結論:2026年11月5日時点で、XServer API は Claude のコネクタに対応していて(11月4日提供開始)、MCP サーバーの導入や API キーの登録なしで、Claude からサーバーの確認や設定を頼めます。XServer 側の無料プランは対象外です。許可の範囲はサービスごとに選べるので、最初は対象のサーバーを指定し、「読み取り専用」で接続するのがおすすめです。
- 要点1:対象は、エックスサーバー、XServerビジネス、XServerドメイン、XServer for WordPress、XServer VPS(for Windows Server・for GPU を含む)です。Claude 側は無料プランでも使えますが、追加できるコネクタの数に制限がある場合があります。
- 要点2:許可すれば、確認だけでなく、Cron の追加、XServer for WordPress の手動バックアップの作成、PHP バージョンの変更といった変更も頼めます。新規お申し込み・有料更新・移管など、料金が発生する操作は提供されていません。
- 要点3:連携に有効期限はなく、IP 制限も設定できません。Claude 側でコネクタを削除しても XServer 側の連携は残るので、やめる時は XServer アカウントの「APIキー管理」から解除します。
対象読者:エックスサーバーや XServer VPS などで自社のサイトやメールを動かしている中小企業の Web 担当者、Claude を使い始めた経営者
読了後にできること:自社の契約が対象か確かめ、どのサーバーをどこまで許可するかを決めて接続し、やめる時の解除の手順まで社内で説明できる
XServer の Claude コネクタは、エックスサーバーなどの「XServer API」を Claude の会話から使うための接続です。エックスサーバーが2026年11月4日に提供を始めました。「このサーバーで利用できるPHPのバージョンを教えて」と頼むと、Claude が XServer API を通じて必要な情報を取得します(エックスサーバーのお知らせ)。
この記事は、2026年11月5日時点で公式のお知らせ、各サービスのマニュアル、API リファレンス、Anthropic のヘルプを確認し、確かめた範囲をまとめたものです(最終更新:2026年11月)。当社では接続を試していないので、接続した後の実際の動きは書いていません。文中の「マニュアルの画面例」は、XServer のマニュアルに載っている画面の画像(撮った時点の例)のことです。
接続の前に決めることは 3 つです。①誰の XServer アカウントで連携し、誰が管理するか。②どのサーバーを対象にするか(本番と検証を分けられるか)。③どこまで許可するか(確認だけか、変更まで認めるか)。
そもそも何か|XServer API・MCP・Claudeのコネクタの関係
XServer API は、サーバー管理やドメイン管理などの機能を、外部のプログラムや AI エージェントから実行できる REST API(プログラムから機能を呼び出す窓口)です(XServer API のマニュアル)。MCP(Model Context Protocol)は、AI アプリと外部のツールやデータをつなぐオープンな標準で、Anthropic が作りました(Anthropic のヘルプ)。Claude のコネクタは、Claude からアプリやサービスにアクセスして情報を取得し、操作もできるようにする仕組みです(コネクタのヘルプ)。今回、XServer の公式 MCP サーバーの「リモート版」の提供が始まり、Claude にコネクタとして追加できます(更新履歴によると、カスタムコネクタとして接続先の URL を指定する方法は2026年9月28日から使えていました)。Claude の会話で依頼すると、コネクタと XServer API を通って各サービスに届きます。届くのは XServer アカウントで許可した範囲だけです。

たとえるなら、XServer API は管理事務所の窓口、MCP は窓口で使う共通の申請書式、コネクタは Claude に渡す入館証です。入館証には入れる部屋(対象)と、見るだけか触ってよいか(操作権限)が書かれていて、この入館証に有効期限はありません。
XServer には、端末側で動かす「XServer MCP Server」もあります(この記事ではローカル版と呼びます)。今回のリモート版との違いは次の表です。API キーが要らない代わりに、期限と IP アドレスで絞る設定もありません。
| 項目 | リモート版(今回のコネクタ) | ローカル版(API キーを使う) |
|---|---|---|
| 導入 | 端末への導入は不要 | 端末に Node.js(v18 以上)という実行環境を入れ、AI エージェントの MCP 設定に追加する |
| 認証 | XServer アカウントにログインし、連携する範囲を許可する | API キー(xs_ で始まる文字列)を設定する |
| 有効期限と IP 制限 | 設定はなし。解除するまで保持される | 発行時に有効期限を選び、必要に応じてアクセスを許可する IP アドレスを指定できる |
| 料金が発生する操作 | 提供されていない | サーバーの新規申込は初期設定で無効。API キーの許可(プリペイド残高 20,000 円以上が条件)と、MCP の設定に足す環境変数(プログラムに渡す設定の値)の両方を設定すると使える |
出典はリモート版とローカル版とXServer APIのマニュアル、更新履歴です。MCP そのものの説明は「MCPとは」、社内システムにつなぐ流れは「MCP入門」の記事に書いています。
発表の要点と対象のサービス
2026年11月4日のお知らせの要点を表にしました。お知らせの依頼の例は確認の 2 つだけですが、XServerビジネスのマニュアルには「メールアカウント info@example.com を作成して」「SSHを有効にして、公開鍵を登録して」といった変更の例も並んでいます。対象のサービスは、マニュアルの区分で見ると 5 つです。

発表の要点
| 項目 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 提供開始日 | 2026年11月4日(水) | お知らせ |
| 変わったこと | 「XServer API」が Claude のコネクタに対応。MCP サーバーのインストールや API キーの手動登録なしで、Claude からサーバーの情報確認や各種設定ができる | お知らせ |
| 追加の方法 | Claude のコネクタディレクトリ(Anthropic とほかの提供元のコネクタの一覧)で「XServer」を検索して追加する(マニュアルの推奨)か、接続先の URL を指定してカスタムコネクタ(自分で接続先を指定して足すコネクタ)として追加する。URL を指定する方法は2026年9月28日から使える | マニュアル・更新履歴 |
| 料金が発生する操作 | 「新規お申し込み・有料更新・移管などの料金が発生する操作は提供していません」 | 更新履歴 |
対象のサービスとプラン
お知らせの対象は 7 サービスで、マニュアルは 5 本に分かれています。VPS は、契約者ごとに区切った仮想サーバーのことです。
| マニュアルの区分 | お知らせの対象サービス | マニュアルの対象プラン |
|---|---|---|
| エックスサーバー | エックスサーバー | スタンダード、プレミアム、ビジネス |
| XServerビジネス | XServerビジネス | 全プラン |
| XServerドメイン | XServerドメイン | 対象プランの表はなし。必要なものとして XServer アカウント、対応サービスの契約、Claude のアカウントを挙げている |
| XServer for WordPress | XServer for WordPress | 全プラン |
| XServer VPS | XServer VPS/XServer VPS for Windows Server/XServer VPS for GPU | XServer VPS、ビジネスVPS、Windows Server、GPUサーバー(無料プランとゲーム専用VPSは対象外) |
お知らせの「無料プランは対象外」は、「上記サービスのうち」とあるとおり XServer 側のサービスの話です。Claude 側に要るのは Claude のアカウントで、XServer のマニュアルは「Claudeの無料プランでもご利用いただけます」としたうえで、無料プランで追加できるコネクタの数には制限がある場合があると書いています。Anthropic のヘルプでは、Free のカスタムコネクタは 1 個までです。
できること|確認と変更を分けて見る
利用できる機能は、マニュアルが案内する各サービスの API リファレンスに載っています。リファレンスの「読み取り」「書き込み」の区別のまま、主なものを並べます。実際に使える操作は、契約の内容、連携時に許可した権限、コネクタの提供範囲で変わります(マニュアル)。
| API リファレンス | 読み取り(確認)の例 | 書き込み(変更)の例 |
|---|---|---|
| サーバー管理(エックスサーバー・XServerビジネス) | サーバー情報と利用状況、メールアカウント一覧、ドメイン一覧、PHP バージョン、DNS レコード一覧、アクセスログとエラーログ | Cron の追加、メールアカウントの作成と削除、WordPress のインストールと削除、PHP バージョンの変更、DNS レコードの変更、SSH の設定と公開鍵、データベースの作成と削除、自動バックアップの復元の申し込み |
| ドメイン管理(XServerドメイン) | ドメイン一覧と詳細、ネームサーバー、DNS レコード、Whois 情報、レジストラロックの状態 | ネームサーバー、DNS レコード、Whois 情報、レジストラロックの変更 |
| XServer for WordPress 管理 | サイト一覧、利用状況、手動バックアップ一覧、プラグインとテーマの一覧、ログ、WordPress のユーザー一覧 | サイトの作成と削除、ステージング環境の作成、手動バックアップの作成・復元・削除、WordPress 本体の更新、プラグインとテーマの導入・更新・削除、DNS レコード、Cron、SSH、WordPress のユーザーの変更 |
| VPS 管理(XServer VPS) | VPS の一覧と詳細、電源状態、パケットフィルターの設定、操作保護の設定 | 起動・再起動・停止、パケットフィルターの変更、OS 再インストール、操作保護の変更、サーバー名の変更 |
Cron は決まった時刻に処理を動かす設定、SSH はサーバーに遠隔でログインする仕組み、DNS はドメインの接続先を決める設定、Whois はドメインの登録者情報、レジストラロックはドメインの移管などを防ぐ設定、パケットフィルターは通してよい通信を決める設定、ステージング環境は本番の複製で試す環境です。
各リファレンスの API 定義(OpenAPI)を当社が11月5日に数えると、操作の数は、サーバー管理が読み取り 52・書き込み 69、ドメイン管理が 10・9、for WordPress が 26・38、VPS が 11・13 でした(新規お申し込みなど、コネクタで提供されていない操作も含む数で、Claude 側に並ぶツールの数とは別です。マニュアルの画面例のツールは読み取り専用 4・書き込み/削除 8 です)。ドメイン管理以外は書き込みのほうが多いので、確認だけの道具と考えないほうがよいです。
料金が発生する操作は使えません。マニュアルも「課金を伴う操作はコネクタ経由ではご利用できません」と書いています。XServer API のレート制限(一定時間に送れるリクエスト数の上限)も適用されます。エックスサーバーのスタンダードなら 1 分 60 回・1 日 10,000 回・同時 5 接続(サーバーアカウント単位)です。数える単位と上限はサービスで違い、エックスサーバーと XServer for WordPress はプランでも違います(XServerビジネスと XServer VPS は全プラン共通、XServerドメインは全ユーザー共通。各サービスの API リファレンス)。
接続の手順|公式の3手順
お知らせの手順は 3 つで、コネクタを追加し、XServer アカウントで範囲を確認し、接続後に依頼します。要点は手順 2 で対象と操作権限を選ぶことです。Team と Enterprise では、その前に Owner か Primary Owner が組織でコネクタを有効にします(下の「Team と Enterprise の場合」)。ボタンの名前はマニュアルの文言です。

- Claude のコネクタ設定から追加する。Claude の設定画面から「カスタマイズ」をクリックし、コネクタを検索して「XServer」をクリックし、「Claudeに接続」をクリックします。
- XServer アカウントにログインして範囲を確認する。対象サービスの契約があるアカウントにログインします。Google アカウントでのログインにも対応していて、2 段階認証のコード入力や、初めての端末でのメールアドレス認証が必要な場合があります。連携内容の確認画面で、サービスごとに「対象」(すべて/指定のみ)と「操作権限」(すべての操作/読み取り専用/カスタム)を選び、「接続を許可する」をクリックします。マニュアルの画面例では、サービスにチェックが入り、「すべてのサーバー」「すべての操作」などが選ばれた状態で写っています。最初の値がいつもこれかは確かめていないので、そのまま押さず、使わないサービスのチェックを外し、自分で選び直してください。
- 接続後、Claude に依頼する。連携が完了すると Claude の画面に戻ります。会話で、許可したサービスの確認や操作を頼みます。契約の内容の中で、連携時に許可した範囲で操作できます。
すでに接続情報がある XServer アカウントでは、手順 2 の各項目は編集できません。変える時は XServer アカウントの「APIキー管理」から編集します。
ディレクトリで見つからない時
ログインなしで開ける claude.com のコネクタの一覧を11月5日に「XServer」で検索したところ、該当はありませんでした。XServer のマニュアルと更新履歴はディレクトリへの登録を案内しているので、まず Claude にログインした画面で探してください。マニュアルの画面例では、「カスタマイズ」のコネクタの検索で XServer が出ています。当社はログイン後の画面を確かめていません。
見つからない時は、カスタムコネクタとして追加する方法があります(Team と Enterprise では、組織にカスタムコネクタを追加できるのは Owner と Primary Owner など一部の人で、メンバーはその後に各自で接続します。Anthropic のヘルプ)。「カスタマイズ」から「追加」をクリックし、コネクタの名前(自由に設定できます)と接続先の URL https://api.xserver.ne.jp/mcp を入力して「続ける」、認証の設定は変えずに「追加」をクリックし、追加したコネクタの「連携/連携させる」をクリックします。その後は手順 2 と同じです。
ディレクトリの Verified(Anthropic がツールを確かめた印)と Community(第三者の開発者が作り、Anthropic は掲載前に確認しているものの詳しくは確かめていない印)の表示も接続前に見ます。マニュアルの画面例では、XServer に「コミュニティ」の表示が付いています(提供元は XServer Inc.)。Community のコネクタは、接続の前に Claude が注意を出します。Anthropic の文書は、Verified もセキュリティ監査や動作の保証ではないと書いています。カスタムコネクタは Anthropic が確かめていないものです。
Team と Enterprise の場合
Team と Enterprise は、Owner か Primary Owner(組織の管理者の権限の名前)が組織でコネクタを有効にしてから、各自が認証します。有効にしても、自動で誰かに権限が渡るわけではありません(コネクタのヘルプ)。Owner に見えるディレクトリのボタンは「Connect for your team」で、横の矢印から「Connect just for me」を選ぶと、全員に追加せず自分だけで試せます(Claude の文書)。Enterprise は、ライブラリの管理を含むカスタムロールのメンバーも追加できます(Claude の文書)。メンバーが Request で追加を依頼する機能は、Team では既定でオン、Enterprise では既定でオフです。コネクタ全体の設定の流れは「Claudeコネクタ一覧」の記事も参考になります。
権限の決め方|3段階とチェック表
権限は 2 か所で決まります。上限は XServer 側で選ぶ「対象」と「操作権限」で、Claude 側の「ツール権限」(常に許可/承認が必要/ブロック)はその内側で絞るものです。マニュアルも、Claude 側の設定を併用しても「接続情報で許可した範囲を超える操作はできません」と書いています。次の 3 段階は公式の手順ではなく、公式で確かめた機能を使った当社の整理です。

| 段階 | XServer 側 | Claude 側 | 向いている依頼 |
|---|---|---|---|
| 読み取り専用(確認だけ) | 操作権限「読み取り専用」、対象「指定のみ」 | 書き込みは XServer 側で止まる | 公式の例の「保有しているドメインと、それぞれの有効期限を一覧で教えて」「更新可能なプラグインとテーマを一覧で教えて」など |
| カスタム+承認が必要(絞った変更) | 操作権限「カスタム」で必要な項目だけ、対象「指定のみ」 | 書き込みのツールを「承認が必要」に | 検証のサーバーでの Cron の追加、PHP バージョンの変更 |
| すべての操作+常に許可(承認なしの実行) | 操作権限「すべての操作」 | ツールを「常に許可」に | 本番では選ばない |
Claude がツールを使う前の確認で Always allow(常に許可)を選ぶと、そのツールの確認は以後出なくなります(Claude の文書)。Anthropic のヘルプも、無人で任せてよいと信頼できるサーバーとツールに限って使うよう書いています。
接続する前のチェック表
| 決めること | 当社のおすすめ | 決める場所 |
|---|---|---|
| 連携を管理する人 | 1 人決める。契約のある XServer アカウントで連携し、誰がつないだかを記録する | 社内 |
| 対象と操作権限 | 対象は「指定のみ」で必要なサーバーだけ。操作権限は上の表の段階で選ぶ。検証のサーバーがあれば、変更を頼むのはそちらだけにする | XServer の連携内容の確認画面(後からは「APIキー管理」) |
| ツール権限 | 書き込みは「承認が必要」、使わないものは「ブロック」。マニュアルの画面例では読み取り専用ツールも書き込み/削除ツールも「承認が必要」で写っているが、既定の値かは確かめられなかったので、接続後に開いて確かめる | Claude の「カスタマイズ」>「コネクタ」 |
| 組織での固定 | Team と Enterprise の Owner は、読み取りだけ許して書き込みを止めるなどの制限を組織全体に掛けられ、メンバーは上書きできない。個人のプラン(Free・Pro・Max・Ultra)の設定は自分で変えられるので、上限は XServer 側で決める | Claude の「カスタマイズ」>「コネクタ」 |
| 会話ごとのオン・オフ | サーバーの話をしない会話ではオフにする。接続済みのアプリは、依頼に合えば Claude が自分から会話に呼び出すことがある。調査機能(Research)の実行中は承認なしでツールが呼ばれることがあるので、調査機能を使う会話ではオフにするか、書き込みのツールを「ブロック」にする(読み違い3) | 会話の「+」から「コネクタ」 |
頼まない操作を先に決める
次の操作は、XServer 側の操作権限を「カスタム」(項目ごとに選択)にして外し、人が管理画面で行うのが当社のおすすめです(どこまで項目を分けて外せるかは、接続の画面で確かめてください)。マニュアルの画面例では、Claude 側のツールは「各種設定の追加・変更」「設定・データの削除/解除」のようにサービスごとのまとまりで並ぶので、Claude 側の「ブロック」では 1 つの操作だけを選んで止められない場合があります。XServer の更新履歴も「削除・復元・OS 再インストールなどの操作は、データの消去・上書きやサービスの中断を伴う場合があります。実行前に対象・変更内容・影響をご確認ください」と書いています。
- DNS レコードとネームサーバーの変更:間違えると、サイトの表示とメールの受け取りに影響します。XServerドメインで「ドメインプロテクション」(ドメインの設定を変える時にメールで認証する仕組み)を有効にしていると、API リファレンスでは、ネームサーバーや DNS レコードなどの API は読み取りも含めて拒否され、API から有効・無効を切り替えることもできません(コネクタ経由でも同じかは確かめていません)。
- SPF・DKIM・DMARC(送信元を証明するメールの設定)の変更:送ったメールの届き方に影響します。
- SSH の設定と公開鍵の登録:サーバーにログインできる入口が増えます。マニュアルの例にありますが、最初から任せる作業ではないと考えます。
- 自動バックアップの復元:API リファレンスは「サーバー上のデータを上書きする破壊的操作であり、取り消しできません」と書いています。
- OS 再インストール(VPS):API リファレンスには「サーバー内のデータ・設定はすべて削除されます」「削除されたデータを復元することはできません」とあります。VPS の「操作保護」を有効にすると、API からの再インストールを拒否できます(VPS パネルからの操作には影響しません)。API リファレンスは、AI エージェントに操作させる VPS で有効にしておくことを勧めています。ただし操作保護は既定でオフです。また API リファレンスの権限の区分では、「操作保護の設定を変更」も「OSを再インストール」と同じ「OS再インストール」の項目に入り、再インストールの流れにも操作保護を外す手順が入っています。この項目の書き込みを許すと保護を外す操作も許すことになるので、操作保護だけに頼らず、権限でこの項目を外します。
- データベース、ドメイン、メールアカウント、WordPress の削除:対象を間違えると、データやサービスの利用に影響します。
会話に入る情報と、変更の頼み方
読み取り専用でも、頼めばメールアカウントの一覧、Whois 情報、アクセスログ、WordPress のユーザー一覧は Claude の会話に入ります。Claude に渡してよい情報か、社内のルールと合わせて決めます。アクセスログには外部の人が決められる文字(URL など)が含まれるので、ログを読ませる時は書き込みを許していない状態にします。文章に紛れ込ませた命令で AI を動かそうとする攻撃(プロンプトインジェクション)には、Anthropic も注意を呼びかけています。
パスワードにも注意します。API リファレンスでは、メールアカウントの作成、FTP アカウント(サーバーとファイルをやり取りするためのアカウント)の追加、MySQL(データベース)のユーザーの作成、WordPress の新規インストールはパスワードの指定が必須です。コネクタでも同じなら、会話で頼むとパスワードが会話を通ることになります(当社は確かめていません)。こうした作業は管理画面で人が行います。
変更を頼む時は、実行の前に確かめさせる文を添えます。ただし指示文だけで止まる保証はないので、止めるのは上の権限の設定です。
次の変更を実行する前に、対象のサーバーとドメイン、変更する項目、変更前の値と変更後の値、止まる可能性のあるサービスを一覧にしてください。
私が「実行」と書くまで実行しないでください。
不足している情報があれば、最初に質問してください。
変更したいこと:[ここに書く]AI エージェント全般の権限の考え方は「AIエージェントの権限設計」の記事にまとめています。
この記事の内容を社内で使うなら
要点と手順をまとめた資料を無料で受け取れます。研修6,000名以上・支援100社以上の実績をもとに、自社の業務に当てはめる相談も30分から受け付けています。
接続を解除する時・人が変わる時
Claude 側でコネクタを削除しても、XServer 側の連携は解除されません(マニュアル)。利用をやめる時は XServer 側で解除します。

連携を解除する・範囲を変える
XServer アカウントにログインし、サービスメニューの「APIキー管理」を開きます。対象の接続情報の右にある縦三点リーダーのメニューから「削除」をクリックし、注意内容を確認して「この設定の連携をすべて解除する」をクリックします。範囲を変えるだけなら、同じメニューの「更新」で設定を選び、「確認画面へ進む」「この内容で更新する」の順に進めます。接続情報では、接続元(Claude など)、対象サービス、最終利用日時を確認できます。
Claude 側は「カスタマイズ」>「コネクタ」(英語の画面では Customize > Connectors)から操作します(Claude の文書)。Disconnect(マニュアルの日本語の画面例では「切断する」)はサービスからサインアウトする操作で、コネクタは一覧に残ります。三点メニューの Remove は自分のアカウントからコネクタを外します。Team と Enterprise で組織から外すのは Owner で、Organization settings > Connectors から行います。どの場合も、XServer 側の連携は「APIキー管理」で確かめます。
人が変わる時
マニュアルは「同じXServerアカウントに、複数のアカウントから連携できます。連携情報は接続元ごとに共通で使用されます」と書いています。マニュアルの画面例には、範囲の更新の時に「この設定を利用しているすべてのClaudeの許可範囲に適用されます」、解除の時に「この設定を利用しているClaudeとの連携をすべて解除します。対象のすべての接続から操作できなくなります。再度利用するには、Claudeから接続し直してください」と出ています。同じ XServer アカウントに Claude からつなぐ人は同じ範囲を使い、解除は 1 人分だけを外す操作にならないと読めます。当社は実機で確かめていないので、担当者が変わる前に「APIキー管理」の表示を見てください。
- 抜ける人がいる時:「APIキー管理」で最終利用日時と範囲を確かめ、連携を解除し、残る人がつなぎ直します。
- Claude のメンバーを外す時:その作業とは別に、XServer 側の連携も確かめます。XServer アカウントのパスワードを共有していたなら変更します。変更で連携が切れるかは確かめられなかったので、変更だけで終わりにしません。
- 使っていない連携:最終利用日時を定期的に見て、使っていなければ解除します。有効期限がないので、放っておくと残り続けます。
【要注意】読み違い4つ
読み違い1:「APIキーが要らないので安全」
❌ API キーが要らないぶん、安全になった。
⭕ 要らなくなるのは端末への導入と API キーの設定です。連携には有効期限がなく、通常の API キーと違って有効期限と IP 制限の設定もありません(マニュアル)。解除するまで残るので、範囲の選び方と解除の手順を先に決めます。
読み違い2:「無料プランでも使える」
❌ 無料プランで使える、または使えない、と一言で考える。
⭕ 「無料プラン」は XServer 側と Claude 側で別の話です。XServer 側のサービスの無料プランは対象外で、XServer VPS はゲーム専用VPSも対象外です。Claude 側は無料プランでも使えますが、追加できるコネクタの数に制限がある場合があります(Free のカスタムコネクタは 1 個まで)。Team と Enterprise は Owner か Primary Owner の有効化が先です。
読み違い3:「Claudeが勝手に設定を変えることはない」
❌ 頼めば必ず確認が出るので、意図しない変更は起きない。
⭕ 依頼すれば、許可した範囲で操作が実行されます。確認が出るかは Claude 側のツール権限で変わり、「常に許可」を選ぶとそのツールの確認は以後出ません。また、Anthropic のヘルプは、調査機能(Research)の実行中は Claude がコネクタのツールを追加の承認なしに自動で呼び出せると書き、カスタムコネクタで調査機能を使う時は書き込みのできるツールを無効にするよう勧めています。依頼の読み違いや文章に紛れた命令もありうるので、止めるのは XServer 側の権限と Claude 側のツール権限の設定です。
読み違い4:「Claudeでコネクタを消せば接続は切れる」
❌ Claude の画面でコネクタを削除すれば終わり。
⭕ Claude 側でコネクタを削除しても XServer 側の連携は解除されません(マニュアル)。ご利用を終える時は、XServer アカウントの「APIキー管理」から解除します。
Uravationならこう判断する
同じ質問を受けたら、当社はこう答えます。接続を試していない立場の判断なので、実際の画面と照らして調整してください。
- つなぐかどうか:確認だけでも、つなぐ意味はあります。管理画面を順に開く代わりに、ドメインの有効期限や PHP のバージョンを会話で聞けるからです。連携を管理する人を決められないなら、まだつなぎません。
- 本番のサーバー:読み取り専用のまま使います。「すべての操作」と「常に許可」の組み合わせは選びません。
- 変更を任せる範囲:検証のサーバーか WordPress のステージング環境から始め、戻し方が分かっている作業だけにします。API リファレンスによると、XServer for WordPress のステージング環境では、手動バックアップの作成と復元、ドメイン設定、DNS レコード設定、サイト URL の変更は使えません。検証の環境がない会社は、読み取り専用で止めても十分です。
- リモート版かローカル版か:非エンジニアが Claude の画面から確認するならリモート版です。決まった端末から開発者が触るなら、有効期限と IP 制限を掛けられる API キーのローカル版も候補に入れます。
よくある質問
Claudeの無料プランでも使えますか?
XServer のマニュアルは使えると案内しています。ただし追加できるコネクタの数に制限がある場合があり、Anthropic のヘルプでは Free のカスタムコネクタは 1 個までです。これとは別に、XServer 側のサービスの無料プランは対象外です。
TeamやEnterpriseでは、有効にすれば全員がすぐ使えますか?
いいえ。Owner か Primary Owner が組織で有効にした後、各自が認証します。組織で 1 回認可すると各自が初回ログインで使える Enterprise-managed auth(Team と Enterprise が対象で、ベータの方式を含みます)もありますが、11月5日時点の対応コネクタの一覧に XServer は載っていません。
契約の更新やサーバーの申し込みも頼めますか?
コネクタでは頼めません。マニュアルは「課金を伴う操作はコネクタ経由ではご利用できません」とし、更新履歴は新規お申し込み・有料更新・移管などを提供していないと書いています。コネクタ自体の料金は、読んだ範囲では確かめられませんでした。
Claude Codeでも使えますか?
Anthropic の文書は、claude.ai で追加したコネクタは、Claude のアカウントでログインした Claude Code でも使える(ターミナルとクラウドのセッション)と案内しています。API キーでつなぐ場合は、ローカル版のマニュアルに Claude Code への追加のコマンドの例があります。どちらも、VPS に Claude Code をインストールして動かす話とは別のものです。当社はどちらも試していません。
Claudeが何をしたかの記録は残りますか?
「APIキー管理」の接続情報で、接続元、対象サービス、最終利用日時を確認できます。API キーには過去 90 日分の実行ログがあります。マニュアルの画面例では連携の行のメニューにも「実行ログ」がありますが、コネクタ経由の操作が実際に載るかは確かめられませんでした。API リファレンスによると、実行ログに残るのはメソッドやパス、実行日時などで、リクエストとレスポンスの本文は含まれません。変更を頼んだら、会話と変更前の値を社内でも控えておきます。
サーバーの情報はClaudeの学習に使われますか?
Anthropic の説明では、Free・Pro・Maxは、利用者が改善への利用を許可している場合などに会話が使われます。コネクタの生の内容は含まれませんが、会話に直接コピーした内容は含まれることがあります。評価ボタンでフィードバックを送ると、その会話全体が保存され、学習に使われることがあります。Claude for Work などの商用製品(Team と Enterprise のプランはこちら)は、既定で入力と出力を学習に使いません(評価ボタンなどのフィードバックは別の扱いです)。接続先のサービス側のデータは、そのサービスの条件で扱われます(コネクタのヘルプ)。
まとめ
2026年11月5日時点で、XServer API は Claude のコネクタに対応していて(11月4日提供開始)、確認だけでなく変更まで頼めます。料金が発生する操作は提供されていません。連携に有効期限はなく、Claude 側で消しても XServer 側には残ります。
- 今日:自社の契約が対象のサービスとプランか確かめ、連携を管理する人を決める。
- 今週:対象を指定して「読み取り専用」で接続し、Claude 側のツール権限を開いて確かめる。
- 今月:最終利用日時を見て、「カスタム」に広げるか、そのままにするか、解除するかを決める。
お知らせは発表時点の情報で、予告なく変更となる場合があるとしています。接続の前にマニュアルの最新の文を見てください。
参考・出典
- 「XServer API」のClaudeコネクタ対応のお知らせ — エックスサーバー(2026年11月4日・参照日 2026-11-05)
- XServer MCP Server リモート版のマニュアル:エックスサーバー・XServerビジネス・XServerドメイン・XServer for WordPress・XServer VPS(参照日 2026-11-05)
- 更新履歴(API / CLI) — XServer(2026年11月4日の項・参照日 2026-11-05)
- XServer API リファレンス:サーバー管理・ドメイン管理・XServer for WordPress 管理・VPS 管理(参照日 2026-11-05)
- XServer API・XServer MCP Server — エックスサーバーのマニュアル(参照日 2026-11-05)
- コネクタを使用してClaudeの機能を拡張する・Get started with custom connectors using remote MCP・Auto-connect your organization’s apps to Claude — Claude ヘルプセンター(参照日 2026-11-05)
- Get started with connectors・Connector verification・Connectors directory — Claude の文書(参照日 2026-11-05)
- Is my data used for model training?(個人向け)・同(商用向け) — Anthropic Privacy Center(参照日 2026-11-05)
この記事の内容を社内展開する方へ: Claude Code × ビジネス活用 実践ガイド(無料・PDF 30ページ+Excel) をダウンロードできます。



