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AI研修おすすめ15社を比較|料金・特徴・助成金対応【2026】

AI研修おすすめ15社を比較|料金・特徴・助成金対応【2026】

この記事の結論(2026年9月7日時点)

AI研修・AIセミナーの依頼先は、「1回だけのセミナーが欲しいのか」「継続的な研修プログラムが欲しいのか」で候補がほぼ決まります。単発の講演・セミナーなら公開講座を持つ研修会社か講師個人への直接依頼、全社に広げたいならeラーニング型、自社業務に合わせて深く学ぶなら講師派遣の集合研修または個別指導です。本記事では15社を、各社の公式ページに書かれている事実(形式・対象・単発可否・料金・助成金の記載有無)だけで並べました。

  • 料金を公式ページで公開している会社は少数です。公開している社でも、eラーニング1名あたりの価格など条件付きの掲示が中心で、講師派遣の見積りは問い合わせが前提になります。
  • 単発セミナー(1回・30〜120分)と継続研修は、同じ会社でも窓口が別のことがあります。問い合わせ時に「単発の講演・セミナーを探しています」と最初に書くと話が早く進みます。
  • 助成金は「使えるかもしれない制度」であって値引きではありません。厚生労働省の人材開発支援助成金のページには「『訓練経費』は無料になりません」と明記されています。

対象読者:AIセミナーの講師を探している総務・人事・広報の担当者、社内のAI研修を検討している経営者・DX推進担当者。/今日やること:目的(単発か継続か)を1行で決めてから、条件をそろえて3社に見積りを依頼する。

「来月の全社集会でAIの話をしてもらえる人を探している」「社内のAI研修を入れたいが、どこに頼めばいいのか分からない」——AI研修サービスは2026年に入ってからも増え続けていて、比較サイトの一覧を見ても各社の違いが分かりにくいのが正直なところです。

この記事では、AI研修・生成AI研修を提供している15社について、各社の公式ページ(2026年9月7日時点)に実際に書かれている内容だけを転記して並べました。公式ページに書かれていない項目は、推測で埋めずに「公式ページに記載なし」と書いています。相場や口コミベースの数字は使っていません。

あわせて、単発のAIセミナーと継続型のAI研修で選び方がどう変わるか、費用相場はどのくらいか、助成金は本当に使えるのかも、公式の一次情報にリンクしながら整理します。

結論:目的別「どこに頼むか」早見表

まず、自社の目的がどれに当たるかを決めます。ここが決まると、見るべき会社が5社前後まで絞れます。

単発か継続か、広く全社へか少人数で深くかの2軸で、公開セミナー・講師派遣セミナー・eラーニング・集合研修・個別指導を配置したマトリクス図
目的別・AI研修とAIセミナーの選び分け
目的形式向いている依頼先問い合わせ時に伝えること
1回だけ話してほしい(社内イベント・全社集会・業界団体)単発セミナー・講演(30〜120分)公開講座を持つ研修会社/講演・セミナーを受けている事業会社・講師日時・時間・参加人数・聴衆の職種・オンラインか対面か
全社員に基礎を広げたいeラーニング(オンライン教材)教材プラットフォームを自社で持っている会社対象人数・利用期間・学習管理(進捗確認)の要否
部門ごとに業務へ落とし込みたい集合研修(対面・オンラインライブ)講師派遣・一社研修を受けている研修会社部門・職種・使っているAIツール・演習に使える題材
自社の会場・自社の題材でやりたい講師派遣講師派遣メニューを明記している会社会場・当日の機材・受講者のPC環境
経営者・役員が自分で使えるようになりたい個別指導(1on1)マンツーマン指導を提供している会社自動化したい業務・週あたりに取れる時間

形式そのものの違いをもう少し詳しく知りたい場合は、AI研修の形式・タイプ別の比較ガイドで集合研修・eラーニング・ハイブリッドの向き不向きを整理しています。

AI研修・AIセミナー15社の比較一覧【2026年9月時点】

以下は、AI研修・生成AI研修を提供する15社を、2026年9月7日時点の各社公式ページに書かれている内容だけで並べた一覧です。公式ページに書かれていない項目は「公式ページに記載なし」、公式サイトの構造上ページ本文を取得できなかった場合は「公式ページから確認できず」と記載しています。金額は公式ページの表記(税込/税抜)をそのまま転記しました。

会社名/サービス形式対象単発セミナーの依頼料金(公式ページの記載)助成金の記載公式
株式会社インソース
生成AI研修
講師派遣/公開講座/動画教材・通信教育公式ページに区分の記載なし公開講座のメニューあり(1回単体での依頼可否の明記は確認できず)公式ページに記載なし生成AI研修ページには記載なし公式ページ
株式会社リスキル
生成AI活用研修
対面/オンライン/ハイブリッド(一社研修・公開講座)新入社員・若手・中堅・管理職/全従業員記載あり(「4名以下の少人数であれば『【公開講座】生成AI活用研修』も便利にご利用いただけます」)公式ページに記載なし(「料金一律」「見積りを作成」の記載のみ)研修ページには記載なし公式ページ
株式会社キカガク
DX・AI人材育成(法人研修)
公式ページに記載なし公式ページに区分の記載なし記載なし公式ページに記載なし法人研修ページには記載なし公式ページ
株式会社AVILEN
生成AI研修サービス
eラーニング/集合形式(対面・Web・ハイブリッド)全社員向け/役員向け・管理職向け・推進者向け・エンジニア向け記載なしeラーニング形式の「生成AI業務プロセス適用研修(全コース)」が1名66,000円(税込)から生成AI活用研修のコースページには記載なし公式ページ
スキルアップAI
AI/DX伴走パートナー(法人研修)・公開講座
eラーニング(オンライン講座・動画視聴期間1年間)法人向けページに区分の記載なし記載あり(「ビジネスパーソンのための対話型生成AI講座」を1名から単体申込)「ビジネスパーソンのための対話型生成AI講座」27,500円/1名(税込)法人向けページ・講座ページには記載なし公式ページ
株式会社アガルート
アガルートの企業研修・法人研修(生成AIリテラシー研修ほか)
eラーニング/オンライン(集合研修も原則オンライン・講師派遣も原則オンライン)「AI技術に関心がある全ての社員」「非エンジニアの方」/「分析官やAIエンジニアの方」/「経営者や管理職の方」記載なし公式ページに記載なしAI×SNSマーケティング講座のページに「助成金を活用した受講にも対応しています」公式ページ
株式会社SHIFT AI
SHIFT AI for Biz
eラーニング+オンラインによるライブ研修(ワークショップ)非エンジニア向け(リスキリングコース)/エンジニア向け(開発リスキリングコース)記載なし300,000円(税抜)/1名(内訳:eラーニング50,000円、オンライン研修250,000円)記載あり(社会保険労務士法人と連携。「必ず支給できるものとは限りません」と併記)公式ページ
株式会社div(テックキャンプ)
テックキャンプ AI活用支援サービス(生成AI×業務改善研修)
eラーニング部署の限定なし(区分の記載なし)記載なし(最小催行5名から)公式ページに記載なし(資料ダウンロードで案内)記載あり(申請には諸条件がある旨を併記)公式ページ
株式会社LIG
生成AI研修(伴走型研修/スポット研修)
オンライン(伴走型は90分×8回)全社向け/開発組織向け/営業・経営層向け記載あり(スポット研修=単発研修・90〜120分・10〜50名)伴走型研修 400,000円/1名(税込)、スポット研修 148,000円〜198,000円/回(税込)記載あり(伴走型コースを対象となるよう設計している旨)公式ページ
株式会社アイデミー
Aidemy Business(eラーニング)/Aidemy Practice(実践型研修)
eラーニング(Business)/オンライン・オフラインを選択できる集合研修(Practice・自社講師が担当)公式ページに区分の記載なし(「実務者から初学者まで」の記載)記載あり(Aidemy Practice の研修スタイルの1つとして「講演・セミナー」を明記)公式ページに記載なし(料金ページは取得不可)記載あり(「厚生労働省の『人材開発支援助成金』の申請が可能です」)公式ページ
株式会社SIGNATE
SIGNATE Cloud(公式meta記載:実務に直結するDX人材育成クラウドサービス)
公式ページから確認できず(サイトがJavaScript描画で本文を取得できない)公式ページから確認できず公式ページから確認できず公式ページから確認できず公式ページから確認できず公式ページ
株式会社STANDARD
AI_STANDARD/DXリテラシー講座/オープンコース(公開講座)
オンライントレーニング中心/eラーニング(DXリテラシー講座)/エグゼクティブ向けの集合型研修「エンジニアだけでなくビジネス・経営層」/「経営層や現場部門、人事部門の方々」記載あり(「【公開講座】Copilotの効果的な活用」など、セミナーを個別に申込可能)公式ページに記載なし(公開講座の一部に「無償版」の記載あり)取得したページには記載なし公式ページ
株式会社エクサウィザーズ
エクサベース DXアセスメント&ラーニング(AX人材育成ソリューション)
eラーニング(見放題)/実践型研修/ワークショップ形式イベント経営層/リーダー・管理職/全社員の3階層を明記不可の旨を明記(「単発の研修ではなく、リテラシー定着・現状可視化・実務活用までを一貫して支援」)公式ページに記載なし取得したページには記載なし公式ページ
DMM 生成AI CAMP(法人向け)
DMM 生成AI CAMP 学び放題(法人向け)
eラーニング(約1,000レッスン)+毎日開催のオンラインライブ形式ワークショップ全職種(マーケター・営業・エンジニア・デザイナー・人事担当者など)記載なし(ライブワークショップは契約者向けの提供内容)公式ページに記載なし(20名から導入可能の記載)記載あり(人材開発支援助成金の活用に言及)公式ページ
株式会社Uravation
AI研修(生成AI研修)/講演・セミナー/Claude Code法人研修/Claude Code個別指導
対面(集合研修)/オンライン/講師派遣/個別指導(1on1)全社員向けの基礎/職務別(8職務)/管理職・経営層向け/エンジニア向け記載あり(講演30〜90分、セミナー60〜120分、社内勉強会60〜90分)40万円/人(税別)・15時間前後の標準研修記載あり(「対象となる場合があります(要件審査あり)」)公式ページ

※ 株式会社リスキルは、reskill.co.jp が移転案内のページになっており、研修メニューは recurrent.jp(社員研修のリスキル)に掲載されています。株式会社SIGNATEは公式サイトがJavaScriptで描画される構成のため、本記事執筆時点で各項目を公式ページ本文から確認できませんでした。

一覧から読み取れること

15社を並べると、公式ページの書きぶりには次の傾向がありました。

  • 公式ページに金額を掲載しているのは5社(AVILEN・スキルアップAI・SHIFT AI・LIG・Uravation)でした。掲載がある場合も、eラーニング1名あたりや1回あたりなど条件付きの提示が中心です。
  • 単発セミナーの依頼について記載があるのは6社。記載がない・確認できないのが8社、単発では受けない旨を明記しているのが1社でした。
  • 助成金への言及がある会社では、支給を保証しない旨を併記している例が複数ありました。制度の案内であって値引きの約束ではない、という書き方が標準になりつつあります。
  • eラーニングを持つ会社が多数派です。対面の集合研修まで明記している会社は限られ、講師派遣を原則オンラインに限定している会社もあります。対面を希望する場合は、公式ページの「形式」欄を必ず確認してください。

研修会社系・AI専業系・eラーニング系の3タイプで見る

15社は、成り立ちで3つのタイプに分かれます。どのタイプを見るかで、比較すべき項目が変わります。

タイプ該当する会社の例強みが出やすいところ確認しておくところ
総合研修会社系インソース、リスキル公開講座・講師派遣・階層別のメニューが元々そろっていて、他の研修と同じ発注フローで頼める生成AIのテーマがどこまで深いか(ツール別・職務別に分かれているか)
AI・DX専業系AVILEN、キカガク、スキルアップAI、SIGNATE、STANDARD、エクサウィザーズ、SHIFT AI、Uravation技術面の深さ、エンジニア向けまで扱える幅、最新モデルへの追随非エンジニア向けの噛み砕きができるか、対面の集合研修に対応するか
eラーニング・スクール系アイデミー、アガルート、div(テックキャンプ)、DMM 生成AI CAMP、LIG1名あたりの費用を抑えて全社に配れる、視聴期間が長い視聴だけで終わらせない仕組み(ワークショップ・進捗管理)があるか

「インソースの生成AI研修と他社を比べたい」というように、総合研修会社系とAI専業系を並べる場合は、メニューの数ではなく「自社の職務・使っているツールに合う演習があるか」で比べると差が見えます。総合研修会社系はメニュー数が多い一方で汎用カリキュラムが中心、AI専業系はツール別・職務別に分かれている代わりに階層別研修の枠組みが薄い、という傾向があるためです。

15社のうち単発セミナーの記載がある6社、記載なし・確認できずの8社、不可と明記の1社を3枚のカードで示した図解
単発セミナーを頼めるか(各社公式ページの記載)

単発のAIセミナーを依頼したいときの選び方

「AIセミナーを依頼したい」という相談で一番多いのが、社内イベントや全社集会、業界団体の勉強会で1回だけ話してもらうケースです。この場合、継続研修を主力にしている会社に問い合わせると「まず全社導入の設計から」という提案が返ってきて話が噛み合わないことがあります。

単発で頼めるかどうかの見分け方

公式ページで次のどれかが明記されていれば、単発の依頼を受けている可能性が高い会社です。

  • 「公開講座」「公開セミナー」のメニューがある:1名から申し込める形式を持っている会社は、社内向けの単発開催にも対応しやすい傾向があります。上の一覧ではインソースとリスキルが公開講座を明記しています。
  • 「講演」「登壇」「講師派遣」のページが独立している:研修プログラムとは別に講演依頼の窓口を用意している会社は、時間・テーマ単位の相談ができます。
  • 時間の目安が書かれている:「30〜90分」「60〜120分」のように所要時間の幅が公開されていれば、単発想定のメニューです。

問い合わせの前に決めておく3つ

単発セミナーは準備期間が短いことが多いので、最初の問い合わせで次の3つを書いておくと、見積りが1往復で返ってきます。

  1. 聴衆の職種と人数(例:営業70名/管理部門20名)。非エンジニア中心か、エンジニアも混ざるかで内容が大きく変わります。
  2. 時間と形式(例:60分・オンライン・質疑15分込み)。ハンズオン(参加者が手を動かす)を含めるかどうかも書きます。
  3. 聞きたい論点(例:自社の業務にどう入れるか/セキュリティ上の注意)。テーマが漠然としていると各社の提案がバラバラになり、比較できなくなります。

講師個人の選び方(実務経験の見方、登壇実績の確認方法)はAI研修講師の選び方で詳しく整理しています。

継続型のAI研修(法人研修)を選ぶときの見るべき点

継続型は「1回で終わらせない」ことが目的なので、当日の講義内容より研修後に何が残るかで比較します。公式ページで確認できるのは、おおむね次の4点です。

確認する項目公式ページで見るところ差が出やすい理由
カリキュラムの粒度コース一覧・時間数の記載「生成AI研修」の一言で括られている会社と、職種別・ツール別に分かれている会社では、自社に当てはめる手間が変わります
ハンズオンの比率研修の流れ・当日のタイムテーブル座学だけだと受講直後の業務適用が進みにくく、演習時間の記載があるかは判断材料になります
演習に使うデータ演習・実習の説明自社データを持ち込む前提か、サンプル教材を使うかで、情報システム部門の確認工数が変わります
研修後の支援アフターフォロー・顧問メニューの有無質問対応の期間・回数が書かれていない場合は、見積り時に必ず確認します

この4点に加えて、講師の交代可否・当日の講師名が事前に分かるかは、公式ページに書かれていないことが多い項目です。見積り依頼のときに一緒に聞きます。AI研修会社の選定チェックリストに、契約前に確認する項目をまとめてあります。

eラーニングで全社に広げたいときの選び方

数百名〜数千名規模に基礎を配りたい場合は、eラーニング(オンライン教材)が中心になります。上の一覧では、AVILEN・スキルアップAI・アイデミー・SIGNATE・DMM 生成AI CAMP・アガルートなどが、公式ページでeラーニング形式を明記しています。

eラーニングで比較するポイントは、講義本数よりも次の3つです。

  • 1名あたりの価格か、アカウント数のまとめ価格か。公式ページに1名あたりの金額が出ている会社は、社内稟議の数字を作りやすくなります。
  • 視聴期間。「1年間」など期限が明記されているかどうかで、年度をまたぐ配布計画が変わります。
  • 受講状況の管理機能。誰がどこまで見たかを確認できないと、配っただけで終わります。

なお、eラーニングは「安く広く配れる」一方で、視聴だけでは業務が変わりにくいという弱点があります。基礎はeラーニング、部門ごとの実践は集合研修、という組み合わせ(ブレンド型)を取る企業が多いのはこのためです。

AI研修、貴社に合う進め方を30分で整理

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講師派遣・個別指導を選ぶときの見るべき点

講師派遣は「自社の会場・自社の題材でやりたい」ときの形式です。受講人数が増えても総額が大きく変わらないため、20名以上で実施すると1名あたりの単価は下がります。確認するのは、交通費・宿泊費が見積りに含まれているか、機材(プロジェクター・Wi-Fi・受講者のPC)はどちらが用意するか、の2点です。

個別指導(1on1)は、経営者・役員・DX推進担当が自分で使えるようになることを目的にした形式です。集合研修と違い、その場で自社の実務を題材にできるのが特徴で、参加人数が少ないぶん1名あたりの費用は高くなります。全社展開の前に、まず旗を振る人が使えるようにしたい、という順番のときに選ばれます。

AI研修・AIセミナーの費用相場【形式別】

各社の公式ページに金額が出ていないぶん、相場観は形式ごとに押さえておくと見積りの妥当性を判断しやすくなります。以下は当メディアのAI研修の費用相場と選び方で整理している形式別の目安です。

公開セミナー・1日ワークショップ・オンライン研修・複数日プログラム・eラーニングの料金の目安と想定人数をまとめた表の図解
AI研修・AIセミナーの費用相場(形式別の目安)
形式料金の目安想定人数向いている場面
公開セミナー1名2万〜5万円1名からまず1〜2名で内容を確かめたいとき
1日ワークショップ(講師派遣)20万〜50万円/日10〜30名部門単位で実務演習まで進めたいとき
オンライン研修(ライブ配信)15万〜40万円/日20〜100名複数拠点に同時に届けたいとき
複数日プログラム(2〜5日間)100万〜300万円10〜20名自社課題で実装まで踏み込みたいとき
eラーニング1名3万〜15万円制限なし全社に基礎を広げたいとき

見積りを読むときに効くのは、総額ではなく内訳を見ることです。AI研修の費用は講師料・教材やカリキュラムの開発費・環境構築費・研修後のフォロー費で構成されます。安く見える見積りでも、演習用のアカウント費用やフォローアップが別請求になっていることがあります。内訳の考え方は費用相場の記事で分解しています。

助成金(人材開発支援助成金)は使えるのか

AI研修の相談で必ず出るのが助成金の話です。ここは公式の書きぶりをそのまま押さえておくのが安全です。

職業訓練実施計画届の提出、訓練の実施、支給申請、労働局の審査という人材開発支援助成金の手続きの流れを示したフロー図
人材開発支援助成金の手続きの流れ(厚生労働省の公式ページに基づく)

厚生労働省の人材開発支援助成金は、公式ページで「事業主等が雇用する労働者に対して、職務に関連した専門的な知識及び技能を習得させるための職業訓練等を計画に沿って実施した場合等に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部等を助成する制度」と説明されています。

同ページには「人材開発支援助成金には以下の7コースがあります」として、次の7コースが掲載されています。

  1. 人材育成支援コース
  2. 教育訓練休暇等付与コース
  3. 人への投資促進コース
  4. 事業展開等リスキリング支援コース
  5. 建設労働者認定訓練コース
  6. 建設労働者技能実習コース
  7. 障害者職業能力開発コース

AI研修・生成AI研修で名前が挙がることが多いのは、4つ目の事業展開等リスキリング支援コースです。公式説明は「新規事業の立ち上げなどの事業展開等に伴い、新たな分野で必要となる知識及び技能を習得させるための訓練を実施した場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部を助成」となっています。

そのうえで、同じ公式ページには「『訓練経費』は無料になりません」という注意書きが掲げられています。加えて、人材育成支援コース・人への投資促進コース・事業展開等リスキリング支援コースでは、令和8年5月14日以降の支給申請時に「受講料等の価格設定に関する疎明書」(様式第28号)の提出が求められます。つまり受講料は助成金の有無と切り離して設定されているべきものという前提が制度側にあります。

実務上の読み方は次のとおりです。

  • 助成金は対象となる場合がある制度であり、要件審査があります。支給を保証するものではありません。
  • 手続きは、訓練前の職業訓練実施計画届の提出、訓練の実施、支給申請、労働局の審査という順で進みます。申請先・提出期限は管轄の労働局に確認します。
  • 研修会社の公式ページに助成金の記載があっても、それは制度の案内であって支給の約束ではありません。要件確認は自社と労働局(必要に応じて社会保険労務士)で行います。

研修会社を比べるときは、「助成金に対応しているか」ではなく「要件を満たす訓練時間・カリキュラムを組めるか」「申請に必要な書類(カリキュラム、受講記録、請求書)を出してもらえるか」で見るほうが実務に近い判断ができます。

相見積もりの取り方と確認項目

条件をそろえて3社に見積りを依頼する進め方と、条件をそろえずに総額だけ比べる進め方を左右で比較した図解
相見積もりは条件をそろえるかどうかで結果が変わる

AI研修の見積りは各社でパッケージの切り方が違うため、条件をそろえずに総額だけ並べると比較になりません。依頼する社数は3社が実務的です。2社だと比較の軸が立たず、5社を超えると各社との調整だけで数週間かかります。

3社に同じ文面で送る条件

  • 受講対象(部門・職種・想定人数)と、AIの利用経験の有無
  • 希望する形式(対面/オンライン/eラーニング)と実施時期
  • 合計時間数(例:4時間×3回=12時間)。助成金の要件確認をする場合は訓練時間が判断材料になります
  • 演習に使う題材(サンプル教材か、自社データを持ち込むか)
  • 研修後の質問対応の期間・回数

見積書で必ず突き合わせる項目

  • 税抜か税込か。公式ページの表示も社によって異なります。
  • 教材費・環境構築費(AIツールのアカウント費用)が含まれるか
  • 交通費・宿泊費(講師派遣の場合)。
  • 当日の講師。担当者が決まる時期と、交代の可能性を確認します。
  • キャンセル規定。日程変更の締切と手数料。

そのまま使える依頼メールの型

3社に同じ文面を送るための雛形です。角括弧の部分を自社の条件に置き換えて使ってください。単発セミナーの場合と継続研修の場合で、書く項目が変わります。

単発セミナー(1回)を依頼する場合

件名:生成AIセミナー(1回・[60]分)の講師ご相談

貴社サービスページを拝見しご連絡しました。
下記の条件で1回のセミナーをお願いできるか、可否とお見積りをいただけますでしょうか。

・実施日:[2026年11月中旬](候補日 [3]つまで調整可能)
・時間:[60]分(うち質疑 [15]分)
・形式:[オンライン / 対面(会場:東京都内)]
・参加者:[営業・企画部門 70名]/AI利用経験:[ほとんどなし]
・扱ってほしい論点:[自社の業務にどう入れるか / 社内で使うときの注意点]
・ハンズオン:[なし(聴講のみ)]
・予算感:[   ]万円(税別)

ご不明な点があればお知らせください。

継続型の研修を依頼する場合

件名:生成AI研修(合計[12]時間)のお見積りご依頼

下記の条件でお見積りをお願いします。他社様にも同条件でご相談しております。

・対象:[経理・人事・営業の3部門/合計40名]
・合計時間:[4時間 × 3回 = 12時間]
・形式:[オンライン(ライブ) / 対面]
・使っているAIツール:[Microsoft 365 Copilot / ChatGPT]
・演習の題材:[サンプル教材で可 / 自社データを持ち込みたい]
・研修後のフォロー:[質問対応を1か月 希望]
・助成金:[人材開発支援助成金の要件確認を検討中]

お見積りは、講師料・教材費・環境構築費・フォロー費の内訳つきでお願いします。

継続型で助成金の要件確認を進める場合は、この段階で「訓練時間の要件を満たす構成にできるか」「カリキュラム・受講記録・請求書を出してもらえるか」も一緒に聞いておくと、後の書類準備が楽になります。

よくある質問(FAQ)

AIセミナーはどこに頼めばいいですか?

1回だけのセミナー・講演であれば、公開講座のメニューを持つ研修会社か、講演・登壇の窓口を独立して用意している会社・講師に直接依頼するのが早いです。継続研修を主力にしている会社では、単発の依頼が別窓口になっていることがあるため、最初の問い合わせで「単発(1回・◯分)を探しています」と書くと調整が短くなります。

単発のセミナーと研修は何が違いますか?

単発セミナーは30〜120分程度で、参加者の理解と関心をそろえることが目的です。研修は複数回・合計10時間以上で組むことが多く、業務への適用と定着まで含みます。助成金の対象を検討する場合も訓練時間が要件に関わるため、単発セミナーと継続研修は分けて考えます。

非エンジニア向けの研修はありますか?

あります。上の一覧では、全社員向け・非エンジニア向けを公式ページで明記している会社が複数あります。問い合わせのときは「非エンジニア向け」とだけ書くより、部門(営業・経理・人事など)と使っているAIツール(ChatGPT、Claude、Gemini、Microsoft Copilotなど)を伝えるほうが、演習内容が具体的になります。

相見積もりは何社に依頼するのが適切ですか?

3社が目安です。全社に同じ条件(人数・時間数・形式・演習の題材・研修後の質問対応)を書いた文面を送り、内訳つきの見積りをもらいます。条件をそろえないまま総額だけを比べると、教材費や環境構築費が別請求になっている見積りを安いと誤解しやすくなります。

助成金は使えますか?

厚生労働省の人材開発支援助成金の対象となる場合がありますが、要件審査があり、支給を保証するものではありません。公式ページには「『訓練経費』は無料になりません」と明記されており、令和8年5月14日以降の支給申請では「受講料等の価格設定に関する疎明書」(様式第28号)の提出が必要です。要件確認と申請は、管轄の労働局(必要に応じて社会保険労務士)に相談してください。

公式ページに料金が書かれていない会社は高いのですか?

そうとは限りません。講師派遣・一社研修は受講人数・時間数・カスタマイズの度合いで金額が変わるため、公開しにくい形式です。判断材料は公開価格の有無ではなく、見積りの内訳をどこまで出してもらえるかです。

まとめ

AI研修・AIセミナーの依頼先選びは、次の順番で進めると迷いません。

  1. 目的を1行で決める(1回だけのセミナーか、継続研修か、全社へのeラーニングか)。
  2. 目的に合う形式を持っている会社を、公式ページの記載で3社に絞る。
  3. 同じ条件を書いた文面で3社に相見積もりを依頼し、内訳(教材費・環境構築費・フォロー)まで出してもらう。
  4. 助成金を検討する場合は、訓練時間の要件と必要書類を労働局に確認してから研修設計を固める。

株式会社Uravationでは、法人向けのAI研修(生成AI研修)のほか、1回単位の講演・セミナーClaude Code法人研修、経営者・役員向けのClaude Code個別指導を提供しています。形式が決まっていない段階のご相談も承っています。

参考・出典

本記事の各社情報は各公式ページの公開情報(2026年9月7日時点)に基づきます。株式会社Uravationが運営するメディアの記事です。

この記事の内容を社内展開する方へ: AI研修導入40項目チェックリスト(無料・PDF 35ページ) をダウンロードできます。

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佐藤傑
この記事を書いた人 佐藤傑

株式会社Uravation 代表取締役CEO/生成AIエバンジェリスト。法人向けAI研修・コンサルティングを手がけ、日経・SBクリエイティブ・GMO等のメディアで生成AIについて執筆。

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