2026年7月24日、幕張メッセで開かれた「DX総合EXPO 2026 夏 東京」のAI活用実践セミナーに、株式会社Uravation代表の佐藤傑が2枠続けて登壇しました。午前は「マーケの企画から実行までClaude CodeでAIに任せる」、午後は「経理・人事の8割をClaude CodeでAIに任せる方法」。どちらも自社で実際に動いている仕組みの画面と数字だけを題材に、60分ずつお話ししています。
この登壇の要点
- マーケも経理・人事も、AI化の入口は「文章を速く書くこと」ではなく、調査→制作→分析、照合→下書き→承認という業務フローごとClaude Codeに渡すこと。
- 自社で実際に動いている仕組み10件(26体の並列調査、会議終了48秒後のSlack通知、31万3,985円の課金事故の検知など)を、出典の時点と人の承認線つきで紹介。
- 持ち帰りは30日の導入プラン。まず過去施策の分析、または請求書確認か採用比較のどちらか1つから始める。
開催概要
| 日時 | 2026年7月24日(金)第1部 10:30〜11:30/第2部 13:30〜14:30 |
|---|---|
| 会場 | 幕張メッセ(DX総合EXPO 2026 夏 東京・AI World) |
| 主催 | 株式会社エバーリッジ(AI活用実践セミナー枠) |
| 参加 | 事前登録 第1部452名・第2部476名、当日は2回とも聴講200名超(主催者の参加者データレポート) |
| 登壇者 | 佐藤 傑(株式会社Uravation 代表取締役) |
第1部「マーケの企画から実行までClaude CodeでAIに任せる」

結論は「マーケのAI化は投稿文の作成だけでは足りない」。調査・制作・配信・分析が別々の作業になっていると改善が回らないので、業務フローごとClaude Codeに渡す、という話です。任せる範囲は下調べ・訴求案・コピー量産・レポート要約・次のテスト案までで、最終判断と公開・配信は人が握ります。
自社の実運用から5つの事例を、出典の時点と人の承認線(HUMAN GATE)つきで紹介しました。
- 調査: 26体のAIでAIエージェント市場を並列調査し、約430件の発見を重複整理して約350社の企業マップに。
- 分析: 3つの自社メディアを同じ指標・同じ期間の週次診断フォーマットにそろえ、伸びた・落ちたの先の「次に見るページ」まで出す。
- 制作: 1つの事業コンセプトから5系統のLPを同時に設計し、4つの画面幅(1440/840/390/320px)で品質ゲートを通す。
- 発信: 5,123件のX投稿資産を19の投稿フォーマットと7つの内容カテゴリに分解し、下書き→人のレビュー→投稿の順で回す。
- 改善: 広告A/Bを自動監視。10万6,038回表示されても各案5件のCVでは判断材料が足りないと判定し、停止・増額・配分変更はしない。
実演は、競合5社のローカル資料を5体のエージェントで同時に分析して比較ダッシュボードを作る場面と、ブランド資料から新規事業LPを生成する場面の2つ。持ち帰り用に、過去資産を集める→生成の型をつくる→分析を試す→会議に組み込む、という30日の導入プランを配りました。
第2部「経理・人事の8割をClaude CodeでAIに任せる方法」

こちらの結論は「バックオフィスのAI化は、専門システム導入の前に始められる」。最初に狙うのは承認前の下処理(照合・抜け漏れ確認・下書き)で、担当者の頭の中にあるチェック観点を会社の手順書に変えることが属人化の解消につながる、と説明しました。経理・人事から始める理由は、定型作業が多い・期限が明確・ミスの型が似ている・属人化しやすい、の4条件がそろうからです。
自社の実運用からは次の5つを紹介しました。
- 守る: 31万3,985円のAI関連課金事故を、過去キー9個の削除・平文キー152ファイルの是正・日次ガードの運用へ。再発をゼロにするのでなく「再検出できる」状態が成果。
- 数字: 会計仕訳3,793件・請求書58件・銀行CSV135行を突合して経営ダッシュボードへ。欠損や急落があれば前回データを上書きしない。
- 動く: 会議終了から48秒で、担当者別のNext ActionをSlackへ。要点抽出12秒・担当別化31秒・投稿48秒。
- 承認: 5人×14日を匿名で横断し、経営の承認待ち28件(緊急6・契約と金銭8)を見える化。
- 整える: 593件の進行タスクと1,244本の知識リンクを毎日健康診断し、孤立ノート0件を維持。
実演は架空データで、経費申請60件を規程と照合して「問題なし・要確認・差し戻し候補」に分類する場面と、応募者20名を求人要件で比較表にする場面(年齢・性別は比較から除外)。個人情報は扱う範囲を限定する、給与・評価・採用・契約の最終判断は人に残す、外部送信の前に承認を入れる、ログと根拠を残す、の4つをリスク対策として示し、「明日、請求書確認か採用比較のどちらか1つをAIに渡すところから」で締めました。
よくある質問
経理業務でClaude Codeは使えますか?
使えます。第2部で紹介したとおり、フォルダ内の請求書・経費データ・規程を横断して読み、照合と下書きまでを任せられます。当社では会計仕訳3,793件・請求書58件・銀行CSV135行の突合を日次で回しています。具体的な手順は Claude Code×経理活用ガイド にまとめています。
マーケティング部門でClaude Codeを使うと、何から変わりますか?
最初に変わるのは「調査結果が企画に反映されない」問題です。26体のAIで市場を並列調査して企業マップを作る、3つの自社メディアを同じ診断フォーマットで週次に見る、といった第1部の事例が入口になります。担当者向けの始め方は マーケティング担当がClaude Code活用を始める手順 をご覧ください。
DX総合EXPOの講演資料はもらえますか?
当日の資料は、主催者を通じてアンケート回答者に共有されました。ウェブ版の講座資料は 第1部(マーケ編) と 第2部(経理・人事編) で公開しています。
同じ内容を自社の勉強会や展示会で話してもらえますか?
できます。30分の基調講演から半日のハンズオンまで、対面・オンラインどちらも対応しています。日程・テーマ・費用のご相談は無料です。講演・セミナーのご依頼ページ からお知らせください。
関連する解説記事
- Claude Code×経理活用ガイド(請求書・経費精算・月次の照合を任せる手順)
- 経理自動化の始め方(AIで請求書・経費精算・月次決算を減らす)
- Claude Code人事活用ガイド(採用・評価・労務の30実装)
- マーケティング担当がClaude Code活用を始める手順
- Claude Code営業活用ガイド(商談前リサーチから提案書まで)
- AI社員とは?導入メリット・活用事例・始め方
講演・セミナーのご依頼
展示会の専門セミナー、経営者向けの基調講演、社内勉強会、Claude Codeのハンズオンまで対応しています。この2枠のように、マーケと管理部門で内容を分けた連続登壇も可能です。日程・テーマ・費用のご相談は無料です。
- 講演・セミナーのご依頼ページ(登壇実績・テーマ・ご依頼の流れ)
- 登壇者プロフィール(佐藤 傑)
- AI社員一覧(講演で紹介した仕組みが実際に動いている一覧)
- お問い合わせフォーム

