面で取得する
- 生成した動画の公開範囲(社内限定/一般公開)を用途ごとに区分し、公開前の承認フローを定める
- 生成AIで作成した動画である旨を、必要に応じて動画の概要欄や字幕で明示する
- Enterpriseプランを検討する場合は、SSOやデータ保存ポリシーを社内のセキュリティ基準と照合する
よくある質問
以下はHedra公式サイトの料金ページ・ドキュメント(hedra.com/pricing、hedra.com/docs、参照日:2026-10-21)を基に、要点を日本語でまとめたものです。
Q. 無料で試せますか?
A. 2026年10月21日時点の公式の料金ページには、無料プランの欄がありません。料金ページのよくある質問には、有料プランをやめた後は透かし入りの限られた生成を除いて、ほとんどの機能が使えなくなる、とあります。業務を想定して試すなら、Basic(月20ドル)からと考えておくのが確実です。
Q. クレジットは繰り越されますか?
A. 月額サブスクリプション分のクレジットは繰り越されず、毎月のサイクル開始時にプラン規定量へリセットされます。追加購入したクレジットパック分は期限なく繰り越されます。
Q. 商用利用はどのプランから可能ですか?
A. 公式の料金ページでは、Basic・Pro・Ultra・Teams・Enterpriseのすべてに商用利用が含まれています。
Q. 日本語の音声は自然に聞こえますか?
A. ElevenLabs/MiniMaxの音声合成は日本語ボイスにも対応していますが、複数のレビューサイトで、漢字の多い複雑な文章では読み上げがやや不自然になる場合があると報告されています。書き出し後に人の耳で確認する運用をおすすめします。
Q. HeyGenとどちらを選ぶべきですか?
A. 表情豊かなキャラクター表現を重視するならHedra、多言語への動画翻訳や企業向けの権限管理機能を重視するならHeyGenが向いています。用途によって使い分けるのが現実的です。
Q. Hedra(ヘドラ)は日本語に対応していますか?
A. アプリの画面は日本語で表示でき(スキル名など一部は英語)、音声も日本語で作れます。公式のモデル一覧では、ElevenLabs Multilingual v2が30以上、MiniMax Speech-2.5 HD Previewが40以上の言語に対応しています。読み方は「ヘドラ」です。漢字の多い複雑な文章では読み上げがやや不自然になる場合があるため、書き出し後に人の耳で確認することをおすすめします。
Q. 無料プランではどこまで使えますか?
A. 2026年10月21日時点の料金ページには無料プランの欄がなく、無料で使えるのは透かしの入る限られた生成だけと考えておくのが安全です。社外に出す動画は有料プランで作ってください。
Q. Hedraで作った動画は商用利用できますか?
A. Basicプラン(月20ドル)以上の有料プランなら商用利用できます。透かしの入る生成は社外公開や広告に向かないので、業務で使う動画は有料プランで作ってください。
まとめ:今日から始める3つのアクション
- 今日やること:アカウントを作り、上記テンプレート1〜5のいずれかと短い音声で、試作動画を1本作ってみる(社外に出す動画はBasic以上で作る)
- 今週中:試作動画を社内の関係者(広報・マーケティング・人事など)に見せて、日本語音声の自然さと自社用途への適合度を確認する
- 今月中:本格導入する場合は、想定動画本数×秒数から必要クレジット量を試算し、Basic/Pro/Ultraのどれが適切かを判断したうえで、肖像・音声利用の社内ルールを整備する
あわせて読みたい:
- HeyGenとは?料金・使い方・日本語対応を徹底解説 — 多言語吹き替え・企業向け機能に強いアバター動画ツールとの違いを整理
- Suno5・Pika2.5・Higgsfield比較 — 音楽・動画・商用クリエイティブ領域のAIツールとあわせて検討したい方向けの比較
参考・出典
- Hedra Pricing — Hedra公式サイト(参照日:2026-10-21)
- Hedra Models — Hedra公式サイト(参照日:2026-10-21)
- Hedra Character 3 — Hedra公式サイト(参照日:2026-10-21)
- Hedra Avatar: AI Talking Avatar Video — Hedra公式サイト(参照日:2026-10-21)
- Hedra Omnia: A new unified base model for post-training — Hedra公式ブログ(2026年2月5日・参照日:2026-10-21)
- Meet Hedra Agent — Hedra公式ドキュメント(参照日:2026-10-21)
- Create an avatar or presenter video — Hedra公式ドキュメント(参照日:2026-10-21)
- Speech — Hedra Docs — Hedra公式ドキュメント(参照日:2026-10-21)
- How Credits Work — Hedra Billing & Credits FAQ — Hedra公式ドキュメント(参照日:2026-10-21)
- Annual Subscription Credits — Hedra公式ドキュメント(参照日:2026-10-21)
- HeyGen Pricing — HeyGen公式サイト(参照日:2026-10-21)
- Hedraとは?使い方と料金!どこの国で商用利用は? — miralab.co.jp(日本語の読み上げの評判・参照日:2026-07-21)
著者:佐藤傑(さとう・すぐる)
株式会社Uravation代表取締役。X(@SuguruKun_ai)フォロワー約10万人。
100社以上の企業向けAI研修・導入支援。著書『AIエージェント仕事術』『Claude仕事術』(SBクリエイティブ・書籍シリーズ累計66,000部)、『AI推進担当になったら読む本』(大和書房)。
SBクリエイティブ「ビジネス+IT」ほかで生成AI連載を執筆(NewsPicks最大1,125ピックス)。
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