結論:Gemini を土台にした新しい Siri(Apple の正式名称は「Siri AI」)は、日本時間2026年9月15日に iOS 27 で英語のベータ版が始まり、日本語は Apple が「10月より」と発表しているものの具体的な開始日は2026年10月10日時点で公式に記載がありません。使える iPhone は iPhone 15 Pro・iPhone 15 Pro Max・iPhone 16 以降のモデル・iPhone Air などで、中身は Google の Gemini モデルとの連携で Apple が作った次世代の Apple Foundation Model が、デバイス上と Apple のプライベートクラウドコンピューティングで動く仕組みです。
- 要点1:英語ベータは9月15日(火)開始。日本語はニュースルームで「10月より」、Apple Intelligence のページでは「年内」と書かれ、開始日は未記載
- 要点2:対象は iPhone 15 Pro・15 Pro Max、iPhone 16 以降、iPhone Air、iPhone Duo。iOS 27 自体は iPhone 11 以降に入るが、Siri AI は対象機種だけ
- 要点3:Siri が Google の Gemini アプリに置き換わるのではない。Gemini との連携で作られた Apple の基盤モデルが Siri AI を動かす
対象読者:新しい Siri がいつ日本語で使えるかを知りたい iPhone 利用者、社用 iPhone の扱いを決める情報システム部門の担当者
読了後にできること:手元や社員の端末が対象かを判断し、日本語対応の前に決めておく社内ルールを洗い出せる(AI活用の全体設計はAIエージェント導入ガイドで確認)
最終更新:2026年10月10日(Apple と Google の公式発表・サポートページを同日に確認)
この記事は2026年3月に「速報」として出したものを、6月8日の発表と9月の提供開始を受けて書き直したものです。3月の時点では報道ベースの情報が多く、提供時期も iOS 26.4 という見込みで書いていました。その後 Apple と Google が公式に出した文書がそろったので、今回は公式の発表文・サポートページ・製品ページに書かれていることだけで組み直しています。
検索では「Siri Gemini」とまとめて呼ばれることが多いのですが、Apple の発表文には「Siri が Gemini になる」という表現は出てきません。出てくるのは「Siri AI」という新しい Siri と、それを動かす「次世代の Apple Foundation Model」、そしてそのモデルが Google の Gemini モデルとの連携で作られたという説明です。この関係を取り違えると、Google の Gemini アプリと混同したり、データがどこで処理されるのかを誤解したりしやすくなります。
先に答えだけ知りたい方は最初の2つの見出し、社用 iPhone の扱いを決めたい方は「法人の社用iPhoneで確認すること」から読んでください。
Siri×Geminiはいつから使える?英語は9月15日・日本語は10月予定
新しい Siri(Siri AI)は、日本時間2026年9月15日(火)に iOS 27 のベータ版として英語で提供が始まりました。Apple 日本のニュースルームは iPhone 18 Pro の発表文で「Siri AIは、9月15日(火)より、iOS 27でベータ版として提供されます。対応するデバイスを英語に設定している必要があります」と書いています(Apple 日本 ニュースルーム 2026年9月9日)。

日本語については、同じ発表文に「10月には、日本語、フランス語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語にも対応する予定です」とあり、提供開始日の発表文でも Apple は「Siri AIを、10月より、フランス語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語に加えて日本語でもベータ版で提供開始することを発表しました」と書いています(Apple 日本 ニュースルーム 2026年9月14日)。ただし10月の何日に始まるかは、2026年10月10日時点で公式に記載がありません。
もう一つ注意したいのが、Apple の製品ページの書き方です。apple.com/jp の Apple Intelligence のページは「Siri AIは英語から対応を開始し、年内に日本語でも利用できるようになります」、注記では「日本語には年内に対応する予定です」と書いています(Apple Intelligence 製品ページ)。ニュースルームの「10月」と製品ページの「年内」は食い違ってはいませんが、日付を言い切れる材料はまだありません。
| 知りたいこと | 2026年10月10日時点の公式の記載 | 出典 |
|---|---|---|
| 英語ベータの開始 | 9月15日(火)から iOS 27 でベータ版(米国の発表は9月14日付) | Apple 日本 ニュースルーム(9月9日) |
| 日本語の開始 | 「10月より」日本語でもベータ版で提供開始。開始日の記載なし | Apple 日本 ニュースルーム(9月14日) |
| 製品ページの表記 | 「日本語には年内に対応する予定です」 | apple.com/jp/apple-intelligence |
| サポート記事の表記 | 「Siri AI is currently available in English」(9月22日公開) | Apple サポート 127893 |
| 料金 | iOS 27 は無料のソフトウェアアップデート。サーバ側の機能には1日の使用回数の制限 | Apple 日本 ニュースルーム |
つまり「Siri Gemini はいつから」への答えは、英語なら2026年9月15日から、日本語なら10月中の予定で日付は未発表、です。日本語の開始日が公式に出たら、この記事の表を更新します。
Apple Intelligence×Geminiはいつから?発表から提供までの時系列
Gemini との関係が最初に公式に示されたのは2026年1月12日の Google と Apple の共同声明です。声明は、次世代の Apple Foundation Models が Google の Gemini モデルとクラウド技術を基盤にすること、それが「年内に登場する、よりパーソナルな Siri」を含む Apple Intelligence の機能を動かすことを書いています(Google と Apple の共同声明)。

| 日付 | 出来事(公式の記載) | 出典 |
|---|---|---|
| 2026年1月12日 | Google と Apple が複数年の協業を発表。次世代の Apple Foundation Models は Gemini モデルとクラウド技術が基盤。Apple Intelligence は引き続き Apple のデバイスとプライベートクラウドコンピューティングで動く | Google 公式ブログ(共同声明) |
| 2026年6月8日 | Apple が Siri AI を発表。同日から開発者向けテスト、年内にベータ版として提供予定と発表 | Apple 日本 ニュースルーム |
| 2026年6月8日 | 次世代の Apple Foundation Models は「Google と Gemini モデルとの連携で独自に構築」と Apple が説明。翌月に beta.apple.com でパブリックベータと予告 | Apple ニュースルーム(英語) |
| 2026年6月8日 | Google が、開発者が Foundation Models フレームワークからクラウドの Gemini を呼べる仕組み(プレビュー)と Xcode の Gemini を発表 | Google 公式ブログ |
| 2026年9月9日 | iPhone 18 Pro を発表。Siri AI は9月15日(火)から iOS 27 でベータ、10月に日本語などへ対応予定と記載 | Apple 日本 ニュースルーム |
| 2026年9月15日 | iOS 27 の提供開始と同時に Siri AI の英語ベータが始まる(米国時間9月14日) | Apple 日本 ニュースルーム |
| 2026年9月22日 | サポート記事「How to get Siri AI」を公開。現在は英語で利用可能と記載 | Apple サポート |
| 2026年9月28日 | iOS 27.0.1 を提供 | Apple セキュリティリリース |
| 2026年10月 | 日本語・フランス語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語に対応予定(日付の記載なし) | Apple 日本 ニュースルーム |
「Apple Intelligence と Gemini はいつから」という問いには、二段で答えるのが正確です。Gemini との連携で作られたモデルが動かす次世代の Apple Intelligence は、iOS 27 にアップデートすると対応する言語と地域で使えるようになり、Apple は「Apple Intelligenceは、9月15日(火)にiOS 27で利用できるようになります」と書いています(Apple 日本 ニュースルーム 2026年9月9日)。対応言語には日本語が入っています。一方で Siri AI だけは英語が先で、日本語は10月の予定です。
なお、Apple Intelligence の機能のうち、メールの提案、通話コンテキスト、ファイルとフォルダのインテリジェントな命名は英語で利用できると注記されています(Apple 日本 ニュースルーム 2026年9月14日)。日本語の端末で「新しい機能が出てこない」と感じたら、まずこの注記を確かめてください。
旧版のこの記事では、3月時点の報道をもとに iOS 26.4 での提供見込みを書いていました。今回確認した Apple の公式発表では、Siri AI は iOS 27 のベータとして提供されており、iOS 26.4 で Siri AI を提供したという記載はありません。
Siri×Geminiとは|Geminiはどこで動くのか
Apple は2026年9月14日の発表文で、新機能の土台を次のように説明しています。「これらの新しい機能は、深く統合されたApple Intelligence体験のためにGoogleおよび同社のGeminiモデルとの連携によって独自に構築された、次世代のApple Foundation Modelによって実現します。これらの最新モデルは、デバイス上およびプライベートクラウドコンピューティングを使用してサーバ上で実行されます」(Apple 日本 ニュースルーム)。

ここから読み取れるのは3点です。一つ目に、Siri が Gemini という別の製品に置き換わるわけではありません。Apple の呼び方は「Siri AI」で、Apple Intelligence を基盤にした新しいバージョンの Siri です。二つ目に、Gemini は Apple の基盤モデルを作るための土台として使われています。1月の共同声明の表現では、次世代の Apple Foundation Models は「Google’s Gemini models and cloud technology」を基盤にしています。三つ目に、そのモデルが動く場所として公式が挙げているのは、デバイス上とプライベートクラウドコンピューティング(Private Cloud Compute)の2つです。共同声明にも「Apple Intelligence will continue to run on Apple devices and Private Cloud Compute」とあります。
逆に言うと、今回確認した Apple と Google の公式文書には、Siri AI へのリクエストを Google のサーバーへ送るという記載はありません(2026年10月10日時点)。旧版で書いていた「リクエストは匿名化されて Gemini に送信される」「Google の表示は出ないホワイトラベル方式」といった説明は、公式文書では確認できなかったため外しました。
また6月の発表文によると、Siri AI はシステムオーケストレーターを使い、「すべてをデバイス上で処理するSpotlightインデックスやApp Toolboxなどのコアテクノロジー」を活用します(Apple 日本 ニュースルーム 2026年6月8日)。個人データの索引はデバイス側に置き、重い処理を Apple のサーバー側の仕組みで受ける、という設計の説明です。
| Gemini が関わる場所 | 何が起きるか | どこで動くか(公式の記載) |
|---|---|---|
| Siri AI・Apple Intelligence | Gemini との連携で作った次世代の Apple Foundation Model が機能を動かす | デバイス上と、プライベートクラウドコンピューティングを使ったサーバ上 |
| 他社のアプリ(開発者向け) | Foundation Models フレームワークから、クラウドの Gemini モデルを同じ API で呼べる。Firebase AI Logic を使うプレビュー版 | Google のクラウドでホストされる Gemini モデル(Google 公式ブログの記載) |
| Xcode 27(開発環境) | Gemini をコーディングのエージェントとして使える。Xcode の Intelligence 設定から始める | 個人は Google AI Studio、企業は Gemini Enterprise Agent Platform の API キーで認証 |
| Google の Gemini アプリ | 今回の Apple・Google の発表文には、Siri AI との統合の記載なし | 記載なし |
開発者向けの2行は、Google の公式ブログ(Bringing the latest Gemini models to Apple developers)の記載です。社内アプリを作る会社にとっては、Siri AI とは別に「自社アプリから Gemini を呼ぶ」道が iOS 27 世代で用意された、という意味になります。
GeminiアプリやChatGPT連携とは何が違うのか
「iPhone で Gemini を使う」と言った時、実際には3つの別々のものが混ざりがちです。Siri AI、Google の Gemini アプリ、そして iPhone の ChatGPT 機能拡張です。公式の記載から言えることを整理します。
- Siri AI:Apple の Siri そのもの。Gemini との連携で作られた Apple Foundation Model で動く。設定は「設定」アプリの Siri から行う
- Google の Gemini アプリ:Google が提供する単体のアプリ。今回確認した Apple と Google の発表文は、Gemini アプリと Siri AI の関係について触れていない
- ChatGPT 機能拡張:Apple のサポートページの機能一覧に「ChatGPT機能拡張」が iPhone・iPad・Mac・Apple Vision Pro 向けに引き続き載っている。ChatGPT との統合は ChatGPT アプリとサービスが使える地域だけ(Apple サポート 121115)
旧版では報道をもとに「ChatGPT はオプトインで残る」と書いていましたが、今回は公式のサポートページの機能一覧で確認できた範囲だけを書いています。Gemini アプリ側の連携機能を知りたい場合は、Geminiアプリ連携の対応サービスと設定で整理しています。ChatGPT・Claude・Gemini のどれを業務の標準にするかで迷っている場合は、ChatGPT・Claude・Gemini比較の早見表も参考になります。
開発者向けには、Apple が6月に「Developers can also easily leverage models of their choice, like Claude and Gemini」と書いています(Apple ニュースルーム 2026年6月8日)。これはアプリの中で使うモデルを開発者が選べるという話で、Siri AI の土台をユーザーが Claude や Gemini に切り替えられるという意味ではありません。旧版の FAQ にあった「App Store の他の AI モデルも Siri の土台として選べる」という説明は、公式文書で確認できなかったため削除しました。
同じ発表文によると、App Store Small Business Program に参加していて App Store の初回ダウンロードが合計200万未満の開発者は、プライベートクラウドコンピューティング上の次世代 Apple Foundation Models をクラウド API の費用なしで使えます。自社アプリを持つ中小企業には関係のある条件です。
対応機種|iPhoneはiPhone 15 Pro以降・iPhone 16以降
Siri AI を使うには、Apple Intelligence に対応した端末が必要です。Apple のサポート記事は iPhone について「iOS 27 on iPhone 15 Pro models and later, iPhone 16 models or later, and iPhone Air」と書いています(Apple サポート 127893)。9月14日のソフトウェア発表文の一覧では、iPhone Duo、iPhone Air、iPhone 16 以降のモデル、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max が並んでいます。

| 製品 | Siri AI の対象(27 世代の OS) | 表現力豊かな声・高精度の音声入力(AFM Core Advanced) |
|---|---|---|
| iPhone | iPhone 15 Pro・15 Pro Max、iPhone 16 以降のモデル、iPhone Air、iPhone Duo | iPhone 18 Pro・18 Pro Max、iPhone Duo、iPhone 17 Pro・17 Pro Max、iPhone Air |
| iPad | iPad mini(A17 Pro)、M1 以降を搭載した iPad | M4 以降で12GB以上のユニファイドメモリを搭載した iPad |
| Mac | MacBook Neo(A18 Pro)、M1 以降を搭載した Mac(macOS 27 Golden Gate) | M3 以降で12GB以上のユニファイドメモリを搭載した Mac |
| Apple Watch | Series 9 以降、Ultra 2 以降、SE 3(Siri AI を有効にした対応 iPhone とペアリング) | 記載なし |
| Apple Vision Pro | すべての Apple Vision Pro(visionOS 27) | Apple Vision Pro(M5) |
右の列の AFM Core Advanced は、Apple が「これまでで最も先進的なオンデバイスモデル」と呼ぶものです(Apple 日本 ニュースルーム 2026年9月14日)。Siri の声の表現力や話す速さの調整、システム全体の音声入力の精度向上は、このモデルに対応した製品で使えます(対応製品は Apple Intelligence 製品ページの注記)。Siri AI 自体は左の列の端末で使えるので、「声の調整ができない=Siri AI が使えない」ではありません。
見落としやすいのがストレージです。Apple のサポート記事によると、iPhone 17 Pro・17 Pro Max・iPhone Air などでは最大14GB、その他の Apple Intelligence 対応の iPhone・iPad・Mac・Apple Vision Pro では最大8GB、Apple Watch では最大1.5GBのストレージが必要です(Apple サポート 121115)。容量が少ない社用 iPhone は、アップデート前に空き容量を確かめておくと手戻りがありません。
もう一点、iOS 27 そのものは iPhone 11 以降に提供されています(Apple セキュリティリリース)。つまり iPhone 11〜iPhone 15(Pro 以外)は iOS 27 にアップデートできても、Siri AI の対象には入りません。「iOS 27 にしたのに新しい Siri が出てこない」場合は、まず機種を確かめてください。
この記事の内容を社内で使うなら
要点と手順をまとめた資料を無料で受け取れます。研修6,000名以上・支援100社以上の実績をもとに、自社の業務に当てはめる相談も30分から受け付けています。
日本語対応と使い始める手順|設定から「Siri AIを試す」
日本語の状況をもう一度まとめると、Apple Intelligence 自体は日本語に対応していて、Siri AI は英語のみ、日本語は10月予定です。Apple のサポート記事は Siri AI の条件として、デバイスの言語と Siri の言語を「同じ対応言語」にすること、Apple Account が対象の地域にあることを挙げています。英語でベータを試す場合は、デバイスと Siri の両方を英語にする必要があるということです。
Apple のサポート記事(英語表記)に書かれた手順は次のとおりです。
- 端末を iOS 27(iPad は iPadOS 27、Mac は macOS 27 Golden Gate)にアップデートする
- 「設定」を開き、「Siri」をタップする。Siri がオフなら先に「Turn On Siri」をオンにする
- 「Try Siri AI (Beta)」をタップする
- 画面の案内に従って、声を選び、音声の登録を済ませ、プライバシーの設定を確認する
- ウェイトリストに登録される。待ち時間は人によって異なり、順番が来ると Siri AI が自動でダウンロードされる
日本語で設定した端末で同じ項目が出るかどうか、日本語版の画面の呼び名は、日本語対応が始まった時点で確かめる必要があります。サポート記事は「Siri AI is currently available in English」のままで、日本語の手順は2026年10月10日時点で公式に載っていません(Apple サポート 127893)。
呼び出し方は、従来の「Hey Siri」とサイドボタンに加えて、iPhone では Dynamic Island から下にスワイプして会話を始められます。iPad と Mac では Spotlight に Siri AI が組み込まれ、画面上の画像やファイル、テキストを control キーを押しながらクリックして質問できます(Apple 日本 ニュースルーム 2026年6月8日)。
Siri AIでできること|公式が挙げる7つの機能
Apple のサポート記事は、Siri AI の機能として7つを挙げています。下の表は、その7つに Apple のニュースルームの具体例を添えたものです。
| 機能 | 公式の説明 | 公式に出ている例 |
|---|---|---|
| 幅広い世界中の知見 | ほぼすべてのトピックについてウェブから最新情報を取得して回答 | 次の日食はいつどこで見られるか |
| パーソナルコンテキストの理解 | メッセージ、Eメール、写真などから必要なものを探す | 過去のEメールからホテルの予約番号を見つける |
| オンスクリーン認識 | 画面上のコンテンツに関する質問に答え、アクションを実行 | ホームパーティーのメッセージから料理を考え、レシピをメモアプリに追加 |
| アプリ内でのアクション | アプリをまたいでタスクを実行 | 一からEメールを作成、複数の写真を編集して共有 |
| 専用の Siri アプリ | iCloud で会話の履歴を製品間で同期 | Mac で始めた会話を iPhone で続ける |
| Siri で作文 | 下書きの作成、修正、改善のヒント、自動校正 | 受信者ごとの句読点やトーンを反映したメール |
| ビジュアルインテリジェンス | カメラアプリの Siri モード、iPad のスクリーンショット、Mac のキーボードショートカット | 料理の栄養情報の取得(割り勘は米国のみ) |
他社アプリとの連携について、Apple は英語の発表文で、WhatsApp でのメッセージ送信や Audible での再生といった操作を Siri AI で続けて使えること、近く Microsoft Outlook でのメール下書き、Notability での検索、Tripsy への追加にも対応することを書いています(Apple ニュースルーム 2026年9月14日)。業務で Outlook を使う会社には関係のある項目ですが、「近く」の日付は書かれていません。
作文については、Siri はメールやメッセージで受信者ごとの句読点やトーンを反映できると説明されています。社外向けのメールを Siri に下書きさせる場合も、送信前の確認は人が行う前提で使うのが安全です。
使用制限・提供地域・年齢の条件
Siri AI は無料のソフトウェアアップデートで使えますが、無制限ではありません。Apple は「Siri AI、インテリジェントな写真編集ツール、Image Playground、ショートカットのAFM 3 Cloudモデルなど、サーバサイドモデルに依存する一部のApple Intelligenceの機能には、1日の使用回数の制限が適用されます」と書き、さらに「当該機能へのアクセスは今後、有料で拡大する予定です」としています(Apple 日本 ニュースルーム 2026年9月14日)。有料で拡大する時期と料金は、2026年10月10日時点で公式に記載がありません。
- 1日の制限の決まり方:機能、リクエストの複雑さ、システムへの負荷、システムポリシー、その他の要因で変わる
- EU:初期段階では iOS・iPadOS・watchOS で Siri AI を利用できない。Siri AI に依存する機能も同じ。Mac と Apple Vision Pro は、Apple Account の地域が EU でデバイスと Siri の言語を英語にすれば利用できる
- 中国:Siri AI とその他の新しい Apple Intelligence の機能は、Apple が規制要件への対応に取り組んでいる間は利用できない
- 年齢:13歳未満の方は Siri AI を利用できない
- 旅行:Siri AI をオンにした後は、ほかの地域へ旅行しても引き続き動く(サポート記事の記載)
6月の時点では「利用上限の拡大はほとんどの iCloud+ プランで受けられる」という説明がありましたが、9月14日以降の発表文とサポートページは「今後、有料で拡大する予定」という書き方に変わっています。料金の判断は最新の表記を基準にしてください。
法人の社用iPhoneで確認すること|PCCとデータの扱い
社用 iPhone で Siri AI を認めるかどうかは、Apple が公式に約束している範囲と、社内で決める範囲を分けて考えると整理しやすくなります。Apple が公式に書いているデータの扱いは次の一文です。「プライベートクラウドコンピューティングがユーザーのリクエストを処理している時、ユーザーの個人データは、Appleにも、ほかの誰にも、保存またはアクセスされることはありません。外部の専門家はいつでも、このプライバシーに関する約束が守られているかを継続的に検証できます」(Apple 日本 ニュースルーム 2026年9月14日)。

製品ページでも、プライベートクラウドコンピューティングについて「あなたのデータは決して保存されません」「あなたからのリクエストにのみ使用されます」「プライバシー規定の遵守を証明できます」の3点が示されています。一方で、Siri AI はメッセージやメールを横断して探す機能を持ち、会話の履歴は iCloud で製品間に同期されます。どちらも公式の機能説明ですが、社用端末では「どの Apple Account で使うか」「業務メールが入った端末で何を頼んでよいか」を会社が決める必要があります。
| 確認項目 | 公式で確認できる事実 | 社内で決めること |
|---|---|---|
| 対象機種 | iPhone 15 Pro・15 Pro Max、iPhone 16 以降、iPhone Air、iPhone Duo | 端末台帳で対象と対象外を分ける |
| 言語設定 | デバイスと Siri の言語を同じ対応言語にする。日本語の Siri AI は10月予定 | 日本語対応までの間、英語設定での試用を認めるか |
| 処理の場所 | デバイス上とプライベートクラウドコンピューティング。PCC では個人データは保存もアクセスもされない | 機密区分ごとに Siri AI へ頼んでよい情報を決める |
| 個人データの横断 | メッセージ、Eメール、写真などから必要なものを探す | 業務メールが入った端末での使い方を決める |
| 会話の履歴 | Siri アプリが iCloud で会話の履歴を製品間で同期 | 個人の Apple Account と業務用の分け方 |
| 使用制限 | 1日の使用回数の制限。今後は有料で拡大予定 | 業務の手順を Siri AI だけに頼らない |
| 地域 | EU の iOS・iPadOS・watchOS では当初使えない。中国では使えない | 海外拠点と出張者への案内 |
| 端末管理(MDM) | 今回確認した公式ページには、MDM で Siri AI を個別に制御する方法の記載なし | 利用中の MDM の資料と Apple の導入ガイドで確かめる |
表の最後の行は、2026年10月10日時点で確認した公式ページ(ニュースルーム・製品ページ・サポート記事)に記載がなかった、という意味です。MDM 側でできることは製品ごとに違うため、推測で決めずに管理ツールの公式資料を当たってください。
もう一つ、Siri AI はサーバ側の処理に1日の制限があり、時期によって使える量が変わる可能性があります。業務で使うなら、Siri AI が使えない時の代わりの手段を決めておくと安心です。AI サービスが止まった時の切り替え方はAI障害時の対応マニュアルにまとめています。社内の AI 活用全体のルール作りはAI導入戦略ガイド、AI エージェントの基本はAIエージェント導入完全ガイドで体系的に扱っています。
よくある質問
SiriがGeminiになるのはいつですか?
Siri が Gemini という別の製品になるわけではありません。Gemini との連携で作られた Apple の基盤モデルで動く「Siri AI」が、日本時間2026年9月15日から英語のベータ版で始まりました。日本語は Apple が10月の対応を発表していますが、開始日は2026年10月10日時点で公式に記載がありません。
Gemini版のSiriはiOS 26.4で使えますか?
今回確認した Apple の公式発表では、Siri AI は iOS 27 のベータとして提供されています。iOS 26.4 で Siri AI を提供したという公式の記載はありません。旧版で書いていた iOS 26.4 の見込みは、3月時点の報道をもとにしたものでした。
SiriをGeminiに切り替える設定はありますか?
Apple のサポート記事にある手順は、iOS 27 で「設定」から「Siri」を開き、「Try Siri AI (Beta)」をタップする方法です。Siri の土台を Gemini や他のモデルに選び直す設定は、公式の手順には書かれていません。
GeminiとSiriの違いは何ですか?
Gemini は Google の AI モデルとアプリの名前で、Siri AI は Apple のアシスタントです。Apple によると、Siri AI を動かす次世代の Apple Foundation Model が Google と Gemini モデルとの連携で作られ、デバイス上とプライベートクラウドコンピューティングで動きます。Google の Gemini アプリと Siri AI の統合は、今回の公式発表には書かれていません。
Siri AIは無料で使えますか?
iOS 27 は無料のソフトウェアアップデートとして提供されています。ただしサーバ側のモデルを使う Siri AI などの機能には1日の使用回数の制限があり、Apple は今後、有料でアクセスを拡大する予定としています。料金と時期は2026年10月10日時点で公式に記載がありません。
古いiPhoneでも新しいSiriは使えますか?
iOS 27 は iPhone 11 以降に提供されていますが、Siri AI を使えるのは iPhone 15 Pro・15 Pro Max、iPhone 16 以降のモデル、iPhone Air などの Apple Intelligence 対応機種です。iPhone 11〜iPhone 15(Pro 以外)は iOS 27 にしても Siri AI の対象外です。
会社のiPhoneで使っても情報は漏れませんか?
Apple は、プライベートクラウドコンピューティングがリクエストを処理している時、個人データは Apple にもほかの誰にも保存・アクセスされないと説明しています。ただし Siri AI はメールやメッセージを横断して探し、会話の履歴を iCloud で同期します。社用端末では、頼んでよい情報の範囲と使う Apple Account を社内で決めてから認めるのが安全です。
まとめ
2026年10月10日時点で、Gemini を土台にした新しい Siri(Siri AI)は、英語ベータが9月15日に始まり、日本語は10月予定で日付は未発表です。対象は iPhone 15 Pro 以降・iPhone 16 以降などの Apple Intelligence 対応機種で、Gemini との連携で作られた次世代の Apple Foundation Model がデバイス上とプライベートクラウドコンピューティングで動きます。
- 今すぐ:手元や社員の iPhone が対象機種か、ストレージに余裕があるかを確かめる
- 日本語対応の前に:社用端末で Siri AI に頼んでよい情報と、使う Apple Account の分け方を決める
- 日本語対応の後に:日本語の設定画面と1日の使用制限を実際の画面で確かめ、社内の手順に反映する
特定の AI アシスタントに業務を寄せ切るのではなく、Siri AI・Gemini・ChatGPT などを用途ごとに使い分ける前提で、社内のルールを先に作っておくことをおすすめします。
あわせて読みたい:
- ChatGPTビジネス活用ガイド|全部署対応 — ChatGPTの実務活用を体系的に解説
- AI導入戦略ガイド|中小企業の実践ロードマップ — 複数のAIを使い分ける時代の導入ステップ
参考・出典
- Joint statement from Google and Apple — Google 公式ブログ(2026年1月12日・参照日: 2026-10-10)
- Apple、これまでよりはるかに有能でパーソナルなアシスタントであるSiri AIを発表 — Apple 日本 ニュースルーム(2026年6月8日・参照日: 2026-10-10)
- Apple Intelligence brings powerful AI capabilities into everyday experiences — Apple Newsroom(2026年6月8日・参照日: 2026-10-10)
- Apple accelerates app development with new intelligence frameworks and advanced tools — Apple Newsroom(2026年6月8日・参照日: 2026-10-10)
- Bringing the latest Gemini models to Apple developers — Google 公式ブログ(2026年6月8日・参照日: 2026-10-10)
- Apple、iPhone 18 ProとiPhone 18 Pro Maxを発表 — Apple 日本 ニュースルーム(2026年9月9日・参照日: 2026-10-10)
- 次世代のApple Intelligenceを提供開始 — Apple 日本 ニュースルーム(2026年9月14日・参照日: 2026-10-10)
- Appleのソフトウェアプラットフォームのメジャーアップデートが利用可能に — Apple 日本 ニュースルーム(2026年9月14日・参照日: 2026-10-10)
- Siri AI, a profoundly more capable and personal assistant powered by the next generation of Apple Intelligence, is here — Apple Newsroom(2026年9月14日・参照日: 2026-10-10)
- How to get Siri AI — Apple サポート(2026年9月22日公開・参照日: 2026-10-10)
- 次世代のApple Intelligenceの入手方法 — Apple サポート(2026年9月15日公開・参照日: 2026-10-10)
- Apple Intelligence — Apple 製品ページ(参照日: 2026-10-10)
- Appleのセキュリティリリース — Apple サポート(参照日: 2026-10-10)
著者: 佐藤傑(さとう・すぐる)
株式会社Uravation代表取締役。X(@SuguruKun_ai)フォロワー約10万人。100社以上の企業向けAI研修・導入支援。著書『AIエージェント仕事術』『Claude仕事術』(SBクリエイティブ・シリーズ累計約6万部)。SBクリエイティブ「ビジネス+IT」ほかで生成AI連載を執筆(NewsPicks最大1,125ピックス)。
ご質問・ご相談は お問い合わせフォーム からお気軽にどうぞ。生成AIの全体像や過去の解説はUravationメディアの記事一覧からも探せます。
▶ 関連記事:Samsung 8億台AIデバイス計画の全貌
この記事の内容を社内展開する方へ: 生成AI活用事例 業務別50選(無料・PDF 32ページ+Excel) をダウンロードできます。


