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GPT-6 Sol 料金|API単価・ChatGPTプラン・コスト試算【2026年9月】

GPT-6 Sol 料金|API単価・ChatGPTプラン・コスト試算【2026年9月】

結論(2026年9月23日時点):GPT-6 SolのAPI単価は100万トークンあたり入力$2・出力$10で、前世代のGPT-5.6 Sol($4/$20)から半額になりました。ChatGPTでは月額プランに含まれる形で使え(Plusは上限あり、Proは拡張)、GitHub Copilotでは従量課金です。つまり「APIは使った分だけ請求」「ChatGPTは定額で上限つき」と、払い方が入口ごとに違います。

この記事の要点

  • API標準料金(100万トークン・入力272,000トークン以下)は入力$2・キャッシュ入力$0.20・キャッシュ書き込み$2.50・出力$10。Batchとflexは標準の50%、Fast modeは2倍(OpenAI公式料金ページ)
  • ChatGPTは日本の公式ページで無料¥0/Go¥1,400/Plus¥3,000/Pro¥16,800から(いずれも月額)。GPT-6 SolはPlusが「上限あり」、Proが「拡張」で、無料とGoは対象外
  • 入力272,000トークンを超えたリクエストは入力とキャッシュが2倍・出力が1.5倍で全体に課金される。長い資料を一度に渡す使い方がいちばん高くつく

対象読者:AIの利用料を部門予算で管理している経営者・情報システム・DX推進の担当者
読了後にできること:自社の業務量からGPT-6 Solの月額の目安を自分で計算し、どこを削れば安くなるかを判断できる

GPT-6 Solの料金で知りたいことは、たいてい3つに絞られます。「APIの単価はいくらか」「ChatGPTの契約に含まれるのか」「うちの業務量だと月いくらになるのか」。この記事はその3つだけを、公式の数字で順番に埋めていきます。

数字の結論を先に置くと、APIは100万トークンあたり入力$2・出力$10です。OpenAIは2026年9月22日(米国時間)の発表で、GPT-6 SolとGPT-6 LunaのAPI価格をGPT-5.6世代の販促価格から50%下げたと説明しています。値下げの理由として挙げているのは、キャッシュと推論基盤の改善分をそのまま価格に反映したことです。

この記事は料金だけを扱います。SolとLunaの性能差や仕事別の選び方はGPT-6 SolとLunaの違い|料金・性能・仕事別の選び方に、上位モデルの料金はGPT-6 Astra料金|ChatGPTプラン別とAPI単価にまとめてあります。役割分担はそのままで、ここでは「誰が・どこで・いくら払うのか」に絞ります。

数字はすべて、2026年9月23日にOpenAIの公式発表・公式の料金ページ・モデルページ、GitHubの公式ドキュメント、日本語版のChatGPT料金ページを開いて確認した値です。公式に書かれていない項目は、推測で埋めずに「確認できていない」と書いています。

GPT-6 Solの料金はどこで発生するか|API・ChatGPT・Copilotの3つ

GPT-6 Solは、OpenAIが2026年9月22日に公開したGPT-6ファミリーの中位モデルです。公式のモデルページでは「複雑なコーディングとエージェント的なワークフロー向け」と説明されています。料金の話を始める前に押さえておきたいのは、同じモデルでも払い方が3通りあることです。

GPT-6 Solの料金はAPI(使った分だけ課金・入力$2と出力$10)、ChatGPT(月額プランに込み・プランごとに上限)、GitHub Copilot(従量課金・OpenAIと同じ単価)の3つの入口で発生することを示した図

1つ目はAPI。使ったトークンの量だけ課金される従量課金で、モデルIDはgpt-6-solです。2つ目はChatGPT。月額プランの中で使う形で、追加のトークン課金はありませんが、プランごとに使用量の上限があります。3つ目はGitHub Copilot。こちらはCopilotの従量課金(usage-based billing)で、GitHubの公式ドキュメントにGPT-6 Solの単価表が載っています。

社内で「いくらかかるのか」と聞かれたとき、この3つのどれを指しているのかを最初に確認しないと話がかみ合いません。開発部門はAPI、企画や営業はChatGPT、エンジニアはCopilotを指していることが多いからです。

API料金|入力$2・出力$10と長文・キャッシュの単価表

OpenAIの公式料金ページ(2026年9月23日確認)に載っているGPT-6 Solの標準料金は次のとおりです。単位は100万トークンあたりの米ドルです。

GPT-6 Solの単価(入力$2・出力$10・キャッシュ入力$0.20)と、出力単価の並び(GPT-6 Luna $0.50・GPT-5.6 Sol $20・GPT-6 Astra $50)を左右2パネルで比べた図

項目入力272,000トークン以下272,000トークン超
入力$2.00$4.00
キャッシュ入力$0.20$0.40
キャッシュ書き込み$2.50$5.00
出力$10.00$15.00

読み方で大事なのは3点です。第一に、キャッシュ入力は通常入力の10%、キャッシュ書き込みは1.25倍という関係が公式に明記されていること。第二に、入力が272,000トークンを超えると、そのリクエスト全体が入力とキャッシュは2倍・出力は1.5倍で課金されること。一部だけ超過分の単価になるのではなく、リクエスト全体に適用されます。第三に、出力単価が入力の5倍だということです。削る順番は出力が先、というのはここから来ます。

処理方式を変えたときの単価も公式ページに出ています。Batchとflexは標準の50%、Fast mode(2026年7月30日にpriorityから改称)は2倍です。実際の金額に直すと次のようになります。

処理方式入力キャッシュ入力出力
標準(Standard)$2.00$0.20$10.00
Batch/flex$1.00$0.10$5.00
Fast mode$4.00$0.40$20.00

このほか、データレジデンシー対応のリージョナル処理を使う場合は10%の上乗せがあり、GPT-6 SolのEUデータレジデンシーは標準処理でのみ利用できる、と公式ページに書かれています。

世代間の比較も押さえておきます。GPT-5.6 Solは入力$4・出力$20でした。つまりGPT-6 Solに切り替えると、同じトークン量なら単純計算で半額です。なお公式の料金ページには「GPT-5.6 Solの販促価格は少なくとも2026年11月21日まで有効」と注記されています。旧モデルに留まる判断をする場合は、この日付を社内の見直し時期として記録しておくと安全です。

APIから呼ぶときの最小の形は次のとおりです(公式ドキュメントに記載のエンドポイントとモデルIDを使った例です)。

curl https://api.openai.com/v1/responses \
  -H "Authorization: Bearer $OPENAI_API_KEY" \
  -H "Content-Type: application/json" \
  -d '{
    "model": "gpt-6-sol",
    "input": "この議事録を300字で要約してください。"
  }'

推論の強さはreasoning.effortで none・low・medium・high・xhigh・max から選べ、既定はmediumです(公式モデルページ)。effortを上げると出力トークンが増えるので、料金にも直接響きます。横並びの単価は主要AIモデルAPI料金 横断比較で毎月更新しています。

ChatGPTのプラン別|どのプランでGPT-6 Solが使えるか

ChatGPTでの提供状況は、OpenAIの発表文にこう書かれています。「GPT-6 SolとGPT-6 Lunaは本日よりChatGPT WorkとCodexで、Plus・Pro・Business・Enterprise・Eduの全ユーザーに提供開始。無料とGoのユーザーはデスクトップアプリでGPT-6 Lunaを利用可能。これらのモデルはChatにはまだ提供されていない」。あわせて、当日は段階的に展開するため、すぐに表示されない場合があるとも書かれています。

日本語版の公式料金ページ(2026年9月23日確認)の月額は次のとおりです。

プラン月額(税込表示・公式ページ)GPT-6 Solの扱い
無料版¥0対象外(GPT-5.6 Lunaのテキストチャットが無制限)
Go¥1,400対象外
Plus¥3,000上限あり
Pro¥16,800から拡張
Business標準シートとプレミアムシートの2種類(年額課金・月額課金)管理者の設定による
Enterpriseカスタム価格(営業へ問い合わせ)管理者の設定による

Businessの1シートあたりの金額は、2026年9月23日時点で公式ページからは数値を取得できていません(ページ上で金額が描画されませんでした)。公式に書かれているのは「標準シートは日常業務向け」「プレミアムシートは標準シートの5倍の利用枠で、5時間ごとの利用上限なし」「従業員数2〜200名のチーム向け」「シートタイプを組み合わせられる」という条件までです。金額は申し込み画面か営業窓口で確認してください。Enterpriseは公式に「クレジットベースとトークンベースの料金体系を利用できる」と書かれています。

プラン別の月額と選び方そのものはGPT-6 Astraの使い方|ChatGPT・API・料金でも扱っています。ここで覚えておきたいのは、ChatGPTの料金は「モデル単位」ではなく「プラン単位」だということです。GPT-6 Solを使うために追加料金を払う仕組みは、2026年9月23日時点ではありません。上限に当たるかどうかがコストの実態を決めます。

CodexとGitHub Copilotでの料金の扱い

Codexは、ChatGPTのプランに含まれる形で提供されています。公式発表ではGPT-6 SolとLunaが「ChatGPT WorkとCodexで提供開始」と明記され、公式の料金ページの比較表でもCodexはプランごとに「上限あり」「拡張」と表記されています。つまりCodexでGPT-6 Solを使うこと自体に、モデル別の追加課金はありません。

GitHub Copilotは別です。GitHubの公式チェンジログ(2026年9月22日)には、GPT-6 SolはCopilot Pro+・Max・Business・Enterpriseで、GPT-6 LunaはCopilot Pro・Pro+・Max・Business・Enterpriseで使えると書かれています。課金は従量課金(usage-based billing)で、モデル選択はVisual Studio Code、Visual Studio、Copilot CLI、GitHub Copilot cloud agent、GitHub Copilotアプリ、github.com、GitHub Mobile、JetBrains、Xcode、Eclipseから可能です。

GitHubの公式ドキュメント「Models and pricing for GitHub Copilot」に載っているGPT-6 Solの単価は、入力$2.00・キャッシュ入力$0.20・キャッシュ書き込み$2.50・出力$10.00(入力272,000トークン以下)で、OpenAIの直接価格と同じ値でした。272,000トークン超は入力$4.00・キャッシュ入力$0.40・キャッシュ書き込み$5.00・出力$15.00です。

管理面では、CopilotのBusiness・Enterpriseの管理者がCopilot設定のモデルポリシーでGPT-6系モデルへのアクセスを管理でき、既定では新モデルが自動的に有効になる(管理者が既定を切るか、そのモデルを明示的に無効にしていない限り)とGitHubが説明しています。「気づいたら全員が新モデルを使っていた」は仕様どおり起こり得るので、従量課金の部門は展開前にポリシーを確認してください。

コスト試算3例|想定例の前提と月額の目安

ここからは試算例(実測値ではありません・前提と計算式を明示)です。前提のトークン量は業務の中身で大きく変わるので、自社の数字に置き換えて使ってください。単価は標準料金(入力$2・キャッシュ入力$0.20・出力$10)、円換算は1ドル150円で計算した2026年9月時点の概算です。

問い合わせ返信1万件で約$74、議事録要約200本で約$15、調査レポート50本で約$8.8という、前提のトークン量を添えた月額のコスト試算3例を3行で示した図

例1:問い合わせ返信の下書き 10,000件/月

前提は1件あたり入力3,000トークン(うち2,000トークンは共通の案内文でキャッシュが効く)、出力500トークンとします。

  • 非キャッシュ入力:1,000 × 10,000件 = 1,000万トークン → $2 × 10 = $20
  • キャッシュ入力:2,000 × 10,000件 = 2,000万トークン → $0.20 × 20 = $4
  • 出力:500 × 10,000件 = 500万トークン → $10 × 5 = $50
  • 合計:$20 + $4 + $50 = $74(約11,100円)

同じ処理をGPT-6 Luna(入力$0.10・キャッシュ入力$0.01・出力$0.50)に回すと$1 + $0.20 + $2.50 = $3.70(約555円)です。Batchで流せばGPT-6 Solでも半額の$37(約5,550円)になります。

例2:議事録要約 200本/月

前提は1本あたり入力30,000トークン(60分の文字起こし相当)、出力1,500トークン、キャッシュなしとします。

  • 入力:30,000 × 200本 = 600万トークン → $2 × 6 = $12
  • 出力:1,500 × 200本 = 30万トークン → $10 × 0.3 = $3
  • 合計:$12 + $3 = $15(約2,250円)

例3:調査レポート 50本/月

前提は1本あたり入力120,000トークン(社内資料込み・うち80,000トークンはキャッシュが効く)、出力8,000トークンとします。

  • 非キャッシュ入力:40,000 × 50本 = 200万トークン → $2 × 2 = $4
  • キャッシュ入力:80,000 × 50本 = 400万トークン → $0.20 × 4 = $0.80
  • 出力:8,000 × 50本 = 40万トークン → $10 × 0.4 = $4
  • 合計:$4 + $0.80 + $4 = $8.80(約1,320円)

同じ前提をGPT-6 Astra(入力$10・キャッシュ入力$1・出力$50)で計算すると$20 + $4 + $20 = $44(約6,600円)で、5倍になります。3例とも、金額を決めているのは「出力の長さ」と「キャッシュが効いているか」です。件数ではありません。

自社の数字で見積もるときは、次の指示文をそのまま使えます。

以下の前提で、GPT-6 SolのAPI月額を計算してください。
単価は入力$2・キャッシュ入力$0.20・出力$10(100万トークンあたり)。

業務名:
月間件数:
1件あたりの入力トークン(概算):
そのうち毎回同じ前置きのトークン:
1件あたりの出力トークン(概算):

出力:①月間トークン量 ②項目別の金額 ③合計(米ドルと、1ドル150円換算の円)
④出力を2割短くした場合の差額 ⑤同じ処理をGPT-6 Lunaに回した場合の差額

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費用を下げる4つの手|キャッシュ・振り分け・Batch・出力の長さ

単価が下がっても、使い方が雑なら請求は増えます。公式に書かれている仕組みの範囲で効くのは次の4つです。

キャッシュを効かせる(入力の10分の1)、定型はLunaへ回す(出力単価が20分の1)、急がない処理はBatch(単価が半分)、出力の長さを決める(出力は入力の5倍)という費用を下げる4つの手を並べた図

1. プロンプトキャッシュを効かせる。キャッシュ入力は通常入力の10%です。OpenAIは今回の発表で、GPT-6ではキャッシュのヒット率が既定で上がったこと、キャッシュされた入力トークンの読み取りに90%の割引が効くことを説明しています。あわせて、推論の強さ(reasoning effort)の上げ下げやツールの有効・無効の切り替えをしてもキャッシュが壊れなくなったこと、明示的なブレークポイントでキャッシュする範囲を指定できることも挙げています。使用状況はPrompt Caching Dashboardと診断ツールで確認できます。GitHubは、これらの改善により数か月で新規処理が必要なプロンプトトークンの割合が50%以上減ったと報告しています。

次のプロンプトを、キャッシュが効きやすい順番に組み直してください。
条件:
・毎回変わらない指示・用語集・書式サンプルを先頭にまとめる
・案件ごとに変わる情報(顧客名・日付・本文)は後半にまとめる
・並び替えだけで、指示の意味は変えない
出力:①組み直した本文 ②固定部分と可変部分の境目 ③固定部分のおおよその文字数

2. 定型はGPT-6 Lunaへ回す。Lunaの出力単価は$0.50で、Solの20分の1です。分類・抽出・定型文の生成のように判断の幅が狭い処理は、モデルを落としても業務品質が変わらないことが多い領域です。

次の業務リストを、3つに仕分けてください。
A:定型(判断の幅が狭い・大量)→ GPT-6 Luna
B:調査と資料作成・コード(精度が要る)→ GPT-6 Sol
C:重要判断(最高精度が要る)→ GPT-6 Astra
出力:業務名/区分/理由(1行)/人の確認が必要な箇所
判断に迷うものはCに置き、その理由も書いてください。

3. 急がない処理はBatchかflexに回す。どちらも標準の50%です。夜間にまとめて流せる処理(過去データの分類、定期レポートの下書き)は、ここに移すだけで半額になります。逆にFast modeは2倍なので、締切のある処理に限定します。

4. 出力の長さを決める。出力単価は入力の5倍です。「800字以内」「箇条書き5点まで」と上限を明示するだけで、同じ仕事の金額が変わります。最大出力は128,000トークンまで設定できますが、上限いっぱいを使う必要はまずありません。

この指示文に、出力の上限を足してください。
条件:
・文字数または箇条書きの点数で上限を書く
・結論を先に書かせ、根拠は要点だけにする
・表やコードが必要な場合だけ出力を許可する
出力:修正後の指示文と、変更した箇所の一覧

他社モデルとの単価比較|Opus 5.5・Gemini 3.8 Flash・Astra

同じ時期の主要モデルと並べると、GPT-6 Solの位置がはっきりします。すべて100万トークンあたりの米ドル、各社の公式ページで2026年9月23日に確認した値です。

モデル入力出力キャッシュ入力(読み取り)
GPT-6 Sol$2.00$10.00$0.20
GPT-6 Luna$0.10$0.50$0.01
GPT-6 Astra$10.00$50.00$1.00
GPT-5.6 Sol$4.00$20.00$0.40
Claude Opus 5.5$4.00$20.00$0.20
Gemini 3.8 Flash$0.75(2026年12月31日まで)$3.75(同)$0.075(同)

Claude Opus 5.5は2026年9月22日にAnthropicが公開したモデルで、公式発表に入力$4・出力$20・キャッシュ読み取り$0.20・キャッシュ書き込み$5と明記されています。詳しくはClaude Opus 5.5とは|料金・性能・Opus 5との違いにまとめました。Gemini 3.8 Flashは公式の料金ページに、2026年12月31日までは入力$0.75・出力$3.75・コンテキストキャッシュ$0.075、2027年1月1日からは入力$1.50・出力$7.50・キャッシュ$0.15と書かれています。期限つきの価格は、切り替わる日を社内カレンダーに入れておくことが実務では効きます。

単価だけでは比べきれない部分もあります。OpenAIは発表文で、業務ワークフローのベンチマーク(AutomationBench 1.0.6)においてGPT-6 Solのxhigh設定がClaude Opus 5のmax設定を上回り、1タスクあたりのコストはOpus 5の9%だったと報告しています。同じ仕事に必要なトークン量はモデルごとに違うため、最終的な比較は自社の実データで行うのが確実です。性能面の詳しい比較はGPT-6 SolとLunaの違い|料金・性能・仕事別の選び方を参照してください。

法人が先に決めること|上限・請求先・データの扱い

料金の話を現場に降ろす前に、管理側で決めておくと後戻りが減る項目が4つあります。

使う業務を決める(まず3つまで)、モデルを割り当てる(定型はLuna・調査はSol)、月額の上限を決める(部門ごとに金額)、毎月の使用量を見る(請求と突き合わせる)という法人の上限設計の4段階を示した図

使う業務を決める。最初から全社展開せず、対象業務を3つまでに絞ります。金額の見通しが立たない状態で口座を開くと、請求書が来てから範囲を狭める作業が発生します。

モデルを割り当てる。業務ごとに「これはLuna、これはSol」と先に決め、担当者の好みで選ばせないようにします。単価差が20倍ある以上、これは技術の話ではなく予算の話です。

月額の上限を決める。APIの利用階層(usage tier)には公式のレート制限があり、GPT-6 SolはTier 1で毎分500リクエスト・毎分500,000トークン、Tier 5で毎分15,000リクエスト・毎分4,000万トークンと公開されています。これは速度の上限であって金額の上限ではないので、金額の上限は自社で決めて設定する必要があります。

データの扱いを確認する。公式ページには、GPT-6 SolのEUデータレジデンシーは標準処理でのみ利用可能で、リージョナル処理には10%の上乗せがあると書かれています。ChatGPTのBusinessとEnterpriseについては、公式の比較表に「ビジネスデータを既定では学習に使用しない」と明記されています。社内規程に書き写すときは、この公式の表現をそのまま使うのが安全です。

当社でGPT-6 SolをAPI利用する際の、社内ルールの草案を作ってください。
含める項目:
・対象業務と対象部署(最初は3業務まで)
・業務ごとのモデル(Luna/Sol/Astra)と理由
・月額の上限と、超過が見込まれたときの連絡経路
・入力してよい情報・してはいけない情報の区分
・出力を人が確認する範囲(そのまま外部に出さない範囲)
出力:A4で1枚に収まる箇条書き。専門用語には短い注釈をつけてください。

【要注意】料金でつまずく失敗パターン4つ

❌ 全部をGPT-6 Solに流す
⭕ 分類・抽出・定型文はGPT-6 Lunaへ。出力単価は$10と$0.50で20倍違います。量の多い処理ほど差が効きます。

❌ 参考資料を1回のリクエストに全部貼る
⭕ 入力が272,000トークンを超えると、そのリクエスト全体が入力2倍・出力1.5倍になります。資料は分割するか、キャッシュが効く形で先頭に固定してください。

❌ Fast modeを既定にする
⭕ Fast modeは標準の2倍です。対話的に待つ処理だけに限定し、夜間のバッチ処理はBatchかflex(50%)に回します。

❌ 「ChatGPTを契約しているからAPIも無料」と考える
⭕ ChatGPT(およびCodex)の利用料とAPIの従量課金は別会計です。GitHub Copilotの従量課金もさらに別です。3つの入口を1枚の表にして、それぞれの請求先を明記してください。

Uravationならこう判断する|料金設計の順番

法人のAI導入支援で料金設計を頼まれたとき、私たちは次の順番で進めます。単価表から入らないのが要点です。

第1に、業務の量を数える。月に何件で、1件あたりどれくらいの文章を入れて、どれくらい返してほしいのか。この3つが出れば、金額は上の計算式で自動的に出ます。逆にここが出ないうちは、どの単価表を見ても判断できません。

第2に、出力の長さを先に決める。出力単価は入力の5倍です。「要約は800字以内」「一覧は10行まで」と決めるだけで、同じ業務の金額が変わります。品質基準と費用の話を、同じ会議で決めてしまうのが効率的です。

第3に、モデルの割り当てを表にする。業務名・モデル・理由・人が確認する箇所の4列で十分です。この表があると、新しいモデルが出たときに「どの行を入れ替えるか」の議論で済みます。GPT-6世代のように半年で単価が半分になる領域では、この差は大きいです。

第4に、上限と点検の担当を決める。月額の上限、超えそうなときの連絡先、毎月の点検日。この3つが決まっていない導入は、金額が読めないまま止まるか、止まらずに膨らみます。

研修や導入支援の現場で最も多い詰まりどころは、技術ではなく「誰が費用を持つのか」が決まっていないことです。決裁の枠組みを先に作ってから、モデルの話をしてください。

よくある質問

GPT-6 Solの料金はいくらですか

APIは100万トークンあたり入力$2・出力$10です(2026年9月23日時点・OpenAI公式料金ページ)。キャッシュ入力は$0.20、キャッシュ書き込みは$2.50。入力が272,000トークンを超えたリクエストは入力$4・出力$15になります。ChatGPTで使う場合はモデル別の追加料金はなく、プランの月額に含まれます。

ChatGPTのPlusなら追加料金なしでGPT-6 Solを使えますか

はい。OpenAIの発表では、Plus・Pro・Business・Enterprise・EduのユーザーがChatGPT WorkとCodexでGPT-6 Solを利用できるとされています。ただし公式の料金ページの比較表では、GPT-6 SolはPlusが「上限あり」、Proが「拡張」の扱いです。上限の具体的な回数は2026年9月23日時点で公式に確認できていません。

無料プランでGPT-6 Solは使えますか

使えません。無料とGoは対象外で、この2プランがデスクトップアプリで使えるのはGPT-6 Lunaです。また公式発表では、GPT-6 SolとLunaは通常のChatにはまだ提供されていない(2026年9月22日の発表時点)と書かれています。

GPT-5.6 Solから乗り換えると安くなりますか

同じトークン量なら単価は半額です(入力$4→$2、出力$20→$10)。ただし実際の請求は、処理1件あたりに必要なトークン量でも変わります。公式の料金ページには「GPT-5.6 Solの販促価格は少なくとも2026年11月21日まで」と注記があるため、旧モデルに残す場合はその日付を見直し時期にしてください。

日本円ではいくらになりますか

APIの単価は米ドル建てで公開されており、公式に日本円の単価表はありません。本記事の円換算は1ドル150円で計算した2026年9月時点の概算です。ChatGPTのプラン料金は日本語の公式ページに円で表示されており、無料¥0・Go¥1,400・Plus¥3,000・Pro¥16,800から(いずれも月額)です。

BatchとFast modeはどう使い分けますか

Batchとflexは標準の50%、Fast modeは2倍です。人が画面の前で待つ処理はFast modeか標準、夜間や翌営業日でよい処理はBatchかflex、というのが単価から見た基本の分け方になります。

まとめ|今日から始める3つのアクション

GPT-6 SolのAPI単価は入力$2・出力$10で、GPT-5.6 Solの半額です。ChatGPTではPlus以上のプランに含まれ(Plusは上限あり、Proは拡張)、GitHub Copilotでは従量課金で、単価はOpenAIの直接価格と同じでした。金額を決めるのは単価そのものより、出力の長さとキャッシュの効き方です。

  • 今日:自社で使っている業務を3つ挙げ、月間件数・1件あたりの入力と出力の文字数を書き出す
  • 今週:本記事の計算式で月額の目安を出し、出力の上限を決めてもう一度計算する
  • 今月:業務ごとのモデル割り当て表(業務名・モデル・理由・人が確認する箇所)を作り、月額の上限と点検日を決める

性能と仕事別の選び方はGPT-6 SolとLunaの違い|料金・性能・仕事別の選び方、上位モデルの料金はGPT-6 Astra料金|ChatGPTプラン別とAPI単価にあります。

社内の割り当て表づくりや上限設計で手が止まったら、次のどれかをご利用ください。

執筆者

佐藤傑(さとう・すぐる)
株式会社Uravation代表取締役。X(@SuguruKun_ai)フォロワー約10万人。
100社以上の企業向けAI研修・導入支援。著書『AIエージェント仕事術』『Claude仕事術』(SBクリエイティブ・シリーズ累計約6万部)。
SBクリエイティブ「ビジネス+IT」ほかで生成AI連載を執筆(NewsPicks最大1,125ピックス)。

参考・出典

PDF 30ページ

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佐藤傑
この記事を書いた人 佐藤傑

株式会社Uravation 代表取締役CEO/生成AIエバンジェリスト。法人向けAI研修・コンサルティングを手がけ、日経・SBクリエイティブ・GMO等のメディアで生成AIについて執筆。

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