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導入事例

非エンジニアを3ヶ月で社内FDEにする方法|Claude Code個別指導の実例

非エンジニアを3ヶ月で社内FDEにする方法|Claude Code個別指導の実例

結論:非エンジニアでも、週1回60分×全12回(3ヶ月)の完全1on1で、自社向けの業務自動化を自分の手で作れる「社内FDE」になれます。実際にClaude Code個別指導を受けた経営者・管理部門責任者は、プログラミング未経験から約2〜3ヶ月で「議事録の完全自動化」「20名超の日報を毎朝AI要約するボット」「Excelを渡すだけで請求書PDFが出る仕組み」まで到達しています。

  • 社内FDEとは:大手が高年収で採用するFDE(Forward Deployed Engineer)の中小企業版。自社の業務を知っている人が、AIで自社の業務を自動化する役割
  • 育て方:集合研修ではなく、受講者本人の実業務を教材にした週1×60分の1on1。宿題は「翌週までに業務で1回使う」だけ
  • 費用:定価月額30万円(税別)×最低3ヶ月。従業員が受講する場合は条件により人材開発支援助成金の対象になる可能性あり(断定はできません)

この記事を読むべき人:エンジニアを採れない中小企業・非IT企業の経営者、DX担当、管理部門責任者

今日すぐできること:この記事の「業務棚卸しプロンプト」をClaude Codeに投げて、自社で最初に自動化すべき業務を1つ決める

「エンジニアを1人雇う予算はない。でも、AIで業務を自動化したい」。指導の現場で、経営者からこの相談を受けない週はほぼないんです。

正直、少し前まで私の答えは「まず研修を受けて、社内で使える人を増やしましょう」でした。ただ、この1年でClaude Codeを非エンジニアの方に1on1で教え続けてわかったのは、研修で「使える人」を増やすより、1人を「作れる人」に育てるほうが、会社が変わるスピードが速いということです。

その「作れる人」を、この記事では社内FDEと呼びます。大手が年収1,000万円台で採りにいっているFDEを、外から採るのではなく、自社のキーパーソンを3ヶ月かけて育てる。実際にそこまで到達した非エンジニアの受講者が何人もいるので、その実例と、12週間で何をどう進めるのかを、できるだけ具体的に書きます。

社内FDEとは何か:大手が採るFDEの「中小企業版」

FDE(Forward Deployed Engineer)は、顧客の現場に入り込んで、その顧客の業務に合わせてAIやソフトウェアを実装するエンジニアのことです。Palantirが広めた職種で、2026年に入ってから日本でも求人が一気に増えました。転職メディアの調査では、2026年5月時点で日系企業約26件・外資系企業約9件のFDE求人があり、提示年収の上限中央値は1,500万円とされています(bizdev-tech.jp、2026年8月17日参照)。日立とGoogle Cloudの提携のように、大手が「顧客の現場に常駐して実装する人材」を軸に据える動きも出てきています(日立×Google Cloud FDEアライアンスの解説)。

ただ、年収1,500万円のFDEを採れるのは、資金と採用力のある大手だけです。従業員数十名〜数百名の会社が、同じ土俵で採用競争をするのは現実的ではありません。

そこで私が提案しているのが、「FDEを外から採る」のではなく「社内のキーパーソンをFDEにする」という置き方です。

大手が採用するFDE社内FDE(中小企業版)
誰か外部から採用するエンジニア自社の経営者・役員・管理部門責任者・DX担当
強み技術力自社の業務を誰よりも知っている
作るもの顧客向けのAI実装自社の定型業務の自動化・社内向けエージェント
足りないもの現場の業務知識(入ってから覚える)実装の手段(Claude Codeで埋める)
コスト年収1,000万円台+採用コスト3ヶ月の育成費用+本人の時間

ポイントは、社内FDEに求めるのは「エンジニアになること」ではない点です。求めるのは、自社の業務を分解して、Claude Codeに日本語で指示して、動くものを作り、それを社内で回し続けること。コードを1行も書けなくても、この4つができれば社内FDEとして機能します。実際、後述する受講者は全員、プログラミング未経験か、それに近い状態から始めています。

実例4件:非エンジニアが約2〜3ヶ月で作ったもの

ここからは、Claude Code個別指導の受講ログをもとにした実例です。社名・個人名は伏せていますが、内容は受講者が実際に作って社内で動かしているものだけを書いています。数字を盛らないために、期間はどれも「約2〜3ヶ月」とだけ書きます。

実例1:経営層2名で同時受講した会社

Before:会議のたびに誰かが議事録を書き、日程調整はメールの往復。社内のやり取りは各所に散らばり、「あの話どこで決まったっけ」を探す時間が毎週発生していました。

After:会議議事録の作成から共有までを完全自動化。日程調整も自動化し、さらに社内会話を毎朝蓄積して検索できるAI検索基盤まで、経営層2名が自分たちで作りました。「経営者2人が同じ言葉で話せるようになった」のが、本人たちいわく一番大きかったそうです。

実例2:管理部門の責任者

Before:20名を超えるメンバーの日報を毎朝目視で読み、気になる人には個別に返信。日程調整もその都度手作業で、朝の1時間がほぼこれで消えていました。

After:日報を毎朝自動で収集してAI要約するボットを自作。あわせて、返信の下書きと日程提案を自動生成する仕組みまで作りました。読む・書く・調整するの3つが「確認して送るだけ」に変わっています。

実例3:プログラミング経験ゼロの経営者

Before:請求書は毎月Excelから手作業でPDF化。会社の発信用の記事や画像は、時間があるときにまとめて作るので、結局止まりがちでした。

After:Excelを渡すだけで請求書PDFが出る仕組みを構築。記事と画像を一括生成するワークフローも作り、発信が「気合いで作る」から「流れで出る」に変わりました。この方はスタート時点でターミナルという言葉すら知らなかった方です。

実例4:海外現地法人の社長

Before:現地の業界ニュースを毎朝手動でチェックし、メールとカレンダー操作は英語環境で少しずつストレスが溜まる状態でした。

After:毎朝の業界ニュース自動収集・要約配信を自作。メールとカレンダーの操作も日本語で指示するだけで済むようにしました。「英語環境の摩擦が消えた」というのがご本人の言葉です。

4件に共通しているのは、作ったものが全部「自分の業務」だったことです。誰かに与えられた演習課題ではなく、月曜の朝に自分が困っていることをそのまま題材にした。だから3ヶ月後も使い続けているし、次に自動化したいものが自分で見えています。個人受講の実績としては、NECのCTOの方や宇宙飛行士の野口聡一さんにも受けていただいており、「非エンジニアだから無理」という前提はもう成り立たないと感じています。

なぜ研修ではなく1on1なのか

「研修でよくない?」はよく聞かれます。研修も1on1もやっている立場として、正直に書きます。

集合研修1on1個別指導
題材全員同じ演習題材受講者本人の実業務
持ち帰り「わかった」で終わりやすい。自社データで動かす段は各自任せセッション中に自社の業務で動くものができる
進度一番遅い人に合わせるか、置いていくか本人のペース。詰まったらその場で解消
向くケース「触ったことがある人」を短期間で増やしたい。ツールの共通言語を作りたい1人を「作れる人」に育てたい。実業務の自動化を3ヶ月で形にしたい
費用感1人あたりは安い1人あたりは高い

研修が向くケースもはっきりあります。全社員がAIツールを「触ったことがない」状態なら、まず研修で共通言語を作るほうが早い。20〜30名に同じ話を一度に届けられるのは研修の強みです。

ただ、研修は「全員同じ題材」を扱うので、どうしても家に持ち帰れないんです。研修中に動いた自動化は、講師が用意したサンプルデータで動いたもの。自社の請求書、自社の日報、自社の会議のフォーマットで動かすには、もう一段の実装が必要で、そこで止まる人が多い。私自身、研修先で「あれから触りましたか」と聞いて、気まずい沈黙が返ってきた経験が何度もあります。

1on1は逆で、最初の1時間から受講者の実業務が教材です。「先週の会議の録音、ありますか」から始めて、その場で議事録を作らせる。うまくいかなければ、なぜ動かないかをその場で一緒に見る。持ち帰る必要がないので、止まりません。研修と個別指導の使い分けはClaude Code研修と個別指導の比較記事で詳しく書いているので、迷っている方はそちらもどうぞ。

12週ロードマップ:Lv1からLv5まで、各週で「作るもの」

個別指導では、到達点をLv1〜Lv5の5段階で置いています。12週との対応と、各週で作るものの例を表にしました。ただし、これはあくまで目安です。実際のカリキュラムは受講者の業務で組むので、「議事録より先に請求書」の人もいれば、Lv3に4週かける人もいます。

到達レベル状態作るものの例(受講者の業務で差し替え)
W1〜2Lv1 触るClaude Codeを自分のPCで動かし、日本語で指示して結果が返ってくる環境構築。手元のファイル整理、メール文面の下書き。「業務棚卸し」で自動化候補を10個出す
W3〜5Lv2 定型業務を1本自動化毎週やっている作業が1つ、コマンド1発で終わるExcelから請求書PDF、会議録音から議事録、CSV集計とレポート化のどれか1本
W6〜8Lv3 複数ツール連携Gmail・カレンダー・スプレッドシートなど複数のツールをまたいで動く日程調整の自動化、日報の自動収集と要約、メールの返信下書き生成
W9〜11Lv4 社内向けエージェント/ボットを自作自分以外の社員が使える形になっている毎朝の要約配信ボット、社内会話のAI検索基盤、ニュース収集配信
W12Lv5 常駐サーバーで24時間自走自分のPCを閉じても動き続けるLv4の仕組みをサーバーに載せて常時稼働。運用ルールを決めて引き継げる状態に

Lv5は「ちょっと先の話」に聞こえるかもしれませんが、Uravation自身がこの形で経営を回しています。会議の議事録、日報の集約、経営数値の朝刊、社内Slackの通知の多くは、常駐サーバーで24時間動いているClaude Codeが担っていて、私はそれを「経営OS」と呼んでいます。受講者に見せるのは、この実物です。

Lv1〜Lv5の考え方や、Claude Codeそのものの前提知識は非エンジニア向けClaude Code完全ガイドClaude Codeとは(導入と使い方)にまとめています。

週1回60分の中で、実際に何をやるか

「60分で何ができるの?」も、よく聞かれます。1回のセッションの流れは、だいたいこうです(時間配分は想定例で、実際は前後します)。

時間やること
最初の10分先週の宿題の確認。「業務で1回使ってみて、どこで詰まったか」を聞く。詰まった場所がその日の題材になることも多い
中盤の35分受講者が画面共有し、自分の手で動かす。講師は横で見て、詰まったらその場で「次はこう指示してみてください」と伝える。講師の画面を見せるだけの時間はほぼ作らない
最後の15分その日できたものを、来週までに業務のどこで使うかを決める。宿題は「翌週までに業務で1回使う」の1つだけ

3つ、こだわっている点があります。

  • 画面共有は受講者側。講師のデモを見ても手は動くようになりません。自分のPC、自分のフォルダ、自分のデータで動かします。
  • その場で動かす。「帰ったらやってみてください」は言いません。60分のうちに、何か1つは動く状態にして終わります。
  • 宿題は「業務で1回使う」だけ。演習問題は出しません。使ってみて詰まったところが、次回の教材になります。

セッション外の質問はSlackで受けていて、平日1〜3営業日以内に返しています。「途中で止まって1週間放置」を防ぐための線です。

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受講前にやっておくと早い:業務棚卸しプロンプト3つ

個別指導の最初の2週間でやる「業務棚卸し」は、受講前に自分でやっておくと、Lv2到達がかなり早くなります。Claude Codeにそのまま貼って使える形で3つ置いておきます。汎用なので、他のAIチャットに貼っても動きます。

プロンプト1:週次の業務を全部書き出して、自動化候補に並べ替える

あなたは業務改善の伴走役です。私は非エンジニアの経営者で、これからClaude Codeで自社業務の自動化に取り組みます。

まず、私が毎週やっている業務を、対話形式で全部引き出してください。1回の質問は1つだけにして、私の回答を受けてから次を聞いてください。
引き出す観点:
- 曜日ごとの定型作業(メール、集計、報告、調整、確認)
- 月末月初に集中する作業
- 「誰かに頼みたいけど頼めていない」作業
- 同じことを2回以上手で入力している場面

全部出し切ったら、次の3軸で表にしてください。
1. 週あたりの所要時間(分)
2. 手順が毎回ほぼ同じか(高・中・低)
3. 使うデータの置き場所(メール/スプレッドシート/PDF/チャット/紙)

最後に「所要時間が長く、手順が同じで、データがデジタルにある」順に並べ替えて、最初に自動化すべき1本を理由つきで提案してください。

プロンプト2:候補1本を「Claude Codeで作れる粒度」に分解する

次の業務を、Claude Codeで自動化するための設計メモに落としてください。私はプログラミング未経験なので、専門用語は使わず、必要なら1文で意味を添えてください。

【業務】(例:毎週月曜に20名の日報を読んで要約し、気になる人に返信する)
【入力】(例:日報はSlackの#daily-reportに毎朝投稿される)
【出力】(例:要約1枚と、返信が必要な人のリストと下書き)
【頻度】(例:毎朝9時)
【判断が必要な場面】(例:どの日報に返信すべきかは私が最終判断する)

出してほしいもの:
1. 処理の流れを5〜8ステップの箇条書きで
2. 各ステップで「人が判断する箇所」と「機械に任せる箇所」を分けて明示
3. 最初の1週間で作る「最小の版」の範囲(全部作らない)
4. 事前に用意しておくデータ・権限・サンプルのリスト
5. 想定される失敗と、その時の確認方法

プロンプト3:社内FDE候補を誰にするか、経営者が決めるための質問

私は中小企業の経営者です。社内で「AIで業務自動化を作る役割(社内FDE)」を1人育てようと考えています。候補者を決めるために、私に質問をして、最後に候補者の条件を整理してください。

前提:
- 候補者はエンジニアではない。プログラミング未経験でよい
- 週1回60分の指導と、週に数時間の実践時間を3ヶ月確保する
- 最初に自動化するのは、その人自身の業務

聞いてほしいこと(1問ずつ):
- 自分の業務の手順を人に説明できる人は誰か
- 定型作業に「めんどくさい」と口に出している人は誰か
- 新しいツールを、言われなくても試している人は誰か
- 社内のデータ(顧客情報、売上、勤怠など)に触れる権限をどこまで渡せるか
- 3ヶ月間、その人の業務のうち何を減らして時間を作れるか

最後に、候補者の優先順位と、その人に最初に任せる業務、経営者側が用意すべきことを表で出してください。

3つ目は、受講者本人ではなく経営者向けです。個別指導の相談で一番多い詰まりが「誰を出すか」なので、先に決めておくと話が早いです。

社内FDEを育てるとき、経営者が用意すべき3つ

受講者本人の努力より、会社側の準備で結果が変わることが多いです。指導の現場で「これがないと止まる」と感じているのは、次の3つです。

1. 時間の確保

週1回60分のセッションだけでは足りません。セッションで作ったものを業務で1回使う時間、Slackで質問して直す時間を含めて、週に数時間は本人のカレンダーから空けてください。「業務の合間に」は、ほぼ確実に消えます。実例2の管理部門責任者の方は、日報確認の朝1時間をそのまま実践時間に充てていました。自動化したい業務の時間を、自動化を作る時間に振り替えるのが一番自然です。

2. 触っていいデータの線引き

「顧客データはどこまで使っていいのか」「売上の数字をAIに渡していいのか」を、受講開始前に経営者が決めておいてください。ここが曖昧だと、受講者は安全側に倒して何も触れなくなり、演習題材のような当たり障りのないものしか作れません。逆に線引きがはっきりしていれば、その中で思い切り作れます。決め方の目安は「この人が今、業務で見ているデータ」までは触ってよい、それ以外は都度相談、です。AI投資としての考え方は経営者のAI投資の記事にも書きました。

3. 失敗の許容

最初の1ヶ月は、動かないものがたくさんできます。請求書PDFのレイアウトが崩れる、要約が長すぎる、日程提案が土日を含んでしまう。これは失敗ではなく、Lv2に上がる途中の当たり前の状態です。ここで「AIってこの程度か」と経営者が言うと、受講者は止まります。「今週はどこまで動いた?」と聞いてあげてください。

【要注意】社内FDE育成で止まる4つのパターン

うまくいかなかったケースにも共通点があります。全部、指導の現場で実際に見たものです。

❌ 部下に丸投げして、経営者は触らない → ⭕ 最初の4週は経営者も一緒に

「DX担当を出すから、あとはよろしく」で始まると、受講者が作ったものを経営者が評価できず、社内で使われないまま終わりがちです。少なくとも最初の4週、Lv1〜Lv2の間は経営者も同席するか、自分でも触ってください。経営層2名で同時受講した会社(実例1)が一番速かったのは、偶然ではないと思っています。

❌ 最初に「一番大きい業務」を選ぶ → ⭕ 最初は「毎週やっていて手順が同じ」小さい1本

意気込んで「受発注の全自動化」から始めると、3週目で止まります。関係者が多く、例外が多く、動かない原因が特定できないからです。最初の1本は、自分1人で完結して、毎週やっていて、手順がほぼ同じもの。請求書PDF、議事録、日報要約が最初の題材に選ばれやすいのは、この条件を満たすからです。

❌ 完成してから社内に見せる → ⭕ 動き始めた週に、雑でも社内に見せる

「ちゃんとしてから見せたい」と抱え込むと、フィードバックがないまま作り込んで、いざ見せたら「うちの流れと違う」となる。Lv2で1本動いた時点で、雑でもいいので朝会で3分見せてください。「これも自動化できる?」が集まり始めて、次の題材に困らなくなります。

❌ 12週終わったら終わり → ⭕ 3ヶ月ごとに「次に自動化するもの」を決めてから終える

3ヶ月で作れるのは、だいたい2〜4本です。それで社内FDEが完成するわけではなく、そこからが本番です。12週目に「次の3ヶ月で何を作るか」を本人が自分で言える状態にして終える。ここまでできていれば、指導が終わっても回り続けます。

費用と契約の考え方

Claude Code個別指導の費用は、定価月額30万円(税別)×最低3ヶ月です。3ヶ月ごとに更新するかどうかを判断し、続ける場合は次の3ヶ月へ、区切る場合はそこで終了です。同じ会社から2人目以降が受講する場合は、3人目まで月5万円引きになります(経営層2名同時受講のような形です)。詳しい条件はClaude Code個別指導のページにまとめています。

「高い」と感じるかどうかは、何と比べるかで変わります。FDEを1人採用する場合の年収と採用コストと比べるのか、研修1回の費用と比べるのかで、答えは逆になります。私の考えは、「3ヶ月後に、自社の業務を自動化し続けられる人が社内に1人いる状態」に対する投資として見てほしい、ということです。作った自動化は指導が終わっても社内で動き続けますし、2本目、3本目は本人が自分で作ります。

助成金について1点。従業員の方が受講される場合、雇用保険の被保険者であること、実訓練時間などの要件、計画届を事前に提出すること、日程を計画どおりに実施することなど、条件を満たす場合に人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)の対象となる可能性があります。経営者・役員は対象外です。助成率や金額は会社の状況と申請時点の制度で変わるため、ここでは断定しません。詳細は厚生労働省の人材開発支援助成金ページをご確認いただくか、個別にご相談ください。なお、申請を社労士に依頼する場合の費用は、御社から社労士事務所へ直接お支払いいただく形で、研修費用とは別建てです。2026年8月の制度改正で対象になりにくくなった研修の類型もあるので、助成金2026年8月改正の記事生成AI研修に使える助成金の記事もあわせてどうぞ。

よくある質問(FAQ)

Q1. プログラミングを一度もやったことがなくても、本当に社内FDEになれますか?

なれます。この記事の実例4件は全員非エンジニアで、実例3の経営者はターミナルという言葉も知らない状態からのスタートでした。Claude Codeは日本語で指示を出すツールなので、必要なのはコードを書く力ではなく、自分の業務を手順に分けて説明する力です。

Q2. 3ヶ月で何本くらい自動化できますか?

受講者の業務と確保できる時間によりますが、目安として2〜4本です。Lv2で1本、Lv3〜Lv4で複数ツール連携やボットを1〜2本、Lv5でそれを常駐化する流れです。本数より「本人が次を自分で作れる状態になっているか」を重視しています。

Q3. 経営者と担当者、どちらが受講すべきですか?

1人だけなら「自分の業務を自分で自動化したい人」です。判断が速いのは経営者、実務との距離が近いのは担当者で、どちらも実例があります。可能なら経営者と担当者の2名同時受講が、社内で使われる形になるまでが一番速いです。

Q4. セッション以外の時間に詰まったらどうすればいいですか?

Slackで質問を受けていて、平日1〜3営業日以内に返します。翌週のセッションまで放置しないための線です。詰まった箇所は次回セッションの題材にもなります。

Q5. 従業員が受講する場合、助成金は必ず使えますか?

必ずではありません。雇用保険の被保険者であること、実訓練時間の要件、計画届の事前提出、計画どおりの実施など、条件を満たす場合に対象となる可能性がある、という段階です。経営者・役員は対象外です。最新の要件は厚生労働省の公式ページで確認のうえ、個別にご相談ください。

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佐藤傑(さとう・すぐる)
株式会社Uravation代表取締役。X(@SuguruKun_ai)フォロワー約10万人。
100社以上の企業向けAI研修・導入支援。著書『AIエージェント仕事術』(SBクリエイティブ)。
SoftBank IT連載7回執筆(NewsPicks最大1,125ピックス)。


参考・出典

  1. Claude Code個別指導サービス|株式会社Uravation(2026年8月17日参照)
  2. 人材開発支援助成金|厚生労働省(2026年8月17日参照)
  3. FDEへの転職!求人動向と求められるスキル|bizdev-tech.jp(2026年5月23日公開・6月3日更新、2026年8月17日参照)
  4. 『AIエージェント仕事術』佐藤傑著|SBクリエイティブ(2026年8月17日参照)

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佐藤傑
この記事を書いた人 佐藤傑

株式会社Uravation 代表取締役CEO/生成AIエバンジェリスト。法人向けAI研修・コンサルティングを手がけ、日経・SBクリエイティブ・GMO等のメディアで生成AIについて執筆。

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