結論(2026年9月22日時点):Azure OpenAI の料金は「使ったトークン量 × 公式単価 × デプロイ種別の上乗せ」で決まります。主力モデル GPT-5.6-terra は Global Standard で入力$2・出力$12(100万トークンあたり・米ドル)、最上位の GPT-6 Astra は入力$10・出力$50。データの処理場所を Data Zone に固定すると1〜2割高くなり(米国・EU で約1割、東日本を選んだ時に価格が載るものは約2割)、PTU(プロビジョニング)は使わなくても時間課金が発生します。法人の見積もりは「Global Standard で実測してから、処理場所と PTU を決める」順が最も外れにくい方法です。
この記事の要点
- 単価は Azure 公式料金ページ(リージョン「東日本(Japan East)」を選択)の当日値(USD)だけを掲載。GPT-6 Astra の単価は料金ページに未掲載で、Azure 公式ブログの表を引用。円換算は Microsoft が2026年9月の請求に使う換算レート(1ドル=159.32円)による概算
- Global/Data Zone/Regional の3つの処理場所と、Standard/PTU/Batch の3つの払い方の組み合わせで単価が変わる
- Japan East(東日本)で使えるモデルはデプロイ種別ごとに違う。GPT-5.6 と GPT-6 Astra は Global Standard なら東日本のリソースから使える
対象読者:Azure 経由か OpenAI 直契約かを稟議用に比べたい情シス・DX 推進・購買担当者
読了後にできること:自社の想定トークン量を式に入れて、稟議に書ける月額の幅を出せる
最終更新:2026年9月(単価・提供状況はすべて 2026年9月22日に公式ページを取得して確認)
「Azure OpenAI と OpenAI の API、どっちで契約するのが正解ですか」
生成AI研修や導入支援の場で、情シス・DX 担当の方から繰り返し出る質問です。しかも困るのは、Azure の公式料金ページを開いても答えが出ないこと。モデル別・デプロイ種別・処理場所・Standard と PTU と Batch が一枚に混在していて、「うちの場合、月いくらか」に落とすには読み解く手順が要ります。
この記事は、2026年9月22日に Azure OpenAI Service の料金ページ、デプロイの種類の公式ドキュメント、リージョン別の提供状況、データの扱いの公式記載、そして比較用に OpenAI の API 料金ページを自分で開いて確認した値だけで組んでいます。料金ページはリージョンを東日本(Japan East)にした状態で読んでいます。円換算は、Azure Retail Prices API が返す東日本の円建て単価から逆算した 2026年9月の Microsoft の換算レート(1ドル=159.32円)による「2026年9月時点の概算」として添えます。Azure の請求は前月末の為替で月次換算される仕組みなので、10月以降のレートは変わります。
読み方の順番は、詰まりやすい順です。まず「何に課金されるか」、次に「単価表」、そして「デプロイの種類」「東日本で使えるモデル」「月額の式」「契約前の確認」「始め方」「失敗パターン」「使い分けの判断」の順で進みます。主要 AI モデルの API 単価を横並びで見たい場合は、主要AIモデルAPI料金 横断比較が毎月更新のハブになっています。
Azure OpenAI Serviceとは|OpenAI直契約と何が違うのか
Azure OpenAI Service は、Microsoft が Azure 上で提供する OpenAI モデルの API サービスです。2026年9月時点の公式ドキュメントでは「Microsoft Foundry」の中の「Foundry Models sold by Azure(Azure が販売するモデル)」の一部として説明されており、製品名の表記はこの1年で動いています。ただし料金ページの名称は「Azure OpenAI Service」のままなので、この記事も検索語に合わせて Azure OpenAI と呼びます。

同じ GPT-5.6 や GPT-6 Astra を使うにしても、OpenAI 直契約と Azure OpenAI では「誰と契約し、どこで処理され、誰に払うか」が違います。
- OpenAI 直契約:OpenAI に直接契約し、OpenAI に支払う。単価は OpenAI の表で決まり、Standard・Batch・Flex・Fast mode の区分がある
- Azure OpenAI:Azure サブスクリプションの中に作る(Azure の中に作る)。費用は既存の Azure の請求に合算され、デプロイ種別で単価が変わる
もう一つ重要な違いが、モデルの運営主体です。Microsoft の公式記載では、Azure が販売するモデルは Microsoft の Azure 環境でホストされ、OpenAI が運営するサービス(ChatGPT や OpenAI API)とはやり取りしないと明記されています。つまり Azure OpenAI を使う限り、プロンプトが OpenAI 側に渡ることはありません。「学習に使われるのでは」という不安への公式の答えは、後半の「契約前に管理者が決めること」でそのまま引用します。
OpenAI 直契約そのものの始め方と料金の見方は ChatGPT APIとは?料金・できること・始め方 にまとめています。この記事では Azure 側の契約・デプロイ・請求に軸を置きます。
Azure OpenAI料金の全体像|課金される4つのメーター
Azure の料金ページは冒頭で、支払い方を3つに整理しています(2026年9月22日取得・原文は英語)。
- Standard(オンデマンド):入力トークンと出力トークンの従量課金
- Provisioned(PTU):スループットを確保して予測可能な費用で払う。月次・年次の予約で割引
- Batch API:24時間以内に結果を返す非同期処理。Global Standard 価格の50%引き
これに加えて、多くのモデルには「Priority Processing(優先処理)」の単価があり、Standard より高い代わりに応答の優先度が上がります。実務では次の4つのメーターを別々に見ると整理できます。
| メーター | 何に課金されるか | 単価の目安(公式の構造) |
|---|---|---|
| Standard トークン | 入力・キャッシュ入力・キャッシュ書き込み・出力の各トークン | モデル別。出力は入力より高い(GPT-5.6-terra は入力$2に対し出力$12) |
| Priority Processing | 同じトークンを優先処理で流す | GPT-5.6-sol/terra は Standard の2倍、GPT-5.5 は2.5倍 |
| Batch | ファイルでまとめて投げる非同期処理 | Global Standard の半額。対応モデルは限られる(2026年9月時点で GPT-5.4 まで) |
| PTU(プロビジョニング) | 確保した PTU 数 × 時間 | 使わなくても時間課金。月次・年次予約で割引 |
ここで覚えておきたいのは、入力と出力は別の単価で、出力のほうが高いことです。GPT-5.6-terra なら出力は入力の6倍、GPT-6 Astra は5倍。見積もりで出力トークンの想定を落とすと、月額が倍近く外れます。トークンの数え方と文字数換算は AIのトークンとは|文字数換算・料金への影響 で解説しています。
主要モデルの単価表|2026年9月22日時点の公式値(USD・100万トークンあたり)
Azure 公式料金ページの Standard(従量課金)の値です。Global は Global Standard、Data Zone は Data Zone Standard で、Data Zone の値は米国・EU のデータゾーンの値です。料金ページでリージョンを東日本(Japan East)にすると、GPT-5.6 の Data Zone 行は「該当なし」、GPT-5.5 の Data Zone は Global の1.2倍(入力$6・出力$36)と表示されます(2026年9月22日取得)。「short」「long」は1リクエストの入力トークン数で分かれる区分で、モデルの最大コンテキスト長とは別の概念です(公式ドキュメントの定義)。GPT-5.4 の表は境目を「27.2万トークン未満/超」と明記していますが、GPT-5.6 と GPT-6 の境目のトークン数は 2026年9月22日時点の料金ページ本文に数字の明記がありません。
| モデル(Azure) | 区分 | 入力 | キャッシュ入力 | キャッシュ書き込み | 出力 |
|---|---|---|---|---|---|
| GPT-6 Astra(※) | Global・short | $10.00 | $1.00 | $12.50 | $50.00 |
| GPT-6 Astra(※) | Global・long | $20.00 | $2.00 | $25.00 | $75.00 |
| GPT-6 Astra(※) | Data Zone(US)・short | $11.00 | $1.10 | $13.75 | $55.00 |
| GPT-5.6-sol | Global・short | $5.00 | $0.50 | $6.25 | $30.00 |
| GPT-5.6-sol | Global・long | $10.00 | $1.00 | $12.50 | $45.00 |
| GPT-5.6-sol | Data Zone(米国・EU)・short | $5.50 | $0.55 | $6.88 | $33.00 |
| GPT-5.6-terra | Global・short | $2.00 | $0.20 | $2.50 | $12.00 |
| GPT-5.6-terra | Global・long | $4.00 | $0.40 | $5.00 | $18.00 |
| GPT-5.6-luna | Global・short | $0.20 | $0.02 | $0.25 | $1.20 |
| GPT-5.6-luna | Global・long | $0.40 | $0.04 | $0.50 | $1.80 |
| GPT-5.5 | Global | $5.00 | $0.50 | — | $30.00 |
| GPT-5.5 | Data Zone(東日本を選択時) | $6.00 | $0.60 | — | $36.00 |
| GPT-5.4(27.2万トークン未満) | Global | $2.50 | $0.25 | — | $15.00 |
| GPT-5.4(27.2万トークン未満) | Global・Batch | $1.25 | $0.13 | — | $7.50 |
| GPT-5.4 mini | Global | $0.75 | $0.08 | — | $4.50 |
| GPT-5.4 nano | Global | $0.20 | $0.02 | — | $1.25 |
※ GPT-6 Astra は 2026年9月22日時点で Azure の料金ページに「GPT-6 の価格は掲載準備中。ブログを参照」と表示されており、値は Azure 公式ブログ(2026年9月3日)の料金表から引用しています。Data Zone は米国データゾーンの値で、ブログには EU・APAC の Data Zone 価格の記載がありません。Data Zone の PTU は Global の PTU に対して10%上乗せと明記されています。
円換算(2026年9月時点の概算):Azure Retail Prices API に東日本(japaneast)・通貨 JPY で問い合わせると、返ってくる円建て単価は上の USD 値の 159.32 倍でそろっています(例:GPT-5.6-terra 入力 $2.00 → 318.64円、出力 $12.00 → 1,911.84円、GPT-6 Astra 入力 $10.00 → 1,593.2円)。本記事の円換算はこのレート(1ドル=159.32円)を使った概算で、Azure の請求に使うレートは月ごとに更新されます。
OpenAI 直契約との差(同日の OpenAI 公式料金ページ):GPT-6 Astra($10/$50)、GPT-5.6-terra($2/$12)、GPT-5.6-luna($0.20/$1.20)は Global Standard と同じ値です。ただし GPT-5.6-sol だけは OpenAI 直が入力$4・出力$20 のプロモーション価格(少なくとも 2026年11月21日まで)で、Azure の $5/$30 より安い状態です。OpenAI 直にもデータ所在地を固定する「Regional processing」があり、2026年3月5日以降に公開されたモデルは10%上乗せ。つまり「所在地を固定すると1割高い」という構造は両者で同じです。GPT-6 Astra の ChatGPT 側の扱いと API 単価の詳細は GPT-6 Astra料金|ChatGPTプラン別とAPI単価 を参照してください。
料金ページには「価格は見積もりであり、実際の価格は Microsoft との契約の種類・購入日・為替レートによって異なる」「米ドル建てで計算し、前月最終営業日の2営業日前に取得したロンドン市場の終値レートで換算する」と書かれています。円で稟議に載せるなら、この換算ルールと日付を注記に入れてください。
デプロイの種類と料金の違い|Global・Data Zone・Regional・PTU
Azure OpenAI の単価が「一つに決まらない」理由は、モデルをデプロイする時に選ぶデプロイの種類にあります。公式ドキュメントは、デプロイの種類が「どこでデータが処理されるか」「どう払うか」「性能特性」の3つを決めると説明しています。

処理場所は3段階です。
- Global:どのリージョンでも処理・最安・最初に出る。新モデルはまず Global で提供され、価格も最も低く、対応リージョンも最も広い
- Data Zone:米国・EU・APAC の圏内で処理。データゾーンは Microsoft が定義し、圏内のどのリージョンで処理されるかは指定できない
- Regional(Standard/Regional Provisioned):指定した地理の中で処理・後から出る。提供は最後で、時期の保証がなく、古いモデルの廃止で空いた容量に依存する
公式ドキュメントは「ほとんどのワークロードは Global Standard から始める」「データ所在地・予約スループット・非同期バッチなど特定の理由がある時だけ他の種類へ移る」と、かなりはっきり書いています。これは料金の面でも正しくて、Global を基準にすると米国・EU の Data Zone は約10%高く(GPT-5.6-sol で $5 → $5.50)、東日本を選んだ時に価格が載る Data Zone は約20%高(GPT-5.5 で $5 → $6)。PTU も東日本では Data Zone が $1.20/時間、Regional が $2.46/時間と、Global($1.00)より高くなります。
ここでデータ所在地の誤解を一つ正しておきます。公式の説明では、保存されるデータ(アップロードしたファイルや悪用監視の保存領域など)は、デプロイの種類にかかわらず「指定した Azure の地理」に留まります。Global や Data Zone で変わるのは推論時の処理場所だけです。「Global だと社内データが海外に保存される」という理解は正確ではなく、「処理は海外のデータセンターで行われ得るが、保存先はリソースを置いた地理」が公式の説明です。
払い方は Standard/Provisioned/Batch の3つで、処理場所との組み合わせは次の通りです(公式ドキュメントの対応表を要約)。
| デプロイの種類 | 処理場所 | 払い方 | 向く用途 |
|---|---|---|---|
| Global Standard | 任意の Azure リージョン | 従量課金 | 一般的な用途・最大のクォータ |
| Global Provisioned | 任意の Azure リージョン | PTU 予約 | 予測可能な高スループット |
| Global Batch | 任意の Azure リージョン | 50%引き・24時間 | 大量の非同期ジョブ |
| Data Zone Standard | データゾーン内 | 従量課金 | EU/US/APAC の所在地要件 |
| Data Zone Provisioned | データゾーン内 | PTU 予約 | 所在地要件+予測可能なスループット |
| Data Zone Batch | データゾーン内 | 50%引き | 所在地要件つきの大量ジョブ |
| Standard | Azure の地理内 | 従量課金 | 地理の要件・低ボリューム |
| Regional Provisioned | Azure の地理内 | PTU 予約 | 地理の要件+スループット |
PTU(Provisioned Throughput Unit)は、確保する処理容量の単位です。公式の説明では、PTU はモデルに依存しない共通の単位で、同じ PTU 数でも重いモデルほど出せるトークン数(TPM)が減ります。課金は「デプロイした PTU 数 × 時間」で、トークンを1つも流さなくてもデプロイを作った瞬間からメーターが回り、削除するまで止まりません。2026年9月22日時点の料金ページ(リージョン=東日本を選択)の PTU 単価は次の通りです。
| モデル・種類 | 最小 PTU | 時間単価(1 PTU) | 月次予約(1 PTU) | 年次予約(1 PTU) |
|---|---|---|---|---|
| GPT-5.6-sol/terra・Global | 15 | $1.00 | $260 | $2,652 |
| GPT-5.6-sol/terra・Data Zone(東日本を選択時) | 15 | $1.20 | $312 | $3,180 |
| GPT-5.6-sol/terra・Regional(東日本) | 50 | $2.46 | $312 | $3,180 |
| GPT-5.5/GPT-5.4・Global | 15 | $1.00 | $260 | $2,652 |
| GPT-5.5・Regional(東日本) | 50 | $2.46 | $352 | $3,588 |
リージョンを米国(East US など)にすると、同じ表は Data Zone が $1.10/$286/$2,916、Regional が $2.00/$286/$2,916 と表示されます(EU の West Europe では Data Zone $1.20、Regional $2.72)。東日本の Regional PTU は Global の約2.5倍の時間単価です。予約は「PTU の課金メーターに対する割引」で、デプロイとは別に購入します。公式は「予約は容量を保証しない。先にデプロイを作って容量があることを確認してから予約を買う」と注意しています。Standard との併用として、PTU が使い切られた時に同じリソース内の Standard デプロイへ溢れた分を流す「spillover」も用意されています。
Batch は Global Standard の半額で、24時間以内の処理を目標にする非同期の仕組みです。ただし 2026年9月22日時点の公式の対応モデル一覧は GPT-5.4/GPT-5.4 mini/GPT-5.1/GPT-5/o3/o4-mini/GPT-4.1 系までで、GPT-5.6 と GPT-6 Astra は Batch の一覧に入っていません。「Batch で半額にする」前提の見積もりは、対象モデルを先に確かめてください。
Japan East(東日本)で使えるモデル|2026年9月22日時点
「東日本リージョンで GPT-5.6 は使えるのか」は、稟議で必ず聞かれる項目です。公式のリージョン別提供状況ページ(Azure が販売するモデルのリージョン別提供状況)を 2026年9月22日に取得し、japaneast の列を抜き出しました。
| デプロイの種類 | 東日本のリソースから使える主なモデル | 使えない・一覧にない主なモデル |
|---|---|---|
| Global Standard | GPT-6 Astra、GPT-5.6-sol/terra/luna、GPT-5.5、GPT-5.4 系、GPT-5.2、GPT-5.1、o3、o4-mini | — |
| Data Zone Standard(APAC) | GPT-5.6-sol、GPT-5.4、GPT-5.4 mini、GPT-5.3-codex、GPT-5.2 | GPT-6 Astra、GPT-5.6-terra/luna、GPT-5.5 |
| Standard(東日本固定・従量) | GPT-4.1 mini、GPT-4o(2024-11-20) | GPT-5 系すべて |
| Global Provisioned | GPT-6 Astra、GPT-5.6-terra/luna、GPT-5.5、GPT-5.4 系 | GPT-5.6-sol |
| Regional Provisioned(東日本固定) | GPT-5.4、GPT-5.4 mini、GPT-5.2、GPT-5.1、GPT-5 | GPT-6 Astra、GPT-5.6 系、GPT-5.5 |
| Global Batch | GPT-5.4、GPT-5.4 mini、GPT-5.1、GPT-5、o3、o4-mini、GPT-4.1 系 | GPT-6 Astra、GPT-5.6 系、GPT-5.5 |
読み方はこうです。東日本にリソースを置いて Global Standard を選べば、最新の GPT-6 Astra も GPT-5.6 も使えます。一方で「処理も東日本の中に固定したい」(Standard/Regional Provisioned)とすると、2026年9月時点では GPT-5 系の従量課金デプロイは一覧になく、PTU でも GPT-5.4 世代までです。公式ドキュメントの「地理固定は最後に提供され、時期の保証がない」という説明が、そのまま表に出ています。Azure の表記は「東日本(Japan East)」、リージョン名は japaneast です。
料金の面でも東日本には固有の値があります。料金ページでリージョンを東日本にすると、GPT-5.6 の Data Zone 行は「該当なし」、GPT-5.5 の Data Zone は入力$6・出力$36(Global の1.2倍)、PTU は Data Zone が $1.20/時間・Regional が $2.46/時間と表示されます(2026年9月22日取得)。提供状況の表と単価表で載っているモデルが食い違う部分(Data Zone Standard の提供一覧にある GPT-5.6-sol に、東日本の Data Zone 単価が表示されない等)は、2026年9月時点で公式に確認できていない値として扱い、契約窓口に確認してください。
なお GPT-6 Astra と GPT-5.6 は、公式ドキュメントに「一部のクォータ層ではデプロイにクォータ申請が必要(Tier 5・Tier 6 のサブスクリプションは既定でクォータあり)」と書かれています。新規契約直後のサブスクリプションでは申請が挟まる可能性があるため、検証開始日を稟議に書く時は余裕を持たせてください。GPT-5.6 と GPT-6 Astra のコンテキスト長は公式で 1,050,000 トークン(入力 922,000・出力 128,000)です。
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法人の月額見積もりの型|式と公式単価の代入例
月額の見積もりは、次の一本の式に落とせます。前提を紙に書き出すことが大事で、数字そのものより「どの前提を置いたか」が稟議の説得力になります。

月額(USD)
= 月間の件数 × { 1件の入力トークン × 入力単価 + 1件の出力トークン × 出力単価 } ÷ 1,000,000
× デプロイ種別の上乗せ(Global 1.0/Data Zone 米国・EU 約1.1・東日本で価格が載るものは約1.2)
+ PTU を使う場合は PTU 数 × 時間単価 × 稼働時間(または予約額)
+ 周辺サービス(Azure AI Search・ストレージ・ログ)流れは5段階です。月間の件数を決める → 1件の入力トークン → 1件の出力トークン → 公式単価を掛ける → デプロイ種別の上乗せ。戻り線はありません。前提が変わったら最初から計算し直す方が、途中の値をいじるより安全です。出力は入力より高いので、出力の想定が抜けていないかを最後に見ます。
以下は試算例(実測値ではありません・前提と計算式を明示)です。単価は上の表の Global Standard・short の値で、トークン数は一般的な社内利用を想定した仮置きです。自社の値に置き換えてください。
試算例1:社内チャット200名(GPT-5.6-terra・Global Standard)
- 前提:200名 × 1日10回 × 20営業日 = 月40,000件。1件あたり入力1,500トークン(システムプロンプトと履歴を含む)・出力500トークン
- 入力:40,000 × 1,500 = 6,000万トークン → 60 × $2.00 = $120
- 出力:40,000 × 500 = 2,000万トークン → 20 × $12.00 = $240
- 合計:$120 + $240 = $360/月(2026年9月時点の概算で約57,400円)
同じ前提で GPT-5.6-sol にすると 60 × $5 + 20 × $30 = $900(約143,000円)、GPT-5.6-luna なら 60 × $0.20 + 20 × $1.20 = $36(約5,700円)です。モデルの選び方で月額が25倍動くので、「全社チャットは terra、要約や分類は luna」のような振り分けが費用設計の中心になります。
Data Zone を要件にする場合は一つ注意があります。料金ページで東日本を選ぶと GPT-5.6 の Data Zone 行は「該当なし」になります(2026年9月22日時点)。米国・EU の Data Zone 値(sol 入力$5.50・出力$33)を当てはめると同じ前提で $990(約158,000円)ですが、東日本(APAC)の Data Zone の単価は 2026年9月時点で公式に確認できていないため、稟議では契約窓口の見積書で確定してください。
試算例2:RAG の問い合わせ 月1万件(GPT-5.6-terra・Global Standard)
- 前提:月10,000件。検索結果の文脈を含めて入力6,000トークン・出力600トークン
- 入力:10,000 × 6,000 = 6,000万トークン → 60 × $2.00 = $120
- 出力:10,000 × 600 = 600万トークン → 6 × $12.00 = $72
- 合計:$120 + $72 = $192/月(約30,600円・Azure AI Search のインデックス費用は別)
RAG は件数が少なくても1件の入力が重いので、入力側の単価とキャッシュ入力(同じ文脈を繰り返し送る時の割引)が効きます。公式の PTU の説明でも「キャッシュされたトークンは PTU の容量を消費しない」とあり、システムプロンプトの共通化は Standard でも PTU でも費用を下げる方向に働きます。
PTU に切り替える目安
GPT-5.6-terra の Global Provisioned は最小15 PTU。時間課金のまま24時間 × 30日動かすと 15 × $1.00 × 720時間 = $10,800/月(約172万円)、月次予約なら 15 × $260 = $3,900/月(約621,000円)、年次予約なら 15 × $2,652 = $39,780/年(約634万円・月あたり約$3,315)です。処理を東日本に固定する Regional Provisioned は最小50 PTU・月次予約 $312 なので、最小構成でも 50 × $312 = $15,600/月(約249万円)からになります。試算例1の Standard 月額が $360 なので、費用だけで見れば Standard の月額が月次予約額(最小構成で $3,900)を安定して超える見込みになってからが PTU の検討ラインです。ただし PTU の本来の価値は「遅延のばらつきが小さく、スループットが保証される」ことなので、費用が下回る規模でも応答時間の要件が厳しい業務では選ぶ理由があります。必要 PTU 数は公式の容量計算ツール(Foundry ポータル)で、想定 TPM とキャッシュ率を入れて出してください。
この試算をそのまま AI に手伝わせるプロンプトです。単価は必ず当日の公式値に置き換えてください。
あなたはクラウド費用の試算担当です。以下の前提で Azure OpenAI の月額(USD)を計算してください。
【単価(100万トークンあたり・Global Standard・short・2026年9月22日の公式値)】
- GPT-5.6-terra: 入力 $2.00 / キャッシュ入力 $0.20 / 出力 $12.00
- GPT-5.6-sol: 入力 $5.00 / キャッシュ入力 $0.50 / 出力 $30.00
- GPT-5.6-luna: 入力 $0.20 / キャッシュ入力 $0.02 / 出力 $1.20
【前提】
- 月間件数: [ ] 件
- 1件の入力トークン: [ ](うちキャッシュ入力: [ ])
- 1件の出力トークン: [ ]
- デプロイ種別: [Global / Data Zone](Data Zone は米国・EU 1.1 倍・東日本で価格が載るものは 1.2 倍)
- 円換算レート: [ ] 円/ドル(Azure の当月レート。2026年9月は 159.32)
【出力】
1. モデル別の月額(入力・出力を分けて表に・USD と円の両方)
2. 出力トークンを2倍にした場合の月額
3. 前提のうち最も月額を動かす変数
不足している情報があれば、最初に質問してから作業を開始してください。
仮定した点は必ず"仮定"と明記してください。契約前に管理者が決めること|処理場所・データ・請求の入口
単価が読めたら、次は契約の条件です。情シスが稟議の前に確認する4点を、公式記載の範囲で整理します。

1. 処理される場所
Global か Data Zone か Regional か。前述の通り、保存データはリソースの地理に留まり、変わるのは推論時の処理場所です。社内規程が「処理も国内」を求める場合、2026年9月時点で GPT-5 系の東日本固定は PTU(GPT-5.4 世代まで)しかありません。規程の文言が「保存」なのか「処理」なのかを先に確かめると、選択肢が広がります。
2. 学習に使わない条項
Microsoft の公式ドキュメント「Azure が販売するモデルのデータ・プライバシー・セキュリティ」は、プロンプト・生成結果・埋め込み・学習データについて次のように明記しています。プロンプトと出力は学習に使われないという結論は、この4項目の原文に対応します。
- 他の顧客が利用できる状態にはならない
- モデル提供元(OpenAI など)がモデルやサービスの改善に使うことはない
- 顧客の許可や指示なしに生成AI基盤モデルの学習に使われることはない
- 顧客の明示的な許可や指示なしに Microsoft や第三者の製品・サービスの改善に使われることはない
一点だけ注意があります。悪用監視(abuse monitoring)の仕組みでは、規約違反の兆候が検出された場合にプロンプトと出力のサンプルが保存され、必要に応じて Microsoft の権限ある担当者が確認します。保存先はリソースを置いた地理の中です。この保存自体を止めたい組織向けに「悪用監視の変更」の申請制度があり、承認されると人による確認のための保存は行われません。金融・医療・法務など、サンプル保存そのものが規程に触れる業種は、契約前に申請の要否を決めておく項目です。
3. 請求の入口
Azure 公式の購入オプションページは、入口を2系統で説明しています。従量課金・営業経由・パートナー経由の3つの言葉で覚えると整理しやすいです。
- Microsoft から直接購入:Azure の Web サイトからでも営業担当からでも同じ従量課金制の価格。請求書は毎月発行。サポートプランを自由に選べる
- Azure パートナーのマネージドクラウドソリューション:パートナーがプロビジョニング・デプロイ・管理を担い、課金プランを組織に合わせて組む
いわゆる EA(Enterprise Agreement)や CSP(Cloud Solution Provider)は、それぞれ営業担当経由・パートナー経由の契約形態として一般に呼ばれている名前ですが、Azure OpenAI 固有の割引条件については 2026年9月時点で公式の購入オプションページに個別の記載がありません。料金ページ自身が「実際の価格は契約の種類と購入日で異なる」と書いている以上、稟議の金額は公式単価 × 想定量に加えて、契約窓口からの見積書の2段構えにしてください。Azure OpenAI の費用は既存の Azure の請求に合算されるので、すでに Azure を使っている企業では新しい支払い先を増やさずに済むのが、OpenAI 直契約と比べた時の実務上の利点です。
4. モデルの提供状況
Global が先・地域固定は後。これは公式の提供順(Global → Data Zone → 地理固定)そのものです。「今は Global で始めて、東日本固定が出たら移る」という計画にする場合、移行時に単価が上がる(Data Zone で約1.1〜1.2倍、東日本の Regional PTU は時間単価約2.5倍)ことを稟議に添えておくと、後で説明に困りません。
この4点を稟議用のチェックリストに落とした例です。
【Azure OpenAI 見積もり項目チェックリスト】
□ モデル: [GPT-5.6-terra / sol / luna / GPT-6 Astra] と、用途ごとの振り分け
□ デプロイ種別: [Global Standard / Data Zone Standard / Standard(地理固定)]
□ 処理場所の要件: 社内規程が求めるのは「保存」か「処理」か
□ PTU の有無: 使う場合は PTU 数・時間課金か予約か・容量の事前確認
□ Batch の対象: 対応モデル一覧に載っているか(2026年9月時点で GPT-5.6 は非対応)
□ 周辺費用: Azure AI Search・ストレージ・ログ・ネットワーク
□ データの扱い: 学習に使わない条項の確認・悪用監視の変更申請の要否
□ クォータ: GPT-5.6 / GPT-6 Astra のクォータ申請が必要な層か
□ 請求の入口: 直接(Web / 営業)かパートナーか・既存の Azure 請求への合算
□ 為替: 米ドル建て単価と、Azure の月次換算ルールの注記API 提供元を選ぶ時の一般的な確認項目(SLA・レート制限・監査ログ)は 生成AI API選定5項目|SLA・レート制限・監査ログ にまとめています。
Azure OpenAIの始め方|小さく試して実測してから決める
公式ドキュメントの推奨に沿うと、始め方は4段です。

- Global Standard で小さく試す:まず単価が最も低い型で、対象業務の1つだけを動かす。公式も「ほとんどのワークロードは Global Standard から」と明記
- トークン量を実測する:入力と出力を分けて記録する。Microsoft Cost Management で PTU 利用や予約の状況も追える
- 処理場所を決める:Data Zone か Regional か。実測量が出てから、規程の要件と単価差(Data Zone 1.1〜1.2倍・東日本の Regional PTU は約2.5倍)を並べて判断する
- PTU は実測量で判断:時間課金は使わなくても発生する。Standard の月額が予約額を超える見込みと、遅延要件の2つが揃った時だけ入れる
Azure 側の操作手順(リソース作成・モデルのデプロイ・キーの取得)は Microsoft Learn の公式クイックスタートに沿ってください。この記事では、自分で動かしていない手順を書かないために、操作の画面や CLI コマンドは載せていません。
デプロイの種類を決める時に、要件を整理させるプロンプトです。
あなたは Azure の構成を検討する情シス担当のアシスタントです。
以下の要件から、Azure OpenAI のデプロイの種類(Global Standard / Data Zone Standard / Standard(地理固定) / Global Provisioned / Data Zone Provisioned / Regional Provisioned / Global Batch)のうち、公式の定義に照らして候補になるものを挙げてください。
【要件】
- 社内規程が求める所在地: [保存のみ / 処理も含む / 制限なし]
- 対象の地域: [日本 / APAC / 制限なし]
- 遅延の要件: [ばらつき許容 / 一定の応答時間が必要]
- 処理の性質: [対話型 / 非同期の大量処理]
- 月間トークン量(実測または見込み): 入力 [ ] / 出力 [ ]
【出力】
1. 候補となるデプロイの種類と、その理由(公式の定義に対応づける)
2. 単価が上がる要因(Data Zone の上乗せ、PTU の時間課金)
3. 判断のために追加で確認すべき事項
確認できない事項は「要確認」と明記し、断定しないでください。【要注意】よくある失敗パターン4つ
失敗1:PTU を最初から契約する
❌ 「本番だから」と最初から PTU を予約し、トークンを流さない時間帯も課金される
⭕ Global Standard で1〜2か月実測し、Standard の月額が予約額を超える見込みが出てから PTU を検討する
なぜ重要か:PTU はデプロイを作った瞬間から削除するまで時間課金です。最小15 PTU の月次予約でも $3,900/月からで、試算例1の Standard 月額($360)の10倍を超えます。
失敗2:地理固定にこだわって単価と選択肢を狭める
❌ 「処理も東日本に固定」を規程の解釈なしに要件にして、GPT-5.6 が選べない
⭕ 規程が求めるのが「保存」なのか「処理」なのかを確認し、保存の要件なら Global Standard、処理の要件なら Data Zone(APAC)から検討する。東日本を選んだ料金ページで単価が「該当なし」のモデルは契約窓口に確認する
なぜ重要か:2026年9月時点で東日本固定の従量課金デプロイに GPT-5 系はなく、PTU でも GPT-5.4 世代まで。要件の一語で、使えるモデルと単価が変わります。
失敗3:出力トークンの想定が抜けて月額が倍になる
❌ 入力トークンだけで見積もる
⭕ 入力・出力を分け、出力単価が入力の5〜6倍であることを前提に、出力の想定を2倍にした場合の月額も併記する
なぜ重要か:GPT-5.6-terra の試算例1では出力の $240 が入力の $120 の2倍を占めています。出力の見積もりを落とすと、月額はほぼ倍外れます。
失敗4:Batch と無料枠を前提にする
❌ 「Batch で半額」「無料枠がある」を前提に稟議を書く
⭕ Batch は対応モデル一覧(2026年9月時点で GPT-5.4 まで)を確認し、GPT-5.6/GPT-6 Astra では Standard 単価で見積もる。2026年9月22日時点の料金ページに Azure OpenAI 専用の無料枠の記載はなく、Azure 無料アカウントの特典を前提にしない
なぜ重要か:稟議の金額が前提ごと崩れると、承認のやり直しになります。
Uravationならこう判断する|OpenAI直・Azure・ChatGPT Enterpriseの使い分け
「ChatGPT級のモデルを本格導入する」時の入口は3つあります。規模・データ所在地・請求方法の3軸で並べると、こう分かれます(2026年9月22日時点の各社公式ページの記載に基づく整理)。
| 軸 | OpenAI API 直契約 | Azure OpenAI | ChatGPT Business/Enterprise |
|---|---|---|---|
| 何を買うか | API のトークン従量課金 | API のトークン従量課金+PTU+Batch | 人数分のシート(Business は標準シート $20/月・年払い、プレミアム $100/月・年払い)。Enterprise は個別見積もり |
| 向く規模 | 開発チーム主導で素早く試したい | すでに Azure を使っており、請求と統制を Azure に寄せたい | 社員が画面で使う。Business は2〜200名向け、Enterprise はそれ以上 |
| データ所在地 | Regional processing(対象モデルは10%上乗せ) | Global/Data Zone/Regional をデプロイ単位で選ぶ | Enterprise は10地域のデータレジデンシー(対象地域は OpenAI 公式で確認) |
| 請求方法 | OpenAI に支払う | 既存の Azure の請求に合算。直接購入かパートナー経由 | OpenAI に支払う(Enterprise は請求書・ボリューム割引あり) |
| 学習への利用 | 2023年3月1日以降、API に送ったデータは既定で学習に使われない(OpenAI 公式) | 学習に使われない・OpenAI 側のサービスとやり取りしない(Microsoft 公式) | 既定でビジネスデータを学習に使用しない(OpenAI 公式) |
私たちの判断基準はシンプルで、「社員が画面で使うなら ChatGPT Business/Enterprise、システムに組み込むなら API、その API を Azure に寄せるかは請求と規程で決める」です。単価はほぼ同じ(GPT-5.6-sol だけ OpenAI 直のプロモ価格が安い)なので、Azure を選ぶ理由は単価ではなく、既存の Azure 契約への合算、Entra ID など Azure 側の統制、Data Zone・Regional の選択肢、そして PTU による遅延の安定です。逆に Azure を使っていない企業が Azure OpenAI のためだけに Azure の契約と運用を始めるなら、OpenAI 直契約の方が管理項目が少なく済みます。
Microsoft 365 の中で完結させたい業務(Copilot のエージェント作成など)は Azure OpenAI ではなく Copilot Studio 側の料金体系になります。切り分けは Copilot Studioとは|料金・ライセンス・導入判断 を参照してください。Azure 側でエージェントまで組む場合の実装手順は、姉妹サイトの Azure AI Foundry Agents実装ガイド が開発者向けに詳しく書いています。
導入支援や生成AI研修の相談で費用の話になる時、私たちは「API 利用料は運用費、研修は人への投資」と分けて説明しています。生成AI研修は人材開発支援助成金の対象となる場合があります(要件審査あり・支給を保証するものではありません)。一方で Azure OpenAI や OpenAI API の利用料そのものは助成金の対象外です。稟議で両方を一つの枠に入れると、審査で切り分けを求められます。
経営層に3つの入口の違いを1枚で説明する時のプロンプトです。
あなたは情シス部門の資料作成アシスタントです。
以下の事実だけを使い、経営会議向けに「OpenAI API 直契約 / Azure OpenAI / ChatGPT Business・Enterprise」の違いを A4 1枚(見出し3つ・各3行以内)で整理してください。
【事実】
- 単価: GPT-5.6-terra は OpenAI 直も Azure Global Standard も入力 $2 / 出力 $12(100万トークンあたり)
- Azure は既存の Azure 請求に合算でき、Global / Data Zone / Regional の処理場所を選べる
- Azure の PTU は使わなくても時間課金が発生する
- ChatGPT Business は人数分のシート課金で、社員が画面で使う用途
- どの入口でも、既定でデータは学習に使われない(各社公式)
【出力】
1. 自社の用途([画面で使う / システムに組み込む])に合う入口と理由
2. 費用の決まり方の違い(従量 / シート / 時間課金)
3. 次に確認する項目(規程・請求窓口・クォータ)
数字と固有名詞は、根拠(出典/計算式)を添えてください。よくある質問
Azure OpenAIの料金はいくらですか?
モデルとデプロイの種類で変わります。2026年9月22日時点の公式値(Global Standard・100万トークンあたり・米ドル)は、GPT-5.6-terra が入力$2・出力$12、GPT-5.6-sol が入力$5・出力$30、GPT-5.6-luna が入力$0.20・出力$1.20、GPT-6 Astra が入力$10・出力$50です。Data Zone は米国・EU で約1割、東日本を選んだ時に価格が載るものは約2割高く、PTU は時間課金(GPT-5.6 の Global で1 PTU あたり $1/時間・最小15 PTU)です。円換算は 2026年9月時点で1ドル=159.32円の概算(GPT-5.6-terra で入力 約319円・出力 約1,912円)です。
Azure OpenAIは無料で使えますか?
2026年9月22日時点の料金ページに、Azure OpenAI 専用の無料利用枠の記載はありません。Azure の無料アカウントへの導線はありますが、その特典の適用範囲は無料アカウントの公式ページで確認が必要で、Azure OpenAI のトークンは Standard の従量課金で課金されます。検証は Global Standard で小さく始め、実測してから規模を決めるのが公式ドキュメントの推奨に沿った進め方です。
Azure OpenAIとOpenAIの違いは何ですか?
同じ OpenAI のモデルを、Microsoft の Azure 環境で Microsoft と契約して使うのが Azure OpenAI、OpenAI と直接契約して使うのが OpenAI API です。Azure OpenAI は既存の Azure の請求に合算でき、Global/Data Zone/Regional の処理場所と PTU を選べます。Microsoft の公式記載では、Azure が販売するモデルは OpenAI が運営するサービスとはやり取りしません。単価は主要モデルでほぼ同じで、2026年9月22日時点では GPT-5.6-sol だけ OpenAI 直のプロモーション価格(入力$4・出力$20)が Azure($5/$30)より安くなっています。
Azure OpenAIは申請なしで使えますか?
Azure OpenAI Service の利用そのものに事前申請は不要ですが、GPT-5.6 と GPT-6 Astra は公式ドキュメントに「一部のクォータ層ではデプロイにクォータ申請が必要(Tier 5・Tier 6 は既定でクォータあり)」と記載されています。悪用監視の保存を止める「変更申請」も別途の制度です。
Azure OpenAIとChatGPTの違いは何ですか?
Azure OpenAI は自社システムに組み込む API で、使ったトークン量に応じて課金されます。ChatGPT(Business/Enterprise)は社員が画面で使うサービスで、人数分のシート課金です。社員が日常業務で使うなら ChatGPT、自社アプリや RAG・自動処理に組み込むなら Azure OpenAI か OpenAI API、と用途で分けます。
まとめ:今日から始める3つのアクション
- 今日やること:自社の対象業務1つについて「月間の件数・1件の入力トークン・1件の出力トークン」を仮置きし、この記事の式に GPT-5.6-terra の単価を入れて月額の幅を出す
- 今週中:社内規程の所在地要件が「保存」か「処理」かを確認し、Global Standard で始められるかを決める。東日本で使えるモデルの表と照合する
- 今月中:Global Standard で1業務を動かして実測を始め、PTU・Data Zone・Batch の要否は実測量が出てから判断する。稟議には公式単価の取得日と為替の換算ルールを注記する
Azure OpenAI の単価と提供状況は月単位で動きます。この記事の値は 2026年9月22日時点の公式ページの値で、稟議に載せる前に必ず当日の公式料金ページで再確認してください。
執筆者
佐藤傑(さとう・すぐる)
株式会社Uravation代表取締役。X(@SuguruKun_ai)フォロワー約10万人。
100社以上の企業向けAI研修・導入支援。著書『AIエージェント仕事術』『Claude仕事術』(SBクリエイティブ・シリーズ累計約6万部)。
SBクリエイティブ「ビジネス+IT」ほかで生成AI連載を執筆(NewsPicks最大1,125ピックス)。
Azure OpenAI と OpenAI 直契約の使い分け、稟議用の見積もりの組み立て、社内規程との整合についてのご質問・ご相談は お問い合わせフォーム からお気軽にどうぞ。
参考・出典
- Azure OpenAI Service の価格 — Microsoft Azure(参照日: 2026-09-22・リージョン「東日本(Japan East)」を選択。Standard・Priority Processing・Batch・PTU の単価、換算ルール、GPT-6 の掲載準備中の表示)
- Azure Retail Prices REST API — Microsoft Learn(参照日: 2026-09-22。東日本(japaneast)の Azure OpenAI メーターを USD と JPY で取得し、円換算レート 159.32 を逆算)
- GPT-6 Astra: Frontier intelligence for work, now generally available in Microsoft Foundry — Microsoft Azure Blog(2026年9月3日・参照日: 2026-09-22。GPT-6 Astra の Standard Global/Data Zone 単価、Data Zone PTU の10%上乗せ)
- Deployment types for Microsoft Foundry Models — Microsoft Learn(参照日: 2026-09-22。Global/Data Zone/Regional と Standard/Provisioned/Batch の定義、提供順、データ処理場所)
- Region availability for Foundry Models sold by Azure — Microsoft Learn(参照日: 2026-09-22。japaneast 列のデプロイ種別ごとの提供状況)
- Azure OpenAI in Microsoft Foundry Models — Microsoft Learn(参照日: 2026-09-22。GPT-6 Astra・GPT-5.6 のコンテキスト長、short/long context の定義、クォータ申請の注記)
- Provisioned throughput concepts — Microsoft Learn(参照日: 2026-09-22。PTU の定義、時間課金と予約、spillover、容量計算ツール)
- Global batch processing with Azure OpenAI — Microsoft Learn(参照日: 2026-09-22。50%引き・24時間目標・対応モデル一覧)
- Data, privacy, and security for Foundry Models sold by Azure — Microsoft Learn(参照日: 2026-09-22。学習に使わない条項、OpenAI 側サービスとの非接続、悪用監視と変更申請)
- Azure の購入オプション — Microsoft Azure(参照日: 2026-09-22。直接購入とパートナー経由)
- Pricing | OpenAI API — OpenAI(参照日: 2026-09-22。GPT-6 Astra・GPT-5.6 の直契約単価、Sol のプロモーション価格、Regional processing の10%上乗せ)
- Your data | OpenAI API — OpenAI(参照日: 2026-09-22。2023年3月1日以降 API のデータを学習に使わない既定、データレジデンシーの対象)
- ビジネス向け料金 — OpenAI(参照日: 2026-09-22。ChatGPT Business のシート料金、Enterprise の条件、データレジデンシー)
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