結論:サブエージェント(subagent)とは、メインの AI エージェント(親)から仕事の一部を任されて動く、専門の係の AI です。自分の文脈(コンテキスト=作業の記憶)で調べたり作業したりして、結果の要約だけを親に返します。検索結果やログで親の会話があふれるのを防ぎ、互いに関係しない仕事は並列に進められます。この記事は2026年10月21日時点で確認した公式の資料をもとに整理したものです。
- 要点1:親は要件・判断・最終の答えに集中し、サブエージェントは調査・テスト・ログの読み込みのような途中の作業を引き受けて、要約だけを返す
- 要点2:ChatGPT は Work に切り替えて使う(料金ページの表では ChatGPT Work は Plus・Pro・Business・Enterprise / Education で利用可)。Codex(今の版は既定で有効)、Claude Code、Gemini CLI でも使える。自社のアプリに組み込むなら OpenAI Agents SDK・Claude Agent SDK・Microsoft Agent Framework がある
- 要点3:ChatGPT と Codex は「この3社を1社ずつサブエージェントに分けて並列で調べて」のように頼む(Codex は AGENTS.md やスキルの指示でも任せる。ChatGPT Work の Ultra は自分から任せることがある)。Claude Code と Gemini CLI は説明に合う仕事を自動で任せることがあり、@ で指名もできる。どれも、目的・返す形・範囲を依頼に書く
- 要点4:読む作業(調査・テスト・切り分け・要約)に向く。同じファイルを同時に書き換える作業はぶつかりやすく、前の結果を見ないと進められない作業は並列に分けず順に任せる。やり取りの多い作業は親の会話で進める
- 要点5:サブエージェントはそれぞれモデルと道具(検索・ファイルの読み書き・コマンドの実行など)を動かすので、使うトークン(AI が読み書きする文章の量。利用の上限や料金に数えられる)が増える(Anthropic の記事のデータでは、複数のエージェントの仕組みはチャットの約15倍)。権限は親から引き継ぐのが基本で、読むだけの係にするなら道具を絞るか、親の側で権限を決める
対象読者:AI エージェントを仕事で使い始めた人、ChatGPT・Codex・Claude Code でサブエージェントを試したい人。Claude Code でサブエージェントを作る手順(ファイルの置き場・項目・構成の例)は、別の記事『Claude Code サブエージェントとは』に詳しくまとめています。
AI エージェント全般の基礎と導入の進め方はAIエージェント導入完全ガイドにまとめています。この記事では、サブエージェントの仕組み、向く仕事と向かない仕事、AI ツールごとの使い方、費用と権限の注意を整理します。
サブエージェントとは|親のエージェントから仕事を任される専門のAI
AI エージェントは、検索やファイルの読み書きなどの道具を使いながら、自分で仕事を進める AI です。Anthropic は、複数のエージェントが一緒に働く仕組みをマルチエージェントと呼んでいます。サブエージェントは、その中で親のエージェントから仕事を任され、結果を返す側のエージェントです。
Claude Code の公式の資料は、サブエージェントを「特定の種類の仕事を受け持つ専門の AI アシスタント」と説明しています。それぞれが自分のコンテキストウィンドウ(作業の記憶の枠)・独自のシステムプロンプト(その係だけに最初に渡す指示)・使える道具を持って動きます。権限は、係の定義で決めなければ親の会話のモードを引き継ぎます。Codex の資料では「特定の仕事のために Codex が起動する、任された側のエージェント」、Gemini CLI の資料では「メインのエージェントが特定の仕事のために頼む専門家」と書かれています。
会社にたとえると、親のエージェントがプロジェクトの責任者で、サブエージェントは調査・レビュー・資料作りを受け持つ担当者です。責任者は仕事を全部自分で抱えず、分けて任せ、上がってきた結果だけを受け取ってまとめます。
| 比べる点 | 親のエージェント | サブエージェント |
|---|---|---|
| 役割 | 要件・判断・最終の答え | 任された途中の作業(調査・テスト・ログの読み込みなど) |
| 文脈 | 会話の全体を持つ | 新しい文脈から始まり、親の会話の履歴は見えない(親が書いた依頼文から始める) |
| 道具と権限 | セッションの道具と権限 | 道具を絞れる。権限は親から引き継ぐのが基本 |
| モデル | 選んだモデル | 指定しなければ親と同じ。軽い仕事は速くて安いモデルに回せる |
| 返すもの | 使う人への最終の答え | 途中の記録ではなく、結果の要約 |

表の文脈の行は Claude Code の資料の説明です(Codex と ChatGPT の Subagents のページには、親の会話の履歴が見えるかは書かれていません)。大事なのは、サブエージェントの文脈が親と分かれていることです。サブエージェントが検索結果やファイルの中身を大量に読んでも、それはサブエージェントの側に残り、親には要約だけが返ります。親の会話が途中の情報で埋まらないので、長い仕事でも親が要件や判断を見失いにくくなります。なお Claude Code には、会話をまるごと引き継いで動く「フォーク」という種類のサブエージェントもあります(後の節で説明します)。
WORKING EXAMPLE
社内で毎日働いているAI社員61体を公開しています
記事の執筆、経理データの同期、サイトの点検まで、Uravationの実務は61体のAI社員が分担しています。職種・担当業務・ある日の仕事を1体ずつ一覧ページにまとめました。
なぜサブエージェントを使うのか|親の会話を汚さず、並列で進める
ChatGPT と Codex の公式の資料は、理由を次のように説明しています。大きなコンテキストウィンドウがあっても、モデルには限界があります。要件や判断を話している親の会話に、調べた時のメモ・テストのログ・エラーの記録・コマンドの出力のような途中の出力を大量に流し込むと、だんだん頼れなくなることがあります。資料はこれを context pollution(大事な情報が途中の出力に埋もれる)と context rot(関係の薄い情報が増えて性能が落ちる)と呼んでいます。
サブエージェントを使うと、こうした途中の作業を親の会話の外へ出せます。
- 親のエージェントを、要件・判断・最終の成果に集中させる
- 調査・テスト・ログの分析を、専門のサブエージェントに並列で任せる
- 途中の出力ではなく、要約をサブエージェントから返す
互いに関係しない仕事なら並列に進めて時間を短くでき、大きな仕事も区切った小さな仕事に分けて扱いやすくなります。Claude Code の資料は、このほかの利点として次の4つを挙げています。
- 道具を絞って、守りを固める
- 同じ設定を、プロジェクトをまたいで使い回す
- 分野ごとの指示で、専門の動きをさせる
- Haiku のような速くて安いモデルに回して、費用を抑える
数字の例もあります。Anthropic は、自社の調べ物の機能(Research)の作り方を公開した記事(2025年6月)で、次のように書いています。
- 親を Claude Opus 4、サブエージェントを Claude Sonnet 4 にした構成は、Claude Opus 4 だけの構成より、社内の調査の評価で90.2%高い成績だった
- 親が3〜5体のサブエージェントを並列で起動し、各サブエージェントも3つ以上の道具を並列で使うようにして、複雑な調べ物の時間を最大90%短くした
- 同社のデータでは、エージェントはチャットの約4倍、複数のエージェントの仕組みはチャットの約15倍のトークンを使う
どれも Anthropic の社内の評価とデータの数字で、自分の仕事で同じになるとは限りません。
サブエージェントの仕組み|分ける・任せる・要約を返す・まとめる
Anthropic の調べ物の機能は、親のエージェントが全体を指揮し、専門のサブエージェントに並列で任せる「オーケストレーター・ワーカー型」で動いています。ChatGPT と Codex でも、サブエージェントの起動、追加の指示の受け渡し、結果を待つこと、終わったスレッドを閉じることまでを、ChatGPT や Codex が受け持ちます。流れは次の5つです。
- 分ける:親が依頼を、それぞれ独立して進められる仕事に分ける(例:競合5社の調査なら1社ずつ)
- 任せる:分けた仕事ごとにサブエージェントを起動し、依頼文を渡す
- 進める:各サブエージェントが自分の文脈で、検索・ファイルの読み込み・分析を同時に進める
- 返す:サブエージェントは結果の要約だけを親に返す
- まとめる:親が結果を突き合わせ、足りなければ追加で調べさせ、最後に1つの答えにまとめる。Codex は、頼まれた結果がすべてそろうまで待ってから、まとめた答えを返す

並列のほかに、順番に任せる使い方もあります。Claude Code の資料は、コードのレビューの係に性能の問題を探させてから、最適化の係に直させる、という続け方を例に挙げています。サブエージェントがさらにサブエージェントを起動すること(入れ子)ができるかは AI ツールで違い、Claude Code は既定で親の会話から3層下まで起動でき、Gemini CLI は起動できません(無限の繰り返しとトークンの使いすぎを防ぐため)。設計の型を実装の段階で知りたい人は、姉妹メディアのマルチエージェント設計パターン解説(AIgent Lab)が詳しいです。
サブエージェントが向く仕事・向かない仕事

| 向く仕事 | 向かない仕事 |
|---|---|
| 読む作業(調査・テスト・切り分け・要約) | 複数のエージェントが同じコードやファイルを同時に書き換える作業(ぶつかりやすい) |
| 大量の検索結果・ログ・ファイルを読み、要点だけがほしい作業 | 前の工程の結果を見ないと次を決められない作業を、並列に分けること(順番に任せるなら使える) |
| 互いに関係しない方向を同時に調べる作業(各社の調査・各モジュールの調査など) | 何度もやり取りして詰める作業、すぐに答えがほしい小さな修正 |
| 道具や権限を絞って任せたい作業(読むだけのレビューなど) | 全員が同じ文脈を共有しないと進まない作業 |
Anthropic は、複数のエージェントの仕組みが特に力を出すのは、並列にしやすく、1つのコンテキストウィンドウに収まらない量の情報を扱い、たくさんの複雑な道具を使う、価値の高い仕事だとしています。反対に、全員が同じ文脈を共有する必要がある仕事や、エージェントの間の依存が多い仕事は今は向かず、コーディングの多くは調査より本当に並列にできる部分が少ない、と書いています。
同じファイルを並列で直したい時は、作業の場所を分けます。Claude Code では、サブエージェントの定義に isolation: worktree と書くと、git の worktree(リポジトリ=コードの置き場の、別の作業用の写し)で動かせます。写しは既定で、今のブランチではなく既定のブランチ(main など)から作られるので、今の作業の続きを直させる時は分かれ元を確かめます。係が何も変えなければ、写しは自動で片づきます。
仕事での使い方の例です(よくある形の例で、効果を約束するものではありません)。
- 市場の調査(ChatGPT Work・Claude Code など):「競合3社・市場の統計・規制の動きを3体に分けて調べ、出典つきの表1枚にまとめて」と頼み、親が1つの報告にまとめる
- 商談の準備:訪問先の公開情報の調査、過去の商談のメモの整理、提案の骨子の下書きを分けて任せ、最後にレビューの係が数字と固有名詞を確かめる
- 開発(Codex・Claude Code):認証・データベース・API のように分かれたモジュールを、別々のサブエージェントで並列に調べる(Claude Code の資料の例)。実装の係とレビューの係を分ける
- 定例の報告:集める・作る・確かめるの3つの係を、毎週同じ構成で回す。係の定義はファイルに残るので、チームで直しながら使える
使えるAIツールの比較|ChatGPT Work・Codex・Claude Code・Gemini CLI
この記事では、公式の資料で確かめた次の4つの AI ツールを比べます(2026年10月21日時点)。迷ったら、コードを書かない調べ物や資料づくりは ChatGPT(Work)、コードの調査や修正は Codex か Claude Code から試すのが目安です。Gemini CLI を使っているなら、そのまま試せます。
| AIツール | 始め方(最初の一言の例) | 自分で係を作る | 押さえる点 |
|---|---|---|---|
| ChatGPT Work | Work に切り替えて「この3社を、1社ずつサブエージェントに分けて並列で調べて」と頼む。Ultra では ChatGPT が自分から任せることがある | ChatGPT Work での作り方は Subagents のページに無い(独自のエージェントの作り方は、ローカルの Codex(アプリ・CLI・IDE 拡張)の説明にだけある) | 料金ページの表では Plus・Pro・Business・Enterprise / Education で使える。ウェブでは ChatGPT 側の環境で動き、Subagents で Active と Done の一覧を見られる |
| Codex(デスクトップアプリ・CLI・IDE 拡張) | 「この不具合の原因の候補を、サブエージェント2体で別々に調べて、そろってから報告して」のように頼む。AGENTS.md(Codex への決まりを書くファイル)やスキルの指示で任せることもある | ~/.codex/agents/ か .codex/agents/ に TOML のファイル | 今の版は既定で有効。組み込みの default・worker・explorer がある。権限(サンドボックスと承認)は親から引き継ぐ |
| Claude Code | 何も作らずに「Explore のサブエージェントで、認証の処理がどこにあるか調べて」と頼む。説明に合う仕事は Claude が自動で任せることもあり、@ で指名もできる | .claude/agents/ か ~/.claude/agents/ に Markdown のファイル | 組み込みの Explore・Plan・general-purpose がある。会話を引き継ぐフォークもある。入れ子は既定で3層まで、Claude が同時に起動できるのは既定で20まで |
| Gemini CLI | 依頼の先頭に @名前 を付けて指名する(例:「@codebase_investigator 認証の処理とデータベースの関係を調べて」)。説明に合う仕事は自動で任せることもある | .gemini/agents/ か ~/.gemini/agents/ に Markdown のファイル | 組み込みの codebase_investigator・cli_help・generalist がある(browser_agent は既定で無効)。サブエージェントは別のサブエージェントを呼べない |

自社のアプリやシステムにエージェントを組み込むなら、開発キットを使います。
| 開発キット | サブエージェントに当たる仕組み |
|---|---|
| OpenAI Agents SDK | 親のエージェントが会話の主導権を持ったまま専門のエージェントを道具として呼ぶ agents as tools(Agent.as_tool())と、会話ごと専門のエージェントに渡すハンドオフ。互いに関係しない仕事は、Python の asyncio.gather などで並列に動かせる |
| Claude Agent SDK | query() の agents で定義するか、.claude/agents/ のファイルで定義する。組み込みの general-purpose は定義しなくても使える。入れ子の深さ・同時に動く数・使う金額に上限を付けられる(Opus 5 は以前のモデルより進んでサブエージェントに任せるので、特に上限が大事になる) |
| Microsoft Agent Framework | 順番(Sequential)・並行(Concurrent)・ハンドオフ・グループチャット・Magentic(管理役のエージェントが専門のエージェントを動的に割り振る)の5つの型。承認が要る道具で、人の確認を挟める |
ハンドオフでは、渡した先のエージェントが会話を引き継いで答え、既定ではそれまでの会話の履歴をすべて見ます(入力のフィルターなどで変えられる)。この記事で言うサブエージェント(親が主導権を持ち、結果だけを受け取る形)に近いのは agents as tools の方です(OpenAI の資料は、ハンドオフの先も sub-agents と呼んでいます)。OpenAI 系で組む方法はOpenAI Agents SDK完全ガイド、Claude の SDK で組む方法はClaude Agent SDKのサブエージェント実装ガイド(AIgent Lab)にまとめています。
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ChatGPT(ChatGPT Work)でサブエージェントを使う
ChatGPT Work は、ChatGPT に仕事そのものを任せる使い方です。答えや説明がほしい時はチャット(Chat)、資料・分析・定期の更新など、見直してそのまま使える成果物まで仕上げてほしい時は Work を使う、と公式の資料は分けています。OpenAI の Subagents のページが説明しているのは ChatGPT Work と Codex での使い方で、ふつうのチャット(Chat)での使い方は書かれていません。
- 使えるプラン:料金ページの機能の表(2026年10月21日時点)では、ChatGPT Work(ウェブ)と「Subagents and custom agents」は、どちらも Plus・Pro・Business・Enterprise / Education で「利用可」。Free と Go は表に列がなく、使えるかは書かれていない(表の API キーの列は Codex を API キーで使う場合で、ChatGPT Work は API キーの列で「利用不可」)
- 始め方:ChatGPT の画面で Work に切り替え、入力欄でモデルと知能の段階を選んでから、互いに関係しない仕事をサブエージェントに分けて並列で進めるよう頼む
- 頼み方:ほとんどの知能の段階(モデルによって Light・Medium・High・Extra High・Max)では、サブエージェントや並列の作業をはっきり頼む
- Ultra:対象のアカウントと対応するモデルだけで選べる。最大の推論を使い、並列のエージェントで速さや質がはっきり上がる時は、ChatGPT が自分から任せることがある
頼み方の例です。
次の3社の公開情報を、会社ごとに1体ずつサブエージェントに分けて並列で調べてください。 1. A社の料金プランと直近の発表 2. B社の料金プランと直近の発表 3. C社の料金プランと直近の発表 全員の結果がそろってから、料金・主な機能・直近の発表の3列の表にまとめ、 数字と固有名詞には出典のURLを添えてください。
- 動き方:ウェブの ChatGPT Work では、サブエージェントは ChatGPT 側の環境で動き、チャットにそれぞれの動きと結果が出る(デスクトップアプリの Work はパソコンのファイルやアプリも使えるが、その時のサブエージェントの動き方は Subagents のページに書かれていない)
- 見方:Subagents を開くと、動いている(Active)と終わった(Done)の一覧を見られる(読むだけ)。終わったサブエージェントを選ぶと、中身と結果を見られる。ウェブのサイドバーは動きを知らせるだけで、個々のサブエージェントを止めたり、指示を変えたりする操作は無い
- 権限:ウェブの画面には、ローカルの Codex のサンドボックスや承認の設定は無く、サブエージェントは親のチャットで使える道具を使う。ウェブサイトやコネクター(外のサービスとのつなぎ)の許可は道具ごとに決まる
- 使用量:ChatGPT Work の使用量は、Codex と同じ料金・クレジット・利用の上限を使う
Codexでサブエージェントを使う
今の Codex は、サブエージェントの仕組みが既定で有効です。動きは ChatGPT のデスクトップアプリ、Codex CLI、IDE の拡張機能に出ます。公式の資料は、最初は調査・テスト・切り分け・要約のような読む作業に並列のエージェントを使い、書き込みの多い作業の並列は慎重に、としています。複数のエージェントが同時にコードを書き換えると、ぶつかったり、調整の手間が増えたりするためです。端末での使い方はCodex CLIのSub-agentsの使い方、Codex 全体の使い方はCodexの使い方 完全ガイドでも扱っています。
- 頼み方:「2つのエージェントを起動して」「この作業を並列で任せて」「1点につき1体で」のように頼む。AGENTS.md やスキルの指示が任せるよう求めている時も任せる。よい依頼文は、仕事の分け方、全員を待ってから続けるか、どんな要約を返すかを書く
- 見方:CLI では
/subagentsで動いているスレッドを切り替えて見る。アプリでは、親のスレッドに出る動きからサブエージェントのスレッドを開ける。動いているサブエージェントの指示を変える・止める・終わったスレッドを閉じるのは、Codex に頼む(IDE 拡張では、背景のエージェントの欄が使える時、その欄から動いている係をまとめて止めることもできる) - モデル:指定しなければ、サブエージェントは親と同じモデルと推論の強さを使う。重い仕事は gpt-6.1-sol(アカウントで使える場合)、速さと安さがほしい軽い仕事は gpt-6-luna が目安
- 権限:サブエージェントは親のサンドボックスと承認の設定を引き継ぐ。アプリと IDE 拡張では、入力欄の下で選んだ権限のモードを引き継ぐので、任せる前に親の権限を決めておく
Codex には組み込みのエージェントが3つあります(default:汎用の予備の係、worker:実装や修正の係、explorer:コードを読んで調べる係)。自分の係を作るなら、個人用は ~/.codex/agents/、プロジェクト用は .codex/agents/ に TOML のファイルを1つずつ置きます。必須の項目は name・description・developer_instructions の3つで、model と model_reasoning_effort でモデルと推論の強さを変えられます。公式の例の一部(読むだけの調査係・.codex/agents/pr-explorer.toml)です。
name = "pr_explorer" description = "Read-only codebase explorer for gathering evidence before changes are proposed." model = "gpt-6-luna" model_reasoning_effort = "high" developer_instructions = """ Stay in exploration mode. Do not edit files. Trace the real execution path, cite files and symbols, and avoid proposing fixes unless the parent agent asks for them. """
注意が1つあります。独自のエージェントのファイルに「ファイルを編集しない」と書いても、それは指示であって、読み取り専用の別のサンドボックスにはなりません。sandbox_mode・approval_policy・model_provider・mcp_servers をファイルに書いても効かず、サブエージェントは親の設定のまま動きます。MCP のサーバー(外の道具やデータにつなぐ口)も、親のセッションで設定します。
Claude Codeでサブエージェントを使う
Claude Code には組み込みのサブエージェントがあり、Claude が場面に合わせて自動で使います。組み込みの係は親の会話の権限の決まりを引き継ぎ、多くは使える道具が絞られています。まずは何も作らずに、これで試せます。
- Explore:コードを探して読む、速い読み取り専用の係(書き込みと編集はできない)
- Plan:計画モードで、計画を出す前にコードを調べる読み取り専用の係
- general-purpose:調べることと手を動かすことの両方が要る、手順の多い仕事の係
- 任せ方:Claude は依頼の内容と、各サブエージェントの description を見て自動で任せる。「Explore のサブエージェントで、ログインの処理を調べて」のように名前を出して頼むと任せることが多く、@ で指名すればそのサブエージェントで動く。Agent SDK の資料によると、Claude Code の system prompt(claude_code の preset)は、モデルが Opus 5 の時に「頼まれない限り Agent ツールを呼ばない」という一文を足すので、確実に任せたい時は @ で指名する(名前を出して頼むだけでも、任せることが多い)
- フォーク:会話をまるごと引き継ぐサブエージェントで、説明し直さずに横の仕事を任せられる。
/subtaskで始める(agent view を切っている時は/fork)。フォークの仕組み(fork mode)は既定で有効。何も設定していなければ、Claude が親の会話から起動するサブエージェントは裏で(親の会話と並行して)動く - 親の会話の方がよい時:やり取りを何度も重ねる仕事、計画・実装・テストで多くの文脈を共有する仕事、小さな修正、待ち時間を短くしたい時
自分の係は、YAML の前置き(frontmatter)付きの Markdown のファイルで作ります。プロジェクト用は .claude/agents/(バージョン管理に入れてチームで使える)、自分の全プロジェクト用は ~/.claude/agents/ に置きます。必須の項目は name と description の2つだけで、tools で使える道具を絞り、model でモデルを変えられます(sonnet・opus・haiku・fable・inherit など)。Claude に、どんな係をどこに作るかを伝えて、ファイルを書いてもらうこともできます。例(.claude/agents/research-assistant.md)です。
--- name: research-assistant description: 社内資料や公開情報の調査と要約を担当する。調査の依頼で使う。 tools: Read, Grep, Glob, WebSearch, WebFetch model: haiku --- あなたは調査の担当です。依頼されたテーマについて情報を集め、出典つきで要約してください。 推測で補った所は「推測」と書いてください。
作り方・構成の例・失敗の例はClaude Code サブエージェントとは、仕事で使える依頼の例はClaude Code Subagentの業務活用プロンプト10本で詳しく扱っています。Claude Code を入れていない人はClaude Codeの始め方からどうぞ。
頼み方のコツ|目的・出力の形・道具と情報源・範囲を渡す
Anthropic は、親のエージェントがサブエージェントに仕事を渡す時、それぞれに目的・出力の形・使う道具と情報源の手がかり・仕事の範囲が要るとしています。説明が足りないと、サブエージェント同士が同じ作業をしたり、抜けが出たり、必要な情報を見つけられなかったりします。同社の初期の例では、「半導体の不足を調べて」のような短い指示で、1体が2021年の自動車の半導体の危機を調べ、ほかの2体が2025年の供給網を重ねて調べていました。人がサブエージェントに頼む時も、同じ4つを書くと重なりや抜けを防ぎやすくなります。

任せる数も、仕事の重さで変えます。同じ記事では、簡単な事実の確認は1体で道具の呼び出し3〜10回、直接の比較は2〜4体で各10〜15回、複雑な調査は役割をはっきり分けた10体より多く、という目安をプロンプトに入れています。初期には、簡単な質問に50体を起動するような失敗もあったとしています。
Codex の資料にある依頼文の例です(セキュリティ・テストの抜け・保守のしやすさを1体ずつに任せ、3体を待ってから分類してまとめさせる)。
Review this branch with parallel subagents. Spawn one subagent for security risks, one for test gaps, and one for maintainability. Wait for all three, then summarize the findings by category with file references.
日本語で頼むなら、たとえば次のように書きます。
週次の報告を作ります。次の分担で進めてください。 1. 調査の係:今週の業界のニュースを集める(出典のURLを必ず付ける) 2. 確認の係:先週の報告のファイルを読み、今週に引き継ぐ項目を挙げる 3. 1と2の結果がそろったら、あなた(親)が下書きを作る 4. レビューの係:下書きの数字と固有名詞を出典と照らし、直す所を重い順に挙げる 各係は、何をどこまでやったかを短く報告してください。
Claude Code と Gemini CLI は、サブエージェントの description(説明)を見て任せる相手を決めます。何が得意で、いつ使うかがはっきり分かる説明にすると、狙った係に任せやすくなります。Claude Code の資料は、説明は短く保ち(組み込み以外の係の説明が合わせて15,000トークンを超えると、起動時に警告が出る)、細かい指示はシステムプロンプトの本文に書くよう勧めています。
費用と権限の注意|トークンが増え、権限は親から引き継ぐ
サブエージェントは、それぞれが自分でモデルと道具を動かすので、1体で進めるよりトークンを多く使います(ChatGPT と Codex の資料)。ChatGPT Work と Codex は同じ料金・クレジット・利用の上限を使い、Claude Code ではサブエージェントの要求も親の会話と同じ利用の上限に数えられます。つまり、サブエージェントを多く動かすほど、利用の上限に早く届きます。サブエージェントが詳しい結果を返すほど、親の文脈も使います。
- モデルを分ける:判断や仕上げは強いモデル、決まった確認や下調べは速くて安いモデル(Claude Code なら haiku、Codex なら gpt-6-luna など)に回す
- 同時の数を決める:Codex は
[agents]の max_concurrent_threads_per_session、Claude Code は環境変数の CLAUDE_CODE_MAX_CONCURRENT_SUBAGENTS で、同時に動く数を変えられる。Claude Agent SDK では、使う金額の上限(Python は max_budget_usd)も付けられる - 効果を測る:調べ物1件の時間や手戻りの回数を、使う前と後で比べ、増えた費用に見合うかを見る
権限は、親から引き継ぐのが基本です。ただし、絞り方と気を付ける所は AI ツールで違います。
| AIツール | サブエージェントの権限 | 絞り方・変え方 | 気を付けること |
|---|---|---|---|
| ChatGPT Work | 親のチャットで使える道具を使う(ウェブの画面には、ローカルのサンドボックスと承認の設定は無い) | ウェブサイトとコネクターの許可は道具ごとに決まる | 親のチャットでつなぐサービスを、要る物だけにする |
| Codex | 親のサンドボックス(確認なしで AI が自分だけでできることの範囲。書き換えられるファイルや、コマンドがネットワークを使えるかなど)と承認(その範囲を越える前に止まって人に確かめる決まり)を引き継ぐ | 係のファイルで変えられるのは、シェルの道具・アプリ・プラグインなどの機能を切ること(features.shell_tool などを false)まで | 任せる前に、親の権限のモードを決めておく |
| Claude Code | 係の定義で決めなければ、親の会話の権限のモードを引き継ぐ | tools で道具を絞る。係の permissionMode でモードも決められる(親が default・dontAsk・plan の時に効く) | 裏で動く係の許可の確認は親のセッションに出る。「セッションの残りの間ずっと」の許可を選ぶと、親の会話にも効く。係のファイルで権限が緩くなっていないかも見る |
| Gemini CLI | tools を書かなければ、親のセッションの道具をすべて引き継ぐ | tools で使える道具を書く。Policy Engine の規則で、係ごとに許可を足したり絞ったりできる | 係ごとに足した許可を見直す |
会社で使うなら、人の職務の分担と同じ考え方で決めておくと迷いません。
- 調べる係は読むだけにし、書き込みできる係は1体にする
- 外への送信や公開は、人が承認してから行う
- 係の定義のファイルはバージョン管理に入れ、誰がどの権限の係を足したかを追えるようにする
もう1つ、サブエージェントが返すのは要約なので、途中の根拠が見えにくくなります。数字や固有名詞は出典を付けて返させ、人かレビューの係で確かめます。サブエージェントが読んだウェブページやファイルに、親への指示のような文が混ざることもあります。Claude Code は、親が読む前にサブエージェントの最終の報告を調べ、Claude Code 自身の出力をまねた札や、権限の設定に触れた文などに印を付けます(文は消さず、悪意があるかどうかは判断しない)。ただし守りの代わりにはならないので、サブエージェントが触れる範囲も絞ります。会社での権限の決め方はClaude Codeの法人導入ガイドでも扱っています。
サブエージェント・Agent Teams・マルチエージェントの違い
マルチエージェントは複数のエージェントが一緒に働く仕組みの総称で、サブエージェントはその中で親から仕事を任されて結果を返す側です(最初の節のとおり)。Claude Code の公式の資料は、複数の仕事を同時に進める方法を5つに分けて比べています。主な3つは次のとおりです。
| 方法 | どんなものか | 向く場面 |
|---|---|---|
| サブエージェント | 1つのセッションの中で、横の仕事を自分の文脈で進め、要約を返す係 | 検索結果・ログ・ファイルの中身で親の会話があふれる時 |
| Agent Teams(実験的・既定で無効) | リーダーが率いる複数のセッション。仕事の一覧を共有し、メンバー同士で直接やり取りする | Claude に計画を分けて割り振らせ、メンバーの足並みをそろえたい時 |
| 動的ワークフロー | たくさんのサブエージェントを動かし、結果を互いに確かめる台本 | 数体のサブエージェントでは収まらない仕事、結果を突き合わせたい時 |
このほかに、裏で動く複数のセッションを1つの画面で起動して見張る agent view(研究プレビュー・claude agents)と、claude.ai/code かデスクトップアプリの1つの会話から、並列のスレッドをクラウドなどで動かす Projects(Pro と Max で公開ベータ)があります。
選ぶ時は、誰がまとめ役か、係同士が話す必要があるか、同じファイルを触るかで考えます。サブエージェントの結果は、起動した会話に返ります。Agent Teams のメンバーは、互いに直接メッセージを送ります。どの方法でも、同時に動かすほどトークンの使用量は増えます。迷ったら、まず1つのセッションの中で完結するサブエージェントから試します。Agent Teams の使い方はClaude Code Agent Teamsの使い方、マルチエージェントを会社の仕事に入れる時の試算はAIマルチエージェント導入ガイドにまとめています。
よくある失敗と直し方
| よくある失敗 | 直し方 |
|---|---|
| 何でも並列にして、費用が膨らむ | 価値の高い調査や分析に絞って並列にし、軽い仕事は安いモデルの係か1体で進める。トークンはサブエージェントの数だけ増える |
| 簡単な質問に何体も起動する | 簡単な事実の確認は1体で足りる(Anthropic の目安)。何体で進めるかを依頼文に書く |
| 依頼文が短く、サブエージェント同士で同じ作業をする | 目的・出力の形・使う道具と情報源・範囲を、係ごとに書く |
| 同じファイルを複数のサブエージェントで同時に直して、ぶつかる | 書き込みは1体にするか、worktree で作業の場所を分ける(写しの分かれ元を確かめる) |
| 前の結果を見ないと進めない作業を並列にして、手戻りが増える | 独立した部分だけを並列にし、順番のある工程は順に任せる |
| どの係にも書き込みや外への送信まで許す | 調べる係は読むだけにし、書き込みは1体、外への送信は人が承認してから |
| 返ってきた要約を、そのまま資料に貼る | 出典を付けて返させ、数字と固有名詞は人かレビューの係で確かめる |
| Codex の独自のエージェントに「編集しない」と書いたので安心する | 指示は読み取り専用のサンドボックスにならない。親のセッションで権限を決める |
| ChatGPT で頼んでも、並列にならない | Work に切り替えたかを確かめる(OpenAI の Subagents のページが説明しているのは Work での使い方)。ほとんどの知能の段階では、サブエージェントに任せるよう、はっきり頼む(Ultra では自分から任せることがある) |
| Claude Code で作ったサブエージェントが見つからない | セッションを始めた時に無かった agents のフォルダ(.claude/agents/ か ~/.claude/agents/)に初めてファイルを作った時は、Claude Code を起動し直す。前置きに name か description が無いファイルは、画面に出さずに読み飛ばされる |
よくある質問
AIのサブエージェントとは何ですか?
メインの AI エージェント(親)から仕事の一部を任され、自分の文脈で調べたり作業したりして、結果の要約だけを親に返す専門の AI です。検索結果やログを大量に読んでも、その中身はサブエージェントの側に残り、親には要約だけが返ります。互いに関係しない仕事は、複数のサブエージェントで並列に進められます。
ChatGPTでサブエージェントは使えますか?
使えます。ChatGPT を Work に切り替えて、互いに関係しない仕事をサブエージェントに任せるよう、はっきり頼みます(Ultra を選んだ時は、ChatGPT が自分から任せることもあります。Ultra を選べるのは、対象のアカウントと対応するモデルだけです)。料金ページの表では、ChatGPT Work は Plus・Pro・Business・Enterprise / Education で使えます。OpenAI の Subagents のページが説明しているのは ChatGPT Work と Codex での使い方で、ふつうのチャット(Chat)での使い方は書かれていません。Codex も、今の版は既定で有効です。
ChatGPTやCodexの無料のプランでも使えますか?
2026年10月21日時点の料金ページの機能の表では、「Subagents and custom agents」と ChatGPT Work の行に Free と Go の列がなく、使えるかは書かれていません。有料のプラン(Plus・Pro・Business・Enterprise / Education)は「利用可」です。使う前に、自分の画面で確かめてください。
Claude Codeのサブエージェントはどうやって作りますか?
YAML の前置き付きの Markdown のファイルを、.claude/agents/ か ~/.claude/agents/ に置きます。必須の項目は name と description の2つだけです。手順と構成の例はClaude Code サブエージェントとはにまとめています。
サブエージェントとAgent Teamsは何が違いますか?
サブエージェントは1つのセッションの中で動き、結果を起動した会話に返します。Claude Code の Agent Teams は、リーダーが率いる複数のセッションが仕事の一覧を共有し、メンバー同士で直接やり取りします。Agent Teams は実験的な機能で、既定では無効です。
サブエージェントはどんな仕事に使えますか?
調査・テスト・切り分け・要約のような読む作業に向きます。たとえば、競合各社の調査を1社ずつ任せる、大量のログから要点だけを集める、分かれたモジュールを並列に調べる、などです。同じファイルを同時に書き換える作業や、前の結果を見ないと進められない作業を並列に分けるのは向きません。
Geminiでもサブエージェントは使えますか?
Gemini CLI で使えます。組み込みの codebase_investigator・cli_help・generalist があり、説明に合う仕事は自動で任せることがあり、依頼の先頭に @名前 を付けて指名もできます。この記事で確かめたのは Gemini CLI の資料で、Gemini のアプリでの使い方は確かめていません。
サブエージェントを使うとトークンはどれくらい増えますか?
サブエージェントはそれぞれモデルと道具を動かすので、1体で進めるより増えます。どれだけ増えるかは仕事によります。Anthropic は自社の調べ物の機能の記事で、同社のデータではエージェントはチャットの約4倍、複数のエージェントの仕組みはチャットの約15倍のトークンを使うとし、増える性能に見合う価値の高い仕事に使うよう書いています。
サブエージェントは、さらにサブエージェントを呼べますか?
AI ツールで違います。Claude Code では、サブエージェントは既定で、親の会話から3層下までサブエージェントを起動できます(環境変数の CLAUDE_CODE_MAX_SUBAGENT_SPAWN_DEPTH で変えられ、1にすると入れ子はなくなる)。Gemini CLI では、無限の繰り返しとトークンの使いすぎを防ぐため、サブエージェントは別のサブエージェントを呼べません。
サブエージェントは同時に何体まで動かせますか?
Claude Code は既定で、同時に20体が動いている間は、Claude が新しく起動できません(環境変数の CLAUDE_CODE_MAX_CONCURRENT_SUBAGENTS で変えられる。自分で始めるフォークと、終わった係の再開はこの上限で止まらず、ultracode が有効なセッションでは上限が効かない。1回のセッションで起動できる数の合計には上限がない)。Codex は [agents] の max_concurrent_threads_per_session で上限を決められ、決めなければ Codex が既定の値を選びます。数を増やすほどトークンも増えるので、Anthropic の目安のように、仕事の重さに合わせて決めます。
最終確認日: 2026年10月21日
まとめ:サブエージェントは「途中の作業を任せ、要約で受け取る」仕組み
- 何か:親から仕事の一部を任され、自分の文脈で進めて、要約だけを返す専門の AI
- この記事で比べたAIツール:ChatGPT Work(Work に切り替えて使う)・Codex(既定で有効)・Claude Code・Gemini CLI。自社のアプリに組み込むなら OpenAI Agents SDK・Claude Agent SDK・Microsoft Agent Framework
- 頼み方:目的・出力の形・使う道具と情報源・範囲を渡し、何体で進めるかも書く
- 向く仕事:調査・テスト・切り分け・要約のような読む作業。同時の書き換えは1体にし、順番のある作業は並列に分けず順に任せる
- 注意:トークンが増える。権限は親から引き継ぐのが基本なので(Claude Code は係ごとに権限のモードを決められる)、読むだけの係は道具を絞るか親の側で決め、要約は出典で確かめる
まず試すなら、次の3つからです。
- いま使っている AI ツールで、互いに関係しない調べ物を1つ選び、2〜3体に分けて頼む
- 返ってきた要約の数字と固有名詞を、出典で確かめる
- 毎週くり返す仕事なら、読むだけの係を1つ決めて、チームで直しながら使う
AI エージェントを社内に広げる手順はAIエージェント導入5ステップガイド、全体像はAIエージェント導入完全ガイドにまとめています。サブエージェントで回す仕事が決まってきたら、繰り返しの作業を見つけてスキル(決まった手順を呼び出せる形)にする道具も役に立ちます(Claude Codeログをスキル化するOSS)。サブエージェントを含む AI エージェントの導入や研修のご相談はお問い合わせフォームからどうぞ。
参考・出典
この記事は2026年7月に公開した記事を、公式の資料で確かめられる範囲だけで作り直したものです。旧版の体験談の段落を外し、AI ツールの比べ方を ChatGPT Work・Codex・Claude Code・Gemini CLI と開発キットに広げ、Anthropic の数字は同社の評価とデータの数字として残しました。
公式の資料(2026年10月21日確認)
- OpenAI(ChatGPT と Codex): Subagents・Get started with ChatGPT Work・Pricing・Sandbox
- Anthropic(Claude Code と Claude Agent SDK): Run agents in parallel・Create custom subagents・Subagents in the SDK
- Anthropic の記事: How we built our multi-agent research system(2025年6月13日。90.2%・最大90%の時間の短縮・約4倍と約15倍のトークン・任せ方の目安の出典)
- Google: Gemini CLI Subagents
- OpenAI Agents SDK: Agent orchestration・Handoffs
- Microsoft: Workflow orchestrations in Agent Framework
著者:佐藤傑(さとう・すぐる)
株式会社Uravation代表取締役。X(@SuguruKun_ai)フォロワー約10万人。100社以上の企業向けAI研修・導入支援。著書『AIエージェント仕事術』『Claude仕事術』(SBクリエイティブ・書籍シリーズ累計66,000部)、『AI推進担当になったら読む本』(大和書房)。SBクリエイティブ「ビジネス+IT」ほかで生成AI連載を執筆(NewsPicks最大1,125ピックス)。ご質問・ご相談はお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。
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