2026年10月30日時点で、今回比較する4つの個人向け AI エージェントのうち、日本が提供対象に含まれるのは、Meta の Muse(無料から・10月23日に日本で提供開始)、OpenAI の dots(18歳以上・対象地域の Pro と利用資格を満たす Business のプレミアムシートなどで順次提供)、Grok Bot(The X Subscription の Premium 以上)の 3 つです。Anthropic の Claude Duet は、米国の Pro・Max の利用者を待機リストで受け付ける研究プレビューで、日本ではまだ使えません(Meta の日本の発表、OpenAI の dots のヘルプ、The X Subscription の料金の文書、Claude Duet の製品ページ)。
結論:日本が提供対象なのは Muse・dots・Grok Bot で、入口になる契約がそれぞれ違います。dots は順次提供のため、利用可能になるまで待つ場合があります。Claude Duet は米国の待機リストからの研究プレビューで、日本での提供時期は公式に書かれていません(2026年10月30日時点)。
- 要点1:Muse は無料(使用制限つき)から使え、有料は月20ドルと月100ドル。dots は対象地域の ChatGPT Pro(月100・200・500ドル)か利用資格を満たす Business のプレミアムシートに含まれ、最初の dot は追加料金なし。18歳以上が対象で順次提供のため、すぐに使えるとは限りません。Grok Bot は The X Subscription の Premium(月30ドル)以上に含まれます(公式の表記どおりのドル建て)
- 要点2:どこまで聞かずに動くかが違います。Claude Duet は支払いや送金を「次から聞かない」にできず、Muse と Grok Bot には「常に許可」があり、dots は操作ごとにルールで決めます
- 要点3:学習の設定も違います。Muse は AI の改善に使う設定が最初からオン、dots は Business・Enterprise では既定で使わず、Grok Bot は Cursor のアカウントのプライバシー設定に従います
対象読者:メールや予定、調べものを先回りして片づける AI エージェントを仕事に使うか、どれにするかで迷っている会社員・経営者・情報システムの担当者
読了後にできること:4 つの違いを「日本で使えるか・料金・承認・データ」で説明でき、試す前に社内で決める 5 つの項目を書き出せます
要点の出典:Muse の料金、Muse の承認、Muse のデータ設定、dots の対象契約、Pro の料金、dots の承認とデータ、The X Subscription の料金、Grok Bot の承認とデータ、Claude Duet の承認。
「メールと予定を AI に任せたいけど、どれを選べばいいの?」。この秋、そう聞きたくなる製品が続きました。OpenAI が9月29日に dots を発表し、Anthropic が10月21日に Claude Duet の研究プレビューを開始、Meta は10月23日に Muse の日本提供を開始しました。Cursor のアカウントで使う Grok Bot も、新しく契約する人は Grok・Cursor・X をまとめた契約「The X Subscription」の Premium 以上で使う形です。
どれもクラウドのコンピューターで作業を続け、重要な操作に承認の仕組みを備えています。ただし、送信や支払いの直前に人へ確認するかは、製品・設定・事前承認の有無で変わります。ところが、日本で使えるか、何の契約に含まれるか、どこまで聞かずに動くか、入れた情報を学習に使うかは、かなり違うんです(Claude Duet の安全説明、Muse の承認設定、dots の安全FAQ、Grok Bot の承認設定)。
この記事は、4 つの公式の発表・ヘルプ・利用規約を2026年10月30日に読み直し、会社で使う目線で並べます。正直に書くと、私たちは 4 つを同じ条件で試していないので、使い心地や速さは比べず、公式の説明と報道の範囲だけを扱います。
それぞれの詳しい使い方は、単体の記事(Claude Duetとは、OpenAI dotsとは、Grok Botとは)にまとめています。最終更新:2026年10月30日。
そもそも個人向けのAIエージェントとは|チャットとの違い
Meta は Muse の公式ページで、チャットボットは1つの質問に答えることを繰り返すもの、AI アシスタントはより込み入った会話や文章の作成までこなすもの、個人向けの AI エージェントはウェブやつないだアプリの操作まで自分で進めるもので、何段階もの作業をこなし、アプリを閉じた後も動き続けるもの、と分けて説明しています(Meta の Muse のページのよくある質問)。

たとえるなら、ふだんの AI チャットは「呼べばすぐ答えてくれる相談相手」で、個人向けのエージェントは「机とパソコンを持たせた秘書」に近いものです。席を外している間も仕事を進め、必要な情報をまとめて届けます。手紙の送信や支払いでその都度確認を求めるか、事前に許可した範囲で進めるかは、製品と設定によって違います。
| 項目 | ふだんの AI チャット | 個人向けの AI エージェント(4 つに共通) |
|---|---|---|
| 動き出すきっかけ | 人が質問したとき | 頼まれた仕事に加え、自分から(例:朝のまとめ、つないだアプリの見張り、決まった時刻の作業) |
| 作業する場所 | 会話の画面の中 | 専用のクラウドのコンピューターとブラウザー |
| アプリを閉じた後 | 止まる | 作業を続け、終わったときや判断が要るときに知らせる |
| つなぐもの | 必要なときにファイルを渡す | メール・予定・ファイル・支払いなどのアプリやサービス |
| 人の役割 | 答えを読んで自分で動く | 任せる範囲を決め、送信や支払いで都度承認するか、事前に許可するかを製品と設定に応じて管理する |
右の列は 4 社の説明に共通する点で、どれも専用のクラウドのコンピューターで動き、アプリや PC を閉じても作業を続けます(Claude Duet の発表、Meta の日本の発表、dots の発表、Grok Bot のよくある質問)。手を離れて動く時間が長いぶん、「何をつなぐか」「どこで止めるか」を先に決める必要があり、違いが出るのもそこです。
4つの比較表|日本で使えるか・料金・承認・会社向け
4 つを、公式の発表・ヘルプ・文書に書かれた事実だけで 1 つの表に並べました。料金は公式の表記どおりのドル建てで、円に換算していません。どれが優れているかではなく、自社の条件に合うかを見るための表です。

| 項目 | Claude Duet | Muse | dots | Grok Bot |
|---|---|---|---|---|
| 提供元 | Anthropic | Meta | OpenAI | Grok を開発する SpaceXSI の文書で案内。Cursor のアカウントで使う |
| 日本で使えるか | まだ使えない(米国の Pro・Max の待機リストからの研究プレビュー) | 使える(2026年10月23日から) | 日本は対象地域(18歳以上。Pro は欧州経済領域・スイス・英国を除く地域、Business は対応地域とワークスペースの利用資格が条件。順次提供) | 使える(日本の App Store にアプリがあり、日本語に対応) |
| 使う場所 | iOS・Android の専用アプリ。PC は claude.ai の Web | iOS・Android のアプリと Web の muse.ai | ChatGPT のアプリ(iOS・Android・デスクトップ)とデスクトップの Web。Slack にもつなげる | デスクトップ(macOS・Windows・Linux)と iOS・Android。X Chat からも、共有の Bot なら Slack からも話しかけられる |
| 料金 | 研究プレビューの間は Pro・Max に含まれる | 無料(使用制限つき)。有料は Power 月20ドル・Maximum 月100ドル | Pro(月100・200・500ドル)か Business のプレミアムシートに含まれ、最初の dot は追加料金なし | The X Subscription の Premium 月30ドル・Super 月100ドル・Ultra 月200ドル(税別)に含まれる。Plus(月8ドル)は対象外 |
| できることの例 | 朝のまとめ、返信の下書き、予定の調整、請求書や給与支払いの準備 | つないだメールや予定の操作、買い物 | 調査、資料作成、アプリの改善などを継続して進める | 名前と役割をつけた Bot に仕事を渡し、クラウドのコンピューターで進める |
| 使用量の数え方 | Claude のほかの使い方と上限を共有。裏で行う確認も数える | 週ごとの上限があり、有料プランで引き上げる | dot との会話は ChatGPT の上限に数えない。dot に頼んだ Codex・ChatGPT Work の作業は通常どおり数える | Grok・Cursor と共有する週の枠から使う。超えた分は前払いのクレジット |
| 人の承認 | 慎重に扱う情報を含むかもしれないメッセージの送信、支払い、削除などで承認を求める。メッセージの送信を明示的に頼んだ場合は、その依頼を同意として扱うこともある。発表では文書への署名も承認対象に挙げる | 送信・購入・つないだアプリへの情報の共有の前に確認。「1回だけ許可」から「常に許可」まで選べる | 自動レビューが「そのまま進める・承認を求める・本人に渡す」を決める | 自動の審査(Auto Review)が判断し、多くの操作はそのまま進む。Ask first(先に聞く)のルールを足せる |
| 学習への利用 | 製品ページ・発表・安全の説明には記載なし(Anthropic の個人向けプランの説明は下の節) | AI の改善に使う設定が最初からオン(オフにできる) | 個人のプランは設定しだい。Business・Enterprise・Edu は既定で使わない | Cursor のアカウントのプライバシー設定に従う |
| 会社向け | Team・Enterprise はまだ対象外 | 中小企業向けの Muse for Small Business の案内がある(その案内ページの利用地域は米国とカナダ) | 利用資格を満たす Business のプレミアムシート。Enterprise は管理者が有効にするとベータを試せる。組織の設定・暗号化・データや推論の所在地要件も影響する | Teams は原則全員が使えるが、Privacy Mode (Legacy) や旧リクエストベースプランでは使えない。Enterprise は管理者が有効にし、監査ログなどの管理機能がある |
表の出典:Claude Duet の製品ページ、Meta の日本の発表、Muse サブスクリプションのヘルプ、Muse for Small Business の案内、dots の始め方のヘルプ、ChatGPT Pro の 3 段階のヘルプ、The X Subscription の料金、Grok Bot の日本の App Store。「できること」の行は、Claude Duet の発表、Muse の支払いヘルプ、Grok Bot の概要も参照しています。承認・学習・会社向けの行の出典は、下の各節に置いています。
料金の注意も 3 つあります。Muse のサブスクリプションの特典と提供は地域とアカウントで変わることがあり、登録の前の画面に示されます(Muse サブスクリプションのヘルプ)。The X Subscription の価格は税別です。dots の円の価格は、2026年10月30日に取得した料金ページでは表示を確かめられなかったので、日本から開いた ChatGPT の料金ページで確かめてください。
製品ごとの要点|Claude Duet・Muse・dots・Grok Bot
ここからは 4 つを 1 つずつ見ます。詳しい使い方は単体の記事に任せ、比べるときに押さえる点だけに絞ります。
Claude Duet|米国の待機リストからの研究プレビュー
Anthropic が2026年10月21日に研究プレビューを始めたアプリで、Claude Opus 5.5 を中心に作られています。毎朝つないだアプリの大事な用件をまとめて届け、受信箱と予定で対応が要るものを知らせ、返信の下書きを作って承認を待ちます。未払いの請求書の催促の下書き、給与の支払いの準備、契約書の準備といった小さな会社の事務も挙げられていて、Claude Marketplace の 6,000 以上のコネクターとプラグイン(外部アプリにつないだり機能を追加したりする仕組み)を使えます(製品ページ、発表)。
使えるのは、米国の Claude Pro と Max の利用者のうち、待機リストで順番が来た人です。Team と Enterprise はまだ対象外で、アプリは iOS・Android の単独のアプリ、PC は claude.ai の Web です。研究プレビューなので、急ぎの度合いの判断を誤ることや、チケットの予約のような個人の用事はまだ得意でないことも公式に書かれています(発表)。2026年10月30日時点で、日本での提供時期は書かれていません。詳しくはClaude Duetとは|日本で使える?料金・できることへ。
Muse|日本では2026年10月23日から無料で使える
Meta が米国時間の2026年9月8日に発表し、日本では10月23日に提供を始めました。北米以外では初めての地域で、iOS・Android のアプリと Web の muse.ai で使えます。日本の発表は、Gmail・Google カレンダー・Instagram などとつないでメールや予定を扱えると説明し、メルカリ、マネーフォワード ME、チケットぴあとは「連携を進めて参ります」としています。Meta Connect で発表された音声モードや Muse 独自のメールアドレスは、日本では「別途ご案内します」の扱いです(Meta の日本の発表)。
使用制限つきで無料から使える製品で、有料は Power(月20ドル・毎週5億 Muse トークン)と Maximum(月100ドル・毎週30億 Muse トークン)です。Muse トークンは利用上限を表す単位で、処理できる仕事の件数ではありません。特典と提供は地域とアカウントで変わることがあり、登録には 18 歳以上で、Meta のアカウントが要ります(サブスクリプションのヘルプ)。買い物で Stripe の Link を使う場合は、購入ごとに一時的なカード番号が発行され、実際のカード番号は公開されません。販売者のアカウントにログインし、保存済みのクレジットカードで支払う方法もあります(支払いのヘルプ)。始め方はMuse の利用を始める方法にあります。共有の件は「データと共有の扱い」で整理します。
dots|ChatGPT Pro と Business のプレミアムシートに含まれる
OpenAI が2026年9月29日に発表した常時稼働のエージェントで、GPT-6 Astra で動き、専用のクラウドコンピューターを持ち、プラグインで 4,000 以上のアプリにつながります。ChatGPT のデスクトップ・Web・モバイルから話しかけたり通話したりでき、Slack にもつなげます(発表、始め方のヘルプ)。
対象はいずれも18歳以上で、欧州経済領域・スイス・英国を除く地域の Pro と、対応地域で利用資格要件を満たす Business のプレミアムシートです。会社向けでは、ワークスペースの設定、暗号化、データや推論を扱う地域の要件も利用可否に影響します。Enterprise(Edu と Healthcare を含む)は管理者が有効にするとベータを試せますが、最初はオフです。提供は順番に進み、アカウントに届くまで数日かかることがあります。Pro は月100・200・500ドルの 3 段階で、最初の dot は Pro か Business のプレミアムシートなら追加料金なしです(始め方のヘルプ、Pro の 3 段階のヘルプ、dots の年齢制限)。dot との会話は ChatGPT の利用上限に数えず、dot に頼んだ Codex や ChatGPT Work の作業は通常どおり数えます。自分の PC を dot に使わせるのは任意で、最初はオフです。詳しくはOpenAI dotsとは|できること・料金・日本で使えるかへ。
Grok Bot|The X Subscription の Premium 以上に含まれる
名前と役割をつけた「Bot」に仕事を渡す AI のチームメイトで、公式の文書は Grok を開発する SpaceXSI の文書サイト(docs.x.ai)にあります。Grok のチャットアプリとは別のアプリで、Cursor のアカウントでサインインし、Bot はクラウドのコンピューターで動きます(概要、よくある質問)。
新しく契約するなら The X Subscription の Premium(月30ドル)・Super(月100ドル)・Ultra(月200ドル)に含まれ、Plus(月8ドル)と無料のプランには含まれません。価格は税別で、利用は Grok・Cursor と共有する週の枠から減ります。これまでの Cursor の有料プランや SuperGrok などをつないで使う道もあります(料金の文書、よくある質問)。日本の App Store には販売元 X Corp. のアプリとして載っていて日本語に対応し、文書に国ごとの制限は見当たりません。X の投稿で @bot をタグ付けして頼む機能だけが「まだすべての地域では使えない」とされています(日本の App Store、設定の文書、概要)。同じアカウントの Bot は米国にある 1 台のクラウドのコンピューターを共有するので、Bot を分けても安全の境界にはならない、と公式は注意しています(セキュリティの文書)。詳しくはGrok Botとは|使い方・料金・Cursorとの関係へ。
任せる範囲と人の承認の違い
4 つとも人の承認を求める仕組みがありますが、操作ごとに確認するか、事前の許可で進めるかなど、止まる条件が違います。会社で使うときにいちばん効くのはここです。

任せる範囲は、次の 4 つの段で考えると整理しやすくなります。
- 読むだけ:予定やメールを見て知らせる。dots の「先回りリサーチ」は読み取りだけのツールに限られ、送信やアプリの中身の変更はできません(dots の発表)
- 下書きまで:返信や資料を作って人に見せる。Claude Duet は返信を下書きして承認を待ちます(製品ページ)
- 承認して実行:送信・購入・削除などを、人が承認してから行う。4 つとも、この段の仕組みを持っています
- 人が自分でやる:dots はパスワードの変更や送金を本人に渡し、Grok Bot はシングルサインオン(共通のアカウントで複数のサービスにログインする仕組み)やパスキー(端末の認証などでログインする仕組み)、CAPTCHA(人かどうかを確かめる画面)を本人に渡します。Claude Duet は証券の売買や口座間の送金を、承認があってもしません
| 製品 | 止まって確認するとき | 止まらずに進める設定 | 人に残る操作 |
|---|---|---|---|
| Claude Duet | 慎重に扱う情報を含むかもしれないメッセージの送信、支払い、削除などの前。操作・送り先・内容(受け取る人すべて)を示す。メッセージの送信を明示的に頼んだ場合は、その依頼を同意として扱うこともある。文書への署名は発表でも承認対象に挙げる | 「次から聞かない」を選べる操作がある。ただし支払い・送金・注文の削除・アカウントの作成は対象外 | 証券の売買、口座間の送金などの銀行の操作、他人のアカウントへのアクセスは、承認があってもしない |
| Muse | メッセージの送信・購入・つないだアプリへの情報の共有の前。つないだアプリごとに「Ask for some actions」(書き込みと重要な読み取りの前に確認)か「常に確認」を選ぶ | 「このタスクを許可」「このサイトを許可」「常に許可」 | 却下を選べる。外部のサービスや受信者との間で起きた誤りも含め、修正は利用者の責任 |
| dots | 自動レビューが承認が要ると判断したとき。Ask before taking action(実行の前に聞く)のルールに当たったとき | カスタムルールの Take action without asking(聞かずに実行)と Take action if pre-approved(事前に頼んであれば実行)。定期的なメッセージは前もって承認できる | パスワードの変更や送金は本人に渡して、本人が行う |
| Grok Bot | Auto Review が確認が要ると判断したとき。Ask first(先に聞く)のルールに当たったとき | 承認のカードの Always allow(常に許可)と、Allow automatically(自動で許可)のルール。Vault(Bot 用の保管庫)に保存したカードは、支払いのたびの承認なしで使われる | シングルサインオン・パスキー・CAPTCHA などは、Bot がコンピューターを本人に渡す |
表の出典:Claude Duet の発表と安全・プライバシーの説明(10月23日)、Meta の Muse のページと承認の仕組みのヘルプ、dots の始め方のヘルプとプライバシーと安全のよくある質問、Grok Bot の承認とプライバシーの文書。
表のほかにも押さえたい点があります。Claude Duet は承認のカードとは別の自動のチェックをモデルの外で動かし、ページに隠された指示に左右されないようにしています(安全・プライバシーの説明)。dots では、下書きを頼んでも送信の許可にはなりません(プライバシーと安全のよくある質問)。Grok Bot の Auto Review は既定でオンですが、オフにすると確かめずに操作し、Enterprise では管理者がオフにできないよう固定できます(承認とプライバシーの文書、セキュリティの文書)。
そして、承認は「これからやる操作」を止める仕組みで、終わった操作を戻すものではありません。Muse のヘルプはメールの送信などは元に戻せないとし、dots は戻せるかは操作とアプリしだい、Grok Bot も「終わった操作は承認では戻らない」と説明しています(Muse の承認の仕組みのヘルプ、dots のよくある質問、Grok Bot の承認とプライバシーの文書)。どの操作をどの段に置くかは、AIエージェントの権限設計|最小権限3段階と停止手順の実務も参考にしてください。
データと共有の扱い|学習の設定と共有リンク
会社の情報を入れてよいかは、学習に使うか、取り込んだ情報がどこに残るか、共有したものがどこまで見えるか、の 3 つで決まります。
学習に使うかどうか
- Claude Duet:製品ページ・発表・安全の説明には記載がありません。Anthropic は個人向けのプラン(Free・Pro・Max)について、利用者が改善への利用を許可した場合や安全の審査の対象になった場合などに会話を使うと説明していますが、Duet を名指しした説明ではありません(Anthropic のプライバシーの説明)
- Muse:AI モデルの改善に使う設定は初めて使うときにオンで、オフにできます。変更は過去のやり取りにも当てはまり、会話は Meta の広告の仕組みと共有しないとしています(データの管理のヘルプ、プライバシーと安全のヘルプ)
- dots:Business・Enterprise・Edu のワークスペースのデータは既定で学習に使わず、個人のプランは「Improve the model for everyone」(モデルの改善)の設定で決まります。オフでも、安全に関わる場合など限られた場面では人が確認することがあります(プライバシーと安全のよくある質問)
- Grok Bot:Cursor のアカウントとプライバシーの設定に従い、チームでプライバシーモードを有効にしている間は、顧客のデータは学習に使われません(承認とプライバシーの文書、セキュリティの文書)
Muse で学習の設定を切る手順は、ヘルプでは次のとおりです(データの管理のヘルプ)。
- [設定]に移動し、[データコントロール]をタップする
- [AIモデルの改善にご協力ください]をオフにする
- [オフにする]を選んで確定する
切断・削除で消えるもの、残るもの
4 つに共通する落とし穴は、「つなぐのをやめる」ことと「取り込んだ情報を消す」ことが別の操作になっている点です。
- Claude Duet:切断で新しいアクセスは止まりますが、学んだ内容は記憶をリセットするまで残ります。アカウントを削除すると、Duet が保存したものはすべて消えます(安全・プライバシーの説明)
- Muse:切断後も、使った情報は記憶や履歴に残っていることがあり、「忘れる」のスキルで可能な限り消すよう頼めますが、完全削除の保証ではありません。リセットはチャット履歴・ファイル・アクティブなタスクなどのデータをすべて消し、元に戻せません(コネクターのヘルプ、承認の仕組みのヘルプ)
- dots:切断しても取り込んだ情報は消えず、個別の記憶は見たり消したりできないので、消すには dot ごと削除します。リセットでは dot 自身の会話・記憶・定期タスクが削除されますが、dot が別の場所に作ったファイル、Codex のスレッド、ChatGPT の会話は残ります(リセットの説明、プライバシーと安全のよくある質問)
- Grok Bot:Bot を削除しても、共有のコンピューターのファイルやログインは残ります。使わないアプリは、元のサービスの側でも許可を取り消すよう案内されています(承認とプライバシーの文書)
共有リンクと、Muse で報じられた件
セキュリティ企業の Claroc は2026年10月18日の報告で、Muse で会話を共有するとリンクを知っていればログインなしで開けるページが作られ、その住所にあたるホスト名に共有のタイトルが入っていたため、DNS の問い合わせの記録を検索できるサービス(パッシブ DNS)から、リンクを渡されていない人でも見つけられたと書いています。Claroc が商用のパッシブ DNS を 1 回検索すると共有ページのホスト名が 6,800 を超えて見つかり、開いた数百件の大半は見られても困らない内容だった一方、融資の申込書や社内の売上の資料のようなものも一部にあった、としています。悪用された証拠はないとし、10月20日の追記では、米国の Ars Technica の問い合わせを受けた Meta が機能を止めると伝えたこと、以前に開けた 40 件がどれも開けなくなっていたことを記しています(Claroc の報告)。
ギズモード・ジャパンは10月28日にこの報告を伝え、Muse の開発に携わるデイビッド・シングルトン氏が10月22日(米国時間)に問題を直して共有を再開したと発表した、と報じました。同氏の説明として、対象はチャットの共有ではなく文書などの共有した生成物(アーティファクト)で、直す前に共有したものには新しい URL が付く、と伝えています(ギズモード・ジャパン)。一方、Meta のニュースルーム(日本語と英語)と Muse のヘルプセンターでは、2026年10月30日時点でこの件の説明を見つけられませんでした。原因や影響の範囲は、この記事では推測しません。Muse のヘルプには、利用者が共有をオンにするか共有の求めを承認しない限り、アーティファクトを外部の人に共有しない、と書かれています(アーティファクトのヘルプ)。
ほかの製品では、Grok Bot の共有リンクは受け取った人が Bot の設定を写すためのもので、ログインや会話の履歴は渡りませんが、設定はリンクから見えるので、秘密の値や社外秘の情報は取り除いてから共有するよう公式が注意しています(よくある質問)。Claude Duet は、ログイン情報、カードや口座の番号の全体、政府が発行する ID の番号を、頼まれても共有しない作りです(安全・プライバシーの説明)。
共有したまま・つないだままだと気づいたら
- ファイルの削除と共有URLの状態を分けて確認する:Muse で作ったファイルは[ライブラリ]タブから消せます。ただし、この削除で公開済みの共有URLも無効になるかは、今回読んだ公式ヘルプでは確認できませんでした。ファイルを消しただけで公開が止まったと判断しないでください(データの管理のヘルプ)
- つないだアプリを切り、取り込んだ情報を消す:Muse は[設定]の[コネクター]で切断でき(コネクターのヘルプ)、取り込んだ情報は上の「切断・削除で消えるもの、残るもの」の方法で別に消します
- 社内で使っている人を洗い出す:Claroc は、Muse は管理者の導入作業なしに使い始められるので、だれが使っているかを把握するよう勧めています(Claroc の報告)。進め方はシャドーAIエージェントの棚卸し手順|発見・分類・廃止の実務にまとめています
ただし、切断や削除は「これから先」を止める操作です。dots はメールの取り消しなどができる場合があると書いていますが(プライバシーと安全のよくある質問)、だれかがすでに開いた共有ページの中身を取り消す方法は、4 つの公式の説明では見つけられませんでした。
この記事の内容を社内で使うなら
要点と手順をまとめた資料を無料で受け取れます。研修6,000名以上・支援100社以上の実績をもとに、自社の業務に当てはめる相談も30分から受け付けています。
仕事に使う前に決めること|5つの確認
どれを選ぶにしても、試す前に社内で決めておくことはほぼ同じです。先に決めておかないと後で困る点を 5 つに絞りました。上から順に決めると、後の項目が決めやすくなります。

| 確認すること | 決める内容 | 公式の説明で押さえる点 |
|---|---|---|
| 1. 会社のアカウントか個人か | 個人の契約で業務の情報を扱うか、会社の契約にするか | dots は Business・Enterprise・Edu のデータを既定で学習に使わない。Claude Duet は Team・Enterprise が対象外。Grok Bot には Teams と Enterprise がある。Muse は Meta のアカウントで使い、規約は必要な許可や同意を得ることを利用者に求める。第三者の個人情報を扱う際の同意も、必要な場合は取得する |
| 2. つなぐメールと予定の範囲 | どのアカウントをつなぎ、読むだけにするか送信まで許すか | Muse はメールを閲覧だけにするか送信まで許すかを選べる。dots は、読む許可が変更や送信の許可を含まないことがある。Claude Duet と dots は、つないだアプリの設定を Claude・ChatGPT と共有する |
| 3. 送信と支払いの承認 | 毎回聞く操作と、任せる操作の線引き | Muse と Grok Bot には常に許可がある。Grok Bot は Vault に保存したカードを支払いのたびの承認なしで使う。dots は下書きを頼んでも送信の許可にならない。Muse の規約は、送信や金融取引などに、実行前の適切な人の確認・承認、またはその操作への事前の権限付与を求める |
| 4. 共有の設定 | 共有リンクを使ってよいか、何なら共有してよいか | Muse の共有は報告を受けて止められ、10月22日に再開されたと報じられた。Grok Bot の共有リンクからは Bot の設定が見える |
| 5. 退職や担当の交代 | だれが切断と削除をするか、取り込んだ情報をどう消すか | 切断で止まるのは新しいアクセスだけ(Claude Duet・Muse・dots)。Grok Bot のアカウントを消すと Cursor のアカウントごと消え、データは 30 日以内に消える。Muse のリセットは元に戻せない |
表の出典:Muse 利用規約の補足条項、Meta の9月の発表、ギズモード・ジャパン、dots の始め方のヘルプ、Claude Duet の安全・プライバシーの説明、Grok Bot のよくある質問。ほかの項目は上の各節と同じ出典です。
とくに 1 と 5 は、個人で始めたものを会社で使い続けると困る項目です。個人のアカウントでは切断や削除をするのは持ち主本人で、Muse の規約は Muse がした操作の結果の責任を利用者に置いています(Muse 利用規約の補足条項)。だれのアカウントで、だれが責任を持つかを先に決めます。
目的別の選び方
どれがいちばん良いかは、公式の情報からは決められません。決められるのは、いまの契約と入れたい情報から見た向き不向きです。

- ChatGPT の Pro か Business のプレミアムシートを使っている:18歳以上で地域・ワークスペースの利用資格を満たす場合、最初の dot は追加料金なしです。順次提供のため、利用開始まで数日待つ場合があります。Business・Enterprise・Edu のデータは既定で学習に使われません(dots のよくある質問、dots の利用条件)
- まず無料で個人で試す:Muse は使用制限つきで無料です。AI の改善に使う設定が最初からオンなので、業務の情報を入れる前に設定を確かめます(データの管理のヘルプ)
- The X Subscription の Premium 以上や対象の旧 Cursor プランを使っている、旧 Cursor アカウントに X Premium+ を連携する、またはチームで同じ Bot を使いたい:Grok Bot は The X Subscription の Premium 以上に含まれ、チームのみんなが話しかける共有の Bot も作れます(Grok Bot のよくある質問)
- Claude を中心に使う:Claude Duet は米国の Pro・Max の待機リストだけで、Team・Enterprise も対象外です。日本での提供を待つことになります(製品ページ)
- 会社として管理したい(監査の記録・通信先の制限):Grok Bot の Enterprise には監査ログや通信先の制限があり、dots の Enterprise は管理者が有効にするとベータを試せます。Muse は、会社が社員の利用をまとめて管理する仕組みを公式ページで確認できませんでした(Grok Bot のセキュリティの文書、dots の始め方のヘルプ)
Muse には中小企業の経営者向けの「Muse for Small Business」の案内があり、Asana・Box・Slack・Intuit QuickBooks などとの連携が挙げられています。ただ、その案内ページのよくある質問は2026年10月30日時点で「現在、米国とカナダの18歳以上の方が利用できます」と書いていて、日本で中小企業向けの機能がどこまで使えるかは確認できませんでした(Muse for Small Business の案内)。
【要注意】読み違いやすい4つの点
読み違い1:Claude Duet の提供範囲
❌「Claude Duet は日本の Pro プランでもすぐ使える」
⭕「2026年10月30日時点では、米国の Pro・Max の利用者を待機リストで受け付ける研究プレビュー。Team と Enterprise も対象外で、日本での提供時期は公式に書かれていない」
なぜ重要か:日本の Pro で使える前提で計画を立てると、試す段階で止まります。任せる仕事と承認の決まりを先に作り、提供の発表を待ちます(製品ページ)。
読み違い2:無料なら会社の情報を入れてよい
❌「Muse は無料だから、会社の資料やメールをつないで試してよい」
⭕「Muse は使用制限つきで無料だが、やり取りを AI の改善に使う設定は最初からオン(オフにでき、変更は過去のやり取りにも当てはまる)。会社の情報を入れる前に、データの扱いと共有の設定を確かめる」
なぜ重要か:無料かどうかと、データの扱いは別の話です。dots も個人のプランでは設定しだいなので、会社の情報は会社の契約と設定を決めてから入れます(Muse のデータの管理のヘルプ、dots のよくある質問)。
読み違い3:どれも送信や支払いの前に必ず聞いてくる
❌「AI エージェントは、送信や支払いの前に必ず確認してくれる」
⭕「聞くかどうかは製品と設定で変わる。Grok Bot は Auto Review が判断して多くの操作はそのまま進み、Vault に保存したカードは支払いのたびの承認なしで使われる。Muse は常に許可を選べる。Claude Duet は支払いや送金を『次から聞かない』にできない」
なぜ重要か:「常に許可」にすると、許可した範囲の操作が次から確認なしで進むことがあります。ただし、Grok Bot では Ask first のルールや別の安全上の停止理由が優先され、Muse でも許可は指定したコネクターと操作の種類に限られます(Muse の承認設定)。Grok Bot の企業向けの文書も、アカウントやお金、共有のものに触れる操作には「常に許可」より「1回だけ許可」を選ぶよう勧めています(チームと企業向けの文書、承認とプライバシーの文書)。
読み違い4:つなぐのをやめれば情報も消える
❌「アプリの接続を切れば、それまでに AI が見た情報も消える」
⭕「Claude Duet・Muse・dots は、切断で止まるのは新しいアクセスだけと公式に書いている。取り込んだ記憶を消すには、Claude Duet は記憶のリセット、dots は dot の削除が必要です。Muse の『忘れる』は情報を可能な限り削除するよう求める機能で、完全削除を保証するものではありません。Muse 全体を消すリセットは元に戻せません。Grok Bot は Bot を消しても、共有のコンピューターのファイルとログインが残る」
なぜ重要か:交代のときに接続だけを切ると、取り込まれた情報は残ったままです。手順に「取り込んだ情報を消す」を入れておきます(Muse の削除とリセット、dots の削除、Claude Duet の記憶、Grok Bot の削除)。
Uravation ならこう判断する
私たちが会社に勧める順番は、いまある契約で使えるものから選ぶ、読むだけの仕事と下書きから始める、送信・支払い・公開・削除は承認の後ろに置いたまま使う、の 3 つです。
いまある契約から選ぶのは、データの決まりと請求の流れを変えずに試せるからです。ChatGPT の Business をすでに使っている会社なら、dots は、18歳以上で対応地域・ワークスペースの利用資格を満たすプレミアムシートなら、会社の契約のまま順次利用できます。組織の設定・暗号化・データや推論を扱う地域の要件にも左右され、開始まで数日待つ場合があります。データは既定で学習に使われません(利用条件、年齢制限とデータの扱い)。Cursor Teams は原則全員が Grok Bot を使えますが、Privacy Mode (Legacy) や旧リクエストベースプランでは使えません。Enterprise は管理者による有効化が必要です(チームと企業向けの文書)。逆に、無料だからと個人の Meta のアカウントで Muse を始め、会社のメールをつなぐのは、学習の設定と共有の扱いを社内で決めるまで待つ、というのが私たちの判断です。
読むだけの仕事から始めるのは、Grok Bot の企業向けの文書も同じことを勧めているからです。新しい役割は読み取りだけの作業と下書きから始め、送信・公開・購入・削除・本番の環境の変更は承認の後ろに置く、と書いています(チームと企業向けの文書)。間違えても取り返せる仕事で承認の回数と手間を確かめてから、範囲を広げます。
Claude Duet を待つ間は、任せたい仕事・つなぐアプリ・承認の線引きを書き出しておきます。ほかの 3 つを試すときにもそのまま使えます。共有リンクは「社外に公開するのと同じ」として扱い、使ってよいかを社内の AI の利用ルールに書いておくことも勧めます。Muse の件のように、作った人の想定と違う形で見つけられる場合があるからです。
よくある質問
今回比較した4つのうち、日本が利用対象に含まれるのはどれですか?
2026年10月30日時点では、Muse(18歳以上・Metaアカウントが必要、使用制限つきで無料)、dots(18歳以上で、欧州経済領域・スイス・英国を除く地域のPro、対応地域で利用資格を満たすBusinessのプレミアムシート、管理者が有効にしたEnterpriseのベータが対象。組織の設定・暗号化・データや推論を扱う地域の要件にも左右され、順次提供のため数日待つ場合あり)、Grok Bot(The X SubscriptionのPremium以上などの対象契約とCursorアカウントが必要)の3つが日本で利用対象です。dots の18歳以上の条件は安全に関するヘルプにも明記されています。Claude Duet は米国の Pro・Max の待機リストからの研究プレビューで、日本ではまだ使えません。
Claude Duetは日本のClaude Proで使えますか?
2026年10月30日時点では使えません。研究プレビューの対象は米国の Pro・Max の利用者で、待機リストに登録して順番を待つ形です。Team と Enterprise も対象外で、日本での提供時期は公式に書かれていません(Claude Duet の製品ページ)。
Meta Museは無料で使えますか?
使用制限つきで無料で使えます。上限に達したら、有料の Power(月20ドル)か Maximum(月100ドル)にするか、上限が戻るまで待ちます。特典と提供は地域とアカウントで変わることがあり、登録には 18 歳以上で Meta のアカウントが要ります(Muse サブスクリプションのヘルプ)。
OpenAI dotsはChatGPT Plusで使えますか?
2026年10月30日時点の OpenAI のヘルプでは、対象はいずれも18歳以上で、欧州経済領域・スイス・英国を除く地域の Pro、対応地域でワークスペースの利用資格要件を満たす Business のプレミアムシート、管理者が有効にした Enterprise(Edu と Healthcare を含む)のベータです。ワークスペースの設定・暗号化・データや推論を扱う地域の要件も利用可否に影響し、順次提供のため利用開始まで数日かかる場合があります。Plus は対象に挙がっていません(dots の始め方のヘルプ、dots の年齢制限と安全の説明)。
Grok BotはGrokのアプリやX Premiumと同じものですか?
別のものです。Grok Bot は Grok のチャットアプリとは別のアプリで、Cursor のアカウントでサインインします。新しく契約するなら The X Subscription の Premium(月30ドル・税別)以上に含まれ、Plus(月8ドル)には含まれません。これまでの Cursor のアカウントでは、SuperGrok や X Premium+ をつないで使う方法もあります(Grok Bot のよくある質問、The X Subscription の料金)。
会社の情報を入れると学習に使われますか?
製品と契約で違います。Muse は改善に使う設定が最初からオン(オフにできる)、dots は Business・Enterprise・Edu では既定で使わず個人のプランは設定しだい、Grok Bot は Cursor のプライバシー設定に従います。Claude Duet の製品ページ・発表・安全の説明には記載がなく、Anthropic の個人向けプランの説明は Duet を名指ししたものではありません。入れる前に、契約の種類と設定を確かめてください(Muse のデータ設定、dots のデータの扱い、Grok Bot のプライバシー、Anthropic の個人向けプランの説明)。
まとめ
個人向けの AI エージェントは、2026年10月に 4 つが並びました。今回比較したうち、日本が提供対象に含まれるのは Muse・dots・Grok Bot です。dots は18歳以上で対象契約・地域・組織の利用資格を満たす必要があり、順次提供のため待つ場合があります。Claude Duet は米国の Pro・Max の待機リストからの研究プレビューです(dots の利用条件、Claude Duet の提供条件)。違いが大きいのは、何の契約に含まれるか、どこまで聞かずに動くか、入れた情報を学習に使うか、の 3 点でした。選ぶときは優劣ではなく、いまある契約と入れる情報の決まりから考え、読むだけの仕事と下書きから始めてください。
著者:佐藤傑(さとう・すぐる)
株式会社Uravation代表取締役。X(@SuguruKun_ai)フォロワー約10万人。
100社以上の企業向けAI研修・導入支援。著書『AIエージェント仕事術』『Claude仕事術』(SBクリエイティブ・書籍シリーズ累計66,000部)、『AI推進担当になったら読む本』(大和書房)。
SBクリエイティブ「ビジネス+IT」ほかで生成AI連載を執筆(NewsPicks最大1,125ピックス)。
今日から始める3つのアクション
- 今日やること:社内で、だれがどの個人向けのエージェントを、個人と会社のどちらのアカウントで使っているかを確かめる
- 今週中:つなぐメールと予定の範囲、毎回承認する操作(送信・支払い・公開・削除)、共有リンクの扱いを決めて、AI の利用ルールに書き足す
- 今月中:いまある契約で使えるものを 1 つ選び、読むだけの仕事と下書きで試して、承認の回数と手間を記録する
ご質問・ご相談はお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。
参考・出典
- Claude Duet(Anthropic の製品ページ)(参照日: 2026-10-30)
- Introducing Claude Duet(Anthropic・2026年10月21日)(参照日: 2026-10-30)
- Claude Duet Safety, Privacy, and Security(Anthropic・2026年10月23日)(参照日: 2026-10-30)
- Is my data used for model training?(Anthropic Privacy Center)(参照日: 2026-10-30)
- Meta、パーソナルAIエージェント「Muse」を日本で提供開始(Meta・2026年10月23日)(参照日: 2026-10-30)
- Muse登場:すべての方のために構築された世界初のパーソナルAIエージェント(Meta・2026年9月9日)(参照日: 2026-10-30)
- Muse(Meta AI のページ)(参照日: 2026-10-30)
- 中小ビジネス向けMuse(Meta)(参照日: 2026-10-30)
- Muse利用規約の補足条項(Meta・2026年9月8日更新)(参照日: 2026-10-30)
- Museサブスクリプションについて(Metaヘルプセンター)(参照日: 2026-10-30)
- Museによるプライバシー、安全性、セキュリティの扱い(Metaヘルプセンター)(参照日: 2026-10-30)
- Museがあなたのガイダンスと承認に基づいて機能する仕組み(Metaヘルプセンター)(参照日: 2026-10-30)
- Museとコネクターの連携(Metaヘルプセンター)(参照日: 2026-10-30)
- Museのデータを管理する方法(Metaヘルプセンター)(参照日: 2026-10-30)
- Museをアーティファクトと一緒に使用する方法(Metaヘルプセンター)(参照日: 2026-10-30)
- Museでの支払いのしくみ(Metaヘルプセンター)(参照日: 2026-10-30)
- Museの利用を始める方法(Metaヘルプセンター)(参照日: 2026-10-30)
- GhostShares: A Shared Muse Chat Exposed Prep for a Confidential Call With a Frontier AI Lab Leader(Claroc・2026年10月18日、10月20日更新)(参照日: 2026-10-30)
- メタのAI「Muse」、共有コンテンツが第三者からも閲覧可能だった(ギズモード・ジャパン・2026年10月28日)(参照日: 2026-10-30)
- dots のご紹介(OpenAI・2026年9月29日)(参照日: 2026-10-30)
- Getting started with your dot(OpenAI ヘルプセンター)(参照日: 2026-10-30)
- Dots privacy, security, and safety FAQs(OpenAI ヘルプセンター)(参照日: 2026-10-30)
- About ChatGPT Pro tiers(OpenAI ヘルプセンター)(参照日: 2026-10-30)
- Grok Bot(SpaceXSI Docs の概要)(参照日: 2026-10-30)
- Frequently asked questions(SpaceXSI Docs・2026年10月28日更新)(参照日: 2026-10-30)
- Approvals, security, and privacy(SpaceXSI Docs)(参照日: 2026-10-30)
- Grok Bot security(SpaceXSI Docs・2026年10月28日更新)(参照日: 2026-10-30)
- Grok Bot for teams and enterprises(SpaceXSI Docs・2026年10月28日更新)(参照日: 2026-10-30)
- Settings and notifications(SpaceXSI Docs)(参照日: 2026-10-30)
- The X Subscription pricing(SpaceXSI Docs・2026年10月11日更新)(参照日: 2026-10-30)
- Grok Bot(App Store・日本)(参照日: 2026-10-30)
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