結論:OpenCode(オープンコード)とは、Anomaly社が開発しMITライセンスで公開されている、ターミナル/デスクトップ/IDE拡張から使えるオープンソースのAIコーディングエージェントです。本体は無料で、Claude・OpenAI・Google・ローカルLLMなど75以上のプロバイダーを1つの画面から切り替えて使えます。
この記事の要点(2026年9月24日時点)
- 本体はMITライセンスで無料。かかるのはモデル側の費用だけで、公式サブスク「OpenCode Go」は月額10ドル、ゲートウェイの「OpenCode Zen」は使った分だけの従量課金です。
- Claude Code・Codexとの決定的な違いは「提供元がモデルベンダーではない」こと。モデルを自由に選べる代わりに商用サポート窓口がなく、設定と責任は自社側に寄ります。
- 法人で使うならインストールより先に決めるのは4つ。使ってよいモデル、
permissionによるコマンド許可範囲、experimental.policiesによるプロバイダー禁止、認証キーの置き場所です。
対象読者:AIコーディングエージェントの社内標準を選定する開発責任者・情報システム部門、Claude CodeやCodexを使っていてOSS版も検討したいエンジニア。
読了後にできること:curl -fsSL PH_0_ | bash で導入し、無料モデルか手元のOllamaに接続して1セッションを完走できます。
開発部の定例で「来期からAIコーディングエージェントを全員分契約したい」という話が出て、見積もりの行を数えていたら手が止まった——という場面は珍しくありません。10人で月20ドルなら年間数十万円になります。
そこで必ず出てくるのが「無料のOSSで代替できないのか」という一言です。企業向けのAI研修でも2026年に入って質問が変わりました。以前は「ChatGPTとClaudeはどっちがいいか」でしたが、いまは「Claude CodeとCodexとOpenCode、うちはどれを標準にすべきか」という選定の質問です。
その候補がOpenCodeです。GitHubのスター数は2026年9月24日時点で209,673。MITライセンスのOSSとしては異例の規模で、ターミナルでもデスクトップでもVS Code拡張でも動きます。ただ「無料だから安い」と結論づけると、あとから面倒になる論点があります。
公式ドキュメントとGitHubリポジトリを2026年9月24日に直接確認したうえで、OpenCodeとは何か、Claude Code・Codexとの違い5点、インストール、使えるモデル、法人で先に潰しておくべき論点を整理します。
OpenCodeとは — ターミナルで動くMITライセンスのOSSエージェント
OpenCodeは、公式サイトが「The open source AI coding agent」と名乗っているツールです。中心はターミナル上で動くTUI(テキストベースのインターフェース)ですが、公式ドキュメントは「terminal-based interface, desktop app, or IDE extension」の3形態で提供されると明記しています。自然言語で依頼すると、ファイルを直接読み書きして生成・修正・調査を進めます。

特殊なのは、モデルベンダーが作っていないので特定のモデルに縛られない点です。開発元はAnomaly(アノマリー)。もともとサーバーレス開発フレームワークSSTを作っていたチームで、リポジトリはanomalyco/opencode、ライセンスはMIT、主言語はTypeScriptです。ただし「企業が作っている」ことと「企業向けサポート契約がある」ことは別問題です。
2026年9月24日時点の数字
| 項目 | 値 | 出所 |
|---|---|---|
| スター数 | 209,673 | GitHub API(2026-09-24取得) |
| ライセンス | MIT | GitHub API(2026-09-24取得) |
| 最新リリース | v1.18.32(2026年9月21日) | GitHub Releases(2026-09-24取得) |
| オープンなIssueとPRの合計 | 6,170件 | GitHub API(2026-09-24取得) |
2025年4月30日の作成から1年5か月ほどで20万スターを超え、直近もv1.18.30が9月9日、v1.18.31が9月14日、v1.18.32が9月21日とほぼ毎週リリースされています。一方でオープンなIssueとPRは6,170件。「活発だが未処理も多い」というOSSらしい状態で、踏んだバグが来週直る保証はありません。比較対象の本命についてはClaude Code(クロードコード)とは|違い・料金・使い方を先に読んでおくと次章が早く飲み込めます。
Claude Code・Codexとの違いは5点に整理できる
研修で一番よく聞かれるのがここです。違いは機能の細部ではなく次の5点に集約されます。金額は2026年9月24日に各社の公式ページで確認した値です。

| 比較軸 | OpenCode | Claude Code | Codex | Cursor |
|---|---|---|---|---|
| 提供元 | Anomaly(モデル非保有) | Anthropic | OpenAI | Anysphere |
| ライセンス | MIT(OSS) | プロプライエタリ | プロプライエタリ | プロプライエタリ |
| 個人向け価格 | 本体無料/Go 月10ドル/Zenは従量 | Pro 月20ドル、Max 月100ドル〜 | Go 月8ドル、Plus 月20ドル、Pro 月100ドル〜 | Pro 月20ドル |
| 法人向け価格 | Zenのワークスペースはベータ期間中は無料 | Team 1席 月20〜25ドル | Business 1席 月20ドル(2名以上・年払い) | Teams 1席 月40ドル |
| 使えるモデル | 75以上のプロバイダー+ローカルLLM | Claudeシリーズ | GPTシリーズ | 複数ベンダーのモデル |
| 商用サポート | なし(GitHubとDiscord) | あり(プラン準拠) | あり(プラン準拠) | あり(プラン準拠) |
違い1:料金の発生場所が根本的に違う
Claude CodeとCodexは「サブスクに入ればツールもモデルも使える」形で、ツール代とモデル代が1枚の請求書です。OpenCodeは本体が無料なので請求はモデル側にしか立ちません。選択肢は、自前のAPIキーを挿す/従量課金のOpenCode Zenを使う/月10ドルのOpenCode Goに入る、の3つです。
ただしClaude Opus 5クラスを常用すればモデル代はClaude Maxの定額を上回ることがあり、オープンモデルで足りるなら月10ドルで収まります。コストは本体ではなくモデル選択で決まるのがOpenCodeの料金構造の本質です。
違い2:モデルの自由度と、その代償
公式のプロバイダー一覧には「AI SDKとModels.devを通じて75以上のLLMプロバイダーに対応し、ローカルモデルの実行もサポートする」と明記され、Amazon Bedrock、Azure OpenAI、Google Vertex AI、Groq、Cerebras、DeepSeek、Moonshot AI、Z.AI、OllamaやLM Studio、llama.cppまで並びます。
裏返すと「選ばないと始まらない」ということでもあります。Claude Codeなら起動した瞬間に最適なモデルが動きますが、OpenCodeは/modelsで自分が選ぶまで何も決まらず、ツール呼び出しが苦手なモデルを選べば精度は落ちます。
違い3:Anthropicのサブスクは前提にできない
見落としが多いので公式の記述をそのまま引きます。Anthropicの節には、Claude Pro/Maxのモデルをサードパーティで使うプラグインについてこう書かれています。
There are plugins that allow you to use your Claude Pro/Max models with OpenCode. Anthropic explicitly prohibits this. Previous versions of OpenCode came bundled with these plugins but that is no longer the case as of 1.3.0
(Claude Pro/MaxのモデルをOpenCodeで使えるようにするプラグインが存在します。Anthropicはこれを明確に禁止しています。以前のバージョンには同梱されていましたが、1.3.0以降は同梱されていません。)
同じページでゼロ設定で使えるサブスクとして挙げられているのは、ChatGPT Plus・GitHub Copilot・GitLab Duoの3つです。つまり「手元のClaude Maxの契約をOpenCodeで使い回してコストを浮かせる」前提で稟議を書くと、規約面で崩れます。 法人では、AnthropicのAPIキーを正規に契約するかZen経由で使う設計にしてください。
違い4:サポートの引き受け手がいない
Claude CodeやCodexで障害が起きたら契約プランのサポート窓口に投げられます。OpenCodeにその窓口はなく、公式ドキュメントのフッターにあるのは「Found a bug? Open an issue」と「Join our Discord community」だけです。「自社の業務が止まっている」事情を汲む相手はいません。ここを許容できるかが法人採用の実質的な分岐点です。
違い5:ガバナンス設定が設定ファイルに落ちている
逆に優位な点もあります。何を許可し何を禁止するかがopencode.jsonで完結しているため、Gitで管理・レビューし、コードとして配布できます。なお6製品の横並びはAIコーディングエージェント比較|6製品の料金と選び方、Codex側のコマンド体系はCodex CLIとは|使い方・全コマンド一覧が対応します。
インストールと最初の設定
# 汎用インストーラ(macOS / Linux)
curl -fsSL PH_43_ | bash
# npm / Homebrew
npm install -g opencode-ai
brew install anomalyco/tap/opencode
# Windows(Chocolatey / Scoop)
choco install opencode
scoop install opencodeアップデートはopencode upgrade。インストール直後にやることは実質3つです。

cd /path/to/your-project # プロジェクトに移動
opencode # TUIを起動
/connect # プロバイダーを接続(TUI内)
/models # モデルを選ぶ(TUI内)/connectで入力したAPIキーは~/.local/share/opencode/auth.jsonに保存されます。法人配布では、このファイルをクラウド同期フォルダやバックアップ対象に含めない運用ルールが必要です。TUIを開かず走らせるときはopencode runです。
opencode run "Explain the use of context in Go" # 非対話で1回実行
opencode run -m anthropic/claude-sonnet-5 "このリポジトリの構成を説明して" # モデル指定
opencode -c # 直前のセッションを続ける設定ファイルとルールファイルの置き場所
設定はopencode.jsonで行い、置き場所は2か所。グローバルの~/.config/opencode/opencode.jsonはそのマシンの全プロジェクトに効き、プロジェクト用はリポジトリ直下に置きます。先頭には必ず"$schema": "https://opencode.ai/config.json"を入れてください。補完と検証が効き、キー名のタイプミスで設定が黙って無視される事故を防げます。
プロジェクト固有のルールはAGENTS.mdに書きます。公式ドキュメントによればルールファイルは「カレントから上へAGENTS.mdとCLAUDE.mdを探す」→「~/.config/opencode/AGENTS.md」→「~/.claude/CLAUDE.md」の順で探索されます。すでにCLAUDE.mdを整備しているチームは、書き直さず流用できます。 規格の書き方はAGENTS.mdとは|対応23ツールとClaude Codeが読む条件で扱っています。
そのまま使える依頼プロンプト5つ
エージェントは指示の粒度で結果が変わります。TUIにそのまま貼れる依頼文を5つ置きます。角括弧だけ置き換えてください。末尾は事故防止の一行です。
1. 初見のリポジトリを把握する
このリポジトリの構成を 1)何をするものか 2)エントリポイント 3)主要ディレクトリと役割 4)外部依存 に分けて説明してください。
ファイルを変更せず読み取りのみで回答し、不足情報があれば最初に質問してください。2. 変更の影響範囲を先に洗い出す
[変更したい内容]を実装する前に、影響を受けるファイルと関数を一覧にし、各項目に「なぜ影響するのか」を1行添えてください。
この段階ではコードを書かず、仮定した点は必ず「仮定」と明記してください。3. テストを先に足す
[対象ファイル]の[関数名]に、既存のテストフレームワーク・命名規則・構成に合わせたテストを追加してください。正常系に加え境界値と異常系も含めてください。
実装コード本体は変更せず、不足情報があれば最初に質問してください。4. 依存更新の差分を説明させる
[パッケージ名]を[現行]から[目標]に上げます。破壊的変更のうち、このリポジトリに実際に影響するものだけを、該当ファイル名と行を根拠に抽出してください。
公式のリリースノートで確認できない内容は「未確認」と明記してください。5. 社内規約に沿ったレビューをさせる
AGENTS.mdの規約に照らして直近の変更をレビューし、指摘は「規約のどの項目に反するか」と対で出してください。規約にない好みの指摘は不要です。
修正は提案までにとどめ、ファイルは変更しないでください。使えるモデル — 75以上のプロバイダーとローカルLLM
OpenCode Zenの料金(2026年9月24日時点)
Zenは「OpenCodeチームが検証済みのモデルを束ねたゲートウェイ」で、100万トークンあたりの単価が公式に公開されています。代表例です。

| モデル | 入力(100万トークン) | 出力(100万トークン) |
|---|---|---|
| Claude Opus 5 | 5.00ドル | 25.00ドル |
| Claude Sonnet 5 | 2.00ドル | 10.00ドル |
| MiniMax M3 | 0.30ドル | 1.20ドル |
| GLM 5.3 Flash | 0.15ドル | 0.50ドル |
| DeepSeek V4 Flash | 0.14ドル | 0.28ドル |
加えてBig PickleやSpace Bunny Freeなど入出力とも無料のモデルもあります。ただし公式のプライバシー節には、Big Pickleについて「無料期間中に収集したデータがモデル改善に使われる場合がある」という例外が明記されています。業務コードを扱うなら、無料モデルは必ず例外条項を読んでから使うこと。 Zen全体は「モデルはすべて米国でホストされ、プロバイダーはゼロリテンション方針に従う」と記載されています。
OpenCode Goは月10ドルの定額
Goはオープンモデル中心の定額プランで、Grok 4.7、GLM-5.3、Kimi K3、MiniMax M3、Qwen3.8 Max、DeepSeek V4.1 Flashなどが並びます。ただし加入できるのは1ワークスペースにつき1名だけで、部署全体のコスト削減策にはなりません。
ローカルLLMにつなぐ
OpenAI互換APIを喋るローカルサーバーなら、設定を数行足すだけで接続できます。Ollamaの公式サンプルです。
{
"$schema": "https://opencode.ai/config.json",
"provider": {
"ollama": {
"npm": "@ai-sdk/openai-compatible",
"name": "Ollama (local)",
"options": { "baseURL": "http://localhost:11434/v1" },
"models": { "llama2": { "name": "Llama 2" } }
}
}
}LM StudioならbaseURLをPH_45_に、llama.cppならPH_46_に変えるだけです。modelsのキーは、そのサーバーのGET /v1/modelsが返すIDと一致させます。公式ドキュメントには「ツール呼び出しがうまく動かない場合は、Ollama側のnum_ctx(コンテキスト長)を16kから32k程度まで増やすこと」とも明記されています。「なぜかファイルを編集してくれない」症状が出たら、まずここを疑ってください。
Ollama自体のセットアップはOllamaとは?使い方とClaude Code連携ガイド、ローカルAIを法人採用するときの判断軸はローカルAIとは|企業導入のメリットと判断基準にまとめています。なお既存サブスクのログイン連携として公式サイトが挙げるのはGitHub CopilotとChatGPT Plus/Proで、プロバイダー文書ではGitLab Duoが加わります。
向いている人・向かない人
| 観点 | 向いている | 向かない |
|---|---|---|
| 役割 | 自分で環境を組める開発者、検証担当 | 初期設定を他人に任せたい層 |
| モデル方針 | タスクごとに使い分けたい | 1モデルに最適化された体験がほしい |
| データ要件 | ローカルLLMで完結させたい | クラウド前提で問題ない |
| 既存契約 | GitHub CopilotやAPIキーがある | Claude Max契約の流用でコストを下げたい |
| サポート | OSSの自己解決に慣れている | 障害時の連絡窓口が必須 |
特に「Claude Maxの契約を流用してコストを下げたい」という動機なら、前述の規約により前提が成立しません。その場合はClaude CodeやCodexの法人プランを比較したほうが早いです(Codex CLI vs Claude Code料金比較|プラン早見表)。

この記事の内容を社内で使うなら
要点と手順をまとめた資料を無料で受け取れます。研修4,000名以上・支援100社以上の実績をもとに、自社の業務に当てはめる相談も30分から受け付けています。
法人で使うなら、インストール前に決める4項目
事例区分: 想定シナリオ
以下は公式ドキュメントに記載された設定項目をもとに構成した、法人導入時の典型的な検討順序です。特定企業の実測値ではありません。
OSSで最もまずいのは、各自が勝手に入れて勝手に設定している状態です。OpenCodeは設定が全てテキストなので、標準設定を配れば統制できます。
1. コマンドの許可範囲(permission)
permissionで各操作を"allow"(即実行)、"ask"(都度確認)、"deny"(禁止)の3値で制御できます。対象はread、edit、bash、task、webfetch、external_directoryなど。特に効くのはbashをパターンごとに切り分けられる点です。
{
"$schema": "https://opencode.ai/config.json",
"permission": {
"*": "ask",
"bash": { "*": "ask", "git *": "allow", "rm *": "deny" }
}
}ルールは「最後にマッチしたものが勝つ」評価なので、広いルールを先に、例外を後に書きます。公式ドキュメントによれば、明示設定がない場合はほとんどの権限が"allow"で、例外はdoom_loopとexternal_directoryの"ask"、.envの読み取り拒否だけです。何も設定しなければ、かなり緩い状態で動きます。 承認を一括スキップする--autoフラグもあるので、標準手順には含めないことをおすすめします。
2. 使ってよいプロバイダー(policies)
permissionが「何をしてよいか」なら、experimental.policiesは「どのプロバイダーを使ってよいか」です。特定ベンダーへコードを送ることを禁止したい場合はここで止めます。
{
"$schema": "https://opencode.ai/config.json",
"experimental": {
"policies": [
{ "effect": "deny", "action": "provider.use", "resource": "openai" }
]
}
}重要なのは優先順位です。公式ドキュメントには「グローバルとプロジェクトの両方が同じプロバイダーにマッチする場合、グローバル側が優先される」とあります。情報システム部門がマシンの初期設定に禁止ポリシーを仕込めば、リポジトリ側で骨抜きにされません。 ただしこのキーはexperimental配下なので、バージョン固定の運用を検討してください。
3. Zenを使うならワークスペースの権限設計
公式ドキュメントによれば、Adminはモデル・メンバー・APIキー・請求を、Memberは自分のAPIキーのみ管理できます。さらにAdminは、メンバーごとの月間利用上限額、使えるモデルの有効/無効(無効なモデルへのリクエストはエラー)、自社のOpenAI/AnthropicのAPIキー持ち込みを設定できます。モデルの有効/無効は「データを収集するモデルを使わせたくない場合に有用」と公式自身が説明しており、先ほどの無料モデルの例外条項と対です。なお管理機能はベータ期間中は無料と明記されています。将来有料化される前提で予算を組んでください。
4. サポート体制をどう埋めるか
埋め方は3つです。バージョンを固定する(週次リリースを全員が自動更新すると、ある朝いっせいに挙動が変わる)、フォールバックを用意する(Claude CodeかCodexの契約を最小限残し、片方に全振りしない)、社内に読める人を置く(MITでソースが公開されているのは、詰まったときに自分で読めるという意味でもあります)。
【要注意】導入でつまずく失敗パターン3つ
失敗1:本体無料だからコストゼロだと見積もる
❌ 「OSSなので費用はかかりません」と稟議に書く
⭕ 「本体は無料。モデル費用が別途発生し、選ぶモデルで月額が数十倍変わる」と書く
なぜ重要か:Zenの公開単価でも、DeepSeek V4 Flashの入力0.14ドルとClaude Opus 5の入力5.00ドルでは100万トークンあたり35倍以上の差があります。「無料ツールを入れたのに請求が来た」となると、次のAI関連の稟議まで通りにくくなります。
失敗2:手元のClaudeのサブスクを流用する前提で設計する
❌ 「Claude Max契約済みなので、OpenCodeから使えばモデル代は追加ゼロ」
⭕ 「AnthropicのモデルはAPIキーかZen経由で正規に契約する」
なぜ重要か:公式ドキュメントがAnthropicの禁止方針を明記し、該当プラグインは1.3.0以降同梱されていません。規約に反する使い方を標準手順に組み込むのは金額の問題以前にリスクです。
失敗3:権限設定をせずに全社配布する
❌ インストール手順だけ配って各自に設定を任せる
⭕ permissionとexperimental.policiesを入れた標準のopencode.jsonを配布物に含める
なぜ重要か:明示設定がなければほとんどの権限がallowで動きます。bashが無制限に通るエージェントを、本番へ接続できる端末で動かすのは避けたい構成です。
よくある質問
OpenCodeとは何ですか?
Anomaly社が開発するMITライセンスのオープンソースAIコーディングエージェントです。ターミナル(TUI)・デスクトップアプリ・IDE拡張の3形態で提供され、75以上のLLMプロバイダーとローカルモデルに接続できます。2026年9月24日時点でスター数209,673、最新リリースはv1.18.32です。
Claude CodeとOpenCodeの違いは何ですか?
提供元とモデルの自由度です。Claude CodeはAnthropicの公式ツールでClaudeシリーズに最適化され、Claude Pro(月20ドル)以上に含まれます。OpenCodeはモデルを持たない第三者が作るOSSで、本体は無料、モデルは自分で選びます。代わりに商用サポート窓口はありません。
OpenCodeの料金はいくらですか?
本体は無料です。費用はモデル側で発生し、自前のAPIキー(各社の従量課金)、OpenCode Zen(リクエスト単位の従量課金)、OpenCode Go(月10ドルの定額・1ワークスペース1名まで)の3択。いずれも2026年9月24日時点の公式ドキュメントの記載です。
OpenCodeでClaudeのモデルは使えますか?
AnthropicのAPIキー(従量課金)を登録するか、OpenCode Zen経由で使えます。一方Claude Pro/Maxのサブスク契約をサードパーティツールで使うことは、公式ドキュメントが「Anthropicはこれを明確に禁止している」と記載し、該当プラグインは1.3.0以降同梱されていません。法人ではAPIキーかZenを前提に設計してください。
OpenCodeとOllamaをWindowsで接続するにはどうすればいいですか?
OSによる違いはなく書き方は共通です。インストールはchoco install opencodeまたはscoop install opencodeで行い、opencode.jsonにOllamaのプロバイダー定義を追加してbaseURLをPH_53_に設定します。ツール呼び出しが動かない場合はnum_ctxを16kから32k程度に上げてください。
ここまでの要点
OpenCodeは「Claude CodeやCodexの無料版」ではありません。モデルを自分で選び、権限とプロバイダーを統制し、サポートも自分で埋める代わりに、ベンダーに縛られない自由を得るツールです。
- コスト:総額はモデル選択で決まる。月10ドルのGoから従量課金のClaude Opus 5まで、同じツールで桁が変わる。
- 規約:Claude Pro/Maxのサブスク流用は前提にできない。ChatGPT Plus・GitHub Copilot・GitLab Duoは公式対応。
- 統制:
permissionとexperimental.policiesでコマンドとプロバイダーを設定ファイルで縛れる。 - 弱点:商用サポートがない。バージョン固定と代替手段で埋める。
今日やること:検証用マシン1台に入れ、/connectでZenの無料モデルかGitHub Copilotを接続し、既存リポジトリで「構成を説明して」を1回走らせる。ここまでは費用ゼロです。
今週やること:標準のopencode.jsonを1本作る。permissionでbashをaskに絞り、使わせないプロバイダーをexperimental.policiesで禁止してレビューに回す。
今月やること:既存契約とOpenCodeのモデル費用を実際の利用ログで突き合わせ、「全面移行」「併用」「見送り」を決める。併用が最も多い着地です。
あわせて読みたい
参考・出典
- OpenCode Docs — Intro/CLI — Anomaly(参照日: 2026-09-24)
- OpenCode Docs — Providers — Anomaly(参照日: 2026-09-24)/プロバイダー一覧・ローカルLLM設定・Anthropicの注記
- OpenCode Docs — Zen/Go — Anomaly(参照日: 2026-09-24)/単価表・チーム機能・月額10ドルの仕様
- OpenCode Docs — Permissions/Policies — Anomaly(参照日: 2026-09-24)/権限キーと既定値・プロバイダー制御
- OpenCode Docs — Rules — Anomaly(参照日: 2026-09-24)/AGENTS.mdとCLAUDE.mdの探索順序
- anomalyco/opencode — GitHub(参照日: 2026-09-24)/ライセンス・スター数・リリース履歴
- Claude Pricing — Anthropic(参照日: 2026-09-24)
- ChatGPT Pricing and Usage Limits — OpenAI(参照日: 2026-09-24)
- Cursor Pricing — Anysphere(参照日: 2026-09-24)
著者:佐藤傑(さとう・すぐる)
株式会社Uravation代表取締役。X(@SuguruKun_ai)フォロワー約10万人。
100社以上の企業向けAI研修・導入支援。著書『AIエージェント仕事術』『Claude仕事術』(SBクリエイティブ・シリーズ累計約6万部)。
SBクリエイティブ「ビジネス+IT」ほかで生成AI連載を執筆(NewsPicks最大1,125ピックス)。
ご質問・ご相談は お問い合わせフォーム からお気軽にどうぞ。
この記事の内容を社内で使うなら
Claude Codeを非エンジニアが業務で使うための実践ガイド。ユースケースと導入手順をまとめています。
- 30分・オンライン
- 売り込みでなく業務診断
- 完全マンツーマン
資料は受け取りページからすぐにご覧いただけます。




